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#180 「ありがとう、そしてどうしよう」 2018-07-28 (Sat)

 突然ですが、クイズです。コレは一体何でしょうか?

パソコンだと思った人は平均点。サーバと答えたらかなりの達人。でもそれは違ってたりするのです。


 この四角い黒い物体。これは旧Little Mustapha's Black-hole。あるいは"lmb.kicks-ass.org"なのです。

 厳密にはこの正解が間違いであって、間違いであるパソコンとかサーバが正解でもあるのですが。私の感覚ではコレこそが旧Little Mustapha's Black-holeであり"lmb.kicks-ass.org"なのです。

 いきなり解りづらいですが、何が言いたいのかというと、先日、旧Little Mustapha's Black-holeが完全に閉鎖されてこのサーバパソコンの最初の役目が終わったということなのです。

ありがとう、に関して

 ここを読むぐらいの人なら知っている、と思いたいところですが、どういう人が読んでいるのか私にも良く解らないので色々と説明が必要かも知れませんが。まずはなんでコレが旧Little Mustapha's Black-holeなのか?とか。


 インターネットのサーバというのはビルの中にある巨大なデータセンターというイメージですが、小規模なものなら小さなパソコンのようなサーバでもなんとかなるのです。そして、それが普通の家に置かれていても大丈夫。いわゆる自宅サーバというやつです。

 そして、旧LMB がコレということなのですが。約7年半の間、特に問題もなく不眠不休でこのLittle Mustapha's Black-holeを世界に公開し続けていました。

 購入したのが2011年の震災の直前ということで、いつ使い始めたのかというのは良く覚えていたりします。

 更に震災に関連していますが。最初はOSがインストールされていない、というかハードディスクが入っていない状態で売られていた物なので、ハードディスクは別途購入という事になっていたのです。ですが届いた直後にあの地震でしたし、もしかすると店に置いてあるハードディスクとかも棚から落ちたりして壊れてないか?とか思って、しばらくはハードディスクを買うのを見送っていたとかいう思い出もあります。

 それが良かったのかどうかは解りませんが、機械的には壊れることもなく、このブラックホール・スタジオ(私の部屋)にあるものとしては珍しくなんの問題も発生せずに最後まで使い切ることが出来たのです。


 では、どうして壊れてないのに使うのをやめたのか?ということですが。今は現実世界よりもネットの方が危険がイッパイという感じです。スマホ等の普及によって多くの人がインターネットを使い始めた結果がこの状態というのは悲しい事ですが、人が増えれば面倒も増えるというのは仕方のないこと。

 そんな中での自宅サーバということになるのですが、それはつまり見ず知らずの人が自分の家の中のネットワークにやって来てサーバ内の情報を閲覧しているということになります。始めはセキュリティ関係もちゃんと対策しているし大丈夫だと思っていたのですが、インターネットがだんだんすさんでくるにつれて、どこの誰がこのサーバにアクセスしているのか解らない、という状況が不安に思えてきたのです。


 そういう落ち着かない感じにちょっと疲れてきたというのがやめた原因の一つですが、落ち着かないと言えば、サーバは常に動かしてないといけないというところも原因のだったりします。長時間外出している時には、家で何かが起きてサーバが止まってないか?とか。あるいは動かしっぱなしのサーバに異常が起きて発火して火事になってないか?とか。

 さすがに火事はない、と思うかも知れませんが。心配事があると普通に考えるよりもさらに「最悪の事態」を想像してしまったりするものです。

(これを読んで心配になった人のために書いておくと、ほとんどのパソコンには温度センサーのようなものが付いていて、異常な高温になった時には自動的に電源が落ちるので、安全といえば安全です。でも電気のショートとかで発火した場合は電源が落ちても燃えている場合があるので、それが心配な人は心配しないといけません。)


 結局のところは、悪意のある人がサーバに侵入したりとかはなかったですし、最初に書いたように機械的な不調は一度ありませんでした。そういう心配事よりも、最終的に自宅サーバをやめる決定的な理由はやっぱり音がうるさいという事だったかも知れません。

 このサーバだけでなく、パソコンの騒音の原因は冷却用のファンということがほとんどです。このサーバは普段は気にならないぐらいの音で回っているのですが、室温が30℃を越えるとファンが高速回転を始めてブオォォォ!ってなるのです。

 ファンが爆音になると夏の訪れを感じるとか、そんな風流なことを言っていられるような音ではなくて、けっこうな騒音なのです。しかもブラックホール・スタジオ(私の部屋)はエアコンを使っても30℃を切らないことがあるので、そうなるとファンも高速のままで静かにならないですし。基本的に夏が苦手な私にとって、この騒音は聞くだけでも暑い気分になって、耐えがたい状況でもあったのです。

 良く考えたら暑さに負けたということにもなりますが、色々と気をもむことが多くなったので、自宅サーバをやめて外部のサーバに引っ越しを決めたのでした。


 7年というのが長いのか短いのかは解りませんが、本体とハードディスク合わせても5万円以下でしたし、元は取れたのではないでしょうか。まだ足りないとしても、壊れたワケではないのでこれから取り返すチャンスもありますし。

 とにかく、サーバとしての最初の役目を終えたということで、ありがとう、そしてひとまずお疲れ様、ということなのです。

どうしよう、に関して

 役目を終えたサーバに私からの感謝の気持ちを書こうとしたのですが、どうして使うのをやめたのか?という説明になってしまった感じもありますが。それでは、まだ壊れてないし、もしかすると元が取れてないということもあるこのサーバパソコンをこれからどうすれば良いのか?ということになってきます。

 よく、パソコンを買い換えたら古いパソコンになんとかBSD(あるいはなんとかLinux)をインストールしてサーバとして活用しよう!というのがありますけど。古いサーバの場合は何をどうして活用すれば良いのか。


 古いサーバにWindowsをインストールしてパソコンとして活用出来る?と思う人はあまりいないと思います。厳密にいうと、中のCPUとかはまあまあなものですし、メモリもそこそこ入っているので、無理すれば出来ないこともないのですけど。

 ただ、サーバ用に作られているのでグラフィック関係が得意ではないのです。モニタをつなぐのはOSのインストールの時か、不調になった場合のメンテナンスの時だけですし、モニタとの接続も昔からあるアナログのアレだったり。

 この本体の形的には、モニタと並べて置いておくと、なんとなくワークステーション!って感じもするので、これはもったいない気もしますが。でもワークステーションではないので、ワークステーション!は出来ないのです。


 となると、やはりサーバパソコンは古くなってもサーバとしてしか使えないのでしょうか。サーバ用のパソコンを買うのが初めてでもあったので、こんな事を考えるのも初めてですが。普通のパソコンと違ってサーバパソコンは使い終わったあとの夢が広がらないとか。

 元々自宅サーバなんてものをやろうと思ったきっかけが、古いMacにNetBSDをインストールしたい!という私の変な趣味から始まった感じもあります。Macといっても、当時は中身がけっこう特殊な感じだったのでNetBSDでも上手く動かせなかったりしました。でも新しいMacを買う度にNetBSDをインストールするための古いMacも少しずつ新しくなっていって、次こそは上手く行くに違いない!とか、そういうワクワクがあったとかもあるのですが。


 話がそれましたが、最初から普通じゃないOSのインストールされているサーバパソコンですし、そういうワクワクがないということなのです。


 別にワクワクしなくてもイイ、ということなら今のまま使えば良いということになります。それはつまりサーバっぽい事をすれば良いという事でもあるのですが。インターネットサーバ以外でそういう事となると、ちょっとした問題がなくもないとか。

 家の中でサーバを使うとなると、一番使い勝手が良さそうなのはファイルサーバになりそうです。でも、すでに外付けハードディスクっぽい外観のNASを使っていて、それで充分事足りていたりします。

 しかも最近ではRaspberry Piなんてものもあるので、工夫次第で家で使う何かのサーバみたいな物はお手頃価格で色々と出来てしまうのです。

 その前に、主に私しかパソコンを使っていないこの家で、この大きめのサーバパソコンの処理能力が必要なのか?というと、全然必要ない。


 ということは、このまま使われずにホコリまみれになってしまうのか?騒音に耐えることに引き替えても役立つと思えるような、素晴らしい用途に使うことはできないのか?


 うーん…。


 ないな。


 でも、まったく使い道がないワケでもないのです。なぜかというと、私が普段使っているパソコンはMacなのですが、最近のモデルでは光学ドライブ(CDのような形のディスクを入れる場所)が付いていないのです。なのでCDを買ってもポータブルプレーヤ用に変換するとかが面倒だったりするのです。

 そこでこのサーバの登場となります。今のままでもDVDとCDは読み込めるっぽいので、あとは必要なソフトをインストールしてなんとかなるのではないでしょうか。

 動画の変換となると時間はかかるかも知れませんが、プロテクトのかかったDVDの中身を抜き出したりするのは違法になったので、やらないということになっていますし、多分問題はありません。

 というか、人知れず黙々と仕事をこなすのがサーバでもあるので、時間がかかったとしても良いという感じですが。たまにCDを買ったら、このサーバパソコンのドライブにディスクを入れて置けばいつの間にかパソコンで再生できる形式に変換されているとか、そういうスクリプトとかを書いて使えたら良いかも知れません。

 そして、それが上手くいったらここで大特集するネタにもなるじゃないか!


 古いサーバ万歳!

 ということで、サーバ停止からさらに部屋の模様替えをした事もあって、部屋の隅から動かされたついでにサーバのこれまでと未来について書いてみました。とか書くとITな感じの特集みたいですけど。

 良く考えてみると2011年といえば私がスマホを使い始めたころですし、だんだんiPhoneなんかも流行ってきていたころですが。そういう中でインターネットも変わっていっても、このサーバでは基本的にはずっと同じ事をしていたな、とかも思ったりします。

 今では誰もがSNSで罵り合っているようなインターネットなのですが、面白いものとか良いものは変わらずに残っていれば良いですよね。この感想は今回のサーバとは関係ないかも知れませんが、サーバを使っていた時期を考えていたら思った事なので、関係がないワケはないということですし。


 それでは、次回はCDを変換する話ではないとは思いますが、何かが大特集されるのでお楽しみに。