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#170 「フォルトゥーナ」 2015-12-23 (Wed)

 iPad mini、iPad、iPad Pro。

 小さい順に並べただけだが。

Little Mustapha-----ところで、どうやって何を調べるの?

犬サンタ-----簡単なんだワン。ここへやって来るメールがどういう経路で来ているか調べたら、原因が解ると思うんだワン。だからちょっと待つんだワン。

ニヒル・ムスタファ-----言ってる事は簡単そうだけど、実際にやるとなると…。

犬サンタ-----細かいことを気にすると話が進まなくなるんだワン。

Dr. ムスタファ-----そうだぞ。科学だから余計な疑問は禁物だぞ。

ニヒル・ムスタファ-----それ、全然科学じゃないし。

犬サンタ-----どうやら出来たようだワン。結果によると、やっぱりここのトイレの扉とカズコのいるあの場所の関係がネットワークの混乱の原因なんだワン。

Little Mustapha-----なんだか見事に核心を隠した説明だね。

犬サンタ-----でもちゃんと説明出来るようにするにはあと20ページ以上必要になるワン。

Little Mustapha-----じゃあ、さっきの説明でいいや。

犬サンタ-----とにかく、このデータを長官に送るんだワン。今日はここに遊びに来たら、犬科学特捜隊の仕事をする羽目になってしまったんだワン。

ミドル・ムスタファ-----でも制服も作ってもらったんだし、良かったじゃないですか。

犬サンタ-----そうなんだワン。それじゃあデータは送ったから返事が来るまでしばらく待つんだワン。

ニヒル・ムスタファ-----待つって、なんかヒマだな。

Little Mustapha-----テレビはちゃんと映んないんだし、飲んでるしかないんじゃない。

ミドル・ムスタファ-----そんな呑気なことで良いんですか?

Dr. ムスタファ-----そうは言ってもなあ。外は特にパニック状態でもないしなあ。緊急事態ではあるんだが、今年はあんまり慌てる必要がなさそうだしな。

犬サンタ-----アッ!でももう待たなくて良いんだワン。長官はすぐに返事をくれるんだワン!

Little Mustapha-----なんだ、余計な話してたら一杯も飲めなかったじゃん。まあいいや。長官の返事を聞きながら飲むことにしよう。

ミドル・ムスタファ-----またそうやって。

ニヒル・ムスタファ-----まあ、でも落ち着いて聞いた方が良いしな。オレもそうするとしよう。

Dr. ムスタファ-----じゃあ、私も。

マイクロ・ムスタファ-----私も。

ミドル・ムスタファ-----ええ?コレじゃ私だけ飲めない感じになってませんか?

Little Mustapha-----優等生ぶったのがいけなかったな。

ミドル・ムスタファ-----別に優等生だとか思われたいワケじゃないですから。私も飲みますよ。

犬サンタ-----みんな飲んでばっかりだワン。飲んでもイイけど、ちゃんと作戦を聞くんだワン!

一同(犬サンタ除く)-----はーい!

犬サンタ-----よろしいだワン。それじゃあ、作戦の説明だワン。ここへ送られてくるメールは酷い内容なんだワン。怒りと憎しみに満ちたメールはすぐに消してしまうべきなんだけど、今回はこのメールを活用するんだワン。

Little Mustapha-----ホントだよね。他人に対して「○ね」とか平気で文字にして書く人とか、どういう神経してるんだかね。

犬サンタ-----そのネガティブなパワーをここから転送すれば良いんだワン。簡単に言うと、ここに送られてくる怒りのメールをトイレの扉の力を利用して地獄に転送するんだワン。

ミドル・ムスタファ-----その怒りのパワーで敵のアジトは壊滅ですか?

犬サンタ-----そんな簡単にはいかないんだワン。メールの転送が上手くいけば向こうでは怒りの声がこだまして大混乱になるんだワン。その隙にこちらのエージェントが突入してサンタ君を救出するんだワン。

Little Mustapha-----そんなに上手くいくのかなあ?

犬サンタ-----考えたのはご主人様だワン。

Little Mustapha-----じゃあ、大丈夫!

ミドル・ムスタファ-----それで、私達は何をすれば良いんですか?ここまで聞いた感じだと私達がいなくても大丈夫みたいですが。

犬サンタ-----まだ最後まで言ってないんだワン。メールを送る場所の正確な位置は向こうとの通信が行われている状態じゃないと解らないんだワン。だからあなた方は電話を使ってカズコと話していて欲しいんだワン。

Little Mustapha-----なんか誘拐犯を逆探知!みたいだね。

犬サンタ-----ふざけちゃダメなんだワン。チャンスは一回しかないんだワン!

ミドル・ムスタファ-----というか、向こうの電話番号とか知らないんですが。

犬サンタ-----それは多分大丈夫だワン。通信の混乱によって繋がるのはカズコのいる場所だけという設定になってるっぽいワン。

Dr. ムスタファ-----まあ、つながった先がピザーヤじゃなければ大丈夫だろ。

ニヒル・ムスタファ-----そんな伏線張ってると本当になっちゃうから、冗談でもやめた方が良いぜ。

Little Mustapha-----そうそう。口は災いの元ですよ。

Dr. ムスタファ-----そのことわざは適切じゃないだろう。

Little Mustapha-----いや、あってるよ。

ミドル・ムスタファ-----というか、なんで今更ことわざネタが出てくるんですか!?

ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。もう少し緊張感だして行かないとな。プレゼント貰いたくないのか?

Little Mustapha-----もちろん貰いたいよ。

Dr. ムスタファ-----ああ。

犬サンタ-----それじゃ、みなさん。準備を始めるんだワン!ワンダバダバダバ♪ワンダバダバダバ♪ワンダバダバダバダワン♪ワンダバダバダバ♪ワンダバダバダバ♪ワンダバダバダバダワン♪

ミドル・ムスタファ-----いちいち歌わないと出来ないんですか?

Little Mustapha-----というか犬サンタ君。それビミョーに歌詞が間違ってるぞ。

犬サンタ-----イイから早く手伝うんだワン。…はあ、これで準備完了だワン!

ニヒル・ムスタファ-----というか、オレ達立ち上がったけど、なんにもしてないぜ。

ミドル・ムスタファ-----ホントですね。

Little Mustapha-----まあ、立ち上がって動いただけで手伝った気分になったし。良いんじゃないの。それよりも、パソコンに来るメールを転送するんだったら、このパソコンと繋いだりしなくて良いの?

犬サンタ-----そんなことはしなくても大丈夫だワン。特殊な無線ネットワークでパソコンに侵入して必要なデータは入手したんだワン!

Little Mustapha-----なんだよ、その恐ろしい iPad Pro は!?

犬サンタ-----こっちは準備が出来たから、あとはそっちで電話したら良いんだワン。

ミドル・ムスタファ-----そのまえに、エージェントとかいう人達の準備は大丈夫なんですか?

犬サンタ-----彼らはこういう緊急事態に備えて常に待機している頼もしい人達だから大丈夫なんだワン。

Little Mustapha-----じゃあ、電話してみようか。便宜上ハンズフリーモードで電話するけど、大丈夫だよね。

犬サンタ-----なんでも良いんだワン!

Little Mustapha-----よし、それじゃあ始めるよ。


 なんだか大変な事になってきました。そして、今年のクリスマスネタも長くなってきましたが、どうなるのでしょうか?

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