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#004 「リブート」 2003-10-31 (Fri)

 やっとの事でLittle Mustapha's Black hole を再開させることが出来ました。Little Mustapha's Black holeが凍結されてから、このコーナーだけは「今週の・・・」の続編として継続されていたんですが、熊が出てきて、神様が出てきて、それ以来更新が止まっていました。みなさんの中にはとうとう狂ってしまったのか、と思われた方も多いはずです。でも、それは全て座椅子がいけないのです。座椅子に座ると何にも出てこない。テレビを見るだけで精一杯という感じだったのです。それで、座椅子は窓から放り投げて、椅子に座ることにしました。そして、何とかLittle Mustapha's Black hole再開にまでこぎつけたという訳です。



 どうやらブラックホール三丁目Little Mustaphaの家ではミドル・ムスタファ、ニヒル・ムスタファ、Dr.ムスタファ、マイクロ・ムスタファが集まってLittle Mustapha's Black hole再開記念パーティーが開かれているようです。ディレクターN.T.は脳みそが破裂して散らばった脳みそを集めるのに忙しいので不参加です。Little Mustaphaはどこかへ出かけていて後からくるということらしいです。(ここに登場する人物については「../../SideShow/Cast」参照)

ミドル・ムスタファ(以下M.M.)-----結局何が変わったんですかねえ?

Dr.ムスタファ(以下D.M.)-----なんにも変わっちゃいないさね。ヤツはいっつもリニューアルとか言って、分解して組み立てるっていう作業をするだけなんだよ。

ニヒル・ムスタファ(以下N.M.)-----それにしちゃあ時間がかかりすぎじゃないか?Little Mustapha's Black holeが閉鎖されてからずいぶん時間がたってるぜ。

M.M.-----ボクも思ってたんですよ。それである時Little Mustaphaに聞いてみたら「今は充電している最中だから」とか言ってましたよ。

N.M.-----それは充電というより放電だな。

D.M.-----そうだな。脳というのは車のバッテリーと同じで使っていないと放電されて終いには動かなくなっちまうんだ。

N.M.-----先生、それって科学的根拠あんの?

D.M.-----わしの言うことは常に科学的じゃ!それに先生と気安く呼ぶな、と何度もいっとるだろう。

M.M.-----まあ、いいじゃないですか。充電してたにしても、放電してたにしても最後にはこうして再開することが出来たんですから。ボクはLittle Mustaphaから聞いたことがあるんですけどねえ、Little Mustaphaは一度何かに集中してそれを急にやめると脳みそが空き缶になるんだって言ってましたよ。

D.M.-----それはあれと一緒だな。スポーツ選手が運動をやめると急に体力が落ちるってやつと。

N.M.-----脳みそが筋肉と同じだったらそれは正しいけどね。

D.M.-----何を言っとるんだね、キミは。筋肉を動かすのはなんだか知っとるのかね?筋肉は脳の指令によって動くんだぞ。

M.M.-----それじゃあ、脳みそが空き缶になってしまったLittle Mustaphaは筋肉すら動かせなかったということですか?なんだか不思議な話ですねえ。

N.M.-----そんなことはどうでもいいよ。それに「空き缶」って何のことだよ?

D.M.-----やつが帰ってきたら聞いてみたらいいじゃないか。

M.M.-----そうですね。Little Mustaphaがいないと話になりませんよ。

N.M.-----いたら、もっと話にならないと思うんだけど。


待っていてもLittle Mustaphaはなかなか帰ってきません。一同、リニューアルされたLittle Mustapha's Black holeを閲覧中。


M.M.-----変わったことといったら、CGのコーナーが無くなったことぐらいですかねえ。

D.M.-----Side Showっていうのはなんだ

M.M.----- これは元々el Doradoという名前だったものの名前を変えただけですよ。

N.M.----- 先生の危険な製品もいっぱいあるぜ。

D.M.-----何が危険なんだ?わしの作るものは夢のような製品ばかりだぞ。

N.M.----- どうでもいいけどね。それにしても、何でSideShowにタイトル変えちゃったんだ?

M.M.-----どうやらアリス・クーパーが原因らしいですよ。'Sideshow'というタイトルの曲があるんですよ。Little Mustaphaは「彼の曲には共感出来る部分が沢山ある」とか言ってましたよ。最近はアリス・クーパーのアルバムを買いあさってるらしいんです。ほら、最初のページに引用まで載ってるでしょう。

N.M.-----ホントだ。先生、これどういう意味?

D.M.-----どれどれ?これはなあ「道化師になろうとしたんじゃけど、猿にも見向きされなかったんじゃあ」という意味だな。

M.M.-----なんだか意味がわからないなあ。

マイクロ・ムスタファ(以下Mc.M)-----いや、そんなことはありませんよ。

一同-----なんだ、キミいたのか?

Mc.M-----私は今の翻訳を聞いて、「ピエロの季節」という話を思い出しましたよ。あるところに虎吉という道化師が・・・

N.M.-----そんなことよりLittle Mustaphaはどうしたんだ?

M.M.-----そうですよ。彼がいないと何がなんだか解りませんよ。


ちょうどそこへLittle Mustaphaが帰ってくる。


Little Mustapha(以下L.M.)-----いやー、遅れちゃった。ごめんごめん。急にあるところから講師をやってほしいって頼まれちゃってね。

D.M.-----講師?キミは人に何かを教えられる立場にあるのかね?

L.M.-----まあ、人生というのは常に勉強だからね。教師も生徒も関係なしだよ。そんなことより、今日はいいものを買ってきたんだ。Dr.ムスタファ先生にはスコッチ、ニヒル・ムスタファにはコニャック、ミドル・ムスタファにはテキーラ、マイクロ・ムスタファにはウォッカ。ボクはバーボン。もちろん、氷も水も入れちゃだめだよ。今日はリニューアル記念パーティーなんだからね。

M.M.-----ああ、あの、うれしいんだけど、ボクらはジュースかお茶でいいよ。これは全部キミが飲んだら?

L.M.-----そうなの?なんだ、せっかく買ってきたのに。まあ、いらないんならボクが全部飲むけどね。

N.M.-----そんなことより、いろいろ説明してくれよ。オレたちには何がなんだか解らないんだよ。キミの考えてることが。

M.M.-----そうですよ、ディレクターN.T.は今回のリニューアルが原因で脳みそが破裂しちゃったんですよ。

L.M.-----それは違うよ。 ディレクターN.T.の脳みそが破裂したのはボクが彼の脳みそに爆薬を仕掛けたからなんだ。

一同-----????

Mc.M-----それはそうと、私が来たときから気になってたんですけど、電話機のところが点滅してるのは留守番電話じゃないですか?

L.M.-----ああ、なんだ。キミもう来てたのか。いないのかと思ってたよ。・・・ホントだ、留守電が入ってるよ。ピッ!

留守番電話-----「ゴゴ、ゴジ、ヨンジュウ、サンプン。ピーッ。ちょいとあなた。ホームページをリニューアルするって言っておいて、あたくしのページの変わったところは色だけじゃありません?それに、あたくしの新曲はいつ出来上がるんですの?これを聞いたらすぐに電話をするんですのよ。おわかり?あたくしのお屋敷の電話番号は666の・・・ピーッ。メッセージオワリ。

L.M.-----うわっ、しまった。忘れてた。

M.M.-----これって、プリンセス・ブラックホールって言う人ですか?なんだかずいぶん怒ってるみたいですよ。電話したほうがいいんじゃないですか。

L.M.-----無理だよ。前にも言ったけど、誰も連絡先が解らないんだよ。それなのに向こうはこっちでやってることを全部知ってる感じなんだ。

Mc.M-----これはミステリーですよ。私の「ピエロの季節」の中で虎吉は・・・

N.M.-----それよりも「忘れてた」ってなんのことだ?

L.M.-----新曲だよ。彼女の。まだなんにもやってないんだよ。どうしよう。

N.M.-----また新曲だすの?あんなの誰が聴くんだよ。

L.M.-----あんなのなんて言うなよ。曲はボクが作ってるんだぜ。

D.M.-----それじゃあ、余計に誰も聴かなくなるなあ。

一同----アハハハハッ


しばし沈黙のあと電話が鳴る。Little Mustaphaは電話に出ようとしない。


M.M.-----でないんですか?

L.M.-----でなくていいんだよ。それが留守番電話ってやつだからね。それにこの電話はたぶんプリンセス・ブラックホールからだよ。


電話の音がやみ留守番電話が対応を始める。


留守番電話-----タダイマデカケテゴザリマス。ピートイウハッシンオンノアトニメッセージヲヨロシクナ。ピーー。

N.M.-----なんだこの電話?言葉がめちゃくちゃだぞ。


電話をかけてきたのはプリンセス・ブラックホールではなかった。スピーカーから抑揚のない暗い声が聞こえてくる。


謎の声-----やあ、Little Mustaphaにブラックホールの諸君。電話に出たくないのなら、それでもかまわない。キミたちと話さなくてもこちらはキミたちのことは全て解っているからね。私はキミたちが生まれたときからキミたちを、そしてLittle Mustapha's Black holeという茶番を監視してきた。そしてこれからもずっとキミたちのことを監視し続ける。どこへ隠れても無駄だよ。私の目はどこにでもある。その目は窓やドアの隙間からいつでもキミたちを見張っているんだ。

 キミたちはもう気づいているのかな?キミたちは自分の意志で生きていると思っているのだろうけど、実は全ては私が計画したことなんだよ。キミたちの行動の全ては私の考えによって決まるんだ。今はまだ理解出来ないかも知れないが、いつか解るときがくるだろう。その時にキミたちは私に会うことも出来るだろう。それではLittle Mustapha's Black holeの諸君。健闘を祈る。

 なお、この留守番電話機は自動的に消滅する。


電話が切れると、電話から煙が上がった。


D.M.-----うわっ、大変だ!火事になるぞ!


一同大慌てで火を消す。



L.M.-----あーあ、電話壊れちゃったよ。

N.M.-----そんなことよりさっきの電話なんだよ。

L.M.-----誰かのイタズラだよ、きっと。

M.M.-----イタズラにしては手が込んでませんか?本当に電話機が燃えるなんて、びっくりしましたよ。

D.M.-----なんだか執念のようなものを感じるな。

Mc.M.-----これはますますミステリーですよ。私の「ピエロの季節」の中では・・・

N.M.-----それより、犯人は誰なんだよ。キミは誰かに恨みをかうようなことをしたのか?

L.M.-----特に思い当たるところは無いんだけどなあ。

M.M.-----もしかすると、ディレクターN.T.じゃないですか。かれ最近すごく様子が変でしたよ。Little Mustapha's Black holeの再開作業でかなり神経すり減らしてたんじゃないでしょうか。今日だって「脳みそが破裂した」なんてあり得ない理由で欠席ですし。

D.M.-----ディレクターN.T.がノイローゼか。あり得なくもないのう。そういうやつは何をしでかすか解ったもんじゃないからな。気をつけないと、いつ背中を刺されるか・・・。

N.M.-----やられる前にやっちまえばいいんだよ。

M.M.-----それはそれで物騒な話ですよ。

L.M.-----まあ、どうでもいいじゃん。それよりも早く呑もうよ。せっかく買ってきたんだから。

M.M.-----そうしましょうか。考えても無駄ですからね。


一同宴会の準備を始める


Mc.M.-----あのう、飲んでる間に私の「ピエロの季節」を聴いてもらえないですかねえ。今回の謎の電話事件を解決する鍵が見つかるような・・・

L.M.-----それよりも、音楽だよ。いいCDがあるんだぜ。

M.M.-----また変な音楽を聴かせようとしてるんですか?

D.M.-----頭の痛くなる音楽はやめてくれよ。

N.M.-----そんなのはどうでもいいよ。みんな大事なことを忘れてるぜ。今年こそはサンタ襲撃計画を成功させなくちゃ。去年みたいな失敗は許されないぜ。オレは今日そのために来たようなもんなんだから。

D.M.-----そうじゃよ、今日はサンタ襲撃計画の打ち合わせをしとこうじゃないか。

L.M.-----そうだね。それじゃあサンタ襲撃計画の成功を祈って乾杯しましょう。

Mc.M.-----あのう・・・

こんな調子でLittle Mustapha's Black hole再開記念パーティーは三日三晩続きました。


次回のBlack-holicこそは真面目にやりたいと思います。それでは次回をお楽しみに。