「あっちっち」の反対語は「冷たった」でしょうか?それとも「涼しっし」でしょうか?それとも「寒っむ」なの??それはきっと「あっちっち」の「あつ」の部分が「熱」か「暑」かによって違ってくるのでしょう。そんなことは解ってもしょうがないことですし、解りたいとも思わない。人々が知りたいのはいろんな事の秘密の部分。特に他人の秘密は知りたがる。こういった探求心が他の分野で生かされれば、人類はまだまだ進化の余地がある。そんな感じです。ところで今回のタイトルは以前の「シークレット」の続編のようですが、実は全く関係がありません。あの薄汚い太った神様を期待した方には申し訳ない。でも、私もみなさんと同様に「シークレット」という言葉にはどうにも弱い。どうしてだかは知りませんが、その答えはきっと「Book of Horizon」に書いてあるのかも知れない。というわけで私は'Secret Chiefs 3'(シークレット・チーフス・3)の 'Book of Horizon'というアルバムを購入しました。
長くて意味のない前置きを書いてしまいましたが、そんなことは気にしない。私は久々にグッとくるアルバムを手に入れることが出来たので、久々に音楽ネタを書くことになりました。ホントに久々。'Book of Horizon'はグッときましたよ。ただし誰にでもグッとくるかというとそうでもない。まあ'Secret Chiefs 3' という名前を口にしても多分ほとんどの人が知らない、というところでも解ると思います。でも私は大好きです。こういうの。でも「オレはダンスミュージックが好きだから、他のジャンルはダメだね」とか言ってしまいがちな「ジャンル別音楽ファン」はこのアルバムの取り扱いには手こずることでしょう。そうでない人でも'Book of Horizon'には要注意。ワールドミュージック風の曲が流れていると思ったら、いきなりデスメタルが始まったりもするんです。でも、これを聴けばデスメタルだって立派な音楽だと言うことが解るかも知れませんし、解らないかも知れない。結局好きになれない人は、好きになれないでしょう。
それでは、どんな内容なのかということを書いていきましょうか。でも私はジャンルについては余り詳しくないので、変なジャンルが出てきても気にしないでくださいな。'Book of Horizon' の中では様々な種類の音楽が登場します。そのどれもなかなか格好いい。思いつくものを挙げていくと:アラビアン、ロシア民謡風、デスメタル、サーフロック、西部劇のサントラ風、ポルカ?、打ち込みと編集が凄いヤツ?、古風なシンセサウンド?、等々。(・・・西部劇のサントラ風って創作料理レストランのメニューみたい)
こんな具合にどう考えてもジャンル分け出来ない感じです。CD屋さんではロックのコーナーに置いてありました。主なメンバーが元々ロックの人なのでそうなったのでしょう。あまり関係ありませんがジョン・ゾーンという人のアルバムにもこういう感じのアルバムがあるのですがジョン・ゾーンはジャズの人なのでそのアルバムは大抵ジャズのコーナーに置いてあります。
これだけたくさんの種類の音楽をやっているのですから当然オモシロ楽器もたくさん登場します。印象的なのは一番最初に流れる哀愁漂うメロディー。始め私はテルミンの音かと思いましたが実はノコギリでした。あの「おーまーえーはーアーホ〜かー」で我々にもなじみが深いあのノコギリです。アルバムではバチで叩くのではなく、バイオリンのように弓で弾いているようです。それからインドやアラブの打楽器もいい味だしています。そういう楽器を使っていてもエレキギターのようなロッケンな楽器が見事にマッチしているのが素晴らしい感じ。
なんだか「いろんな音楽をやっているから良い」みたいな感じになってきてしまいましたね。でもそれだけの理由でここで紹介したりはしません。「何とかふう」の音楽を作るのはちょっとした器用さがあれば誰にでも出来ます。でもそういう音楽をやってグッとくるアルバムを作るというのはなかなか出来ません。そういう意味でこのアルバムは良いのです。私もいつもこんなアルバムを作りたいと思っているのですが、いつも失敗に終わります。そんな時は'Book of Horizon'を聴いてやる気を出すことにしましょう。
このコーナー1回分を使ってアルバムを紹介してみましたが、きっと街の小さなCD 屋さんではこのアルバムは売っていないでしょう。(売っていたらそこは素晴らしいCD屋さんなので御得意さんになりましょう。)でもたまには大きなCD屋さんに行って未知のジャンルの音楽を*ジャケ買いしてみるのもいいでしょう。まだあなたの知らない、あなたの大好きな音楽を発見できるやも知れません。
以上「音楽大好き〜」でした。次回「音楽なんて大嫌い!」でお会いしましょう!?
(*)ジャケ買いとはアルバムの中身がどんなものか解らなくても、ジャケットがグッときたものを思わず買ってしまう行為のこと。