フフフフッ…。解っちゃったかも。一年前の疑問の答えが出たかも。人はなぜお正月になると「おめでとう」と言い合うのか?昨年、私の立てた仮説はちょっと間違っていたかもしれません。
今年はなんとなくおめでたい気分ではないので、私はなるべく「おめでとう」をいうのを避けています。これを書いている時点ではまだ一度も言っていません。こんなことをしている自分を自分でも変な人だと思ってしまうのですが、ちょっと考えてみましょう。「おめでたい」気分でないから「おめでとう」を言わないということは、「おめでとう」を言っている人は「おめでたい」気分だということです。でもそれはちょっとおかしいです。「おめでたい」から「おめでとう」っていうのは、これまた何を祝福しているんだ?ということになってしまいます。それは多分こういうことだと思います。本来なら「明けましておめでたい」というのが正しいのですが、それだとどうにも独り言みたいな感じがします。そこで独り言を言っているのではないぞ、ということをアピールするために、他人に向かって言っているのです。そうすると「おめでたい」よりも「おめでとう」が適切な表現となってくるのです。
しかし、これだけではなんの答えも出ていません。私の疑問は何が「おめでたい」のか?というところにあるのですから。でも「おめでとう」が実は「おめでたい」だということが解ってきたので答えは以外と簡単に見つけられるかもしれません。
ということでここで久々に辞書の登場です。このコーナーが「今週の…」という名前だった頃はよく使っていた必殺技。辞書に書いてあると妙に説得力が出るのです。一時は辞書だけでなく百科事典や広辞苑など色々使っていましたが、最近はインターネットで簡単に検索出来てしまうので楽ちんです。「楽ちん市場」の「楽ちんポイント」はかなり貯まってきていますよ。
おっとあぶない。また変な方向へ話がそれていきそうです。そうなる前に早く結論を書かないといけません。辞書検索で「おめでたい」を検索すると結構たくさん意味があるようです。その中からお正月がおめでたい理由になりそうなものを探してみますが、なかなか見付かりません。やっぱりお正月は意味もなく「おめでたい」のかと失望しかけてページをスクロールしていくと、ありました。そこには「たいそう美味しいこと」と書かれています。
きっとこれで全てが解決しそうです。「明けましておめでとう」とはおせち料理のことだったようです。年が明けた朝、家族そろって食卓にあつまる。そして「おせち料理を食べてたいそう美味しい」 「年が明けてたいそう美味しい」 「年が明けておめでたい」それが「明けましておめでとう」になったのです。
美味しいものが嫌いな人はいません。年が明けると美味しい物が食べられるから日本中、いや世界中で年越しのカウントダウンとかやるんです。カウントダウンが終わって年が明けるとみんな大騒ぎして喜ぶのは美味しい物が食べられるから。飽食の時代においても、美味しい物が食べられることへの喜びは忘れない我々人類はなんて素晴らしいのでしょうか。なんだか私もテンションが上がってきましたよ。そして今なら言えそうな気がします。心の底から「明けましておめでとう!」と。
このように妙に盛り上がってしまいましたが、ここに書いた「明けましておめでとう」説は全く根拠のないものなので、これを読んだひとはトリビアとかに投稿しないでください。そんなことは書かないでも解ってるか。ちなみに「楽ちんポイント」がたくさん貯まると、楽しすぎた罰として、もの凄い面倒な作業がプレゼントされます。それではみなさん「良いお年を」…じゃないよ。なんだっけ?「美味しいな!」だっけ?
(それを言うなら「御馳走」だ!マイクロ・ムスタファは今回のタイトルを見て心の中で突っ込んでいた)