holicRSSFeed

#081 「アメリカン・フィーリン’」 2006-04-22 (Sat)

 なんか最近アメリカンだねえ。そんなことを言われて嬉しい人もいれば、そうでもない人もいる。「アメリカン」は安心して使える褒め言葉ではないのでしょう。

 それにしても気になることがあるのです。最近買ったオーディオテクニカのヘッドフォンがアメリカンなのです。スピーカーやヘッドフォンの音を表現する時に、からっとした感じの音を「アメリカン」しっとりした感じを「ヨーロピアン」ということがあるそうです。別に言葉の響きでそうなったのではありません。アメリカのメーカーは乾いた感じの音がするスピーカーを作る傾向があって、同様にヨーロッパのメーカーはしっとりさんなのです。どっちにしろ悪いようにとることも出来るので「アメリカン」はキンキンしてるし「ヨーロピアン」はこもってると言うことも出来ます。

 というわけで最近買ったヘッドフォンは「アメリカン」です。それも良くない意味での。でもどうして?


 私が一番始めに買ったオーディオテクニカのヘッドフォン(携帯出来るプレーヤー用)は結構いい音でした。二年以上、外出する時はほとんどいつも持ち歩いていたのでコードとかがボロボロになってしまいました。このヘッドフォンはコードがゴムじゃなくて布なんです。扱いやすいのは良いのですが、最後の方は布が破けて中の線が剥き出しになっているところが何カ所かありました。

 まあそんなところはどうでもいいのです。それでボロボロじゃ仕方がないので新しいのを買うことに。今度はATH-EQ77。掃除機のみたいにコードが巻き取れる!素晴らしい!と買った時にはテンション上がってましたが、装着してみると耳が痛い。耳に掛ける部分が硬い。しかも音がアメリカン。いったいどうしてしまったのでしょうか。値段は前のと変わらない(というかさっきメーカーサイト見たらこっちの方が高い)のに。音よりもコードの巻き取りに力を入れすぎたのか?

 まあ、音は我慢できても耳が痛いのは辛いのでこれは三回ほど使ったきりです。もし私の耳がもう少し小さくなったらちょうど良い感じになるので、それまで待ちましょう。


 おいおい、耳は小さくならないよ!


 誰だ?私に突っ込んだのは。まあいいか。それでしばらくボロボロのを使ってたのですが、そろそろ限界なのでまた買いました。「今度こそ」と思ってまたオーディオテクニカです。耳掛け式は失敗しそうなのでインナーイヤーの密閉型。ATH-CK5です。

 密閉型って凄いですよ。つけた瞬間に世界が変わります。耳栓してるみたいです。歩くと体内を伝わってくる足音が頭の中でグワングワンいってるし、コードが服にこすれる音がそのまま伝わってきて、慣れるまでは気持ち悪くなりそうな感じです。

 これは早く音楽を再生して気持ちワル感をなんとかしないと。耳栓状態なので音は小さめで再生ゴー!

 まさかと思ったけどアメリカン・ゴー!こんなに密閉されてるのにアメリカン?シャカシャカいってますよ。なんとかしようとプレーヤーのイコライザーをいじってみたりしたのですが、初代のグッドなサウンドにはほど遠い。シャカシャカしてるからベースを上げてみても音が小さくなるだけだし。

 この音はあの感じです。電車の中で大音量で音楽聴いてる人のヘッドフォンから漏れてくる音。ホントはそこまで酷くはないのですが、大げさにいうとそんな感じ。


 なんか納得がいかないのでメーカーサイトでそれぞれのヘッドフォンの詳細を調べてみました。(製品ごとにリンクが貼ってあるのはそのおかげ)

 調べる前は「この音の違いは再生周波数帯域の違いのせいだ」と思っていたのですが、実は全部一緒でした。その他の私の良く知らない最大入力とか音圧レベルとかもあまり変わりません。

 いったい何が違うのか。三つを目の前に並べて考えてみます。

「ああ、そうか!最初に買ったのはコードが布だ!」

絶対にそんな理由で音が違うわけはないです。やっぱりメーカーの方針で「これからはシャカシャカなアメリカンで行きましょう」ってことなんですかねえ。そういうことだったら、次はどこのメーカーにしましょうか?もう一回ぐらい同じとこにしてみようかな。ウヘヘヘ。


 こういう安いタイプのヘッドフォンって試聴させてくれないのかなあ。安いって言っても2千円以上するんだから。


 なんか、今回は以外と特集できていますね。それでは次回は酷いことになるかも知れません。何と言われようが、ここは日記でもコラムでもない「特集コーナー」なのです。次回はカシャカシャいってるジャポニズム特集!?