「なあ、知ってる?」
「知らないよ」
「そうじゃなくてさ。ヒョウタンを粗末にすると瓢箪地獄に堕ちるんだぜ」
「なんだよそれ?だいたいヒョウタンを粗末にする機会なんて滅多にないよ!」
なんだか街の会話が聞こえてくる望遠耳シリーズが始まりそうですが、違います。「自給自足楽器を作ろう!ヒョウタン・カリンバ(失敗編)」です。上の画像はキモイですがヒョウタンです。(実際に私が見た時の印象に近づけるために赤を強調してあります。)残念ながら表面をツルツルにする作業をしたらキモイ模様は消えてしまいましたが、それでもちょっと変なヒョウタン。いつものようにブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)にあるものはまともでないのです。
それはそうと、ヒョウタン・カリンバです。失敗編ということなので、カリンバの作り方の参考にはなりません。そういう目的でこのページに来てしまった方はもう一度検索して別のサイトを探しましょう。
ヒョウタン・カリンバといってもどうやって作ればいいのでしょうか?一応私は楽器屋さんで売っている1,000円ぐらいのカリンバを持っているので、それが参考になります。ネット上でもカリンバの作り方のページは結構ありますし。
という感じで何となく作れそうな気がするので、何となく作るのです。もちろん設計図とかそんなものは書きません。ここでは全てが手探りで進められるのです。
それでは最初は、ヒョウタンを切って見ましょうか。ヒョウタン独特の形が意味をなさなくなってしまいますが、下の丸い部分の半分を胴体にすることにしました。
糸ノコではなくて普通のノコギリでガリガリやったらヒビが入りましたが気にしない。そんなことより、ヒョウタンの内側が汚くてビビリます。他にも沢山ヒョウタンがあるのですが、飲み物を入れるのはやめた方が良い感じですねえ。
切り口のデコボコをヤスリで整えたらヒョウタンの加工はお終い。実際のところ、カリンバの重要な部分は指で弾いて音を出す部分なのでヒョウタンはどうでもよかったりもします。
音を出すための棒状のものは何が良いか迷いました。持っているカリンバについているようなものがなかなか売っていません。でも、いつも「昔ガンプラ」を買っている店でピアノ線を発見したのでそれを買っておきました。ジオラマ用みたいです。このピアノ線は弾く棒の根本の部分(って良く解りませんがギターでいうブリッジの部分)にも使います。まずはその辺から作らないといけません。
ブリッジの部分と棒を固定する拾ってきた細い鉄パイプ(のような何か)は硬そうなのでカナノコの登場です。
「ソウ」という映画は見ましたか?
細い鉄パイプ(のような何か)は簡単に切れましたがピアノ線はどう考えても切れそうにない感じで硬いです。硬いというよりカタ〜イ!です。ということで
これで切れないものはない!という感じのこれでピアノ線は強引に切断です。(ただしこれでカタ〜イ!ものを切ると切れ端がいきよいよく飛ぶので気を付けましょう。)
こんなに硬いピアノ線ですが、切っている間にいや〜な予感がしてきました。それでもとりあえず切ってみました。必要な分だけ切った後にピアノ線を触ってみて「やっぱり」でした。
長い状態の時は良い具合にしなっていたのですが、短くすると全然しなりません。柔らかすぎてもカリンバっぽくならないのですが、硬すぎもいけません。こんなに硬いとなると、どう考えても音がしないような…。
ここまでは上手くいっていたのですが。
だんだん投げやりになってきましたが、とりあえず奇跡を信じて各部品をくっつけてみます。投げやりなので音を出すために開けた穴とか超テキトーなのですが、下がとりあえず各部品をくっつけた画像です。
投げやりなので弾く棒の数が少なすぎですが、とりあえず演奏してみます。ピキッ、ピキッ!とヘンな音がしました。棒の長さを調節するとまぐれでピンッ!ぐらいの音はしましたが、これでは楽器とよべません。しかも棒が硬いので親指の爪がボロボロ。
ピアノ線はあきらめて今度はヘアピンです。ネットで調べた時にヘアピンで小さなカリンバを作っている人がいたので一応買ってあったのです。このヒョウタンも小さいですが、ヘアピンはもっと小さいカリンバ向けなのでちょっと無理があります。
でも音はピアノ線の時よりもまともな感じです。全然カリンバの音ではないですが。小さな木魚のようなファミコンのピコピコ音源の音みたいなビミョーな音です。サンプリングして使えそうな気がするので、これはそのうち録音しておきましょう。
という感じで、結局は失敗です。というか「失敗編」なので失敗するのは解っていたと思うのですが。もっとカリンバの研究をしてから作るべきだったのでしょう。問題は明らかに弾く棒の部分の素材選びなのですが、ちょうど良いのは何なのでしょう?
DIYコーナーとかでちょうど良さそうな金属の棒とか売っているのですが、それだと違うような気がして買っていませんでした。でも最適だと思ったピアノ線がダメだったので逆にそっちなら上手くいく?いかない?どうでもいい?
いずれにしても、このままヒョウタンを台無しにしてしまうと瓢箪地獄に落とされてしまうので、なんとしてでもヒョウタン・カリンバを完成させないといけません。瓢箪地獄で瓢箪責めにあうのはまっぴらです。
やはり何事もまともでなくなってしまうブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)です。次回は成功編!といきたいところですが、多分違うでしょう。