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#149 「それは私が決める その1」 2013-01-04 (Fri)

 最近はBlack-holicがあんまり更新されていませんね。以前はネタがなくても日記的な内容を書いていたのですが、そういうのはRestHouseでやるようになってしまってます。そうなるとコッチではちゃんとした大特集を書かないといけない事になって、そういうのは考えるのが大変だからあんまり書けなくなってしまうのです。

 いきなり言い訳か?ということですけど、そうではなくてBlack-holicに日記的なものを書かなくなってから今までに私はずいぶんとゲーマーっぽいことになっているのです、という事を書きたかったワケです。

 以前にもMystやTombRaiderなどの話題がちょっと出たこともありますが、今ではパソコンゲーだけではなてくXbox360とPS3もあったりしますし、後は任天堂据え置きハードがあれば「趣味はゲームなので今のゲーム機は全部持ってます!(ゲームはやらないけどな)」という芸能人の趣味状態。でもただゲームをやっているだけでは意味がないし、何かを検証しながらやったりしたらBlack-holicのネタにもなるじゃないか!と思ったもので、ちょっと検証してみたのです。


 意味の解らない前置きでスイマセンが、何をしたのかというと「安い中古ゲームはクソゲーなのか?」ということを確認してみたのです。私は「クソゲー」という言葉を良い意味でも使ったりするので、この場合は「ダメゲー」という方が良さそうですが。

 とにかく「ダメなゲームがやりたい時は安くなっているゲームを買えば良い」というのが本当かどうかを確かめてみたのです。一般の評価とは関係なく、それが良いか悪いかは私が決めるのです。

 検証するにはまず買い物から。ということなので、近所のゲーム屋さんで買ってきた中古ゲームは二作で1000円以下というお手頃価格でした。それぞれだいたい500円前後という感じですが。今回はそのうちの一つ「FRONT MISSION EVOLVED」を検証したいと思います。


 始めに断っておきますが、このコーナーの性質上マジメな内容にならないと思うので、本気のゲーマーの方は読んで怒ったりしないでね♡

 余計な知識があると公平な判断が出来ないということで、ゲームを一度クリアするまでは公式ページとWikipediaの「FRONT MISSION EVOLVED」の項目以外は見ないことにしていました。そこで知ったのですが、驚いた事にこれってスーパーファミコン時代からある人気シリーズの番外編みたいな感じでした。。

 ただ、フロントミッションシリーズがシミュレーションRPGなのに対して、エボルヴはTPSスタイルのシューティングということで、そこに値段の秘密があるのか?ないのか?


 とりあえず1回目はノーマルでキャンペーンモードをプレイ。そこでの感想を「システム、操作性」と「ストーリーとか」に分けて書いていきたいと思います。それぞれの感想がマイナス要素なら(-)でプラス要素なら(+)をつけて最終的にプラスならセーフでマイナスならアウトということにしましょう。プラスでもマイナスでもない場合は(=)をつけることにします。(アウトとセーフとか意味が解りませんが気にしない。)


感想は実際にゲーム中にメモしたものがほとんどです。なので意味が解りづらいものがあると思いますけど。

システム、操作性 編

(=)どうやらロボットを操作するゲームのようだ。


(=)スタートボタンで休憩かと思ったらムービーがキャンセルされちゃったし。どうでもいいけど。


(=)ヴァンツァー(主人公の乗るロボット)のカスタマイズをしたけど、苦労した色がかっこ悪いとか。うーむ…。


(=)カラーリングがケミカルウォッシュになっていることに気づいたが…。


(-)味方が時々邪魔だったり、変なところを撃っていたり。


(+)武器を撃った時の感触(コントローラの振動)とか音とかは気持ちよくて良い。


(-)焦るとダッシュボタンを誤押ししてしまうから撃たれてるのに敵に突っ込んで行ってしまう。


(-)山の中ステージ:葉っぱの下に入ると前が見えないとか、どういうことか?ってことなんだけど。(ズームすると見える時があるけど。)TPSでこれは厳しい。


(=)個人的な感想:カスタマイズが面倒になるぐらいいっぱい項目があるんだが。


(-)そろそろ慣れてくるはずなのに思ったとおりに動いてくれないし。超イライラゲーになってきた。(そろそろネット上での意見が読みたいが、まだ我慢。)


(-)ステージ内の隠しアイテムを見つけたり壊したりする楽しみもあるようだが、忙しすぎて見つける余裕がないし。


(-)味方が前に出てきて攻撃の邪魔するし、後ろにいるときにはショットガンで私を撃ちまくるし。(ショットガン、前に行け! [EDF:IAより])


(=)ヴァンツァーのカスタマイズが面倒だと思ったが、これはシミュレーションRPGの名残と考えたら納得か。


(=)中ボス戦みたいなところの絶望感が、初めてやったHALO2レジェンドぐらい絶望的だし。と、思ったけどカスタマイズしてないことに気づいて、パワーアップしたらクリア出来た。


(=)というか、後半なのに動かし方がわかってないような。まあイイ。


(=)デン・デン・デンデケデケデケ・デンデン♪

(=)クリアした!

ストーリーとか 編

(+)というか、キャラがスクエニじゃないと思ったらいきなり英語でムービーが始まったし。(補足:私のイメージだと華奢な美少年風なのがスクエニキャラなのですが、これはそうでもない。)


(=)何で英語?って思うのだが。(補足:後で知ったが制作は外国の会社らしい。)


(=)負けず嫌い主人公キャラ。そこに美女という設定っぽいお姉さん兵士登場したけど。


(=)民間人が戦闘に加わるとか、ガンダムだし。全体的にガンダムだし。


(=)宇宙エレベーターは宇宙からの勢力により破壊されるのが基本のようだ。(補足:宇宙からの勢力というのはちょっと間違いか。)


(=)一緒に戦ったらなぜか入隊決定!民間人なのに…。


(=)そして主人公の幼なじみのメガネっ子も入隊!巨乳っ娘! そして嫉妬する姉さん。


(=)今話題のオスプレイとか出てくる。


(-)ファンタジーと同じことをSFでやろうとしてね?ってことなんだと思う。


(+)というか、立ち直るの早い姉ちゃんキャラ。


(-)どんでん返し感があまりない。というか後から決めた感があったりもするのだが。


(-)アデラ(姉ちゃんキャラ)は先に倒すべきなのか?というか、最後の大ピンチで正気に戻って助けてくれると予想しているのだが。…、まあ、そんなベタなストーリーはね。(補足:予想どおり!)


(-)その他、ストーリーに関するダメだしの感想はいっぱい書いてあるのですが、これは人によって考え方が違うと思うので、これは一つにまとめてマイナス1。


(=)デン・デン・デンデケデケデケ・デンデン♪

(=)クリアした!


(+)最後はみんな仲良くなって終わったから気持ちが良い。ここで変に後味悪くする演出とかだとかなりマイナスでしたが。

 こんな感じですが、とりあえず集計すると「システム、操作性 編」は(+)が1、(-)が6。「ストーリーとか 編」は(+)が3、(-)が4。合計は[(+)4:10(-)]でアウトでございます。


 うーむ…。ちょっとオマケの(+)を加えてもダメゲー確定なのか?!これじゃあクリア後に読んだネット上の評価と一緒になってしまいます。

 しかし「もうダメか…!」と思った時に何かが起きて大逆転!というのは良くある話。ここでダメゲー評価を下すのはまだ早いのです。


 そうです。コアゲーマーは二周目をやるのです。

 一回クリアしただけで評価を決めたり、最初の方をやって上手く動かせなかったり、ストーリーが思ったのと違うだけで「ツマンネ」「イラネ」とか、そういうのは良くありません。そして、二周目をやることによって、それまで気づかなかった全く違った面白さが見えてくることもあるのです。

 なぜか大げさに書いてしまいましたが、難易度を上げて二周目をやってみたのです。二周目というかシステム上セーブデータは1回目のゲームのままで、もう一度やるときはその都度ステージを選択してやるようです。

 この仕組みを知って「あれ?」と思ったのですが。これはつまり「もし難しかったら最初の方のステージを何度もやって、武器などを強くしてから続きをやりましょう」ってことなのか?ということですが。

 私が一周目をやった時には常にギリギリの装備で戦っていた感じだったのですが、装備を強くするという遊び方を知っていたら、もっと楽しかったのではないでしょうか?他のRPGで良くある「レベル上げ」の作業みたいなものをやる必要があったに違いありません。


 すでに一周目をクリアして装備はかなり豪華になっているのですが、この状態でニ周目をやったらスゴく楽しい。一周目には物陰に隠れて、たまに出て行って撃ってまた隠れて、というgkbr作戦でしか進めなかったのですが、二周目はダッシュしながら敵に近づいて行って、ショットガンでとどめとか。このスピード感を味わって欲しかったのかな?ということが解ってきました。


<!-- 関係ないですが装備はアサルトライフルとショットガンの組み合わせが、どのゲームでも落ち着きますよね。-->


 こうして最初は気づかなかった面白さを見つけて、このゲームはかなり良ゲーになってきました。ただ、こういう面白さに気づきづらいのはゲームの見せ方みたいなところに問題があるのではないか?という部分と、ストーリーがあまりにも中二の妄想的なところで良ゲーの「良」が消えてしまいそう。

 最終的にFRONT MISSION EVOLVEDはただの「ゲー」となりました。


 もちろん、これまでの歴史とかずっとプレイしてきたファンの意見などを見るとダメという評価も解りますし、そこを踏まえると500円前後という値段は妥当なのでしょうか。何も知らない私からすると1000円ぐらいでも文句は言いませんけどね。

 ということで、安いゲームはダメゲーなのか?を検証してみる1作目ですが、今回は「それほどでもない」という事になりました。でも「FRONT MISSION」というタイトルがついてたらファンが買うに違いない、ということで発売したのなら、そういう安易な考えのメーカーが悪いですよね。独立したタイトルで出したら普通に面白いという評価だったかも知れないですし。

 その辺を書き始めると別の話になってしまいますし、無駄に長くなってしまうので書きませんが。とにかく「FRONT MISSION EVOLVED」は「ゲー」でした。

 そして、次回はもう一つの500円前後ゲーを検証という事になります。実はこれを書いている今、すでに始めの方をやっていたりするのですが、クリアに時間がかかるかも知れないゲームのような気がします。なので、次回は別の特集になることもあり得ますが、そのうち検証結果がここに書かれるのでお楽しみに!