今年もやって来た10月31日。Little Mustapha's Black-holeの開設記念日のパーティを行うために主要メンバー達は、いつものようにブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)へ集まったのでした。
Little Mustapha-----じゃあ、みんな集まったみたいだから早速乾杯といきましょうか。
ミドル・ムスタファ-----あれ。なんか今年はすんなり始まるんですね。
ニヒル・ムスタファ-----そんなことは気にしなくても、どうせそのうちゴチャゴチャになるに決まってるぜ。
Little Mustapha-----そんなことはないよ。一見ゴチャゴチャに見えても、それは単純なものが集まって出来ている。そういうものを目指しているからね。
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれ?
ニヒル・ムスタファ-----スゴい事いったような感じだけど、それって良く考えたら当たり前の事じゃないか?
Dr. ムスタファ-----物事は一つずつバラしていけば、最終的には単純なものになるからな。
Little Mustapha-----そうじゃないよ。単純なものを集めて強力なゴチャゴチャを形成するってことだよ。
ミドル・ムスタファ-----それって、さっき言ったことを逆から説明しているだけですし。
Little Mustapha-----ダメだなあ。これはボクがUNIX哲学に影響を受けて独自に編み出したフィロソフィーなんだから。シンプルなプログラムを組み合わせて複雑な作業を可能にするみたいな、そういうやつだよ。
ミドル・ムスタファ-----なんか最近はフィロソフィーがブームなんですか?
Little Mustapha-----そういうことでもないけど。まあこれは後々明らかになるのである。
ニヒル・ムスタファ-----である、っていうのは哲学的な喋り方ってことか?
Little Mustapha-----語尾の哲学である。
ミドル・ムスタファ-----ワケが解りませんけど。
Dr. ムスタファ-----哲学なんてのはそんなもんだろ。
ニヒル・ムスタファ-----先生がそんなこというのかよ。
Little Mustapha-----まあ、そこはそんな感じで良いんじゃないの。というか、せっかくシンプルな始まり方にしようとしたのに、まだ乾杯もしてないじゃないか。みんなはそれぞれに与えられた一つの役割を果たせば良いんだよ。それによって、この開設記念日パは素晴らしいものになるよ。
ニヒル・ムスタファ-----なんか、色々とワケが解らないんだが。
ミドル・ムスタファ-----一番気になるところから聞きますけど。「開設記念日パ」ってなんですかね。
Little Mustapha-----開設記念日のパーティに決まってるじゃん。
ニヒル・ムスタファ-----そうじゃなくて、なんで中途半端に略すのか?ってことなんだが。
Little Mustapha-----そうは言っても、「開設記念日」っていうのは「Little Mustapha's Black-holeの開設記念日」を略したものだし。これ以上は略せないからね。
ミドル・ムスタファ-----そんなルールがあるんですか?
Little Mustapha-----あるって言えばある、ぐらいだけど。これもLMBの哲学に加えても良いかもね。
ニヒル・ムスタファ-----どうでも良いけど、早く始めないか?結局ゴチャゴチャだぜ。
Little Mustapha-----アッ、しまった。じゃあ、始めるけど。さっきも言ったように、シンプルにね。それじゃあ、せーの…!
一同-----乾杯!
なぜかLittle Mustaphaが哲学とか言い出して変な始まり方になっていますが、なんとか開設記念日パことLittle Mustapha's Black-holeの開設記念日のパーティが始まったようです。
ミドル・ムスタファ-----今回の模様替えはマイナーチェンジですね。
Little Mustapha-----というよりは余計なものをそぎ落としたってことだよね。
Dr. ムスタファ-----肉を切らせて骨を断つってやつだな。
ニヒル・ムスタファ-----全然違うぜ。それよりも、クリスマスは大丈夫なんだろうな?
Little Mustapha-----去年は一人残った最後のサンタであるサンタ君と仲良くなったんだし、大丈夫だよ。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。それじゃあ、この辺で…。
Little Mustapha-----あれ?!ちょっと待ってよ。シンプルにやったら終わるの早すぎじゃない?
ニヒル・ムスタファ-----というか、自分でそうしろって言ったんだし。
ミドル・ムスタファ-----そうですよ。それぞれが自分の役割だと思っている事を言った感じでしたし。
Little Mustapha-----そうだけど。マイクロ・ムスタファなんて何もしてないし。
マイクロ・ムスタファ-----そうなんです。やっと喋る事ができましたが。私の役割というのは混乱の中でも冷静に何かに気付く、ということだと思うので。シンプルにやられてしまうと何も出来なかったのです。
Little Mustapha-----それはかなり未完の哲学だな。
Dr. ムスタファ-----ミカン箱に子猫ってやつだな。
ニヒル・ムスタファ-----意味の解らないオリジナルのことわざは困るな。
Little Mustapha-----それはどうでも良いけど、シンプルにやるとシンプルすぎるから、シンプルなところから派生して複雑にしていきたいと思います。
ミドル・ムスタファ-----それも何を言っているのか良く解らないですけど。
Little Mustapha-----そうだけどさ。でも、さっきのシンプルですぐ終わりそうだった開設記念日パの内容って、実は今日何をやるか?ってことの見出しとして使えることに気付いたんだよね。
ミドル・ムスタファ-----そういえば、そんな感じですよね。
ニヒル・ムスタファ-----最近よく見る、長い記事とかを要約してある感じのアレだな。アレって、何が書いてあるのかを知るのには丁度良いんだけど、読み込みが二回になるから面倒で本文を読まないことがあるよな。
Dr. ムスタファ-----そんなことわざはないぞ。
ニヒル・ムスタファ-----どの部分をことわざだと思ったんだよ?!
Little Mustapha-----読み込み二回で本文読まず、って感じじゃない。でもこのページは要約も本文も同じページだから大丈夫!というか、余計な事を言ってないでそろそろ本文に入らないと、最初のが要約じゃなくなってくるからね。まずは今年バージョンのLittle Mustapha's Black-holeを見て色々と言ってもらわないと。
Dr. ムスタファ-----だが、今回は何が変わったんだ?
ニヒル・ムスタファ-----一応気付くぐらいの変化はあると思うんだが。
ミドル・ムスタファ-----去年作った後ろにある時計がなくなってスッキリした感じはありますよね。
Little Mustapha-----そうなんだよね。でも時計を表示させるボタンの役割は一緒だからね。一つの仕事を上手くやるってやつだね。
ニヒル・ムスタファ-----というか、一つのボタンには一つの機能が当たり前じゃないか?
Little Mustapha-----それがそうでもなくてね。この部屋の電灯のスイッチだけど。あれは点ける、消す、だけじゃなくて、連続押しで光量の調節とか出来て、時々ワケが解らなくなるんだよね。
Dr. ムスタファ-----つまり、ピカピカさせてディスコが出来ない、ってことだな。
ミドル・ムスタファ-----なんですか、それは?
Dr. ムスタファ-----やらないか?点けたり消したりして、ディスコって。
ニヒル・ムスタファ-----蛍光灯じゃ無理なんじゃないか?
Dr. ムスタファ-----まあ、科学的にはな。
Little Mustapha-----何的だと可能なんだろう?という感じだけど。そんな事は関係ないからどうでも良いんだよ。それよりも、そのボタンを押すことによって表示される時計に注目だよ。今回はシンプルだから、わざわざCANVSのアニメーションを使う必要がないって事に気づいて、さらにシンプル。
ミドル・ムスタファ-----それは良いんですけど、読めませんよ。
Little Mustapha-----だって「何時だか解らない時計」だからね。地底文字が現代版になって復活!
ニヒル・ムスタファ-----復活、って言われても解らないだろ。
Little Mustapha-----そうかな。でもアクセスカウンターとか表示してたのって、初期の頃だけだったしなあ。元々はデジタルっぽい数字の画像が表示されるものだったんだけど、その画像を地底文字に置き換えてたんだよね。ただ、当時の地底文字の数字は0から9になるにしたがって段々複雑になるという、あんまり機能的でない感じだったからね。簡略化して現代版ってことなんだよね。
ミドル・ムスタファ-----なんか、あなたが考えたみたいな言い方ですけど、それで良いんですか?
Little Mustapha-----アッ…!いや。今のは地底文字の歴史を語っただけだよ。そんなことよりも、アラビア数字の8って書きづらいよね。
Dr. ムスタファ-----ああ。グニャグニャしてるからな。
ニヒル・ムスタファ-----なんか簡単に話をそらすことに成功してるな。
Dr. ムスタファ-----なにがだ?
Little Mustapha-----それは気にしちゃいけないよ。それよりも、意外と苦労したのが下のところの各コーナーへのリンクに付いた新機能なんだけど。メニューバーのメニューみたいに下位の項目も表示出来るようになっているのさ!
ミドル・ムスタファ-----偉そうに言ってますけど、シンプルはどうなったんですか?
Little Mustapha-----そのくらいは良いんじゃないの。余計なアニメーションとかもないし。極力シンプルだし。ただ問題は、サンプルコードを参考にして作ったんだけど、自分でもどういう理屈で動いてるか解らないんだよね。だからアレを元にしてさらに凝ったことをするとか、考えられないのである。
ニヒル・ムスタファ-----都合が悪くなると哲学喋りになるのか。
Dr. ムスタファ-----壁に耳あり、か。
ニヒル・ムスタファ-----なんで?!
Little Mustapha-----でも、まんざら間違いでもないんじゃない。
ニヒル・ムスタファ-----いや、間違ってるだろ。
Little Mustapha-----まあね。でも「まんざら」ってなかなか言う機会がないからね。それに、壁に耳ありといえば、クリスマスって感じもするし。
ミドル・ムスタファ-----全然そんな感じしませんよ。
Little Mustapha-----普通はそうだけどさ。ボクらの場合はちょっと違うからね。良い子にしてないとプレゼントが貰えないでしょ。でもどこで誰が監視してるか解らないからね。用心にこした事はないんだよ。
Dr. ムスタファ-----口から出る泡、ってやつだな。
ミドル・ムスタファ-----えーっと。それは何と間違えてるんですかね。
Little Mustapha-----濡れ手で粟?
ニヒル・ムスタファ-----いや、身から出た錆びの方が近くないか。
Dr. ムスタファ-----何を言っているんだ?
マイクロ・ムスタファ-----口は災いの元、じゃないですかね。
一同(マイクロ・ムスタファとDr. ムスタファ除く)-----ああ、それだ!
ニヒル・ムスタファ-----って、なんか先生が変なことわざばっかり言うから話が解らなくなってるぜ。
Dr. ムスタファ-----何が変なんだ?!
Little Mustapha-----でも変なことわざという役割に専念しているというのは、LMBの哲学的には良い事だけどね。ただ、せっかくクリスマスの話に移ろうとしてたのに、なんだか解らなくなってきたし。
ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。オレ達はどっちかって言うとクリスマスに専念した方が良いんだしな。
ミドル・ムスタファ-----それはそれで大変そうですけど。でも、今年は大丈夫なんですか?あのサンタ君が今どうなっているのか、とか。ちゃんと解ってるんですか?
Little Mustapha-----さあ、どうだろう。去年のクリスマスに仙人サンタのところに修行に行くってことになったんだけど。今年はBlack-holicの更新がこれまで一回のみという体たらくだからね。その辺の事情は知るよしもなし。
Dr. ムスタファ-----ここの更新とは関係ないんじゃないか。
ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。それに仲良くなったって言ってたんだし、中間報告とか、そういう連絡はないのか?
Little Mustapha-----それはないなあ。それに、ここに登場する人間界とは別の世界の人達って、向こうの都合でしか現れないからね。こっちからは連絡の取りようもないし。でも、去年のクリスマスのことを思い出すと、本物のサンタの代わりに退役サンタがプレゼントを配ったりしてたからね。サンタの営業としては例年どおりだと思うんだけど。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、いつものようにリクエストの手紙を書けば良いんですかね。
Little Mustapha-----そうに違いないよ。全部手書きじゃなくて、専用のリクエスト用紙を使った方が良いとか。そういうこともすでに解っているからね。
ニヒル・ムスタファ-----じゃあ、早速やった方が良いんじゃないか?
Little Mustapha-----大丈夫!その辺はもう慣れっこだからね。パが始まる前にリクエストは完了しております。でも、もしかしていつもと違うプレゼントを希望ってことだと、もう手遅れだけど。そんなことはないでしょ。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。今更変えるわけにはいきませんよ。
Little Mustapha-----ということで、完成記念パでやるべき事はだいたい終わったかな。あとは楽しく大量の酒を飲むだけ…。
マイクロ・ムスタファ-----あの、ちょっと良いですか。
Dr. ムスタファ-----なんだ?まさかリクエストの内容を変えたいのか?
マイクロ・ムスタファ-----いや、そういうことはないですが。そこの電話のところが点滅しているのって…。
一同-----アーッ!またしても留守番電話のメッセージが残されていることを通知するランプが点滅している!これまで電話は一度も鳴らなかったのに!
Little Mustapha-----おお!ちょっと長めの、全員で驚くやつ大成功!しかもちょっと倒置法的な。
ニヒル・ムスタファ-----そこに感心してる場合じゃないだろ。今この状況で。
ミドル・ムスタファ-----そうですよ。どうするんですか?そのランプの点滅。
Little Mustapha-----謎がいっぱいこの電話。いつもボクらを悩ませる。
Dr. ムスタファ-----聞けば混乱。聞かねば気になる。
マイクロ・ムスタファ-----いずれにしても最後には。鍵を握るはこの電話。
ミドル・ムスタファ-----どうするんです?そのランプ。
一同-----どうしたらいい?この電話!
ニヒル・ムスタファ-----なんだよこれ?
Little Mustapha-----全然哲学じゃなくなったけど。とにかくボクの役割に専念すると、押さねばならぬこのボタン!ピッ!
留守番電話-----ゴゴ…ゴゴゴジ…ゴ…ジュウ…ゴゴ…ゴジ…フン。アリマス。イッケンノ・メッセージ…ガ…!ピーッ♪「…あ、もしもし母さん。オレだけど。実は会社のお金横領しちゃってさ。2億円ばかり手に入ったから母さんの口座に振り込んでおくね」ピーッ♪オワリ・ザ・メッセイジ。
Little Mustapha-----最後は倒置法ですらなくなってる!
ミドル・ムスタファ-----それはどうでもイイですよ。それよりも、なんですかこのメッセージは。
Dr. ムスタファ-----振り込め詐欺じゃないのか?
ニヒル・ムスタファ-----振り込め、じゃなくて振り込むって言ってたけど。
ミドル・ムスタファ-----それに、オレって言ってたのに、声は女の人の声でしたよね。
Little Mustapha-----ボクっ子ならぬオレっ子ってことじゃない?振り込む詐欺のカケ子ちゃん。
ミドル・ムスタファ-----誰ですか、それは?
Little Mustapha-----知らないけど。詐欺っぽいのはカケ子ちゃんに違いないよ。でもあの声からするとけっこう美人だと思うよ。
ニヒル・ムスタファ-----勝手にそういう期待を膨らませるなよ。それにこれって間違い電話だろ?間違いというか、ここにお婆ちゃんが住んでると思ってかけてきてるんだよな。
ミドル・ムスタファ-----どうですかね。振り込め詐欺ではないみたいですし。…ちょっと、何やってるんですか?
Little Mustapha-----いや。…なんだ。
ニヒル・ムスタファ-----何やってるんだ?
Little Mustapha-----もしかしてボクの口座に2億円振り込まれてないか?とか思って調べて見たけど。残高2万円しかなかった。
ニヒル・ムスタファ-----それはそれで少なすぎないか?
Little Mustapha-----別に自分の口座にいくら入れてようとキミには関係のない事さ!
ミドル・ムスタファ-----そんなに偉そうに言わなくても良いことですよ。
Dr. ムスタファ-----まあ問題がないのなら、どうでも良い話はよして、もっと飲んでどうでも良い話をしようじゃないか。
Little Mustapha-----結局どうでも良い話になるんじゃん。でもややこしい事はここで考えても意味がないし。もっと飲んで哲学だね。この開設記念日パ。じゃあ、この辺で飲み直しってことで。せーの…!
一同-----カ!
なぜか「乾杯」が略されて「カ」になってしまいましたが、この後はいつものようにダラダラして哲学でもシンプルでもない状態が続きました。しかし、マイクロ・ムスタファだけは今日ここで起きたことが何か嫌な事の予兆なのではないか?と気に病んでいたのでした。
果たしてこの先に何が起きるのか。
そして、今年はまだ2回目の更新のBlack-holicは今年中に何度更新できるのか。
次回はそんな事について考察してみるのも悪くないかも知れませんが、良くもないのでやるかどうかは解りません。
お楽しみに。