今年も10月31日がやって来ました。Little Mustapha's Black-holeの開設記念日であり、トップページが模様替えされる日でもあります。毎年この日が迎えられることに感謝の気持ち表したいけど、一体何に感謝すれば良いのか?
毎回そんな感じがしますが、それでも一人だけの力で何かをするのは無理なのです。それは私のためにしてくれたことではないですが、ネット上にあるJavaScriptの解説ページなどがなければ最近の模様替えは不可能でしたし。そういう意味ではパソコンとインターネットに感謝したいと思います、ということになりそうです。
とにかく、今年もLittle Mustapha's Black-holeのトップページがちょっと変わって、ブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)では開設記念日のパーティーが始まっているのです。パーティーの方はまだリモート開催ということになっていますが、主要メンバー達はトップページの新しい「何時だか解らないCanvas時計」の仕組みについて考えている最中なので、パーティーの実況中継を始める前に、ここでも新しい「何時だか解らないCanvas時計」について解説することにしましょう。
2022年バージョン「何時だか解らないCanvas時計」について
ゲーム付きだった2021年バージョンと違って大幅にシンプル。大がかりで複雑な物を作った後には単純な物が良く思えるのは、脂っこい食べ物ばかり食べていると、たまにサッパリしたサラダとかが食べたくなるようなものですが、表向きには「ミニマルアートを独自の解釈で再構築」という設定になっています。
では、この大胆な手法で作られた時計の仕組みについて見ていきましょう。
主な部品は中央にある半円が二つ重なったものと、その中と外にある二つの円です。(この二つの円は枠の下にはみ出す場合は枠の中心を基準にした反対側にはみ出した部分が表示されることになるので、円の数は二つ以上に見える場合があります。)これらの配置されている位置で時間を知ることが出来るのですが、さらにこれまでタブーとされていた表示方法も取り入れられているのです。
より多くの情報を表示するために、今回は色による時間の表示をしているのです。これまで色盲あるいは色弱の人に配慮して色による時間の表示は避けてきたのですが、ついにネタ切れ。さらに色が解っても解らなくても作った本人にさえ、その色が何を現しているのか判別できないので、配慮する必要はなさそうという事になったのです。
(厳密には、各部品の色の組み合わせによって見えづらくなるという問題もありますが。)
これらの部品の配置と色は見た時の時間や日付によって組み合わせが常に変わるので、見る度に違った印象を受けるに違いないのです。まさにアートで再構築!
さらにギリギリになって追加された機能として、時計からの知恵の言葉があります。ある部品をクリック(タップ)するとその時の日付や曜日に合わせた知恵の言葉が表示されます。これらの知恵の言葉はあなたの人生にとって重要な指針となるでしょう。
大まかな説明が終わったところでLittle Mustapha's Black-holeの開設記念日のパーティーの様子を見ていくことにしましょう。本当はもっと細かく時計の説明をしたいのですが、主要メンバー達が謎を解いていくというネタもあるので、ここからは彼らと一緒に時計の謎を解いていくのです。
開設記念日のパーティー 2022
そろそろ何が何でもリモートっていう感じはなくなってきた昨今ですが、ずっと家の中にいたらいつの間にか外に出るのが面倒になってきたLittle Mustapha's Black-holeの主要メンバー達は、今回の開設記念日のパーティーもリモート開催ということにしたようです。
すでに全員そろっているのですが、さっきからメンバー達は今回新しくなった「何時だか解らないCanvas時計」の見方を解明するために、全員が黙って各自のパソコンで「何時だか解らないCanvas時計」を見ていました。
Dr. ムスタファ-----なんだこれは?いつまで経っても動くのは一カ所だけだな。
ミドル・ムスタファ-----そうですよね。この常に動いているのは多分「秒」を現してますよね。
マイクロ・ムスタファ-----この常に動いている小さい円の動き方からすると、半円の外側にある大きめの円も同じような動きをしそうですね。今は二つに分かれていますが、そのうち一つになって半円の上を回る気がします。
Dr. ムスタファ-----だが全然動いてないぞ。
ニヒル・ムスタファ-----動いてないように見えるってことは、「秒」とか「分」じゃなくて、もっと大きい単位ってことだろうな。
Little Mustapha-----なかなか良い推理だねえ。
ニヒル・ムスタファ-----なんだ「だねえ」って。これって、ホントに時間が解るようになってるのか?
Little Mustapha-----それは「何時だか解らないCanvas時計」だから、解らないってことかも知れないけど、解らないけど仕組みが解れば解るかも知れないってことで作ってるんだから、解るって事だよ。
ミドル・ムスタファ-----その説明からして良く解りませんけどね。でもクリックすると変な模様が出てきたり、「時計の知恵」とかいう怪しいものが表示されることは解りましたよ。
Little Mustapha-----そっちを先に気付いてしまったのか。そこはオマケ要素だから最後にちょっと説明するだけで良かったんだけど。まあ知恵の言葉は役に立つからね。
ニヒル・ムスタファ-----というか、これって屁理屈みたいな事ばっかり書いてあるぜ。
Little Mustapha-----まあ、オマケ要素だからね。それよりも今回のコンセプトである「いつも同じようでいつもどこか違う」ってところでもっと盛り上がってもらいたいんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----解りづらいのはいつもと同じってことですか?
Little Mustapha-----そうじゃなくてね。この半円と円の位置の組み合わせと、少しずつ変化している色とか。それぞれが違う要素を表現しているので、見るものはその度に違った印象を受けるのである。
ミドル・ムスタファ-----でましたね、アートな喋り方。
Dr. ムスタファ-----どこがアートなんだ?アートっていうのはもっとゴチャゴチャしてるんじゃないのか?
Little Mustapha-----それは先生が思ってるアートだと思うけど。今回はミニマルアートなのである。あと、再構築である。
ニヒル・ムスタファ-----なんか「である」って言ってるだけみたいになってるぜ。
Little Mustapha-----まあ、でもコンセプトはちゃんとしてるんだし。コンセプチュアル・アートなんだよ。…である。
ミドル・ムスタファ-----というか、コンセプチュアル・アートって、ちょっと違う気がするんですけど。
Little Mustapha-----結局は急いで作ったからシンプルになったってことでもあるんだけど。そんなことよりも時計の解明は出来たのかね?
Dr. ムスタファ-----動く部品が全然ないし、解りそうにないぞこれは。
ミドル・ムスタファ-----小さい円が「秒」ってことは解りましたけど。
Little Mustapha-----それは合ってるよ。でもそれじゃあ小さい円についても50点だな。それぞれの位置だけじゃなくて、色にも意味があるからね。しかも、今回の時計は時間だけじゃなくて日付、曜日、更には月齢も解るようになってるんだよ。だから、全てを理解するには一年をかけて時計の観測をする必要があるんだよね。
ミドル・ムスタファ-----そんなの出来るわけないですよ。
Dr. ムスタファ-----そうだな。観測だけで理解しようとしたら一年じゃ足りないかも知れないぞ。
ニヒル・ムスタファ-----それって、ホントにやろうとしてるのか?でも、そんなことならここでちょっと見ただけで理解できるわけないぜ。
Little Mustapha-----そんなに言われてもなあ…。もうちょっと謎に挑戦するとかいう精神みたいなのがないとねえ。その点ではマイクロ・ムスタファはさすがだよね。謎解きとなったらコレまでにない早いタイミングで発言したからね。
マイクロ・ムスタファ-----そこは体質みたいなものですから、つい真剣になってしまいます。でも、そんなに複雑ということならお手上げって気もしますが。でも、みなさん気付いていますか?この時計の真ん中に半円がありますよね。これ最初に見た時よりも、内側にある半円が少し大きくなってるんですよ。
Dr. ムスタファ-----そんな事はないだろう?
ニヒル・ムスタファ-----先生は何にも気付かないからなあ。
ミドル・ムスタファ-----確かに大きくなっているような気もしますが。ホントに気のせいかも知れないし。
Little Mustapha-----やっぱり病的なマイクロ・ムスタファはそんなところにも気付くよね。
マイクロ・ムスタファ-----病的っていうのは…。
Little Mustapha-----まあ、そこは気にせずに。でも確かにこれはちょっとずつ大きくなってるんだよね。ということで、ここで二つ目の答えが明らかになってきたよね。
ミドル・ムスタファ-----ということは、この半円は「時」ですか?
ニヒル・ムスタファ-----「時」だったらもう少し解りやすい変化になりそうだぜ。といっても、24時間で24段階ってことなら一つ大きくなっても気付かないかもな。
Little Mustapha-----惜しい感じだけど、今回の時計は12時間タイプなんだよね。12時間ごとに色の付いた半円と黒っぽい半円の役割が入れ替わるんだけど。それはともかく今のだと4分の1ぐらい正解って感じかな。この半円は「時」と「分」を同時に現しているんだな。どういうことかというと、12X60で720段階で一分ごとに大きくなってるってこと。厳密いに言うと、最小単一が1ピクセルだから、半円の大きさが720ピクセル以下になってしまうウィンドウの大きさだと数分ごとに大きくなるって感じだけど。
Dr. ムスタファ-----そんなんじゃ時間は解らんだろう?
Little Mustapha-----そりゃ「何時だか解らないCanvas時計」だし。まあ日時計みたいなものだと思えばね。とにかく、これで「時間」「分」「秒」が解ったってことだから、あとはその他の機能だね。
ニヒル・ムスタファ-----なんかそろそろ面倒になってきたぜ。もう答えを言っても良いんじゃないか?
Little Mustapha-----また、そうやって楽をしようとする。そういう事だと、今年のあれも失敗って事になりかねないからね。こうやって謎を解決していく力を付けないとダメなんだから。
ミドル・ムスタファ-----そういうことならもう少し頑張りましょうか。後は日付と曜日と月齢ですね。というか、これらはどう考えてもここで見ている間に変化しないと思うんですけど。
Little Mustapha-----うーん…。それもそうだな。でも12時間のあれと同じで、日付とかは日が変わった瞬間に動くんじゃなくて、1時間ごととか細かい単位で動くことにはなってるんだけどね。まあ、ここからは推理しかないよね。
Dr. ムスタファ-----まだ考えないといけないのか?じゃあ、ここは私が科学的に推理すると、半円の外にある円は月っぽいから月齢だな。
マイクロ・ムスタファ-----いや、ちょっと待ってください。今この円は地平線というか、枠の下の方にあって、収まりきらないところが半円の反対側から出ているってことですよね。その動きは多分「秒」の円と同じだとおもうのですが。一部が欠けていたりすると月齢のような感じがありますが、動きとしては月の満ち欠けの動きではないですよね。Little Mustaphaの性格からしてそういう事はしないと思うのです。私が思うにこれは月齢ではなくて「月」の中の「日付」を現しているんじゃないでしょうか。今日は丁度月末ですし、円が枠の一番下にあるのはそのためだと思います。
Little Mustapha-----ずいぶん長く説明してくれたけど、31日だから一番下にあるってところだけで良かったりして。ということで、推理はオシマイかな。
ミドル・ムスタファ-----いや、まだ色とかの謎が解けてませんよ。
Little Mustapha-----ああ、そうか。あっ、あと半円のところの色だけど、あれは月曜日には彩度が低くて、週末に向けて鮮やかな色になるようになってるんだよ。
ニヒル・ムスタファ-----なんで急に答えを言っちゃうんだよ。
Dr. ムスタファ-----それに、なんだかソワソワしてないか?
Little Mustapha-----いや…。何て言うか、完成してからこれを作る時に書いたメモをしまっちゃったんだけど。それを見ないとどこの色が何を現してたのか思い出せなくてさ。
ミドル・ムスタファ-----作った本人にも解らないものを当てさせようとしてたんですか?
Little Mustapha-----キミ達なら見たらすぐに解るって、そんな感じだし。
ニヒル・ムスタファ-----そんなこと思ってたようには見えなかったけどな。
Little Mustapha-----ああ、メモがあった。これで続けられるよ。よし、じゃあ推理したまえ。
ミドル・ムスタファ-----なんか、もう考える気がなくなりましたよ。
Little Mustapha-----それもそうか。それにここから先は推理のしようもないからなあ。じゃあ、メモも見つかったことだし、答えを発表します!えーと、パーツ1の色。つまり半円のところの色が「月齢」。そしてパーツ2の「日付」の円の色が「月」。パーツ3の「秒」の円が「曜日」ということみたい。
ニヒル・ムスタファ-----みたい、って人ごとかよ。
Dr. ムスタファ-----だいたい、どの色が何曜日とかはどうやって知れば良いんだ?
Little Mustapha-----それは「色相環」というのがあって、それを見たらだいたい解るんだけど。ネットの場合基本的に0度が赤で、それが一周して360度でまた赤に戻ってくる事になってるよ。だから曜日の場合は360度を7等分して、日曜なら0、火曜は2って感じで掛け算すれば、色相環の中のその角度の色がその曜日の色ってこと。だけどこれも厳密には7等分じゃなくて、7x24時間で計算してるから、もう少し細かく色が変わってるんだよね。
Dr. ムスタファ-----なんだか全然意味が解らないな。
Little Mustapha-----そうなんだよね。しかも「月」を現す色に関しては、赤から始めると季節の雰囲気と合わない気がしたから、ちょっとずらして計算してるし。
ニヒル・ムスタファ-----結局、答えを聞いても何も解らないって気がしてきたぜ。
ミドル・ムスタファ-----そうですよ。こんなんじゃ謎を解決する力が付くとは思えないですし。時間を無駄にしただけじゃないですか。
Little Mustapha-----それは酷いな。ただ何も考えずに時計を見つめていたんだったら、それは時間の無駄だけど、今は一体何時なのか?って考えながら時計を見つめていたんだったらそれは価値のある時間だよ。
ニヒル・ムスタファ-----なんかスゴい意味がありそうだけど、あまり意味の無い言葉だな。
Dr. ムスタファ-----時計なんか見つめなくてもチラッと見たら時間が解るのが普通だからな。
Little Mustapha-----でも、この時計のおかげで考える時間が出来たんだし。今じゃネットがあれば学校に行かなくても大丈夫っていう革命が起きてるくらいなんだよ。でもそんなことだと考える能力がなくなってしまうからね。深く考えるという行動は人間だけに与えられた特権なんだけど、ネットに答えが書いてあるから何も考えない人が増えてしまうし。この能力を失わないためには、こうやって「何時だか解らないCanvas時計」を見たり、全国の観光地を巡って勉強したりしないとダメなんだよ。
ミドル・ムスタファ-----それは一体何を批判しようとしているのでしょうか?
Little Mustapha-----ん?何のことですか?
ニヒル・ムスタファ-----そんなネタはどうでもイイんだが。この時計で色々と考えて考える力を取り戻したって事だし、そろそろ本来考えるべき事を考える時なんじゃないか?
ここで本題に入る
本当はみんな時計の見方なんかよりもこっちが気になって仕方がなかったはずです。それでもこれは開設記念日のパーティーなので、それらしいことはしないといけないと思っていたらしく、メンバー達は「何時だか解らないCanvas時計」の見たかを当てたりしていたようです。
ここ数年でかなり成功に近づいていたものの、去年は一気に遠ざかった感じのするクリスマスにサンタからプレゼントを貰う作戦。Little Mustaphaによれば、「何時だか解らないCanvas時計」を解読しようとすることによって考える力が取り戻されたということなので、今回は良いアイディアが出たりするのでしょうか?
Little Mustapha-----ということで、ここでやっと本題に入るけどね。まあ、ホントは開設記念日のパーティーじゃなくて、作戦会議ってことで集まっても良い気がしてきたけど。
ニヒル・ムスタファ-----まあ、でもあれじゃないか。いい大人がクリスマスのプレゼントで真剣になってたら、世間的にはおかしい感じもあるからな。
Little Mustapha-----一番プレゼントにこだわってるニヒル・ムスタファが逆にそこを気にしているとは。でも、今はそんなことは気にしなくても大丈夫な時代だったりしそうなんだよね。本来なら子供が仮装してお菓子をもらうイベントのハロウィンも、今じゃなぜか大人が大喜びして仮装してるし。
Dr. ムスタファ-----それもそうだな。だいたいあのハロウィンの大人達の最終目的は何なんだ?子供達はお菓子が目的だと解るんだが、お菓子ももらえないのに大騒ぎして。あれは子供よりも単純だな。
Little Mustapha-----人が大勢いるとお菓子よりももっと良い何かを期待してしまうのが大人というものなのだよ。
ミドル・ムスタファ-----…それどういう事ですか?
Little Mustapha-----良く解らないけど。でも大人はただ賑やかってだけでああいうところに出かけて行くよね。子供はお菓子がなければ動かないかも知れないのに。そういう意味では子供の方が現実的にものを考えているんだし。やっぱりボクらもクリスマスのプレゼントで本気になったって大丈夫ってことだよ。
ニヒル・ムスタファ-----どっちにしろやるんだから、ここまでのこじつけみたいな理屈は必要ないけどな。それで、今年はどうなるんだ?
ミドル・ムスタファ-----そうですよ。去年の失敗はこれまで積み上げてきたものに大きなダメージを与えた気がするんですよ。
Little Mustapha-----そんなことはないでしょ。だいたい去年のあれはトイレの扉をどうするか?ってことが重要で、クリスマスのプレゼントに関しては進展も後退もなかった気もするんだよね。
ニヒル・ムスタファ-----でも毎回のようにトイレの扉とかの異次元の話が出てくるからプレゼントが貰えないんじゃないのか。
Little Mustapha-----そんなことはないよ。まあ、去年のことに関してはボクのミスだったというのは認めよう。…と思ったけど、キミ達だってあんな話を信じてたし。
ミドル・ムスタファ-----いつものあなたの部屋が夢の世界で、去年のあの部屋が現実ってやつですか?まあ、おかしいとは思いましたけど。でもこれまでもクリスマスになると異常なことばかりでしたから。逆に信じてしまうとかもありますからね。
Little Mustapha-----ということで、去年ことは連帯責任となったけど。それは特に関係なくて、実は去年のクリスマスにはプレゼントの一歩手前だったということにあの後で気付いたんだよ。
Dr. ムスタファ-----どういうことだ?
Little Mustapha-----みなさん、あちらをご覧ください!
ニヒル・ムスタファ-----ご覧ください、って。カメラで映してくれないと見えないぜ。
Little Mustapha-----ああ、そうだった。というか、このカメラ固定されてるから動かせないや。今現物を持ってくるのでしばしお待ちを。
ミドル・ムスタファ-----大丈夫なんですかね。
Dr. ムスタファ-----なんだか心配になるな。
Little Mustapha-----ゴチャゴチャ言ってないで、はいこちら!
ミドル・ムスタファ-----額縁ですか?
Little Mustapha-----そうだけど、重要なのはその中身。
Dr. ムスタファ-----なんか、宅配便の不在票みたいだな。
Little Mustapha-----そうなんです。カメラ越しだと解りづらいかも知れないけど、この不在票はサンタの国で作られたものなんだよね。去年のクリスマスのあとで、ここに戻ってくると床に落ちてたんだよ。それはつまりボクらがここにいさえすればプレゼントは貰えていたってことだからね。だから、この重要な不在票は額に入れて厳重に保管していたってことなんだよ。
ミドル・ムスタファ-----額に入れるのは厳重ってことですか?
Little Mustapha-----だって、引き出しとかに入れてると忘れちゃうじゃん。
Dr. ムスタファ-----それは解る気がするな。
ニヒル・ムスタファ-----でも額に入れて飾ってたら厳重って感じはしないぜ。
Little Mustapha-----といっても盗まれる気はしないからね。
マイクロ・ムスタファ-----あの、ちょっと待ってください。
ミドル・ムスタファ-----あ、マイクロ・ムスタファが何か気付いてしまいましたよ。
マイクロ・ムスタファ-----そうなんですが。その不在票ですけど。ここから見ると何も書き込まれていないようなのですが。
Little Mustapha-----確かに、何も書いてないんだよね。
Dr. ムスタファ-----それは問題なのか?
マイクロ・ムスタファ-----宅配便の不在票だったら、荷物はどうしたかとか、連作先を記入したりとかしているはずですよね。それがないというのはどういうことかと思ったもので。
Little Mustapha-----それは、なんていうか、アレだよ。プレゼントを持ってきたのがボクらのマブダチでイケメンのサンタ君だったらさ。連絡先なんか書かなくても大丈夫なんだし。
ニヒル・ムスタファ-----サンタ君の連絡先知ってるのか?
Little Mustapha-----知らないけど…。
ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、マブダチ感ないですね。
Little Mustapha-----じゃあ、タダのイケメンかよ。
ニヒル・ムスタファ-----それはどうでもイイだろ。
Little Mustapha-----でも、何も書いてなくてもこれがあればサンタが何かを持ってきていたという証拠にはなるし。
マイクロ・ムスタファ-----そうなんですが。私には気になることがあるんです。
一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----気になること?!
マイクロ・ムスタファ-----いや、もしかするとみなさんも気にしているはずなのですが。去年のクリスマスに一体何が起きたのか?ということです。
ミドル・ムスタファ-----去年は色々起きましたからね。今思えば、私達が全員瞬間移動であの部屋に行ったっというところからスゴいことでしたけど。
ニヒル・ムスタファ-----でも、それはそれほどクリスマスのプレゼントには影響してないだろ。
Dr. ムスタファ-----危険な目にもあったが、それもこれまでとだいたい一緒だったからな。
ニヒル・ムスタファ-----ということは、最後にLittle Mustaphaがあのトイレの扉を開けたことが問題なのか?
Little Mustapha-----あれは驚いたよね。予想に反してサリーヌちゃんのお風呂シーンだったけど。それも問題ないでしょ。
マイクロ・ムスタファ-----ホントにそうでしょうか?私はあの時に何かを感じたんです。これは感覚的なことで上手く説明できないのですが。
ニヒル・ムスタファ-----やっぱりあの扉は開けない方が良かったんじゃないか?
Little Mustapha-----そんなこと言ってもね。ああ、そういえばサンタの孫娘さん改め長官の孫娘さんが言うには、あの時にボクの意識が時空の狭間に入り込んでいったとか。それがなければ長官の孫娘さん達も存在しなかったとか、難しい話をしてたんだけど。でも、そんなのも問題ナシダシ!
ミドル・ムスタファ-----ええ?!なんかそれマズそうな感じもありますけど。
Little Mustapha-----大丈夫だよ。だって、それだとボクの意識が色んな現象の根源になってるって話になってくるんだよ。そんなことはあまり信じられないよね。それに、それが本当だとすると長官の孫娘さんだってボクの意識から生まれたって事になるでしょ?そうだとしたら、今頃ボクは長官の孫娘さんと一緒に幸せに暮らしているってことになってるべきなんだけど、そうじゃないし。
マイクロ・ムスタファ-----それは違うんじゃないでしょうか?
Little Mustapha-----違うって。もしかして、ボクが気付いてないだけで、実はボクは長官の孫娘さんと一緒に幸せに暮らしているのか?!
ミドル・ムスタファ-----何言ってるんですか。
ニヒル・ムスタファ-----現実も理解できなくなってるのか?
Little Mustapha-----いや、だいたいは解ってるけど、念のために動揺してみた。
マイクロ・ムスタファ-----そういうことではなくて。意識というのは希望とか願望とかとは別のものだと思うのです。無意識も意識のうちだと考えるのなら、それは本人も気付かないようなものが無限に含まれているものだと思うのです。生まれてからこれまでに見聞きしてきたことだけでなく、それ以上に遺伝的に受け継がれてきた人類の記憶のようなものを誰もが意識の中に持っていると私は考えています。
Dr. ムスタファ-----なんだか規模が大きくなってきたぞ。
ニヒル・ムスタファ-----それで、その壮大な意識が時空の狭間に入り込んだらどうなるんだ?
マイクロ・ムスタファ-----それは解りません。あの時に意識が時空の狭間に入り込んだってことは今知ったことですから。
Little Mustapha-----うーん。なんか恐ろしい話のような感じがしてきたけど、それとクリスマスのプレゼントとはどういう関係があるの?
マイクロ・ムスタファ-----どうでしょうね?その不在票に何も書いていない、ということが去年の出来事と関係しているのかどうか。そんなところだと思いますけど。私の想像だけでは何も解りません。
ニヒル・ムスタファ-----ということは、結局いつもどおりってことになってくるよな。
ミドル・ムスタファ-----プレゼントは貰えそうだけど、恐ろしいことも起こりそう。
Little Mustapha-----心配ばっかりしてても良くないから、ここはやっぱりプレゼントをどうやって貰うのか、ということを考えるべきだよね。まず考えるべきはこの不在票はまだ有効なのか?
ミドル・ムスタファ-----一年近く経ってるんだし、無理そうですよ。…というか、それが無効になったらプレゼントは渡されるはずだったのに受け取ってなかったから、次からはリクエスト出来ないとか、そんなことだったらどうするんですか?
Dr. ムスタファ-----そんなことがあるのか?だったらそんな不吉な不在票は焼いて捨ててしまえ!
Little Mustapha-----そこまでしなくても良いと思うけど。だいたい何も書いてないから、半分はサンタの責任って事にもなりそうだし。どっちにしろこの不在票は厳重に保管だよ。
ニヒル・ムスタファ-----もしかして、こういう時のプレゼントのリクエストの仕方がリクエスト用紙に書いてないか?
Little Mustapha-----こんなまれなケースのことは書いてないよ。まあ、これは今年もいつもどおりにリクエストはするということで良いと思うよ。もしも去年の分と二つ貰えるということになったら、その時は恵まれない人のためにメルカリすれば良いし。
ミドル・ムスタファ-----売るんですか?!
Little Mustapha-----冗談だけどさ。
ニヒル・ムスタファ-----ならそういうことで大丈夫だな。マイクロ・ムスタファの言ってる恐ろしい話については対策のしようがないし。
マイクロ・ムスタファ-----そうですね。プレゼントはプレゼントで最善を尽くして、それでも何が起きても大丈夫なように気は抜かないようにしましょう。
なんだかクリスマスのプレゼントを貰う計画にしては緊張感が出てきてしまいましたが、結局いつものようにサンタへのプレゼントのリクエストをしてクリスマスを待つことになりそうです。「何時だか解らないCanvas時計」で考える力を取り戻したということは特に役立たなかったようですけど、それはまたいつか役に立つ日が来るかも知れません。
この後はいつものようにどうでもいい話が続いたので、Little Mustapha's Black-holeの開設記念日のパーティーの録画中継はこの辺で終了しましょう。
そして、今年はもっとBlack-holicが書かれる予定だったのに全く書かれなかったのは、日本語変換ソフトが変だったからということにして言い訳しておきます。というか「日本語変換が変だ!」という内容で一回分の大特集は出来そうな感じもありますし、そのうち書くかも知れません。それが次回のBlack-holicという可能性もありますし、違うかも知れませんがお楽しみに。