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#211 「何時だか解らない宇宙」 2025-11-14 (Fri)

 思考は無限の宇宙である。

 思考は言葉でなされるが、時によって人はイメージでものを考える。しかし、それを理解するためにイメージは最後に言葉となる。

 思考が宇宙でありそれが言葉となるのなら、言葉は宇宙であり、そして言葉を構成する文字の一つ一つは宇宙にきらめく星々なのである。


 まったくもって意味が解らなくなる出だしですが、Little Mustapha's Black-hole開設記念日から少し遅れて、解説記念日恒例の「何時だか解らないCanvas時計」の更新が行われたのです。

 そしてさらに遅れてLittle Mustapha's Black-hole開設記念日のパーティーもやっと行われるので、いつものようにここにその様子が書かれるのです。

 今年の開設記念日のパーティーは去年までとは少し雰囲気が違っている気がします。

 それもそのはずで、去年のクリスマスにはAIが生成したと思われる「いかにもありそうな」感じのサンタがやって来たりして、その後の彼らのプレゼントがどうなったのかは解っていないのです。

 この開設記念日のパーティーは次のクリスマスにプレゼントを貰うための作戦会議でもあるので、そろそろプレゼントが貰えるはずだと思っていた去年までとは違って、どこか落ち着かない雰囲気があるのです。


 主要メンバー達は良い大人なので、いつものようにプレゼントのことなど気にしてないというフリをしているのですが、そんなことはするだけ無駄。それでもバレてないフリで普通にブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)へやって来ました。


 そんな感じなので、始めは開設記念日のパーティーらしく、新しくなった「何時だか解らないCanvas時計」を見て感想を言ったりすることになりそうです。

 なのでまずは、彼らの取り留めのない感想を聞くよりも、手っ取り早く完結に「何時だか解らないCanvas時計」の解説を書いていくことにしましょう。

コンセプトはアレっぽく

 一年前の2024年版ではCanvasを使用せず、しかも「何時だか解らない」ワケではなくて、何時なのかはパズルを解くと解ってしまうという時計だったのが、一年経って「何時だか解らないCanvas時計」の復活となった2025年版。ということは「何時だか解らないCanvas時計」としては二年の沈黙を破った衝撃のなんとかかんとか、という感じになります。


 とはいっても、良く解らないものが動いているだけで、時計には見えないという、いつもと同じ感じの時計です。

 時間に合わせて何かを動かすということで、似たようなもになりがちですが、今回は文字が空にきらめく星のように見えるかも知れない「何時だか解らないCanvas時計」でもあるので、中の仕様としてはけっこう違うという裏話もあります。


 それはともかく、使う文字が毎回決まり切ったものだと面白くないですし、完全にランダムなものだとなんか大変そう。なので、今回はLittle Mustapha's Black-holeの中で一番頻繁に更新されるRestHouseの最新の数記事の内容から文字を抽出するという方式になっているのです。

 思ったことの垂れ流しとも言えるRestHouseの記事ですので、統一感がないようでいて、それでも一人の人間の書いた内容なので、そのうちなんとなくまとまりが出てくるような文章の数々。

 混沌としているようで全てが決まった法則によって動いている宇宙と同様に、それはまさしく言葉や文字で描き出す宇宙であると言えるのか、どうなのか。


 後付けの理屈はどうでも良いですけど、なんとなく映画「マトリックス」で有名なマトリックス・コードっぽいものを作りたいということで作り始めた今回の「何時だか解らないCanvas時計」です。

動き方が違いますし、それぞれの文字は違う円周上を動くのでそれっぽい感じはないのですが。最終的には天体の動きっぽい感じにしようということになったので、これはこれで面白いということにはなっているのではないでしょうか。

 画面から離れて見ると星が瞬いているように見えなくもない、というのもポイントです。


 ついでに書いておくと、本当はマトリックス・コードをやりたかったのに出来なかったんじゃないのか?と思う方もいるかも知れませんが。それに関しては、コピペで出来ちゃうマトリックス・コードのコードがネット上に沢山あるので、自分で出来ないとしても、実現は不可能ではないのです。

例の使者も健在

 いつからかあの時計のレギュラーになりつつある「時の使い」は今回も登場します。今回は簡単に見ることが出来ますけど、一応シークレットな感じなのでどうすれば現れるかは書きません。

 さらに、今回はバリエーションが増えてより魅力的な「時の使い」との時間を楽しめるはずです。


 ヒントは「時の使い」が潜んでそうなグニャグニャした感じの物、ということになりますが。

 思い出したのですが、実はあのグニャグニャを作るのがメインの文字のところを作るよりも苦労しましたし、厳密にいうと思ったとおりなってないということだったり。

 さらにいうとCanvasのフィルター機能を使うともっと雰囲気が出たのですが、Safariには非対応ということで、妥協版でモヤッした雰囲気を出しています。

そんなことより何時なのか?

 「何時だか解らないCanvas時計」なので、基本的には何時だか解らないのですが、地道に観測を続けて動きがどのように変化していくのかを調べると、何月何日、何時何分何秒、さらに曜日と月齢も解るという説があります。(年は何かの係数になっていたか覚えてない…。)


 基本的に時計回りなので、時間に関しては解りそうな感じもありますが、その他は真ん中のグニャグニャのところと、色の変化などで表現されているので超難解なのです。

 これは研究のしがいがありますね。


 ということで、新しい「何時だか解らないCanvas時計」の説明でした。


 ここからは主要メンバー達のLittle Mustapha's Black-hole開設記念日のパーティーの様子をお届けします。

開設記念日のパーティー

 主要メンバー達はうわの空といった感じで「何時だか解らないCanvas時計」を見たりしていました。本当はクリスマスプレゼントのことが気になって仕方がないのですが、いちおう開設記念日のパーティーなのでそれらしいことはしないといけないと思っているようです。


Dr. ムスタファ-----なんだ、今回のはなかなかゲームが出てこないな。

ミドル・ムスタファ-----これはすでに時計っぽいですし、ゲームはやらないでも時間が解るということなんじゃないですかね。

Dr. ムスタファ-----時間が解るっていっても、チラチラするだけだしなあ。…ウワッ!なんだ?顔が出てきたぞ!

ニヒル・ムスタファ-----今さらそこに気付いたのかよ。一番最初にタップしそうな場所なんだけどな。

Dr. ムスタファ-----科学的には触りたくないような場所だからな。

Little Mustapha-----まあ、グニャグニャしてるからね。

ミドル・ムスタファ-----でも、これって時計回りに回っているけど、動いているものが沢山あって時間を知ることは困難だと思うんですけどね。

Little Mustapha-----これを見て時間を知ろうと思う人なんていないと思うしさ。まあヒントとしては一番速く動いているのが正解ってことかな。

ニヒル・ムスタファ-----そんなこと言われてもな。解りやすく動いてるのが秒針ってことだと思うけど、それ以外は動きが遅いし一番速いって言われてもな。

Little Mustapha-----どうしても知りたければ、ちゃんとした時計で時間を調べてから、この「何時だか解らないCanvas時計」と比べたら今が何時だかだいたい解るよ。

ミドル・ムスタファ-----それって、最初に時間を調べた時点で解ってるじゃないですか。

Little Mustapha-----あれ、ホントだ!

Dr. ムスタファ-----何の話をしているのか解らないが、動いてるっていうのは文字が変わってるヤツのことか?

ニヒル・ムスタファ-----そうじゃなくて、変わっている文字そのものも動いてるってことだぜ。

Dr. ムスタファ-----ああ、良く見たらそうだな。

Little Mustapha-----なんというか、色んな捉え方が出来る時計ってことだね。

ニヒル・ムスタファ-----スゴい適当なまとめ方だな。

マイクロ・ムスタファ-----それよりも皆さん。こんなことをしていて大丈夫なのでしょうか?


 驚いたことに、ここでマイクロ・ムスタファがしびれを切らしたように切り出しました。それはもちろん次のクリスマスに関する話に違いありません。

Little Mustapha-----なんとマイクロ・ムスタファがこの話を始めるという展開。

ミドル・ムスタファ-----それって、もちろん今日のことではなくて、クリスマスの話ですよね。

Little Mustapha-----そういうのは気にしないフリをして、実は一番気になっているニヒル・ムスタファがやるのがお約束って感じだったけど。

マイクロ・ムスタファ-----それは、まあどうでも良いのです。確かにクリスマスにプレゼントを貰うというのは重要な事ですけど。それ以外にも今回はこれまでと少し様子が違いますし、何かが起こるようにも思えるのです。

Dr. ムスタファ-----なるほど。それは興味深い。

ニヒル・ムスタファ-----まだ何も説明してないぜ。

Little Mustapha-----そうだけど、確かに興味深いよね。

ミドル・ムスタファ-----なんですかそれは?まさかLittle Mustaphaも何か気付いてたりするんですか?

Little Mustapha-----それはまあ後で話すとして。まずはマイクロ・ムスタファの話を聞いてからにしようか。


マイクロ・ムスタファ-----そんなに凝視されてしまうと話しづらくなってしまいますが…。気になっているのは去年のクリスマスに起きたことなのです。去年はサンタがやって来てプレゼントが貰えると思ったのですが、それはAIが作り出したという「いかにもありそうな」感じのサンタでしたね。それで最終的にはAIの問題が解決してプレゼントも最初からなかったようなことになりました。

Dr. ムスタファ-----問題は解決したんだし、問題はないって事になるな。科学的に考えれば。

マイクロ・ムスタファ-----AIが生成した物事に関してはそうなのですが。去年のクリスマスに関しては、ここ数年とは違うことがあるのです。

ニヒル・ムスタファ-----そうなんだよな。オレもそこが気になってたんだが。一昨年まではリクエストしたプレゼントは目の前までやって来ていたんだよな。それが去年は全く違うプレゼントだったし。

ミドル・ムスタファ-----そうですよね。それに変な問題が起きなければ次の年は大丈夫って感じで、サンタ君の保証付きって事になってましたよ。それが去年はサンタ君も登場しなかったですし。

Little Mustapha-----もしかすると、去年の「いかにもありそうな」サンタさんがサンタ君だったのかも知れないよ。AIの問題が解決したなら、サンタ君も元のイケメンのサンタ君に戻ってるはずだよ。

Dr. ムスタファ-----なんだかずいぶん楽観的だな。

Little Mustapha-----だって、悪い方に考えると全てが悪いことの原因になりかねないからね。今起きてる問題も気にしなければ気にならない!

ミドル・ムスタファ-----ちょっと待ってください。さっきは何かに気付いているようなことを言ってましたけど。もしかして他にも何かあるんじゃないですか?

Little Mustapha-----ないこともない、って感じだけどね。実はいつものようにサンタへのプレゼントのリクエストをするのに専用のリクエスト用紙を貰おうと思ったんだけど、どこに行っても手に入らないんだよね。

ニヒル・ムスタファ-----なんでそんな重要な事を黙ってるんだよ!

Little Mustapha-----だって、最初は「何時だか解らないCanvas時計」を見てもらいたいじゃん。

ミドル・ムスタファ-----それはそうでも、話題が変わったら最初に言ってくれないと…。

Dr. ムスタファ-----それよりも、ちゃんと探したのか?その辺のスーパーとかだけじゃなくて、ちゃんと伊勢丹にも行ったのか?

ニヒル・ムスタファ-----なんで伊勢丹限定なんだ?

Little Mustapha-----出来る限り探して回ったけどね。それに、プレゼントのリクエスト用紙はないんですか?って聞いてみても「何ですかそれ?」みたいな対応なんだよね。

マイクロ・ムスタファ-----これはますます怪しくなってきましたね。

Little Mustapha-----でもさ、昔はリクエスト用紙なんか使わないでも普通に手紙を書いて送ったら、ちゃんと届いてたこともあったんだし。それに今じゃサンタ君とも顔見知りなんだからね。

ニヒル・ムスタファ-----じゃあ、また不確実な方法に戻るってことなのか。

Dr. ムスタファ-----まあ、別に望みがなくなるワケじゃないがな。

ミドル・ムスタファ-----Little Mustaphaがうっかりミスをしないように、リクエストの手紙をみんなで確認して、最善を尽くせば良いということですかね。

Little Mustapha-----それでボクがポストに投函するのを、みんながついてきて見守ったりするのもやれば良いし。

ニヒル・ムスタファ-----じゃあ、早速手紙を書こうぜ。


マイクロ・ムスタファ-----あの、私が心配しているのはそこではないのですが…。


 マイクロ・ムスタファは別のことを気にしているようなのですが、他のメンバーはプレゼントを貰うことで頭がいっぱいで手紙を書くのに盛り上がってしまったので、マイクロ・ムスタファが話しに割って入る余地がなくなってしまいました。

 マイクロ・ムスタファはこれが取り越し苦労であれば良いと思いながら、他のメンバーと一緒にLittle Mustaphaのうっかりミスがないかを確認したりしていました。


 それでもやっぱりイヤな予感がする。

 そう思っていたマイクロ・ムスタファでしたが、Little Mustapha達が真剣になってプレゼントのリクエストの手紙を書き始めて、それが終わるとその手紙をLittle Mustaphaが近くのポストまで持っていて投函するのを全員で見守って、帰ってくると安心しきって酒を飲み始めてしまったのでマイクロ・ムスタファが気になっていることを話すタイミングがありませんでした。

 それでもマイクロ・ムスタファは、なんとか彼の気になっていることを話題にしようとしていました。しかし、彼も一緒になって酒を飲んでいるうちに緊張感をなくしてしまい、これは次の時で良いかなと思い始めたようです。


 次の時、というのは恐らくクリスマスイブだと思われますが。上手く行けば彼らの手紙がサンタのところに届いてプレゼントが貰えて、そうでなければ何かややこしい問題が発生することになる、といういつものクリスマスになることでしょう。

 ということで「何時だか解らないCanvas時計」の解説ならびに、開設記念日のパーティーでのちょっとした話でした。

 この後のLittle Mustapha達はいつものようにダラダラと飲んでいるだけなので書く必要もないでしょう。


 そして、気付けばもう年末ということになりそうなのにBlack-holicの今年の記事はこれが二本目で、今年もまたこんな感じで良いのか?という事にもなっているのです。

 ここから今年の記事がどれだけ増えるのかということもあわせて、次回をお楽しみに。