第三巻「ダーク・アボブ」
さもしい幼稚園・特別号:Ludicrous大百科を読んでLudicrous博士になろう!
第三巻は「Dark Above」という曲だよ。
地球が狙われている!
恐ろしい宇宙戦艦が地球の近くまでやって来ているよ。
宇宙ガバメントのRES(本当に悪い戦艦)にはルディクラス光線を発射するルディクラス砲が付いている。
RESの周囲では常にREF(本当に悪い戦闘機)が護衛をしているよ。
宇宙ガバメントのメンバー
ヘミロイド博士は宇宙ガバメントの創始者で一番威張っている人だよ。
いつも椅子に座っているからお尻が痛くなっている。
フェミロイド1は宇宙ガバメント軍のリーダーだ。
ロボット達を指揮する彼女の正体はヘミロイド博士に改造されたアンドロイドなんだ。
宇宙ガバメント軍の主な戦力は作戦を指揮するエリートロボットと、命令に従って動くワーカーロボットだよ。その中にも特殊な任務を行うロボットや家事などの軽作業を行うロボットもいるんだ。
宇宙の世界ではロボットが大活躍だね。
宇宙ガバメントの全宇宙のための作戦とはどういうものなんだろう?
付録:コンピューターがお話しするよ!
(この付録はMac専用です。)
アルバム"Ludicrous"に収録されている"Dark Above"の台詞部分はMV用に録音されたものではなく、音楽の一部として元から入っていた音声である。
歌ではなく台詞のようなものを音楽にのせることは多くの音楽で行われてきた表現の一つであるが、"Ludicrous"やその前作と位置づけられる"Ridiculous"では、コンピューターに台詞を喋らせているのが特徴的である。
これらコンピュータによって合成された音声は特別なソフトを使って作られたものではなく、実は誰にでも簡単に作る事ができるのだ。
ここにその作成方法を記す。
まずは台詞を喋らせるための原稿が必要となる。以下に掲載するのがその原稿であるから、これをコピーするなり書き写すなりして利用して欲しい。
(なぜこのような難解な暗号のようになっているのかという説明は割愛するが、Black-holicの#089 「あの人からメッセージが届いた!」そして#120 「あの人からもメッセージが届いた!」に詳しい事が掲載されているので参考にしてみてはどうだろうか。)
原稿
at o ichey jickan deh chick you wah whali whally noe who ney noe shatay ken eye nee high lee mass.
上記の原稿をテキスト読み上げソフトに喋らせれば良いのである。
注意すべきは、テキスト読み上げソフトが英語用の設定になっていないと上手く喋らせることが出来ないという点である。
簡単な方法はOS標準の「メモ」や「テキストエディット」といったアプリケーションに原稿を入力し、メニューバーの「編集」->「スピーチ」->「読み上げを開始」を選択するものである。
この方法は簡単であるが、一方でコンピューターの設定で読み上げの言語が英語になっていない場合や、声が望んでいたものと違っていた場合にはシステムの設定を変える必要があり手間がかかる。
だが熱心な園児達はすでにTerminalでの作業をこなすものも多いはず。そこで一見難しそうなTerminalでの操作方法を記すことにする。
この方法に興味を持った園児達はすでにTerminalがどのようなアプリケーションで、どのように操作するものなのかを知っていると思われるので、必要な情報だけを書くことにする。
コンピューターに喋らせるのに必要なコマンドは"say"である。
sayの基本はsayの後に喋らせたい文や単語を書いて実行するだけである。しかし、それでは先に記した方法と同様に、言語や声が違うという問題が起きるかも知れない。さらには文の中にアポストロフィがある場合にエラーになる可能性がある。これらの問題を回避するためにはオプションを指定すれば良い。
声を変えるにはオプション[-v]の後に声の名前を書く。そしてアポストロフィの問題を回避するためには一度原稿をテキストファイルに保存してオプション[-f]でそのファイルを読み込めばsayは問題なく原稿を読み上げるだろう。
またどのような声の種類があるのか解らないと言った場合にはvオプションの引数に?を書くとインストールされた声の一覧が表示出来る。つまり say -v '?' である。一覧に表示される声の種類が多すぎる場合はパイプを使って出力をgrepに渡して"en_"で絞り込むのも一つの手である。
ここまでのことをまとめると、最終的にコマンドは次のようになる。
say -v '名前' -f 原稿ファイル
この付録はMacを使っている園児達のために書かれたが、それ以外の環境でも参考になることも多かったはず。各園児が工夫と努力を積み重ね、新たなテキスト読み上げソフトの世界を築き上げていくことを切に願う。