P is for Peke
完成記念インタビュー!!(クイズ付き!)
PはペケのP。BはブラックホールのB。
ということで、「the Peke-Files」のオリジナルサウンドトラックという設定で新たなアルバムを完成させたLittle Mustaphaに私ミドル・ムスタファがインタビューしてみたいと思いま〜す!
Little Mustapha-----なんだそのテンションは?
ミドル・ムスタファ-----なんだ?っていわれても…。最近インタビューのコーナーがあんまり面白くないかな?とか思ったもので。
Little Mustapha-----それじゃあ、全然逆効果だし、別にインタビューはインタビューなんだから普通にやればイイと思うんだけど。…というか、なんでいきなりこんな出だしなんだよ!今回はけっこうお気に入りのアルバムになりそうなものが出来たんだからマジメにやってくれないとだめだよ。
ミドル・ムスタファ-----そうでしたか。それじゃあ、最初の方からやり直しますか?でも何て言って始めたら良いですかね?さっきの始まり方はけっこうイイと思ったんですが。
Little Mustapha-----イイとか、そう言うことは別として、アレってPowermanのパクリじゃん。
ミドル・ムスタファ-----そうですよ。あなたも良くやってましたし。
Little Mustapha-----そうだけど、キミがここでやらなくてもイイし。普通にやってくれたらイイと思うんだけど。
ミドル・ムスタファ-----まあ、そうですね。それじゃあ、まずは今回のアルバムを作るに至った経緯を教えてください。
Little Mustapha-----あれ?なんか急に普通すぎないか?…まあいいか。
Little Mustapha-----というか、へんな前置きのせいで1行開けて話し始めるけどね。本当のところを言うと、今年は「the Peke-Files」の年になるはずだったんだよね。まあ、結局は1話で完結するエピソードが一つと、本物のパロディで二話分しか書けてないけどね。そんな予定もあったから、2月ぐらいからこのサントラアルバムという設定のアルバムの構想もあったんだけど。なんだか時間がかかってしまったよ。
ミドル・ムスタファ-----でも、今回は時間をかけただけの内容になっていませんか?
Little Mustapha-----おっ?!そう思うの?
ミドル・ムスタファ-----だって、曲数が多いですし…あとは、まあいつもどおりですが。
Little Mustapha-----というか、曲数だけ?
ミドル・ムスタファ-----だって他はいつもと変わってないと思いますが。
Little Mustapha-----それは、そうだけど。もっと褒め上手にならないと…。それだからインタビューが面白くないんじゃないの?
ミドル・ムスタファ-----そんなことはないと思いますけど。でも、今回はあなたらしい感じが良く出ているとは思いますよ。
Little Mustapha-----…まあ、そんなことを言われたら、そうだよね、としか言えないけどね。まあ、とにかく地底でも大人気のthe Peke-FilesのOSTだからね。
ミドル・ムスタファ-----なんかヤバい単語が出てきたので次に行きますね。
Little Mustapha-----なにが?
the Peke-Files Main Themeについて
Little Mustapha-----厳密に言うとこの曲はリメイクだよね。しかも二回目だし。
ミドル・ムスタファ-----そういえばそうですね。最初はサイトのBGMとしてMIDIで流れていましたよね。ああいうBGMのあるホームページというのはなんか懐かしいですよね。
Little Mustapha-----そうだよね。あの当時はなるべく聞こえても気にならない感じのBGMを作ろうということで、他とは違うのだよ!というBGMを作っていたつもりだけど、やっぱりMIDIファイルだと使う音源しだいで全く別の音楽になってしまうし…。というか、この曲と関係ない話になってるけど。
ミドル・ムスタファ-----ああ、そうでした。でも、基本的な所は初代の曲から変わってませんよね。
Little Mustapha-----そういえば、そうだね。ただし、本格的な「本物の方の話」のファンになっている今だとイロイロと問題もあるんだよね。まあ、問題というほどでもないけど。「本物の方」にはテレビ版とサントラCDに収録されているロングバージョンと、さらに他のサントラに収録されているちょっとゴージャスなバージョンがあるんだけど、それぞれ雰囲気が違うし、今回はthe Peke-Filesの方もどのバージョンでいくか?とか迷ったんだけど。曲の長さはテレビバージョンだから、音もアレンジもテレビバージョンにあわせてみたよ。
ミドル・ムスタファ-----でもロングバージョンの予定もあって、テレビ版にはない途中のヤヤコシイ部分とかもコピーしてたりしたんでしょ?
Little Mustapha-----そうなんだよね。だけど、それをやると、もうパロディではなくて、完全な盗作になりそうだし、著作権侵害とかギリギリな感じだしね。だいたい、このthe Peke-Filesのパロディな感じの話だっては盗作と言われても仕方ないけどね。でも、ここで豆知識を披露しておくと、あのシェイクスピアの戯曲だって、ほとんどの話に元ネタとなる物語があって、今本屋さんで売られていたり、どこかの劇団が演じていたりする物語は、元からある物語のシェイクスピア・バージョンと言っても過言ではない!ということでね。まあ、あと100年ぐらい経つと、本物の方の話よりもthe Peke-Filesの方が有名になっているかも知れないよ。
ミドル・ムスタファ-----それはないですけどね。長くなりそうなんで次いきませんか?
Little Mustapha-----あれ?…まあいいけど。
Town Centreについて
Little Mustapha-----都会人なのにどこか田舎くさいモオルダア捜査官にはピアニカが似合うよね。
ミドル・ムスタファ-----まあ、そんな気もしますが。でも、伴奏しだいではピアニカがピアニカに聞こえなかったりしますけど。
Little Mustapha-----そうなんだけど。それよりも、原因はピアニカを演奏するのが子供だけというところにありそうなんだけどね。前作からピアニカを使っているけど、けっこう病み付きだよ。なんていうか、管楽器みたいに肉声に近い表現も出来つつ、和音も演奏できたり。似たような楽器でハーモニカも和音が出せたりするけど、3音とか4音を同時に出すのはけっこう厳しいしね。こんなに簡単で、カッコいい音のする楽器はないと思うんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----それはそれで興味深い話ですが、曲については何かないんですか?
Little Mustapha-----ああ、そうか。the Peke-Filesに出てくるF.B.L.ビルディングというのは東京の官庁街の近くにあるという設定なんだけどね。ああいう場所って、都会にあっても他の繁華街と違って独特な清潔感というかカッコ良い感じがあるよね。そういう場所を歩いていると自分も格好良くなった感じがして気分が良いんだけど、ふと我に返って「この場所において自分はいったいどんな意味を持っているのか?」とか、そんな感じの都会の孤独に気付いてしまうと、とてつもなく不安になったりもするよね。
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか?
Little Mustapha-----いやいや。そうなんですけど…。少なくともボクは電車の中とかからあの辺の風景を見るたびに、カッコイイと思いつつもどこかに不安な気持ちも感じているんだけどね。というか、厳密にいうと電車の中から官庁街は見えないけどね。でも、この曲に関して言うとカッコイイほうが中心になっていたりもするけど。所々に不安な要素も含まれている!とか書いておいた方がちゃんと聞いてもらえるかな。
ミドル・ムスタファ-----それよりも、聞いてもらうまでが大変ですよね。
Little Mustapha-----そうだけどさ。
the Sixth Sense of the Girlishについて
ミドル・ムスタファ-----これって「少女的第六感」っていうやつですか?
Little Mustapha-----そうだけど。この感じって解ってもらえるのかな?なんか、時々すごく不安な気持ちになって、しかも、よく考えたら、原因はどうでも良いことだったりするんだけど、だけどやっぱり凄く不安だったり、気になったりして…そんなことってない?
ミドル・ムスタファ-----まあ、ないこともないですけどね。
Little Mustapha-----そうだと思うけどね。だからこそモオルダア捜査官の特殊能力みたいなことになってるのかも知れないしね。けっこう自分にもそういう部分があるから、作品の中で「少女的第六感」というデフォルメされた感じで登場してるんだけど。どうでも良いことで不安になったりしてるのは、どうにも男らしくないし、少女的だな、ということで「少女的第六感」が誕生したんだけどね。それはそうと、適当にエフェクトをかけたんじゃなくて、ちゃんとサウンド・オン・サウンドを意識して下書きが書かれた曲になっておるのですよ。
ミドル・ムスタファ-----おるのです、ってなんですか?まあいいですけど。サウンド・オン・サウンドというのは山びこサウンドの事ですよね。
Little Mustapha-----山びこサウンドって、それ説明になってるの?
ミドル・ムスタファ-----でもサウンド・オン・サウンドよりは解り易いですよ。
Little Mustapha-----似たようなもんだと思うけどな。
ミドル・ムスタファ-----こんな事を議論しても仕方ないので次に行きましょう。私はこのインタビューがまたものすごくなりそうな気がして「少女的第六感」してきましたよ。
Little Mustapha-----上手くまとめたな。でも「少女的第六感」の使い方はちょっと違うんだな。
ミドル・ムスタファ-----どうでも良いですよ。
Liejrについて
Little Mustapha-----地底の世界ではこんな曲でもランキングで上位にくい込んでくるからね。
ミドル・ムスタファ-----あの、地底の話はしても誰も解らないと思うので、違う事を話してくれませんか?
Little Mustapha-----そうなの?まあ言うことがあるとすれば、地上の音楽シーンは崩壊してるよね。
ミドル・ムスタファ-----いや、そうじゃなくて。例のフレットレス・ギターの音もしてるみたいですし。
Little Mustapha-----スウィーッジド・ヴォーゥエーのこと?
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれ?
Little Mustapha-----今はフレットレス・ギターなんて呼び方はダサいんだよ。地底人の楽器は地底人語で呼ばないとね。
ミドル・ムスタファ-----…あの…、まあいいか。それでそのソレですが、今回はいつもと違う感じで使われてますね。
Little Mustapha-----まあね。上手くいくか解らなかったけど、現代のテクノロージを使って楽器の音をちゃんと聞こえるようにすることも出来たしね。
ミドル・ムスタファ-----テクノロージって言いました?
Little Mustapha-----言ってないけど?
ミドル・ムスタファ-----いや、言いましたよね?
Little Mustapha-----言ってないよ!
ミドル・ムスタファ-----怒らなくても…!
Little Mustapha-----怒ってないよ!…というネタはここまでで良いかな?
ミドル・ムスタファ-----イイですけど。なんでテクノーロジで音が大きくなるんですか?
Little Mustapha-----実はあの楽器って弦にピックが当たる時に出る楽音じゃないパキって音がミョーにでかくてね。普通に音量を上げるとパキって音だけでピークを越えてしまって音割れしたりするんだよね。そこでテークノロジを使ったんだな。
ミドル・ムスタファ-----つまりリミッターとかですか?
Little Mustapha-----うん。
ミドル・ムスタファ-----それほど大袈裟なテクノロジーじゃないじゃないですか。しかも普通にテクノロジーって言ってしまいましたよ。
Little Mustapha-----でも、あの音がああいう風に使えるという事が解っただけでも収穫だよね。
ミドル・ムスタファ-----ところで、あの楽器って何て呼び方でしたっけ?
Little Mustapha-----えーとスエー…、なんだっけかな…忘れちゃったな。
Restingについて
ミドル・ムスタファ-----なんか珍しい曲ですね。
Little Mustapha-----なんというか「不良少年が捨て犬を可愛がる効果」を狙った感じかな。
ミドル・ムスタファ-----なんですかソレは?
Little Mustapha-----ヘンな曲、あるいは悪のイージーリスニングの中にこういう綺麗な曲が出てくるとより綺麗に聞こえるとか。
ミドル・ムスタファ-----まあ、言いたいことは解りますが。もっと解り易い例えはないんですか?
Little Mustapha-----ええと「木の葉を隠すのに森以外」みたいな?
ミドル・ムスタファ-----みたいな?って。ことわざをちょっとアレンジして、しかもあまり良い例えになってませんし。
Little Mustapha-----でも「森以外」が「森鴎外」に似てる、って事は解ったでしょ?
ミドル・ムスタファ-----あ、ホントだ!…じゃなくて、曲の話はしないんですか?
Little Mustapha-----ああ、そうでした。これはかなり早くから出来上がってた曲なんだけど。なんとなく鍵盤の前に座って弾き始めると、いつもとは全然違う感じのメロディーが出てきたりするんだよね。それがこの出だしの部分なんだけど。そういうのって、偶然起きるのか、それとも意識のどこかにあるものが出てきたのか?或いは無意識に誰かの曲をパクっているだけなのか?とか。そんな感じだったけど、そういう時には苦労せずに一曲分のアイディアが出てきた感じがしてラッキーだったり。
ミドル・ムスタファ-----へえ。良く解りませんがラッキーな曲ということですね。
Little Mustapha-----いや、それは最後の部分だけ切り取ってるし。ちゃんとRestingってタイトルも付いてるし、これはラッキーな曲じゃなくて、そういう感じの曲なんだけど。あの爆乳さんだけ眠れないっていうあの場面を意識してみたよ。
ミドル・ムスタファ-----爆乳さんって。タニマダさんって名前じゃなかったですか?
Little Mustapha-----あれ、そうだったっけ?
Scientix Aw! Aw!について
ミドル・ムスタファ-----そしてまたヘンな曲ですね。たしかにAW、AWって言ってますけど。
Little Mustapha-----ヘンな曲じゃなくて悪のイージーリスニングだけどね。あのAWAWサウンドは実はボクの声をサンプリングしたモノなんだけど。だから元の音と同じ高さの音を出せばボクの声になるはずなのに、なぜかどの音を出してもボクの声がしないんだよね。何でだろ?
ミドル・ムスタファ-----そんなことは聞かれても解りませんけど。
Little Mustapha-----これはまさにペケファイルじゃないか?
ミドル・ムスタファ-----どうでも良いですけど。
Little Mustapha-----どうでもいいのか。でもこれはちょっとテークノロージな感じだよね。
ミドル・ムスタファ-----まあ確かに。ちょっとレトロチックですけどね。それにScientixってなんかアレですし。
Little Mustapha-----そんな単語は無いみたいなんだけど、なんとなく響きが格好良くてテークーノーロジな感じでしょ。まあ、雰囲気だけと言ってしまえばそれまでだけどね。
ミドル・ムスタファ-----自分でそんなことを言ったら、みんな雰囲気だけの曲だと思っちゃいますよ。
Little Mustapha-----そうか。じゃあこれは科学的にアウアウな曲という事にしよう。というか、思ったんだけど音楽なんてみんな雰囲気だけじゃないか?
ミドル・ムスタファ-----そんなことを言うと、話が長くなるからやめましょうよ。
Little Mustapha-----それもそうだ。
Beans Yum! Yum!について
Little Mustapha-----食べ物の缶詰とか袋の中に虫が入ってます!
ミドル・ムスタファ-----なんですかいきなり。
Little Mustapha-----なんか嫌な気分になるでしょ?まあGKBRと言うよりはまだいいかな。
ミドル・ムスタファ-----これは虫の曲と言うことですね。
Little Mustapha-----虫というか、厳密にはカメムシなんだけどね。新種のカメムシかな。スキヤナー副長官の活躍で絶滅したけどね。
ミドル・ムスタファ-----元になってるのは次の曲ですよね。
Little Mustapha-----この曲だけじゃなくて、話の方も次の曲に影響されて作られたんだけど。さらに言うと、この二曲とも途中でペコペコする音が出てくるんだけど、それは「本物の方」のDVDをみてる時にBGMで流れてきた音楽に影響されていたりするから、元を辿ると原点は「本物の方」ということになったりするという、豆知識とか。
ミドル・ムスタファ-----知ってても自慢できない豆知識はいらないですよ。
Little Mustapha-----あら、そうなの?それよりも、次の曲のヴァリエイションにしては全く違う曲に聞こえるし、何よりも「Yum! Yum!」がお気に入りだな。
ミドル・ムスタファ-----さっきのAW! AW!とか、こういうのが好きですね。
Little Mustapha-----なんかカワイイからね。でもコッチの「Yum! Yum!」はちゃんと意味があるし、良いんじゃないでしょうか。
ミドル・ムスタファ-----何が良いのか知りませんけど。
Little Mustapha-----ボクも知らないな。
Terrors of the Killer Beansについて
Little Mustapha-----自分で作って自分でタイトルも考えて、こうやってリメイクされるぐらい気に入ってる曲だったんだけど、途中までずっと「Attack of the Killer Beans」って勘違いしてたんだよね。だからどこかで間違ったままのタイトルが使われてるかも知れないけど、気にしないように。
ミドル・ムスタファ-----そう言うことはいつもの事ですから誰も気にしないんじゃないですか?それよりも、これは弾くと手にマメが出来る曲ということで、前も大変だったとかですが、今回もマメでしたか?
Little Mustapha-----まあ「弾くとマメの出来る曲」だから出来ないワケはないよね。でも今回はギターではマメが出来なくて助かったけどね。ベースは滅多に弾かないからどうしてもマメが出来て水ぶくれになるけど、ベースだとマメを潰してもそれほど痛くないし。だから今回は無事だったけど、前回はマメがつぶれて皮のむけた部分にギターの細い弦がくい込む!というワクワクする状態だったから、大変だったよ。
ミドル・ムスタファ-----ワクワクじゃないでしょ。
Little Mustapha-----ゾクゾク?まあ、どうでもいいか。意識して弾けば上手くマメの部分をよけられるけど、この曲ってけっこう速く指を動かさないといけないし、大量のグリッサンドとかあるから、そういう時に弦がマメにキュー!ってなったら、と思うと何かゾクゾクしてきた。
ミドル・ムスタファ-----良く解りませんが、とにかくゾクゾクする曲なんですね。
Little Mustapha-----また最後だけ切り取るのかよ。まあ、大量の虫に襲われて、体を少しずつだけどあっという間に食べられてしまう時には、そんなゾクゾクする恐怖感かも知れないね。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、やっぱりゾクゾクする曲じゃないですか。
Little Mustapha-----そうだけども…。
Are You Still There?について
Little Mustapha-----そういえば、この曲の話は凄く長い三部作になったけど、今じゃ考えられないスピードで書き上げられたね。たしか、夏だったけど全然ヘバってなかったし、何よりも、ああいう文章を書くのになれてきた頃で、楽しくて仕方がないという感じだったからね。もしも今書いたら数ヶ月かかる気がするよ。
ミドル・ムスタファ-----あの「サマータイム」というやつですか。イロイロと問題のありそうな作品でもありましたけどね。それよりも、曲ですけど、たまにこんな曲を作りますよね。
Little Mustapha-----たまに、というか。元はこういう曲ばかりやってたんだけどね。まあ、そのころはまだボクじゃなかったけど。
ミドル・ムスタファ-----何を言ってるか意味が解りませんけど。
Little Mustapha-----凄く昔の話だって事だけどね。夏休みで高校生が出来たりしてそんな感じっぽい感じにしてみたんだけど。
ミドル・ムスタファ-----どの辺の感じがそんな感じっぽい感じなんですか?
Little Mustapha-----それは、難しいけどね。何て言うか…、オルタナロックっぽい感じだから?
ミドル・ムスタファ-----説明になってないような感じですね。
Little Mustapha-----そんな感じかな。それと、今回はこの曲と何曲かでギターソロを別に録音しないで伴奏と同じトラックに録音するというライブ的手法も試されてるんだけど。一応そんなテンションにはなってるかな?
ミドル・ムスタファ-----さあ、どうでしょうか?テンションはいつもどおりに聞こえますけど。
Little Mustapha-----そうなの?なんかキミは目つきの悪い女子高生みたいだな。
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれ?
Little Mustapha-----あの話に出てくるかも知れなかった幻の登場人物だけど。あれ以上話を長くできないからボツにしたんだけどね。ついでにボツネタを書いておくと、あの宿屋という宿屋をまた登場させようというネタもあったんだけど、なぜかゲームブック風のマルチエンディングという面倒な設定になってしまったからボツになったんだけどね。そうじゃなければもしかすると書くかも知れないから、…というかもしかしてネタバレしてる?
ミドル・ムスタファ-----そんなの知りませんよ。
Old Shrineについて
Little Mustapha-----絵画的手法による象徴主義的アプローチで描かれた詩的表現という設定の曲だね。
ミドル・ムスタファ-----へえ。
Little Mustapha-----へえ、じゃなくて。さっきみたいに最後だけ切り取るとかないの?
ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、つまり「設定」ということですか?
Little Mustapha-----切り取る部分が最後すぎるんだけど。せっかく滅茶苦茶な芸術論的表現法を使うというネタだったのに意味がないじゃん。
ミドル・ムスタファ-----ああ、なんだ、ネタだったんですか。また面倒な話が始まるのかと思って。でも雰囲気のある曲ですよね。アンビエントです。
Little Mustapha-----アンビエント主義的でしょ?
ミドル・ムスタファ-----そんな主義は知りませんけど。後半の展開がちょっと意外で良いですよね。
Little Mustapha-----そうなんだよね。なんでそうなったのか、自分でも解らなかったけど。よく考えたらあの「サマータイム」シリーズを書く時にはずっとツイン・ピークスのサントラを聞いてたから、作品自体もそんなイメージで頭に残ってるんだよね。そんな感じで、後半はあのジャズっぽい感じになってるんだな。
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか。それよりもジャズっぽいとジャズの違いは何なんですか?
Little Mustapha-----ジャズという設定、と言った方がイイ?
ミドル・ムスタファ-----そうじゃなくて。前に言ってた民族っぽいっていうのと一緒ですか?
Little Mustapha-----ちょっと違うけどね。ドラムセットの音を「Jazz Kit」みたいなのにするとジャッズっぽい感じになるし。ベースもアップライトっぽい音にしたらジャズっぽくなるし。民族っぽいのを作るよりもジャズっぽいのを作る方が簡単だよね。
ミドル・ムスタファ-----説明になってないような気がしますが。
Little Mustapha-----何て言うか、ジャズの明確な定義がないからジャズって言えないということだしね。それにボクの作る曲は全部悪のイージーリスニングだから、この曲もジャズっぽい悪のイージーリスニングということになるんだよ。
ミドル・ムスタファ-----つまり「よ」って事ですね。
Little Mustapha-----それって…。
SATについて
Little Mustapha-----そういえばサンダーシートって知ってる?
ミドル・ムスタファ-----なんか強そうですね。
Little Mustapha-----強いかどうかは知らないけど。ペラペラの鉄の板というか、板というにはペラペラすぎる感じなんだけど、そういうのを叩いたり擦ったりして音を出すパーカッションみたいなんだよね。最近手にいてたサンプリングソフトの中に入っていて、この音はまさにあの音じゃないか!ということでこの曲では大活躍なんだけど。
ミドル・ムスタファ-----ちょっと銃声みたいなあれですか?雰囲気は出ますよね。
Little Mustapha-----それからは最後のムォォォオオン!っていうのもそうなんだけどね。あれは格好いいパーカッションだよね。ただしあんまり使ってると、まただよって事になるから、今回はグッとこらえてこの曲だけになってるけど。
ミドル・ムスタファ-----まあ、そうですよね。たった一回しか出番のないシンバルとかオーケストラではあることですしね。
Little Mustapha-----キミもそういう豆知識を言うようになったのか。
ミドル・ムスタファ-----豆知識ってほどでもないと思いますが。
Little Mustapha-----ちなみに、SATって書いてあるけど、本編では「特殊部隊のような人達」と表現されているという豆知識もね。
ミドル・ムスタファ-----そっちこそ豆知識じゃないですけどね。
Mysteriaについて
ミドル・ムスタファ-----また問題の山びこサウンドですね。
Little Mustapha-----まあ、サウンド・オン・サウンドなんだけどね。少女的第六感のヴァリエイションでもあり、またそれとは別の何かでもあるのだけど。
ミドル・ムスタファ-----思ったんですけど。これって「カエルの歌」で説明したら解り易いんじゃないですか?
Little Mustapha-----何が?
ミドル・ムスタファ-----何が、って。サウンド・オン・サウンドとか山びこサウンドとか。
Little Mustapha-----ああ、そういうことか。つまり輪唱という事だね。機械的に作り出された輪唱でこの不思議感覚な音が出ていると、そう説明したら良かったのか!
ミドル・ムスタファ-----そういうことです。
Little Mustapha-----でも、そんなことは聴けばだいたい解るから良いんじゃない?それよりも話を戻すと、本編には「少女的第六感」の他にモオルダアの父親の「乙女的第六感」というのとスケアリーの「乙女の第六感」というのもあったよね。それから、きっと他の登場人物もそういう感覚を発揮するかも知れないから、そういう時にはこんな音楽が流れそうだよね。
ミドル・ムスタファ-----流れるって、どこに流れるんですか?
Little Mustapha-----それはボクの頭の中に決まってるけど。別に読んでる人の頭の中に流れても良いけどね。そこまでマニアックに読む人はいないと思うし。
Losing について
Little Mustapha-----こんな事を言うとヘンな人だと思われそうだけど、スケアリー捜査官ってたまに自分も思いもしなかった事をしたり言ったりするんだよね。それから、これも言うともっとヘンな人だと思われそうだけど、本編を書くのに調子が出てきて夜遅くまで書いてそのまま寝たりすると、頭の中で勝手にスケアリー捜査官が喋り続けていたりするんだよね。
ミドル・ムスタファ-----マジですか。キモイですね。
Little Mustapha-----おい!
ミドル・ムスタファ-----いや、冗談ですけど。
Little Mustapha-----というか「冗談ですけど」って言うなら言わない方がイイと思うけど。まあいいや。それはどうでも良いんだけど、この曲のネタもとである「マキシマム・ビューティー」を書いている時もおかしくなったスケアリー捜査官の事を書きながらドキドキしてしまったんだけどね。なのでこの曲も全体的にスケアリー捜査官目線な曲でもあるんだけどね。翻訳は「わし」ってなってると思うけど。
ミドル・ムスタファ-----それに、タイトルの訳は「ダメそう…」とかなってましたけど。まあ'lose'を「失う」と解釈するか「負ける」と解釈するかは難しい所ですが、良い具合に真ん中を取って「ダメ」にしたところは面白いですよね。
Little Mustapha-----面白いけども…。まあいいか。それよりも今回はこれが恒例のモヤモヤソングでもあるんだよね。
ミドル・ムスタファ-----ああ、毎回入れるという設定のアレですか?でもこれは後半はノリが良くてあまりモヤモヤした感じがありませんよね。
Little Mustapha-----そうだけど。モヤモヤソングも進化していかないとね。しかも今回は歌詞の中に「Love」って使ったから、そろそろラブソングとかバラードって言って良いんじゃないか?
ミドル・ムスタファ-----別に言っていけないとは言ってませんけど、あのLoveはラブソングとかラブバラードのラブとは違う気がしますし。これはもっと内面的な事のような気もしますけど。というか、あなたはラブソングを歌いたいんですか?だったらやればイイと思いますが。
Little Mustapha-----でも愛というのは一番手前にあるモノだしね。ボクが歌いたいのはその奥にあるもっと曖昧なものなんだよね。つまりそれこそがモヤモヤソングでもあるのさ!
ミドル・ムスタファ-----うわ、やられた。その設定はいつ考えたんですか?
Little Mustapha-----偶然思いついたんだけどね。ちょっと格好いいかな?とか思ったし。タイミング的にもちょうどイイ感じで。
ミドル・ムスタファ-----なんか腹が立つから、今度は恥ずかしくなるようなラブバラードを作ってください。
Little Mustapha-----嫌ですよ。