"PIYONICA"
完成記念インタビュー・アンド・オマケコーナー!

このテンションはナンナンダァ?この爆音はナンナンダァ!Little Mustaphaが大急ぎで作った傑作アルバム「PIYONICA」がついに完成したので、早速私ミドル・ムスタファが完成記念インタビューをおこなうことと相成りました。それでは偉大な作曲家であり、最高のギタリストでもあり、ピアニカの名手でもあるLittle Mustaphaにインタビューをしてみたいと思います。

Little Mustapha-----良く出来ました!
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれは。なんで毎回冒頭で私にヘンなことを言わせるんですか?
Little Mustapha-----まあ、慣例ですからね。でも一カ所間違いを指摘しておくと「ピアニカ」じゃなくて「ピヨニカ」だからね。こういうところを放っておくと地底人語のみだれにつながるからね。
ミドル・ムスタファ-----あの、今回は地底とか地底人とかたくさん出てくるみたいなんですけど、そういうことをして大丈夫なんですか?なんて言うか…その…
Little Mustapha-----まあ、地底世界のことをあまり知られてしまうのは良くないことなんだけどね。最近では地底世界もだいぶ認知されてきたみたいだし。素晴らしい地底文化を紹介出来るのならそれで良いんだよね。
ミドル・ムスタファ-----そうじゃなくて、私が心配なのは、まさに今のあなたの発言なんですけど。
Little Mustapha-----何か問題あった?
ミドル・ムスタファ-----いや…。まあ、良いですよ。とにかく、いつものように曲を聴いていかないと、いつまでも終わりませんから、そろそろ本題に入りましょうよ。
Little Mustapha-----そうしましょうか。というか、最初に話をそらしたのはキミの方だった気もするけど。まあいいか。でも今回は曲が少ないからすぐに終わってしまうかもよ。

アルバム「PIYONICA」について

ミドル・ムスタファ-----今回はピアニカなだけにピヨニカということみたいですけど、なんか意味があるんですか?
Little Mustapha-----アルバムの解説にも書いてあるけど、地底ではピアニカはピヨニカと呼ぶしね。それと、The Black Crowesの「アモリカ」というアルバムのマネっこでもあるんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----どこがマネなんですか?
Little Mustapha-----最初はタイトルをピアニカンにしようと思っていたんだけど、このネタは他の所ですでに使っていたから、別のを考えることにしたんだ。ピアニカンというのはアメリカンをもじった感じだし、とか思っていたらアメリカをもじった「アモリカ」を思い出して「PIYONICA」でいいや!ということになったんだけど。最初は「PIONICA」だったけど、それだと「パイオニカ」になってしまいそうだったから「Y」を入れて「PIYONICA」にしたんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----へえ…。
Little Mustapha-----へえ、で片付けるの?
ミドル・ムスタファ-----いや、なんとなく納得出来るような出来ないような感じだったもので。
Little Mustapha-----とにかくピアニカdeメタルな素晴らしいアルバムだと言うことだけどね。でも曲が少ないからレコード時代のLPって感じだけどね。まあ、その辺は時間がなかったから仕方がありません!
ミドル・ムスタファ-----そんな風に威圧されなくても、解ってるからイイですよ。

一曲目:"Beginning of What?"について

ミドル・ムスタファ-----これって、ダイジョブなんですか?
Little Mustapha-----いきなりダイジョブかとか言われても困るけど、ボクの頭は今のところ正常だと思っているけどね。
ミドル・ムスタファ-----そうじゃなくて、最初の効果音みたいなところで流れている音楽ですけど。
Little Mustapha-----ああ、アレならちゃんとPrincess Black holeに許可を取ってあるからダイジョブだよ。
ミドル・ムスタファ-----そっちじゃなくて、ピアニカで弾いているメロディの方ですけど。
Little Mustapha-----あれは、気の向くままにアドリブ演奏だから、特に問題はないと思いますが。
ミドル・ムスタファ-----明らかに違うと思うのですが。
Little Mustapha-----黙っていれば解らないから気にしない。アレぐらいでもんくを言われたらボクはあのシリーズを全部嫌いになるけどね。
ミドル・ムスタファ-----やっぱり解っててやってるんじゃないですか。あんまりやると危険ですから、気を付けてくださいよ。
Little Mustapha-----そうだけどね。好きなものはああいう感じで使いたくなってしまうんだよね。それよりも、これはひどい曲だね。
ミドル・ムスタファ-----あなたが言ってどうするんですか。
Little Mustapha-----まあ、自分で言ったからには意味があるんだけど。この曲の中のピアニカのメロディーはボクがピアニカで曲を作ろうと思い始めた時からずっと温めていたメロディーなんだよね。単純なメロディーだから単純なコードをつけたら小学生風のかわいい曲になるから、そういう曲にするというアイディアもあったんだけど、いろんなバージョンを作ったすえに辿り着いたのがこの形ということなんだよね。
ミドル・ムスタファ-----なんでわざわざ嫌われそうな感じにするんですか?
Little Mustapha-----好きな人は好きだと思うけどね。作曲とか編曲の楽しみはこういうところにあったりするしね。それよりも、金星から来た地底の友達が参加してくれたから、曲の前のあの効果音的なところが良い感じに仕上がってるよね。
ミドル・ムスタファ-----そのことに関しては、あまり喋らないでください。
Little Mustapha-----なんで?
ミドル・ムスタファ-----なんでも!
Little Mustapha-----そんなにムキにならなくても…。

二曲目:"Sanctuary of What?"について

ミドル・ムスタファ-----これはお馴染みになってきたニコイチな曲ですね。
Little Mustapha-----お馴染みになっちゃったの?まあ、そのとおりニコイチな曲だね。まあ、ニコイチというよりボクとしては前半が「問い」で後半が「回答」という感じで作ってるんだけどね。前半の感じで一曲作っても良かったけど、最初は歌詞を入れる予定がなかったし、歌がなくてこういう感じだと曲にするのが難しいからね。
ミドル・ムスタファ-----歌詞といえば、最初の方のヘンな歌詞はなんですか?
Little Mustapha-----以前にもちょっと実験した歌だけを逆から再生するやつをやってみたんだけどね。急いで作ったからあんまり格好良くならなかったりして。しかも、元の歌の方が格好いいんだけど「どうせ逆から再生するから」という感じで適当に歌ってしまったし、こうなってしまいました。
ミドル・ムスタファ-----どちらかというと、元のバージョンの方が良かったんじゃないですか?
Little Mustapha-----でも、そうすると歌詞の意味がなくなるし。逆から再生することで歌詞の意味も反対の意味になるというのが狙いだしね。というか、簡単なメロディーだから元の歌でメロディーを逆にすることも出来たんだけど、なんでしなかったんだろう?
ミドル・ムスタファ-----私に聞かれても困りますよ。
Little Mustapha-----そうだよねえ。以後気を付けます。

三曲目:"Tango Giranico"について

Little Mustapha-----ボクの持ってるピアニカはメタリックなペンキで色を塗ったからギラニカという愛称もあるんだぜ!
ミドル・ムスタファ-----だぜ、ってなんですか?しかもこの曲のタイトルはギラニコになってますよ。
Little Mustapha-----そうだけど、その辺は文法上仕方ないよね。
ミドル・ムスタファ-----まさか、また地底人語とかですか?
Little Mustapha-----これはどっちかっていうとスペイン語風なんだけど。
ミドル・ムスタファ-----それなら安心ですが。
Little Mustapha-----なんで安心なのか良く解らないけど。ピアニカはアコーディオンとかに音色が似ているし、こんな曲にはピッタリという気がしてね。でも、作ってから気付いたけどこの曲はタンゴというよりも、他の形式の曲っぽい気がするんだよね。でもそれが何なのか解らないからタンゴにしておいたけど。
ミドル・ムスタファ-----でもなんとなくタンゴっぽいですよ。
Little Mustapha-----まあ、雰囲気が伝わればそれで良いんだけどね。ホントはあの辺の音楽にもちょっと詳しいというところを見せたいから厳密にいきたいんだけど。
ミドル・ムスタファ-----解らなかったら詳しいとは言えませんけどね。
Little Mustapha-----そういうことだけどね。良いところを見せようとすればするほどダメな感じになってしまうのは人間の本質だから仕方がない。
ミドル・ムスタファ-----大きくまとめていますが、人間じゃなくて、あなたの本質じゃないですか。
Little Mustapha-----そうとも言うけど。
ミドル・ムスタファ-----そうとも言う、って…。
Little Mustapha-----誰かに起こることは、誰にでも起こりうるということだよ。
ミドル・ムスタファ-----また大きな感じでまとめてるし。

四曲目:"Wizard of What?"について

Little Mustapha-----ここ数年は本当に絶不調!ということが良くあってダメな感じなんだよね。特に夏がヤバい感じで何をやってもダメな感じだし。
ミドル・ムスタファ-----つまりこの曲は絶不調な時に作ったからダメな曲ということですね。
Little Mustapha-----違うよ!でもメインのメロディというかギターのフレーズは絶不調の中で作ったものだけどね。絶不調だったから、こんな複雑なメロディーはホントに弾けるのかなあ?とか思って作ったんだけど絶不調以外の時に弾いたらすごく簡単だったりしてね。しかも、曲の他の部分とかもアイディアが出てきてちゃんと曲になったし。まあ、人によっては曲に聞こえない曲だけどね。
ミドル・ムスタファ-----それよりも、この曲はあまりピアニカの音がしませんね。
Little Mustapha-----まあ、元のアイディアを思いついた時にはまだピアニカ奏者になってなかった時だったからね。その代わりに、今回の二つ目のコンセプトであるピコピコサウンドがけっこう効果的に入っているんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----それって、あのファミコン的なアレですか?
Little Mustapha-----そうだけどね。ホントはもっとチープな音になるはずだったんだけど、なんか普通のシンセみたいなきれいな音になってしまっている部分もあったりで困ります。
ミドル・ムスタファ-----困ってもしかたないですが。
Little Mustapha-----それはそうだけどね。でもチープなファミコンサウンドが出せるというコンセプトのソフトシンセだから、一度に出せる音も限られているとか、そんな作りになっていたら嬉しかったけどね。フリーのプラグインシンセだから、あまりもんくは言えないけどね。
ミドル・ムスタファ-----ということで、二つ目のコンセプトはピコピコサウンドということですね。
Little Mustapha-----なんか適当にまとめるよね。まあ、他に言うこともないから良いか。

五曲目:"Agent What?"について

Little Mustapha-----ピアニカの管楽器的用法の曲だね。
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれは?
Little Mustapha-----ピアニカってなんとなく管楽器っぽい音も出るような気がしてね。というか、しているはずなんだけど。
ミドル・ムスタファ-----ピアニカはピアニカの音だと思いますけど。
Little Mustapha-----だけど、音を出す時は息を吹いて出すから、その出し方とかタンギングで管楽器風になってしまうんだよ。少なくともボクはそんなテンションで演奏してるけどね。
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか。それよりも、今回はタイトルに "what?" というのがついている曲が多い気がするんですけど。
Little Mustapha-----良いところに気付きましたね。
ミドル・ムスタファ-----というか、気付かない人はいないぐらい多用されてますし。
Little Mustapha-----実を言うと、今回のアルバムタイトルは当初 "What is It?" になる予定だったんだよね。それで各曲のタイトルは "What is ..." から始まることで考えてたんだけど、それだとあまりネタがないし、しかも時期的にMJに影響されてんじゃね?ということになりかねないし。
ミドル・ムスタファ-----MJってなんですか?
Little Mustapha-----MJといったらマイケル・ジャクソンしかいないよ。
ミドル・ムスタファ-----そんなことありませんよ!ヘンに略さないで普通に言ってくださいよ。それで、どうして "What?" がついてるんですか?
Little Mustapha-----ああ、そうだったね。 "What is ..." だとネタがないということで "... What?" に作戦変更ということだったんだけど。アルバムタイトルが変わっても曲のタイトルの方はそのままなんだけどね。文法的にはヘンな感じだけど、口語的にはこういう言い方もするよね?
ミドル・ムスタファ-----私に聞かれても困りますけど。

六曲目:"Were Wah What?"について

ミドル・ムスタファ-----なんですかこれは?
Little Mustapha-----戦略的ヘンな曲だよ。
ミドル・ムスタファ-----そんな説明じゃ解りませんけど。
Little Mustapha-----ボクも今考えたから解らないけどね。でも、これはメインになる最初のフレーズが思い浮かんだ時からこういう曲にしようと思ってたんだよね。まあ、必然的にこうなったというか。良いメロディーが出てきたら、それは必ずしも良い曲になるわけではないということかな。まあ、これは便宜上の表現だからボクはこの曲を良い曲だと思ってるけどね。
ミドル・ムスタファ-----その説明でも解りませんが。
Little Mustapha-----いや、今のはネタじゃなくてちゃんと説明したつもりなんだけど。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、解る人には解るんじゃないですか。あなたがいつも言っているように。それに解る人にはこの曲が名曲に聞こえるはずです。
Little Mustapha-----なんか、キミは適当にまとめるのが上手くなってないか?
ミドル・ムスタファ-----そんなこともないと思いますけど。それよりも、この曲って歌詞があるんですか?というか、ほとんど歌詞ではないと思いますけど、Dr.ムスタファの訳までついてますよね。
Little Mustapha-----ホントは歌詞なんてなかったし、あの歌詞のとおりには歌ってないしね。でもタイトルをつけたらそれがそのまま歌詞になりそうだったし、後付で歌詞にしてみたんだけど。それに今年の罰ゲーム第1弾として、Dr.ムスタファにヘンな訳をしてもらいました。
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれは?罰ゲームってまさか?!
Little Mustapha-----その、まさかでございますけどね。いきなりこんな話をされても解らないかも知れませんが、今年のクリスマスにミドル・ムスタファはボクを裏切って大変な目に合いました。すでに他の裏切り者のニヒル・ムスタファとDr.ムスタファは罰ゲームが終了したということで、残るはミドル・ムスタファだけなんだけど。どうしましょうか?
ミドル・ムスタファ-----どうしましょうか?って。ここでやらなくても良いじゃないですか。
Little Mustapha-----でも、アルバムも半分聴き終わったところだし、そろそろみんな期待してるぜ。
ミドル・ムスタファ-----誰も期待なんかしてないと思いますけど。
Little Mustapha-----そうは、どうかな?まあ、いいや。とりあえず、ここでいったん休憩でオマケコーナーに行きたいと思いまーす!
ミドル・ムスタファ-----なんだそれは?

オマケコーナー

Little Mustapha-----Little Mustaphaと…
ミドル・ムスタファ-----ミドル・ムスタファの…
Little Mustaphaとミドル・ムスタファ-----オマケコーナー!
Little Mustapha-----ハイ、良く出来ました。
ミドル・ムスタファ-----なんですかこれは?
Little Mustapha-----なんですかと言われても、オマケコーナーはオマケコーナーだけどね。それよりも、さっきのかけ声みたいなの、実際にやると恥ずかしいよね。
ミドル・ムスタファ-----そんなの解ってるなら最初からやらなければ良いのに。
Little Mustapha-----でも、なんて言うか、ボクのM的な一面が、どうしてもボクにそうさせてしまうんだよね。Mっていってもマイケルじゃないからね。
ミドル・ムスタファ-----知ってますよ。それよりも、オマケコーナーってなんですか?
Little Mustapha-----なんか、いつの間にか恒例になってきたジャケット画像以外の画像の紹介コーナーみたいな。今回は時間がなかったので一枚だけだけど、かなり実用的ですよ!
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか。
Little Mustapha-----それでは今回のオマケ画像はこちら!

ピアニカ鍵盤

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Little Mustapha-----なんとボクの使っているピアニカがデジタルで完全再現されています!
ミドル・ムスタファ-----完全再現と言えるほどには再現されてませんけど。色は似ていますね。
Little Mustapha-----まあ、そうだけどね。一応鍵盤のサイズとかちゃんと測って同じ大きさになってるはずなんだけど。だけどモニタ上だとちゃんとした大きさで表示されるかどうか良くわかんないんだけどね。PDFの方を印刷したらちゃんとした大きさになることにはなってるんだけど。
ミドル・ムスタファ-----なんか曖昧な感じですね。
Little Mustapha-----なんていうかね。出来上がってから問題に気付いたんだけど。一般的なプリンタだとA4が最大のサイズだと思うんだけど、このピアニカはA4には収まりきらないから、普通に印刷すると縮小されたり、途中で切れてしまったりとか、そんな気もするんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、全然意味がないじゃないですか。それよりも、なんでわざわざ実寸で作ったりしたんですか?
Little Mustapha-----これが何で実用的だかまだ解ってないみたいだねえ。この画像でイメージトレーニングして実際のピアニカの鍵盤の幅とかを掴んでおけば、いきなりボクのピアニカを渡された時にもそれなりの演奏が出来る!という算段だよ。
ミドル・ムスタファ-----一体、どういう状況であなたのピアニカをいきなり渡されたりするんですか?
Little Mustapha-----それは、知らないけどね。でもこのアルバムを聴いて急にピアニカが吹きたくなった!ということになっても、もう捨ててしまったとか、今住んでいる家には無い、とかそんなこともあるかも知れないし。そういう場合はこの画像でイメージトレーニングしていれば「ピアニカが吹きたくなった!」という情熱を冷ますことなく維持出来るという算段だよ。
ミドル・ムスタファ-----さっきから「算段」が好きですね。
Little Mustapha-----普段使わない言葉をたまに使ってみるとミョーにステキな感じがするからね。それはそうと、キミの罰ゲームがまだ終わってなかったな。
ミドル・ムスタファ-----エエッ?!さっきの恥ずかしいかけ声が罰ゲームじゃなかったんですか?
Little Mustapha-----それがどのくらい恥ずかしかったかにもよるけどね。
ミドル・ムスタファ-----なんて言うか、顔から火が出るほどでしたけど。
Little Mustapha-----でも、出てなかったよ。
ミドル・ムスタファ-----それは例えですから。
Little Mustapha-----どうしようかなぁ?あんまりこんなことをしていると、ボクがいじめっ子みたいになってしまうしなぁ。それじゃあ、キミの得意なムーンウォークをしてくれたら、それで罰ゲーム終了でいいよ。
ミドル・ムスタファ-----ホントですか?!そんなんで良いならいくらでもやりますよ!

(ここでミドル・ムスタファが「自分では出来ていると思っているけど全然出来ていないムーンウォーク」を披露するとLittle Mustaphaはニヤニヤしながらそれを見ていました。)

Little Mustapha-----それじゃあ、そろそろインタビューに戻ろうか。
ミドル・ムスタファ-----なんでそんなにニヤニヤしてるんですか?
Little Mustapha-----いや、そんなこともないけどね。フフ…ッ。

七曲目:"We are Happy Somehow"について

Little Mustapha-----これはこのアルバムの中でも一番ピアニカな曲だね。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。よく考えたらピアニカがメインの曲というのはあまりなかった気もします。
Little Mustapha-----どんな曲が一番ピアニカっぽいかという感じで考えたら、やっぱり温泉気分が一番ピアニカっぽいかな、と思ったんだよね。
ミドル・ムスタファ-----それよりも、良く言ってる「温泉気分」ってなんなんですか?
Little Mustapha-----あれ?これは前に説明しなかったっけ?
ミドル・ムスタファ-----したかも知れませんが、多分誰も理解出来てなかったと思いますし。
Little Mustapha-----まあ、なんて言うか、のどかな感じというか。和む感じというか。ああ、そうだ!
ミドル・ムスタファ-----なんですか、急に?
Little Mustapha-----ボクはずっと誰かがその人の作った曲を「民族風」と説明するのが納得出来なかったんだよね。言いたいことは解るんだけど、世界にはどれだけの民族がいて、それぞれに少しずつ違う音楽的な文化もあったりするから「民族風」というのは全然意味が伝わらないんだよね。そういう時に「民族風」の代わりに「温泉気分」を使って欲しいんだよね。
ミドル・ムスタファ-----解るような、解らないような感じですけどね。でも「民族風」っていう曲は大抵の場合は「RPGの音楽風」っていうことは良くありますよね。
Little Mustapha-----なんだ、キミも解ってたのか。
ミドル・ムスタファ-----まあ、そこは気になりますからね。
Little Mustapha-----それはどうでも良いけど、この曲はメインのメロディーよりも最後のちょっとしたところが大変だったんだよね。
ミドル・ムスタファ-----それって、あの変拍子みたいなのが出てくるところですか?
Little Mustapha-----そうなんだけど。いつものように、どの楽器で演奏するかに関わらずピアノで作曲というのは変わらないんだけど。あのフレーズがあんなに息を使わないと演奏出来ないということには気付かなくてね。
ミドル・ムスタファ-----でも、前に言ってませんでしたか?循環呼吸が出来るようになったから、いくらでも長く吹ける!とか。
Little Mustapha-----それは時と場合によるけど。タンギングをしなくてはいけないようなフレーズだと循環呼吸が難しいんだよね。実際に演奏して初めて気付いたんだけど。まあ、一応演奏出来ている感じで録音出来たからそれで良いんだけどね。なんか長くなったから、そろそろ次の曲にいかない?
ミドル・ムスタファ-----あなたがそんなことを言うなんて、珍しいですね。
Little Mustapha-----というか、最近ずっとこのアルバムの作業ばかりで激ネムのエミネムなのです。
ミドル・ムスタファ-----そういうことなら、それで良いですけど。

八曲目:"Complete What?"について

Little Mustapha-----これはピアニカよりもピコピコな曲ということだね。
ミドル・ムスタファ-----何を言っているのか良く解りませんが、とにかくピコピコしてますよね。さっきも言ってたファミコンサウンドですか?
Little Mustapha-----明らかにそうだけどね。そして、さっきも言ってたように、実際のファミコン的な低スペックな環境が再現出来ないとどんどん豪華なピコピコサウンドにも出来てしまうから、こういう曲は難しかったりするんだけどね。当時のゲームとかって一度に出せる音の数とかどれぐらいだったんだろうね?
ミドル・ムスタファ-----さあ?その辺は、あなたが知らないんじゃ私に解るはずない話ですけど。
Little Mustapha-----でも、この曲のピコピコ部分はスーファミなら再現出来るかな?
ミドル・ムスタファ-----だから、私に聞かれても困るんですけど。
Little Mustapha-----そうかも知れないけどね。でも、こういう単純な波形を使って出す音ってもっと聞きづらい感じなのかと思ってたけど、ちゃんとしたスピーカーで聴くとそれほどでもないよね。電子音がイライラするという人もいるけど、それはもしかすると電子音を出しているスピーカーが酷いから、という気もしてくるけど。ちっちゃいスピーカーのシャカシャカ音はどんな音でもイライラする音になるしね。
ミドル・ムスタファ-----どちらかというと、この曲ではあなたのギターの方がイライラする音になっていたりしますし。
Little Mustapha-----えぇ!?それを言ったらオシマイなんだけど。…まあ、いいか。でも、わざわざシミュレーションしないとあのサウンドが楽しめないというのはちょっと淋しい気もするんだけどね。限られた資材とか環境とかの中で何とかして良いものを作るということがなくなってくると、新しい発見とかも減ってくるような、そんな感じもするけどね。とは言っても、昔のファミコン音楽は大昔から受け継がれている、音楽の技法に基づいて作られていたりもするから、特に新しいということではないけどね。でも苦労したり工夫したりしないと、何も進歩しないという感じかな?
ミドル・ムスタファ-----まあ、なんとなくテンションは伝わって来ますが、大まかすぎて何を言いたいのか解らないですが。
Little Mustapha-----ボクも自分で何を言ってるのか解らなくなってたところだけどね。それじゃあ、次にいきましょう。

九曲目:"Fear What?"について

ミドル・ムスタファ-----いつものモヤモヤソングですか?
Little Mustapha-----まあ、そういえばそうだけどね。いつの間にかこういう曲が好きになってる感じもするよね。これはバラードと言って良いのかな?
ミドル・ムスタファ-----どうですかね?バラードってもっとアコースティックな楽器とか、ラブとかブロークンハートとかないといけないんじゃないですかね?
Little Mustapha-----キミがそういうならバラードじゃないんだな。ということでこれはやっぱりモヤモヤソングだな。
ミドル・ムスタファ-----というか、そんなところを確認してどうするんですか?
Little Mustapha-----別に確認したワケじゃないけどね。でも世の中にはラブ・バラード好きが多すぎないか?とかたまに本気で悩んでしまうんだけど。
ミドル・ムスタファ-----それは、なんて言うか若い人向けの音楽市場だから、そういう傾向にあってもイイと思いますけどね。
Little Mustapha-----なんだキミは、経済の話も出来るのか?
ミドル・ムスタファ-----そうじゃなくて、これは昔からそんな感じで、一応音楽のメインは若い人達なんですよ。
Little Mustapha-----それって誰が言ってたの?
ミドル・ムスタファ-----というか、なんとなくテレビとかで流れる音楽とか聞いてたらそんな気がしただけですけど。
Little Mustapha-----でも、それは危険な感じもするけどね。ボク自身、若い頃は何が良い音楽かとかそんなことは全然わからなかったしね。今でもホントに解っているのかどうか解らないけど。でもそんな感じだと、若い人向けってことは、とりあえず流行っている感じの伴奏が流れていれば、あとはケータイ小説みたいな歌詞がついてたらそれでオッケーみたいなことというか…
ミドル・ムスタファ-----ちょっと、どうしてそんなに熱い感じなんですか?!
Little Mustapha-----だってさ、こないだドンキにったら店のBGMに流れてた曲が酷くてさ。放火したくなる人の気持ちが解ってしまったんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----いや、ドンキで放火ネタは解りますけど、そんなことを言ってると捕まるからやめてくださいよ。
Little Mustapha-----まあ、それはそうだね。でもぶん投げるかも知れないけどね。
ミドル・ムスタファ-----何を?
Little Mustapha-----それは知らないけど。…なんとなくテンション的にぶん投げる感じで。
ミドル・ムスタファ-----それよりも曲の話を全然してないですけど。
Little Mustapha-----ああ、そういえばそうだった。というか、それほど言うこともない感じなんだけどね。一般的にこういう曲ってあんまりないけど、ボクはこういう曲を作るのが好きだし、放っておくと何曲も出来てしまうぐらいなんだけどね。まあ、コーラス的なボーカルパートが音をはずしすぎなのが問題ではあるけどね。
ミドル・ムスタファ-----だから、解ってるならちゃんとやってくださいよ。
Little Mustapha-----でも録音中はハイテンションだし、気付かないんだし。

十曲目:"Osaha Goha (Live?)"について

ミドル・ムスタファ-----あなたは最近ライブなんてやってないでしょ?
Little Mustapha-----少なくとも地上世界ではやってないけどね。でもライブ盤という設定でやることによって、ちょっと何かが楽しくなる曲もあるしね。とにかく、本格的な地底人の伝統音楽が聴けるというのに、細かいことは気にしてはダメだよ。
ミドル・ムスタファ-----それよりも、地底人とか伝統音楽とかなんなんですか?私はあなたがそういうことを言うたびに凄く不安で心配してしまうんですよ。
Little Mustapha-----そんな風に考えなくてもダイジョブだよ。地底人はみんないい人達だからね。どちらかというと、ボクは地上の人間と接する時の方が緊張するんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----そういうことじゃないですよ。あなたの言っている地底の世界ですけどね…
Little Mustapha-----それよりも、この曲はどう思う?前からやろうと思っていたんだけどね。地底人語で地底の音楽だよ。良い感じだよね。
ミドル・ムスタファ-----いや、そうじゃなくて、その地底の世界とか…
Little Mustapha-----もう、長い間地底の世界には行ってないからなあ。来年は地底の世界に戻ってみようかなあ。
ミドル・ムスタファ-----そうじゃなくて…、なんていうか、地底の世界なんて…
Little Mustapha-----そうだ!、今度はキミも一緒に来たら良いんだよ。地底人の文化は素晴らしいからね。音楽も絵画も詩も。地上人に生まれたことを後悔するぐらいに、地底には素晴らしいものがあふれているんだよ。
ミドル・ムスタファ-----ええ…、まあ…、そうかも知れませんけど。機会があったら呼んでくださいよ。それよりも次の曲に行きませんか。
Little Mustapha-----ああ、そうか。まだ地底世界に関して話したい事があったんだけどね。ここは地底人の寛容さでキミの意見に従うことにするよ。

十一曲目:"Finale of What?"について

ミドル・ムスタファ-----これはなんですかね。最初のオープニングがこの曲で締めくくりという感じですか。
Little Mustapha-----というよりも、地底に住んでいる金星の友達が参加してくれなかったらこの曲は完成しなかったしね。
ミドル・ムスタファ-----そうじゃなくて、この曲はなんとなく落ち着くというか、独特の雰囲気がありますよね。ほら、バックで流れている雑音はあなたのパソコンのファンの音なんでしょ?
Little Mustapha-----いや、そんなところはどうでも良いんだけどね。キミはもしかして、また地底世界がボクの思いこみだとか、そんなこを言おうとしてるような気がするんだけど。
ミドル・ムスタファ-----いや、そんなことはないですよ。私は、ただ、なんというか、その。
Little Mustapha-----そうでないなら、なんだっていうんだ?ボクは今回に限らず、これまで何度も地底世界が存在する証拠をキミに見せてきたよね?見せるだけじゃなくて、キミは見たり聞いたり、いろいろしてきたはずなんだけど。それでもまだ地底世界を否定するとでも言うのか?
ミドル・ムスタファ-----否定するとか、そういうことじゃなくて…。そんなものは存在しないとか…
Little Mustapha-----もうイイよ。わかったよ。今回もまた解って貰えなかったんだな。じゃあ、もう帰りなよ。ボクがいろんな物をぶん投げ始める前に帰った方がイイよ。キミが帰らないのなら、最初にぶん投げるのはキミだけどね。

十二曲目:"Pragmatic Bonus Track"について

ミドル・ムスタファ-----あの、なんか言っても良いですか?
Little Mustapha-----まあ、良いけど。この曲のためにボクが地底世界を否定されて凶暴になる、というネタが出来なかった感じだよね。
ミドル・ムスタファ-----私も、最初からそれを心配していたんですけどね。このボーナストラックのような曲もアルバムの曲に含まれているんでしょ?
Little Mustapha-----そうなんだよね。本来なら、さっきの曲でボクが怒り出したところでキミが退出してバッドエンディングになるのがいつものパターンだったんだけど。この曲がボーナストラックじゃないから、ボクらは何かを言わないといけないし、この曲だと地底がどうのこうのという感じではないしね。でも、これはこれで面白い曲だとは思っているけどね。ホントにボーナストラックにしたかったんだけど、良く出来ているし、ボーナストラックにするとシングルカット出来ないから、ちゃんとしたトラックにしてしまったんだよね。
ミドル・ムスタファ-----あの、こんなことを言って良いのか解りませんが、全部こんな感じでやっていたらみんな聴いてくれるんじゃないですかね?
Little Mustapha-----そんなことは言ってはいけないんだけどね。他の誰も聴いてくれないような曲があるからこそ、こんな曲も出来るということもあるんだけどね。その辺は、キミがボクにならない限り理解出来ない世界だから仕方ないよね。
ミドル・ムスタファ-----なんか良く解らない感じですが。
Little Mustapha-----そうだけどね。でも誰かがボクの変わりにボクをやったら、大抵の場合は一週間ぐらいで破滅すると思うよ。ボクだって世間的にはまともと思われていることが奇跡だと思っているぐらいだしね。
ミドル・ムスタファ-----なんか、危険な話になってきている気がするのですが、曲についてなにかないんですか?
Little Mustapha-----ああ、そうだった。というかキミがヘンなことを聞くからいけないんだよ。
ミドル・ムスタファ-----私はそんなヘンなことを聞きましたっけ?
Little Mustapha-----良くわかんないけど。でもこの曲も「戦略的ヘンな曲」ではあるよね。
ミドル・ムスタファ-----またそれですか?
Little Mustapha-----あれ?前にも言ったっけ?
ミドル・ムスタファ-----言ってましたけど。まあ、良いですよ。それで、どの辺が戦略的なんですか?
Little Mustapha-----戦略的かどうかは知らないけど、この曲はすごく単純なんだけど、戦略的にポリリズミックだったりするから複雑に聞こえるんだよね。でも、単純だけど複雑に思えたりするところも魅力的なのかも知れないけど。とにかく、これはボクなりにクールでカッコイイ、ジャズっぽい曲だけどね。まあ、ご承知のとおりジャズっぽいというのはネタだけど。
ミドル・ムスタファ-----つまり、ジャンル分けが嫌いということですね。
Little Mustapha-----まあ、そうとも言うけど。地底にはそんな習慣ないしね。
ミドル・ムスタファ-----だから、地底とかは…

 という感じで、地底ネタに戻ったのでこの後に地底世界を否定されたLittle Mustaphaが凶暴になって、ミドル・ムスタファが一日中日光の当たらないLittle Mustaphaの部屋から帰るというネタが出来るのですが、もう疲れすぎたので書かれません。いつものことなので、以前の完成記念インタビュー最後の方とか読むと、どうなるのか解ると思いますけど。