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RADIO Raggio について

 ボクが以前'Urban Radio One'と'Suburban Radio One'という曲を発表したことは知ってるよねえ。一方はハードな楽曲の中にラジオのノイズを入れたもので、もう一方はのどかな感じの曲にノイズを入れてみたんだ。当時からこのラジオのノイズは気に入ってたんだけど、なかなか使う機会がなかったんだ。そこで、中途半端にラジオを使うのではなくて、アルバムの中でボクのラジオプレイが沢山聴けるものを作ることにしたんだ。始めは前半を'Urban Radio Two'後半を'Suburban Radio Two'にして二部構成になるはずだったんだけど、どっちつかずの曲が多くなってしまったから二つまとめて'RADIO Raggio'にしたんだ。
(Little Mustapha RADIO Raggio完成記念インタビューより)

-----RADIO Raggioってラジオ局ってことになってるんだろ。なんでラジオ局でかける曲に元からラジオのノイズを入れるんだ?それはラジオを受信した時に勝手に入るものなんじゃないのか?
-----いけませんわよ、あなた。あなた、それは屁理屈っていうやつですわよ。あなた・・・うふふふ。
(とある会話より)

ラジオプレイについて

ラジオをこんな使い方するのはボクぐらいじゃないかな。それに最近はデジタルチューナーが中心だから、ボタン一つで受信チャンネルが変えられてしまうしね。でもやっぱりラジオのチャンネルはグルグル回しながら合わせないと面白くないよね。それから、もしボクが世界で一人のラジオプレイヤーだとしたら、これからはボクのことを「イケメン・ラジオプレイヤー」と呼んでくれよ。他に誰もいないのなら、ボクが一番格好いいしまた同時に格好悪くもあるんだけど。
(Little Mustapha 「月刊ヤング・ラジオ」インタビューより)

01. You're Listening to RADIO Raggioについて

こういうふうに一曲で二度おいしい曲を作ると、どっちの音楽のファンからも嫌がられてしまうんだよね。でもまあ、そこは仕方がないかなあ。
(Little Mustapha RADIO Raggio完成記念インタビューより)

Raggio(光線)がある先には影が出来る。
(マイクロ・ムスタファはいつもこう思っている)

02. Violence in Blueについて

激しい音楽を聴いて人間が凶暴になるかって?あり得ないねえ。人間はそんなに原始的な生き物ではないのさ。
(ニヒル・ムスタファ 「週刊バイオレンス」インタビューより)

こんなソロ、昔は簡単に弾けたんだけどなあ・・・
(Little Mustapha レコーディング中のつぶやき)

03. Nice Pillowについて

お気に入りの枕は汗の臭い。
(Dr.ムスタファ 「人と枕と睡眠と」より)

ボクの枕カバーは洗ってないから黄ばんでいるんだ。
ナイス・ピロー・イエローだよ!
(Little Mustapha 寝言より)

04. Terrors of the Killer Beansについて

この曲はこんなタイトルになる予定じゃなかったんだ。でもギターのレコーディング中に指に巨大なマメが出来て大変な苦労をしたんだよ。それでこんなタイトル。まあ、英語では手に出来るマメは豆にはならないと思うけど。
でもこのマメはボクの練習不足が原因ではないんだよ。グリッサンドをがんばりすぎて、その時の摩擦で火傷したんだ。ホントだよ。あんなマメはボクがギターを始めてから一度も出来たことがなかったんだから。
(Little Mustapha RADIO Raggio完成記念インタビューより)

05. Animusについて

ニヒル・ムスタファ:先生、アニムスってどういう意味?
Dr.ムスタファ:それはあれだよ。若い女の子がぞろぞろいるアイドルグループ。
ニヒル・ムスタファ:先生、それってモー・・・のこと?もしかしてジョーク言ったの?
(RADIO Raggio 試聴会での会話)

このタイトルは9曲目の「アニマ」と関連しているんだけど、曲の内容はあんまり関連がないんだ。心理学で出てくる用語なんだけど、こういう単語は歌詞やタイトルを付けるのに困った時には役立つから、本を読んだりしてこういった単語を見つけたらメモしたりして覚えておくと便利なんだ。
(Little Mustapha RADIO Raggio完成記念インタビューより)

06. Old Templeについて

普段、意識して聴こうとしない音を聴くことによってそこに何か新しい詩的な感情が生まれてくるのです。それは街の雑踏の中でも、誰も訪れる人のいない寂れた寺院のようなところでも同じことなのです。そうすることによって私の未完の美学は何かとてつもない(未完)
(マイクロ・ムスタファ 「詩的文学論」より)

自然界の音を機械的に作り上げる時にホワイトノイズが使われるというのは良く聞く話です。
(ミドル・ムスタファ 「月刊ノイズ」コラムより)

07. the Horse Manについて

馬男は良いヤツなんだけど、多少血の気が多いところがあってね。時々手に負えなくなるんだ。
(ウマ男牧場主、駒馬・児馬夫〔コマバ・コマオ〕談)

08. Poor Memoryについて

なんだか最近どんな顔を見てもジャッキー・チェンに似てると思っちゃうんですけど、これって何か問題ありますかねえ?
(Little Mustapha 健康診断で医師にした質問より)

人の記憶というのは実に曖昧なものである。しかしそれは記憶が不確かなためではなくて記憶を甦らせる過程で脳内での情報のやりとりに問題があるためである。私の開発した脳内潤滑油を頭の中に注入すれば人間の記憶は完全なものになるのである。
(Dr.ムスタファ 「研究日誌」より)

09. Animaについて

この伴奏は'Studies'で使っていたオモシロ・エフェクターですね。あの'Studies'というのは一応、次の作品への習作という意味もあったんですね。
(ミドル・ムスタファ 試聴会での発言)

あらま、なんですのこれ。笑ってしまいますわ。
(プリンセス・ブラックホールの口癖)

10. One A.M.について

午前一時を過ぎてから一人で起きている時には、必ず音のするものがないとダメなんだよね。テレビをつけていったり、音楽を流したり。そうしないと、一人で起きているには静かすぎる時間なんだよ。
(Little Mustapha RADIO Raggio完成記念インタビューより)

11. Rhapsody of Murdererについて

ちょっとおとなしすぎたかなあ。
(Little Mustapha RADIO Raggio完成記念インタビューより)

心臓の鼓動や血液が流れる音に我々が気付くことはあまりない。それは人間が生まれた時から絶えず聞いている音であるためである。同じことは騒音に対しても言える。電車に乗っていれば始めは聞いている電車の音も次第に聞こえてこなくなるし、いつまでもだらだら喋っている人の話もだんだん聞こえてこなくなる。
(Dr.ムスタファ 「効果的な一言に関する研究」より)

12. Vermilion Tower (Taste of Asia ?)について

この曲はEbowという装置を使ってギターの音を出してるんだ。Ebowっていうのはエレクトリック・ボウの略で、バイオリンみたいに弓で弦をこすって音をだす楽器の音をギターで出すことが出来るんだ。もちろん、ギターの音がバイオリンの音になる訳ではないけどね。ピックや指で弦をはじかないから、音の立ち上がりが滑らかになって、さらにいつまでも音をのばすことが出来るんだ。
この曲ではEbowとスライドバーを使って全てを滑らかにしてみたんだよ。まあ、まだ研究の余地はあるけどね。なかなかの効果は出ていると思うよ。
(Little Mustapha RADIO Raggio完成記念インタビューより)

イーボー、ボーボー、いい坊主
方々、ボーボー、イーボーだ!
(Ebowを讃える歌)

13. Buena Almohadillaについて

ミドル・ムスタファ:なんでLittle Mustaphaはラテンが好きなんでしょうかねえ?
Dr.ムスタファ:いいんじゃないか。エレキのズンズンよりは。
ニヒル・ムスタファ:先生、エレキのズンズンってなんだよ。
(試聴会での会話より)

14. MUGsについて

ボクがラジオ・プレーヤになる以前からペットボトル・プレーヤーだったことは有名だよねえ。今回はさらにマグカップにも挑戦してみたんだ。陶器のマグカップはいろんな音を出すんだよ。こういうことをやるとあのグループのまねと思われてしまいそうだけどまあいいか。実を言うと、マグカップでいい音を常に出すのは難しいから、サンプラーを使ってシーケンサーで演奏してるんだけどね。でもペットボトルは生演奏だよ。さすがにそこはペットボトル・プレーヤーとして譲れないところだよね。こういう曲は生演奏での微妙なリズムの揺らぎがグルーブ感を生み出すからね。ところで、あのグループってどんな名前だったっけ?スマップじゃなくて、ダパンプじゃなくてスパンプだったかな?
(Little Mustapha RADIO Raggio完成記念インタビューより)

15. Diggers for the Grave Diggers (or Muscling)について

墓堀りというのは物語の中で重要な役割を持っていることが多いのです。それはその仕事が死と直結しているから、というだけではないのです。墓堀りは生きるために他人の墓を掘っているのであり、私はそんな墓堀りを登場させて何かとてつもない(未完)
(マイクロ・ムスタファ 「ホラーについて考えてみる」より)

これを聴いてるとけんすいがしたくなってくるんだ。
(Little Mustapha RADIO Raggio完成記念インタビューより)

16. Coughingについて

一つの咳にこれだけのドラマがあるということだよ。嘘だけど。
(Little Mustapha RADIO Raggio完成記念インタビューより)

なんだか汚い感じですねえ。
(ミドル・ムスタファ 試聴会での発言)

17. Poor Memory (el Nilo Remix)について

ついでに作った曲っていうのはいつも評判がいいんだよね。一生懸命構想を練ったり、時間をかけたりした曲はそうでもないのに。でもそうやって手間をかけた曲を作って脳が活性化されているときだからこそ、適当に作った曲が上手くいくんだよ。今ここで適当に曲を作っても、ダメなものが出来るよ。
(Little Mustapha RADIO Raggio完成記念インタビューより)

ユー、リアリー、ガット、ミー
(試聴会でマイクロ・ムスタファは心の中で別の曲を歌っていた)

18. Una Nocheについて

・・・・・・
(試聴会ではこの曲が流れると全員眠ってしまったので誰のコメントもありませんでした)

19. Message from the Horse Manについて

ウマ男さんは無口なので始めに三十秒の空白があります。

20. Nice pillow (Students Lounge Version)について

不思議バージョン?

21. I didn't Write a Song Like Thisについて

これは正確に言うと、作曲はしていないけど制作はした、ということになるのかな。音声編集ソフトで'Poor Memory'と'Rhapsody of Murderer'の一部を合成したんだ。それにしてもコンピューターって色々なことが出来るんだねえ。
(Little Mustapha RADIO Raggio完成記念インタビューより)