見えているものだけが真実であるとは限らない。男は六本足の女に恋をせずにはいられなかったのか、あるいは六本足の女が男に恋をしたのか。それとも、そこでは何も起こっていなかったのかも知れない。真実はいつも曖昧。つかんだと思っても手の中には何もない。でも私には一つだけ確かなことがある。この男の最後がどのようなものか、真実がまた形を変えてしまわない限り私には解っている。(黒幕)

絶対にないと思われていた'the Man Couldn't Help Falling in Love with the Woman with Six Legs'の続編をLittle Mustaphaが作ったようです。タイトルは長すぎると言うことで'Six Legged'に変わっています。今回発表されたのは前作をすべて録音し直したPart1. Encounterと今回制作されたPart2.????、さらにサイドストーリーとして七曲です。予定ではパート3で完結らしいのですが、どうなるかは解りません。以下は今回の収録曲に関する情報やらなにやらいろいろです。(ミドル・ムスタファ)

'Six Legged --- Part One, Two & More'

 私の書いた「六本足の女」というのはこんなストーリーではなかったんですけど・・・おかしいですねえ。これはきっと、小説の映画化で内容が全く変わってしまうことがあるのと同じ現象なのかも知れません。私はこのことについて考えていたときこの現象によって何かとてつもない・・・〔未完〕(マイクロ・ムスタファ・エッセイ集「映画化の季節」より)

 またあたくしはレコーディングに呼んでいただけませんでしたわ。あたくしが参加すればあたくしに全ての注目が集まってしまってLittle Mustapha様の立場がなくなってしまうのも解りますけども、あたくしの歌声を入れなくてはこの組曲は完成しませんのよ。それをLittle Mustapha様は解っていらっしゃるのかしら?(プリンセス・ブラックホール-----「これであなたもセレブなの」より)

 ヤツはロマン派的作品だとか言ってるけどな、わしは騙されんぞ!こんなものは聴くだけ時間の無駄だ。わしは研究で忙しいんだからな、くだらんことでわしを呼びだ出さんでほしいよ。(Dr.ムスタファ-----試聴会にて)

 途中のメロドラマみたいなところは笑えたな。(スターウォーズ・エピソード2を見た人の感想!?)

 Six Legged パート2の発表と、最近Little Mustapha宛にアダルトなダイレクトメールがよく届くようになったこととの関連性はないように思われる。ただし、このことによって日本経済が急激に上昇傾向に転じるとしたら、今後の経済界は戦後最大級ともいえる危機的状況を迎えることになるであろう。(万事オッケー新聞・社説より)

Dr.ムスタファ-----どんな話なんだか全然見えてこないな。
ミドル・ムスタファ-----きっと前衛的な意味のない内容なんじゃないですか。
ニヒル・ムスタファ-----前衛的だと意味がなくなるのか?
(試聴会にて)

01. Opening Act

 これは前座というよりも本編の内容をパロディー化したものと言った方がいいかな。ロックコンサートの前座とは少し意味合いが違ってくるかも知れないね。でも途中はヘヴィーだけどね。(号泣!?)(Little Mustapha-----Six Legged に関するインタビューより)

 これは牛のいびきだ!(マイクロ・ムスタファは試聴会でこの曲を聴いてそう思っていた)

Part One 'Encounter' / 「遭遇」

02. Woman With Six Legs / 六本足の女

 これって夜の話なんだろ。やっぱりヤツは夜がどんなものだか解ってないな。まあヤツは昼間はずっと寝ていて夜活動するからどっちが昼でどっちが夜かも解らないだろうけど。(ニヒル・ムスタファ-----試聴会にて)

 妖怪とは見るものではなくて、体験するものなのであります。(Dr.ムスタファ-----「妖怪学の講義」より)

03. Emotionalist / 感動やさん

 これ、元々は前の曲の一部だったんだけど、それだと曲の長さのバランスが悪くなるから別の曲にしただけなんだ。だからタイトルも適当。(Little Mustapha-----Six Leggedに関するインタビューより)

04. Lullaby / 子守歌

 ボクは最近CDプレーヤーのタイマー機能を目覚まし代わりに使っているんだ。朝になると大音量でヘヴィーロックが流れて、それで一応目が覚めるんだけど、しばらくするとそれが子守歌になってしまうんだよ。おもしろいよね。ところで、乳幼児の時に聴いた子守歌がその後の人生に大きな影響を与えることってあるのかなあ?(Little Mustapha-----最近のヒーリング・ミュージックを非難しているときの発言より)

 身体的には眠っていても精神的な安らぎが得られなければそれは眠りとはいえないね。(ニヒル・ムスタファ-----快眠枕使用後の感想より)

05. Heavy Metal / 重金属

 自分を印象づけたいのならヒステリックになるのが一番の方法なのさ。ただし、与えた印象は全てマイナスの印象だけどね。(ニヒル・ムスタファ-----「処世術を語る」より)

 クラッシックもメタルも奥が深い音楽だということです。この曲の軽さを聴けばそれが解るはずです。(ミドル・ムスタファ-----試聴会にて)

06. Feeling Earth Blues / 大地を感じるブルース

 昼間から酒を飲んで公園の芝生に横になるとこんな感じなんだ。(Little Mustapha-----Six Legged に関するインタビューより)

07. Chasing Phantasm / 亡霊追跡

 亡霊というのは精神が不安定なときに見える幻覚であって、その不安定さは恐怖や不安が生じさせるものである。恐怖や不安の原因は精神の貧困であり、精神が豊かであるものの見る幻覚は亡霊ではなく妖精である。その妖精は金銭的な交渉次第で様々な楽しいことを・・・以下は検閲により削除(Dr.ムスタファ-----失ワンダーランドより)

08. Miss Nowhere Blues / ドコデモナイ嬢のブルース

 この曲は実はボクの曲じゃないんだ。麦畑で働いていたボクのひいおじいちゃんのグランデ・ムスタファが農閑期にレコーディングしたもなんだ。それを偶然ブラックホール・スタジオの蔵で発見したんだ。(Little Mustapha-----Six Legged に関するインタビューより)

 うまいこと古さを再現しているけど、レコード針のノイズを入れ忘れてるよ。これは明らかにLittle Mustaphaの演奏だね。(ニヒル・ムスタファ-----試聴会にて)

Part Two 'Daze' / 眩暈

09. Morning / 朝

 朝というのは一日で一番騒々しい時間だね。それは多分夜が静かすぎたからなんだと思うよ。だから朝は寝て過ごすに限るよ。(Little Mustapha------リアル・スローライフ論より)

10. Doubt / 疑念

 疑い深いはの人間の特権。だから人間ていうのは悲しい生き物なのさ。(ニヒル・ムスタファ-----週間SADインタビューより)

 ボクは自分に嘘をついて、自分に騙されても気づかないんだ。それを究極の狡猾さと呼んでいるんだ。ここに出てくる男はれほどそずる賢くはないようだね。(Little Mustapha-----Six Legged に関するインタビューより)

11. Clown / 道化

 形こそ人の形をしているが、その動には少しも人間らしいところはなかった。誰からも絶賛されていたその道化を見るたびに私は背筋の凍る思いがするのであった。私にとって道化は悪夢の象徴であり、何かとてつもない 〔未完〕(マイクロ・ムスタファ-----ピエロの季節より)

12. March of Six Legged Woman / 六本足の女の行進

 これは行進と言うよりもパレードだね。あの有名な遊園地でやってるみたいな楽しいパレードなんだけど、中には六本足の女のような気味の悪いものも混ざってるんだ。(Little Mustapha-----Six Legged に関するインタビューより)

13. Horoscope / 占星術

 Eye-bo の曲と似てますね。(ミドル・ムスタファ-----試聴会にて)

 不吉なことばかり言う占い師がいたら楽しいよね。(Little Mustapha-----Six Legged に関するインタビューより)

14. Dance of Six Legged Woman / 六本足の女の踊り

 この曲は、弾くのが難しかったなあ。テンションは上がったけどね。(Little Mustapha-----Six Legged に関するインタビューより)

15. Insects / 虫

 許せる虫と言ったら蝶々ぐらいだね。ゆっくりうごめくヤツもカサカサ素早く動くヤツも勘弁してもらいたいね。それからうじゃうじゃもダメ。(ニヒル・ムスタファ-----「ウィークリー・ウィークポイント誌」インタビューより)

16. Only in My Dream / 夢の中では

 実を言うとこの曲の前半部分はSix Legged の内容とはあまり関係ないんだ。ちょうどこれを作ってる頃に「荒野の七人」のテーマ曲を聴いてすごく格好良かったから、ちょっと似た感じの曲を作りたいなあと思ってね。実際には全然似てないけど。それを無理矢理くっつけちゃったんだ。(Little Mustapha-----Six Legged に関するインタビューより)

 見たい夢を見ることが出来る装置って知ってる?見たい夢を見るんだったら別に眠る必要はないと思うけどね。想像すればすむことだから。夢がおもしろいのは何が出てくるかわからないところなんだぜ。(ニヒル・ムスタファ-----「ニヒルマガジン」インタビューより)

17. Drain / 排水路

 この曲で使っている音階をピアノで弾いたら何人かはきっと「癒される」と言うと思うよ。でもこの曲は少しも癒さない。なぜならそこは南の島ではなくて怪物の棲む「排水路」だから。
 最後についてるおまけみたいな部分は、続編の存在を感じさせるためにつけたんだ。一昔前のホラー映画的な手法だね。(Little Mustapha-----Six Legged に関するインタビューより)

18. I'm Feeling Earth / 大地を感じる

 本編の'Feeling Earth Blues' を元にして作ったんだ。あの曲に歌が入るとこの曲のサビの部分と同じメロディーになるんだよ。(Little Mustapha-----Six Legged に関するインタビューより)

19. Reverse / 裏返し

 そういえば、前回パート1が発表されたときのアルバムにも「裏返し」という曲がありましたねえ。英語では'Inside Out' でしたけど。これも何か関連があるんでしょうかねえ?(ミドル・ムスタファ-----試聴会にて)

 わしはもう帰るぞ。(Dr.ムスタファ-----試聴会にて)

20. Untitled-3 / 名称未設定-3

 Untitled の1と2は旧バージョンのパート1が収録されているアルバムで聴くことが出来るよ。Six Legged のアルバムには必ずUntitled が入ることになってるんだ。(Little Mustapha-----Six Legged に関するインタビューより)

21. Six Legged Woman's Dream / 夢見る六本足の女

 珍しいですねえ、こんな曲。(ミドル・ムスタファ-----試聴会にて)

22. W.F.A.W. / 別世界出身の女

 これはUntitled-4 になるはずだったんだけど、なんだか出来がよかったからちゃんと歌詞をつけて録音したんだよ。アコースティック楽器で一人六役はちょっとつらいけどね。(Little Mustapha-----Six Legged に関するインタビューより)

ニヒル・ムスタファ-----このサイドストーリーで本編の苦労が水の泡だな。
一同-----ワハハハハッ
(試聴会にて)