これからは私のことをアーティストじゃなくてエンジニアって呼んでください。
(おいおい、誰もキミのことをアーティストなんて呼んでないぜ)
ということで「ブラックホール実写化計画」第1弾として、あれを作ることにしました。
(あれって何?)
それですよ。
(それって?)
左のやつ。ピカピカしてる棒みたいなやつの画像のやつのやつですよ。
(ああ、これか。ここのバックグランド・イメージってやつだな。それにしても何でそんな頭の悪そうな感じで「やつやつ」言ってるんだ?)
それは、謎ですよ。それより、キミは誰だ?さっきから人の文章に口出しして。今回はちゃんとやるんだから、静かにしててくれよ。
まずは画像をご覧ください。絶対に出来るとは思っていなかったのですが、出来てしまいました。まだプロトタイプなのでピカピカしません。ピカピカバージョンを作る気力も無くなるぐらい疲れてしまったので、ピカピカバージョンを作る時には、今回の手順を忘れているでしょう。また一から出直し。
これは一応、製作記録なので材料とかも書いておきましょう。
いらなくなったベットについていた電球ソケット
そのソケットに入るLED(黄色)
アクリル板
アクリル筒
アクリル球(半分に別れるやつ)
ピカピカ部分はDr.ムスタファが極秘に開発したという殺人光線を出す装置、ではなくアクリル棒
アクリル用接着剤
製作には二時間程度を予定していたのですが、思わぬところに時間がかかってしまいました。一番目立たない底の部分を作るのに、四角いアクリル板を円くしなくてはいけなかったのです。
そんなのはヤスリで削ればすぐ終わると思っていたのですが、アクリル板は以外とねばる。根性があります。でも木とか金属よりは楽でしたが。こんな時に電動サンダー(強力ヤスリがけ機)があったらいいのになあ。
実は前から電動サンダーは買うつもりでいたのですが、何故か材料を買いに行ったついでにルータ(ガラス彫刻とかに使うやつ)を買ってしまったのです。
「サンダー!」
「ウォオウ、ウォーウォウオー!」
「サンダー!」
「ウォオウ、ウォーウォウオー!」
(AC/DC 「サンダー・ストラック」より)
アクリル板をこすり続けてやっとのことで板が円くなりました。手にマメがいっぱい出来てる。
円くなったはいいが、これからどうする?設計図なんて作っていないので、何をどうするかまったく解りません。とにかく頭の中のイメージを元にいろんなところにドリルで穴をあけて、部品をくっつけていきます。
ソケットは上手くくっついた。それから真ん中のピカピカ棒も何とかなりました。でも、外側の筒はどうしよう?全部接着剤でくっつけてもいいのですが、そうするとピカピカ棒が取り出せない。
実はピカピカ棒のピカピカ感は棒に切り込みを入れることによって出されているのです。今後、別バージョンのピカピカ棒に取り替えられなくなるのは困ります。だってアクリル棒がセットでしか売ってなかったから、まだ二本も余ってるんです。
そんな時に、順番を間違えて買ってしまったルータが目に入りました。全ては運とひらめきで進められる「ブラックホール実写化計画」です。ここでもひらめいてしまいました。
筒の上にのせる蓋に筒にぴったり合う溝を作れば、ぐらぐらしないはず。台座と筒は接着して蓋は被せるだけにすれば上手くいきそうです。
ルータ万歳!多少使い方は間違っているかも知れませんが、ルータを使って蓋の部分に溝を付けてみます。
それにしても、ルータは恐ろしい。使う時の音が歯医者だ!しかも思いどおりに動かない。グニャグニャの溝が出来ましたが、何とかなったようです。傾けるとすぐにずれますが、床の上に置いている間は蓋を筒の上にのせても安定しています。
そんな感じでうっとうしい「光のオブジェ」が完成しました。ソケットと電球型LEDは元からあったものなので全体でどのくらいのお金を使ったのか解りませんが、多分二千円ぐらい。高い?安い?どっちでもいい?
次はマイコン制御のピカピカバージョンに挑戦です。いつになるかはまったく解りませんが。「ブラックホール実写化計画」ですから、ちゃんとこのページに表示されているように、部屋の床から天井までの巨大なやつを作らないといけません。
それが完成したら次は何にしましょうか?「Eye-boシリーズ」とかは本気すぎるから「変な神様」とかがいいですかねえ。
(そんなことしなくても、こうしてちゃんと実在してるぞ!)
うわっ、ビックリした。さっきからうるさいのは「変な神様」だったんですか!?
(そうだよ。我々が作り出した人間が偉そうに物を作ったりしてるから、こうして邪魔しにきてるんだよ)
そうなんですか?でも、もし私が「変な神様」を実写化したら今ここにいる「変な神様」はどうなるんですか?
(その時には、何かとてつもない…)
あれ、どうしたの?未完ですか?
こんな感じで、いつものように訳が解らなくなってお終いです。でも今回の特集は原点に戻った感じで、私としてはいい感じだと思います。今では読むことの出来ない、このコーナーの「本当の第一回目」は、こんな感じの試行錯誤の記録だったのです。見た目がまったく同じ二台のデスクトップ型のMacを二段重ねにしてP2Pで二台を接続してみるという試み。
まったく意味がありませんが「そんなところに何かしらの価値を見つけてみましょう」というのが、このコーナーの理念なのかも知れません。
ついでに、これは作りかけの台座部分。これだけでもなんとなくHALっぽくてよいけど、意味がなさ過ぎなので、ちゃんと最後まで作りました。