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#139 「ベランディア」 2011-07-18 (Mon)

おお、ベランダよ!ベランダよ!おお、ベランダはミドリ!生暖かい風が吹くよ。おお、ベランダはミドリ。良く茂ったものだ。ホイ!

 ↑書いてる途中に飲み始めてもそれほど酔っ払わないのに、最初から酔った状態で書くとひどい事になる今日この頃。それはともかく、私は最近ベランダが好き。以前にもベランダのことは何度か書きました(これとかこれ)が、最近はさらにベランダ愛が加速しています。


 これまではベランダ植物の観察の場であり、禁煙の練習を始めるまではタバコを吸う場所でもあったのですが、それだけでは物足りずもっと長い間ベランダでボーッとしていたいためにガーデン用ベンチなどが購入されています。さらに今年は電気が足りないということでエアコンを控えて節電しなくてはいけません。それならば部屋よりも風通しが良くて涼しいベランダが快適に違いないのです。

 しかしただベンチに座ってボーッとしているだけではすぐに飽きます。基本的に部屋にいる時にはパソコンの前で何かを作っていたり調べたり読んだり色々しているのですが、できればそれに近いことをベランダでもやりたくなってきます。


 最近のBlack-holicにはこういうことをあまり書いていなかったのですが、しばらく大特集をサボっている間に私は持ち運びできるパソコンに近い機器を色々と手に入れています。iPod touchにiPad、そして携帯電話はいつの間にかAndroidになっていますし。これだけあればベランダでもソコソコの作業ができるのですが、ベンチに座ってこれらの機器を使っているとどうしても肩が凝ってきます。

 iPod touchや携帯はずっと手に持っている状態になりますし、iPadは膝の上だと猫背になります。


 そこでやっと本題になるのですが、ベランダに机があったら便利なのではないか?ということなのです。そして、ついでに自分で作ってみたら楽しいんじゃないか?とも思ってしまったのです。

 そう思ったのも、ベランダ用に買ったベンチが自分でも作れそうな簡単な作りだったからですが。こんな感じなら自分でもできる、と思って手作り机に挑戦してみた、ということでここから録画中継です。

設計図?!


 これはなんですか?という感じですが、設計図に決まっています。数字とか全然書かれていませんが、設計図だと思えば設計図なので良いのです。でも考えようによっては完成予想図にも近いですけど。とりあえずこういうのがないと、木材などがどのくらい必要なのか解らないので描いておかないといけません。

 予定では天板が500x500mmで高さが700mmという感じでしたが、何も調べないで決めた寸法なのであとで面倒なことになります。

 それから、一応折りたたみ仕様!ということで足はクロスさせることになっています。だけどこうなると高さを700mmにするためには足の長さを何ミリにすればいいのか?ここで三角形の斜辺の長さの求め方を思い出そうとしても無理な話。数学の知識は私の頭から完全に消去されています。

 でもこういう時は紙の上に縮尺して書いて定規で測ってしまえば良いのです。なので高さ7㎝、底辺が5㎝の三角形を描いて斜辺の長さを測ったら、だいたい8.5㎝だったので設計図には850と書かれています。(本当にそれでいいのか?本当にそれでいいのか?本当にそれでいいのか?…ということですけどね。)それはともかく材料を買いに行きます。

 脚用の木材は4本必要なのに、この設計図ではなんとなく2本で足りるように見えてしまうので、危うく間違えるところでしたが。

買い物


 ホームセンターまでは遠いので、近所のホームセンターっぽいものも売っているスーパーへ。木材とか買ったことがないので迷うところでしたが、ネットで下調べした結果「ツーバイフォー木材」が良い、ということなのでツーバイフォーな規格のにしてみました。

 ただインチとかフィートが基準になっているのでメートル法だとサイズが中途半端に思えてしまうんですけど。同じ規格なら別の店で買ってもサイズが合うので、やっぱりこれです。

 でもピッタリ何センチとかじゃないと気がすまない人には地獄的な規格です。


 そんなことはどうでも良かったりしますが、ここで早くも問題発生なのです。大した問題ではないですが、ツーバイフォーだと天板を500x500mmにするのは大変です。最初に適当な設計図を描いた時には木材はメートル単位で売ってると思ったのですが、買ったものは約91センチ。長さはフィート単位でだいたい3フィートということでこうなるようです。なので一辺は500mmでなくて910mmの半分で455mmになりました。

 そしてもう一辺の方の長さは板を四枚並べた長さになるのですが、買った木材の幅は140mm。なので140x4で560mm。かなり長方形な見た目になりそうです。

切ってみる


 そんな大掛かりな感じではないのですが、以前に買って一度しか使っていないジグソーで切ってみたり。普通のノコギリで切るよりは早くて楽なのですが、気を付けないと真っ直ぐに切れなかったりします。(というか曲線に沿って切れたりするのがジグソーの利点だったりするのですけど。)


 そんな感じで適当な設計図どおりに切っていくのですが、部屋でやってるのかよ!ということでもあります。でも、梅雨時で外ではできなかったので仕方ないので部屋中おがくずだらけになります。


 何とか無事に切れたのですが、切り口がトゲトゲなのでサンダーで整えたりします。


 ここまでは設計図どおりなのですが、ここから先は設計図には書いてありません。ネジを通すための穴を空けたり、木ねじで止める場所を決めたり、どうすれば良いのか?と考えていると面倒になってきたので、とりあえず考えないでもできることから始めてみることに。

削ってみる


 なんか線がずれてませんか?という感じだが気にしてはいけません。


 折りたたみ仕様を目指しているので、脚と天板をつなぐ部分は丸くして折りたたみ時に引っ掛からないようにする必要がありそうです。ついでに、脚の先もソフトな感じで丸く。


 まずは糸ノコで汗だくになりながら大まかに角を落としてみます。


 その後でまたサンダー!けっこう短時間で丸くできるのでサンダー楽しいです。でも気付いたら服が削りカスで真っ白に。ついでに部屋の至るところに風で飛んだ削りカスが。まあ、気にしない。というかこれも部屋でやってるのかよ!ということですが、雨ですから。


 ちょっといびつな感じですが、この作業は楽しかったのでこれで良いのです。

天板を組み立てる


 脚を削ってしまったらやることがなくなったので、やっぱり考えなくてはいけない作業を始めないといけません。順番的には天板から作った方が良さそうなので天板です。


 脚に使ったのと同じ細長い木材の上に天板用の板を並べて木ねじで固定することにしました。細い木材は脚をつなぐ場所にもなるので、その外側に脚が二本入るスペースを空けて天板を固定します。

 写真ではずれないように固定する木材の横に脚用の木材を二つ並べています。(しかし、何故かずれたのだが!)


 電動ドライバーを使ったらけっこうガッシリしたものになったり。

 上の板の方にはあらかじめドリルで細めの穴を空けていたのですが、下の木材には空けてなくてちょっと強引にネジを回す感じになりましたが。位置がずれたのはそのせいかも知れません。

脚をつける(その1)


 続いてはけっこうドキドキ作業でもある脚をつける作業です。ここは木材に穴を空けてボルトとナットで固定するのですが、穴の場所を間違えると上手く折りたたみ仕様にならなかったりするのです。

 冷静に考えれば簡単なことかも知れませんが、間違えたらまた全部やり直しということでもあるので、やっぱりドキドキ作業です。(ここはおがくずとか発生しない作業なのに何故か外で写真が撮られています。)


 最初の設計図では各脚の間隔が500mmの時に高さが700mmになるようにしてあるので、天板側の穴の場所は予定より大きくなった560mmから60mm内側の真ん中。脚の方は木材の幅38mmということを考えて先端から19mmの真ん中という感じに。(本当にそれでいいのか?本当にそれでいいのか?本当にそれでいいのか?…ということですけどね。)


 とにかくやってみたら上手くいったようです。


 グルグル動かしても問題なしです。

脚をつける(その2)


 とりあえず脚を二本つけることができたのですが、脚をクロスさせるということを考えると残りの二本は同じ方法ではつけることができません。さらに折りたたみ仕様ということを考えると、残りの脚は天板には固定せずに自由に動かせないといけないのです。

 ということで、とりあえずこんな感じ、の下の写真です。


 ええ!?という感じですが、これは自由すぎで机として機能しないのでもう少し工夫します。


 適当な設計図にも怪しい影が描かれていましたが、自由すぎる脚を止めるための木片を取り付けます。



 これで一応じっとしている限りは机として機能する感じにはなりましたが、ちょっとした衝撃や天板部分を持って持ち上げようとすると、留め具から脚がはずれてすぐにグニャっとなります。

 上に何も載ってなければ問題ないかも知れませんが、飲み物とか精密機械とか乗っている時だと大問題。それでなくても天板はけっこう重くなっているので危険だったりですので、行き当たり処理ばったりします。


 今のところあとから付けた脚は内側の脚の分だけ天板の部品から離れています。なのでその部分を埋める感じで余った木材を脚の内側に追加します。


 それで、そこに外側の脚を固定ということになるのですが、今度はボルトとナットではなくて、穴だけ空けてボルトを差し込むだけ、という感じにします。そうすれば工具ナシで折りたたみ仕様!にはなりますし。


 そして、これがとりあえずやってみた感じの図。穴の大きさがボルトの径とピッタリサイズなので、手で抜き差しするにはちょっと硬い感じ、だが気にしない!(逆に勝手に抜けたりしないのでちょうど良いし。)

出来た?!


 もしかしてほぼ完成か?ということになってきたのですが、なんかヘンだ。天板のサイズはちょっと違ったが、一応設計図どおりに組み立てて、さらに予定外の工程も経て安定した机になったのですが、ベンチの前に置くとミョーにデカい。というか高い。


 最初はベンチに座った状態でどのくらいの高さが使いやすいかを考えて、それで700mmという高さに決まったのですが、なんか使うと疲れそうな高さになっています。


 自分の好みのピッタリサイズに出来るのが手作りの良さでもあったのですが、何かヘンだ。なので、高さを測ってみたら750mmもあるし。たかが五センチですが、机の五センチというのはかなりの違和感です。試しに使ってみたら高すぎて逆に肩が凝りそう。これではなくてもあっても一緒じゃんか!という事になって来ました。


 まあ、でもせっかく作ったんだし、次の工程に進もうかな、ということになりますが…。

色を塗る


 なんでこんな色なの?ということですが、大人気(或いは大問題)ブログであるRestHouseの影響でもあります。ニンジンに取り憑かれたキャラ、窓際キャロットさんが盛り上がっているので、ベランダに置くものは人参カラーになることが多くなるのです。(ちなみにベンチも一部はキャロット仕様のカラーリングです。)


 それはどうでもいいのですが、脚の部分だけ人参カラーで天板はニスだけで木の温もりとか、不自然すぎるのですけど。

ついでにムラもできたし。

まあいいか。

(念のために書いておくと、奥にワインの瓶が写っていますが、ペンキを塗る時にしいていた新聞紙を押さえるためのものです。作りながら飲んでいたワケではありません。)

気になる


 さっきの写真でもう完成といっても過言ではない状態になっているのですが、やっぱり高さが気になります。実際に机の上にiPadを置いて使ってみたりしたのですが、ビミョーな5センチのために長時間の使用では絶対に疲れる!という感じです。

 しかもそれだと自分にぴったりのものが作れるというDIYの良さが全然活かせていません。


なので修正です。しかも一度空けた穴はふさがらないので、見た目からするとかなり失敗な感じの修正なのですが。


 クロス脚のクロスさせる位置を上にずらしたのですが、どのぐらいずらせば良いのか解らない小学生脳ですので、とりあえず五センチだけ上にしました。そうしたら上手いこと五センチ低くなってだいたい高さが700mmになりました。

 三角形って不思議だなぁ!


 あんまり書くとバカすぎる感じになるので、このヘンに関しては三角形の秘密をもっと知ってから詳しく解説したと思います。

使ってみる


 ということで、多分完成したのですが、実際に使っている写真を撮っていないことに気付いたり。



 でも、最後の写真の撮影日が6月29日になっているので、これは半月ほど使い込まれている状態ですね。

 最後に塗ったニスがちょとムラがありすぎでデコボコだったので激しくヤスリがけをしたり、天板はツルツルになっていたりもするのですけど。そういう作業もあったので、全体的な雰囲気としては小学校で使っていた机っぽい肌触りだったりします。

 とはいっても、小学校によっては机の種類とか違うので解らないと思いますけど。ノスタルジアな机にもなっているということです。

折りたたんでみる


 そういえばせっかく折りたたみ仕様!にしたのにずっと折りたたまれていませんし、折りたたんだ状態を写真に撮ってもいませんでしたが。せっかくなので折りたたんで撮影してみたり。



 本当は脚の真ん中でクロスする予定だったのだが、最後の修正でクロスする位置がずれたので折りたたむと脚の長さがバラバラです。


 折りたたむ時は片側の脚のボルトをはずすのですが、そのはずしたボルトをどうするのか?ということが問題ですね。長い間使わない時に折りたたんでしまっておくと、ボルトだけなくす確率がかなり高くなりそうです。


(なくした時のために私用に書いておくと、使っているボルトは8Mの40ミリのものです。)

気になるお値段は?


 最後にこれなんですけど。せっかく苦労して作ったので、何かしら得してないともったいないですよね。


 なのでとりあえず、気になるお値段です


木材合計:1900円

ネジ・ボルトなど:1030円(ネジは大量に余っています。)

ペンキ:996円(ニスは持っていたのですがそれも会わせるとプラス700円ぐらい。)


工具とニスは全て持っているものと仮定してこれらを合計すると…

3926円!3926円!からのご奉仕です!


 これはけっこう安いのではないでしょうか?ただし今回の買い物では全部レシートをとってあるのでこれが全部ではないことは解っています。

 ある程度は工具などを持っているのですが、大きな穴を空けるためのドリルの歯がなかったり、ニス用のハケを洗うツンとする液体とかも必要だったり。なので全部のレシートの合計も計算してみたいと思います。


全部の合計は6076円。


 まあ、安いと言えば安いですかね。工具類はまた使えますし。ただ、あの机が6076円で売っていたら買うか?本当に買うのか?…本当に買うのか?…本当に買うのか?ということは言っても思ってもいけません。

 ということで、ダラダラと日曜大工の録画中継でしたが。最後の方はコツをつかんできて、最初の方の作業がもっと上手く出来たのに、とか思ったり。日曜大工らしい日曜大工の第一弾はまあまあな感じだったと思います。

 それに木の匂いとか、たまに嗅ぐとなんとなく清々しい気分になって良いですね。これまではなんとなくメタリックな感じのものが好きだったのですが、ベランダで植物を育てたりしているせいか、木製が落ち着くとも思えてきたりしています。

 いずれにしてもケガには十分注意して楽しみたいDIYです。


 久々に普通の特集になりましたが、もしかすると次回も普通なのか?というウワサ。或いはそろそろ暑くなってきたので、何かの使いがベランダにやって来るかも知れませんが。どうぞお楽しみに!