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#165 「目・肩・背中・腰も痛い」 2015-06-15 (Mon)

 時間の経つのも忘れて一心に文字を打ち込んだりしている時には体の色んな部分に負担がかかっていたりするものです。

 私の場合は特に首や背中が痛くなるのですが。痛いというよりは、ムズムズするというのか。肩凝りの症状の手前みたいな状態が続いて、ジワジワと肉体的にも精神的にもダメージを与えられているような感じで、ウワァ!って暴れたくなる感じなのです。

 恐らく原因は猫背になっているからなのですが、そういう時には何をすればいいのか。一番良いのが最近流行っているスタンディングデスクだと思うのですが、買うのはちょっと高いし、今使っている机も勿体ない感じです。

 なので、モニタを適切な高さに調節することにしました。もちろんポイントは低予算というところに決まっています。そして低予算といったらDIY。(DIYとは「どうでも・いいから・ユアセルフ」の頭文字ではありません。)


<!-- この画像に特に意味はありません。(画像はイメージですみたいなことです。)-->

家具職人再び

 私が家具職人であるとは誰も思わないでしょう。なぜなら私は家具職人ではないからです。しかし、これまでの経歴によると私は自称家具職人だったこともあって、しかも実際に家具のようなものは作ったことがあるのです。なので、ここは自称家具職人の経験を活かしてリーズナブルなモニタスタンドに挑戦です。「スタンド」というとアーム式のを想像してしまう人もいそうなので、一応書いておくとモニタの下に置く台みたいなやつです。


 家具職人ならここで設計図のようなものを書くのかも知れませんが、私の場合は違います。勘と経験に基づいた即興演奏、つまりはアドのリブ!そういうことです。

 なぜって、知識も経験もない人が設計図を書いたって、そのとおりに出来るワケがないですから。即興演奏とは「手探り」ということかも知れませんけど。

 それでも最低限のことはしないといけないので、どのぐらいの大きさが必要なのか巻き尺で測ってみたりします。モニタを二つ並べて使っている本格派なので結構大きめの板が必要なようです。

家具職人、買い出しに行く

 コレまでの経験と勘から、自称家具職人にはSPF材というのが扱いやすいというのは知っていたのですが、今回はそれ以上を目指すのでSPF材は却下。「それ以上」というのがどういう意味か解りませんが、自称家具職人は全てのものが100円で売っているはずのダイソーへ行くのです。


 実は前からちょっと気になっていたダイソーで売っているMDF材というもの。細かくした木を固めて木材のような状態にしたもののようです。

 これは軽いし持ってみた感じでは丈夫そうなので良いのではないか?ということだったのです。100円ではなかったですが、200円で大きめのサイズも売っていました。


 しかし、横幅が足りません。最低でも70センチが必要で、見栄えを良くするには80センチぐらいが良いなあ、ということだったのですが、ダイソーの大きめサイズのMDF材は長い方のサイズが60センチでした。

 ここで諦めてホームセンターに行ってSPF材に切り替えれば色んなサイズが売っていますし、より簡単にスタンドが作れるはずですが、ここはダイソーでアドのリブ!

 頭の中でシミュレートすると少しサイズの足りないMDF材を加工してなんとかなる気がしてきたので、300x600x6mmのMDF材を二枚お買い上げ!

 実は他に買うものもあったのですが、頭の中のイメージを忘れないようにするのに大変だったのですっかり忘れていました。でもレジの近くにあったミルキーは何となく買ってしまったりして。それはともかく、帰って作業を始めるのです。

家具職人のアドのリブ

 自称家具職人が家に戻ってMDF材に線を入れてみます。奥行きは200mmで良いので、こっちのサイズはクリアしています。300mmから100mmを切り取って、100mmの方は側面とかに使うことになりました。つまり高さが約10センチのモニタスタンドという事になります。

 問題は天板の横幅ですが、理想の800mmには200mm足りません。これは600mmに200mm分を継ぎ足して800mmにするのですが、物を載せるのにはこの継ぎ足した部分の強度が弱すぎに違いありません。別の板をあてたりして補強をすべきなのですが。

 情報(ググって調べたこと)によると、MDF材は釘で固定したりするのには向いていないとのこと。それでなくても、釘だけでは上に物を載せるスタンドとしては強度に問題がありそうです。

 それならばどうすれば良いのか?という事になるのですが、上に物を載せるのなら、下から支えたら良いということで、二枚重ねの側面作戦を決行することになりました。


(なんか遠近法がヘンだが気にしてはいけない。)


 板の厚さが6mmなので、100mmと94mmの板を重ねるとちょうど良い具合に板が収まるL字型が出来るのです。天板のつなぎ目部分もこれで下から支えれば全く問題なしに違いない!

 このやり方でやると決めたらあとは切って貼って打ち付けて!ということです。(釘は意味ないということだったのですが、なんか心配なので、気休めに釘も使いました。)


<!-- 追記:MDF材をつなぎ合わせるのにはボンドを使いました。MDF材には釘よりもボンドが有効だそうです。-->


 そして、なんとなくて出来てきました。





 なんかスカスカという感じもしますが、売っているモニタスタンドも天板と足だけみたいなのが多いですし。パソコン関係の物ってケーブルの取り回し問題があるので、スカスカの方が使いやすいのです。

 というのは言い訳でもありますが、スカスカじゃないのを作るのにはMDF材二枚じゃ足りないですし。

だが素人の即興で上手くいくはずがない

 だいたい解ってはいたのだが、でも上手くいくかも知れないとも思っていたりして。そんな感じだったのですが、即興演奏で完成したことになったスタンドに実際にモニタを載せてみたのですが。


 つなぎ目部分よりもコッチが問題でした。


 天板は600mと200mmを繋いで作ったのですが、つなぎ目部分にしか下に支えになる板がなくて、600mm側の天板がモニタの重みでグニャっとなっているのです。

 ここまできてSPF材だったら天板は一枚で足だけ付けてオシマイだったのに、と思ってしまいましたけど。でも、せっかくここまで工夫して作ってきたので、ここでも自称家具職人がさらなるアドのリブ、で付け焼き刃。

 強度が足りないのなら、また下から支えたら良いんだし、ということなので、余ったMDF材で下から支える例のやつを二つ作って、グニャっとなっている部分の前と後ろに追加。


 大失敗の予感しかしていなかった展開だったのですが、なぜか成功?

やったぜ!

 材料代が400円ってところからしてちょっと緊張感に欠けていたりした部分もありましたし、途中からダメなんじゃないか?とも思っていたのですが、アドリブと付け焼き刃作戦でちゃんとしたモニタスタンドが出来てます!



 板の接続部分とか細いような気もしてグラつくと思っていたのですが、手で揺すってみても全然動かない奇跡的な出来栄え。美しさという点ではまるでダメでもありますが、安くても数千円はするモニタスタンドが400円で出来ちゃったので、これで良いのです。

 それよりも、出来たばかりなのにいきなり散らかってないか?という気もしますが、散らかっているのではなくて、机の上の物は全て所定の位置に置かれているのです。マジで!

 それから、なんでCPUの温度をそんなに気にしているのか?(右のモニタ)ということもあったりしますけど。これはあとで直すつもりがそのままのGeekToolのGeekletなので気にしない。

 そんな事よりも残念なのが、モニタの下に出来たスペースをいまいち有効活用出来てないところですが。真ん中の、緊急時以外は使わないMac miniをどかしたら良いのかも知れませんが。これはそのうちなんとかしましょう。

 もう一つの問題は同じくモニタ下に置かれているメインのMac miniの電源が入れづらくなったということですが。コッチのMac miniはスタンドの上に置けば良いのかも知れません。

 だらだら書いていると問題点ばかりが見つかりそうなので、この辺でオシマイにしますが。


 それでは、最後にあとから書いた設計図というか、切り取り図(?)を載せてみたり。


<!-- だいたいこんな感じだったと思う。-->


 単純な形なので無駄のない板の使い方になりましたが、もっと複雑な形状を無駄なく使えたら格好いいと思います。



そして、説明用画像と切り取り図を作成するのに使ったInkscapeのフィルターは色々と楽しいのです。というどうでも良い情報とかも。

 ということで、今回はチョットしたDIYのネタでしたが。ちょっとしたネタなので、最初からここに書く予定ではなくて、写真などが足りてないのですが。でも天板を支える方法が上手くいったと思ったのでここに書いておく価値があるに違いないということで書きました。

 こういう小技を応用させながら新しい小技をさらにマスターしたりして、そういう感じで自称家具職人は本格自称家具職人に生まれ変わるのだと思います。(結局「自称」かよ!ってことですけど。)


 次回はついにMDF材で家をDIYする大特集です!そうでなければ普通の大特集だと思われます。お楽しみに。