Ecologia完成記念インタビュー!
Little Mustapha-----それではここで、ザ・毎年恒例のこのコーナー!題して!
ミドル・ムスタファ-----…?!
Little Mustapha-----オマケ・ザ・コーナー!…、ってなんで一緒に言わないんだよ?
ミドル・ムスタファ-----なんでって?!そんなの予定になかったですし。
Little Mustapha-----なくても毎回やってるんだから、その辺は理解していてもらわないとなあ。
ミドル・ムスタファ-----というか、オマケ・コーナー!じゃなくてオマケ・ザ・コーナー!とか言ってましたし。そこまでは読めませんよ。
Little Mustapha-----そうだっけ?まあ、オマケ・ザ・コーナーって前に自分で言ってちょっと面白かったんだけどね。その辺も予想できるように、別の所にも「ザ」を付けたんだけど、解らなかったかなあ?
ミドル・ムスタファ-----だから、そんなんじゃ解るわけないですし。それよりも、オマケ・ザ・コーナーを始めた方が良いんじゃないですか?
Little Mustapha-----まあ、そうだけど。今回はネタが一個しかないからね。でも無駄話してても意味がないから、早速紹介するけど。裏ジャケではない表ジャケの一部でございます。
ミドル・ムスタファ-----これはジャケットに写っているモニタにはめ込まれている絵ですね。
Little Mustapha-----そうだけど。今回はこれをジャケットにしようと思ってたんだけど、どうにも中途半端な感じで。かなり時間をかけて描いたんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----わざわざ参考資料の写真を撮りに行ったりしてましたよね。
Little Mustapha-----そうなんだよね。あれって去年の秋だったけど。台風の後の台風一過って感じでなかなか良い写真が撮れたし。逆光で見るビルとかそういうのも撮れて、わざわざ出かけていった甲斐はあったよね。ただ、今見てみると、空が手抜きかな。雲とかをちゃんと描けば良かったかも知れないけど。でも設定的に雲とかはあまり出ない世界かも知れないしなあ。
ミドル・ムスタファ-----それって、あんまり言うとネタバレになったりしませんか?
Little Mustapha-----なるかも知れないけど。だいたいなんでビルとかがボロボロになってるのか?って事もあるしね。しかも、前の「Technologia」でもジャケットではビルが壊れてたし。
ミドル・ムスタファ-----ビルが壊れる話なんですかね。
Little Mustapha-----いや、それは…。もうちょっとひねろうよ。
ミドル・ムスタファ-----まあ、そうですよね。でも、ジャケットにモニタが写っていてそこに絵がはめ込まれているというのは「Technologia」と一緒ですよね。
Little Mustapha-----まあ、他に思い付かなかったしね。良いジャケットの案が思い付かなくて、どうしよう?と思ってたんだけど、この手があるってことで。でもモニタがCRTから液晶になっているのが進化の証!
ミドル・ムスタファ-----そうかも知れませんが。どっちにしろ写ってるモニタは古いですよね。
Little Mustapha-----そうだけども。でもこのアップルの独自規格のモニタ。まだ使えてたのにコネクタとか、給電とかの問題で使えなくなったり。勿体ないよね。良いものなのに。
ミドル・ムスタファ-----そうですよね。ADBは独自規格とはいえ長く続きましたけど、このモニタのアレはすぐなくなりましたしね。
Little Mustapha-----しかも結構高いだよこれ。…というか、なんでそんな話なのか?ってことになってきたけど。
ミドル・ムスタファ-----そうでしたね。そういえば「Technologia」の方も密かにリマスターされてるんですよね。
Little Mustapha-----そうなんだよね。「Technologia」連載開始記念としてリマスター。特別オマケなので音楽コーナーからじゃなくて「Technologia」コーナーからリンクされる事になっているよ。
ミドル・ムスタファ-----あっちもジャケットが変わってましたけど。
Little Mustapha-----そうなんだよね。あれを見てしまうと、ジャケットのシリーズとしての一貫性がなくなるという気もするけど。あれはあれで実写に絵を合成って感じだし。「ようこそ!」の看板はオリジナルのジャケットにも描かれてたしね。
ミドル・ムスタファ-----でも、新しい方は随分と草が生い茂っていますが。その辺は内容と関連してるんですか?
Little Mustapha-----いや。あれは時間がなかったし、手元にある写真から選ばれたんだけど。言ってみれば「Technologia・イン・千葉」ってことかな。実際の話はもう少し広い範囲でやる予定だけどね。
ミドル・ムスタファ-----それは、まあどうでもイイですが。千葉だけよりは良いかも知れませんね。
Little Mustapha-----まあね。というか、一枚しか絵がないのに随分長くなってしまったから、残りのインタビューをやらないと。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。他にも色々と忙しいですからね。この時期は。
Little Mustapha-----ホントに。
「Glossed Glory」について
Little Mustapha-----そして、これは二曲目候補の曲だったりして。
ミドル・ムスタファ-----でも10曲目ですけど。
Little Mustapha-----いや、だから候補だし。結局は10曲目になったって。というか、さっきまでの話は覚えてる?
ミドル・ムスタファ-----ああ、そういえばそうでしたね。オマケ・ザ・コーナーが長くて、色々と忘れそうですけど。
Little Mustapha-----すでに忘れてると思うけど。まあとにかく、二曲目候補でノリはなかなかなんだけど、変化球過ぎるかな、ということでね。裏の二曲目という感じになっております。
ミドル・ムスタファ-----前の曲が一曲目候補でしたからね。
Little Mustapha-----そういうこと。ついでに言うと、この曲のメインというか、何度も出てくるモチーフ的なところはスゴい昔に作ったボクの曲からのパクりなんだよね。
ミドル・ムスタファ-----ああ、なんか聴いた事がありますね。あの頃はこんな風にインタビューとかしてなくて、楽だったんですが。
Little Mustapha-----ついでに、曲を作るのもスゴく楽だったんだけどね。アイディアが次から次へと出てきた、私は天才だ!って感じだったからね。実際には大したことないものが大量に生み出されていただけなのかも知れないけど。でも、あの頃の恐いもの知らずみたいな、なんでも作ってみる感じのテンションは取り戻したい気はするよね。
ミドル・ムスタファ-----考えすぎると控えめになったりしますしね。
Little Mustapha-----出しゃばって行こうぜ、ってことか。
ミドル・ムスタファ-----うっとうしいのは困りますけど。
Little Mustapha-----それを言われると何にも出来ないけど…。それはともかく、今回は何曲かでいつもと違う作り方をしてみたんだけど。まあまあな感じにはなってるかな。
ミドル・ムスタファ-----別のシーケンサーと連携ってやつですね。
Little Mustapha-----うん。最近はあれをシーケンサーと呼ぶのかどうか謎だけど。いつものデジタルパフォーマとAbleton LIVEが一緒に動いて1曲を合奏しているのです!
ミドル・ムスタファ-----LIVEはこれまでもバンドル版みたいなのを何度かインストールしてましたが、やっと使い道ができた感じですね。
Little Mustapha-----そうだよね。実は前からこの使い方は可能だったんだけど、やり方が解んなくてね。最近はシーケンスソフトの分厚いマニュアルも良く読むようにしてるから、色々と発見があるんだよね。LIVE単体だと、ボクのやり方では限界がある感じだし。
ミドル・ムスタファ-----でも、ああいうタイプのソフトも増えてきてますよね。
Little Mustapha-----ループを組み合わせる感じのだよね。それにリアルタイムで楽器をループさせるルーパーってエフェクターみたいなののも流行ってるしね。あれでカッコイイのを作れるのはそれはそれでスゴいけど。ボクはルーパーよりもウーパーが得意だしね。
ミドル・ムスタファ-----…ええと。もしかして、それを言うためにこれまでの話をしてましたか?
Little Mustapha-----バレたか?うーん…。ちょっと無理があったしな。なんで急にルーパーの話が出てくるのか?って感じだよね。ネタが先にあると、そこにもってくのが難しいな。
ミドル・ムスタファ-----それよりも、普通に曲の紹介をしたら良いんですよ。
Little Mustapha-----まったくです。
「2nd Second Thought」について
ミドル・ムスタファ-----これはさっきも聴きましたね。
Little Mustapha-----そう。これがリミックスっぽいけどコッチがオリジナルってやつ。だけどボーカルパートはさっきの曲から拝借してるとか。計画的リミックス風だったりするんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----なんとなくしか意味が解りませんけど。確かに、普段作る曲の傾向からするとこっちがリミックスだと思ったりしそうですけどね。
Little Mustapha-----まあ、リミックスっていうとカッコイイかも知れないけど、別アレンジって事だしね。サビとかがちゃんとある、っていうのもボクとしては珍しい気もするけど。サビの部分はロックっぽいアレンジでやりたい感じもしたし。
ミドル・ムスタファ-----どっちもどっち、ってことですね。
Little Mustapha-----それって、けなす時に使う言葉じゃないか?
ミドル・ムスタファ-----そうでしたっけ?
Little Mustapha-----まあいいよ。それよりも、こっちの曲では音程補正機能をちょっと使ってみたけど、あんまり気持ち悪くならないから、ホントにちょっとだけにしておいたよ。
ミドル・ムスタファ-----気持ち悪くって、どういうことですか?
Little Mustapha-----あのロボット声みたいなのあるじゃん。あれになるかと思ったけど、イマイチだったし。もっと思いっきり補正、というか強制みたいな感じでいじらないといけないのかな?
ミドル・ムスタファ-----最近はなんでもあの音な感じもありますし。控えめの方が良いんじゃないですか?
Little Mustapha-----そうだけどね。でもやり方が解ってないみたいな感じもするから、スッキリしないんだよね。最近じゃアレ専用のエフェクターとかもありそうだし。
ミドル・ムスタファ-----まあそこは勉強してもらうとして。それよりも、歌詞に「終末の日」とか出てくるんですけど。これって話の内容と関係してるんですか?
Little Mustapha-----それはこれからのお楽しみ、って事だよ。
ミドル・ムスタファ-----そうですか。じゃあ、次に行きましょうか。
Little Mustapha-----というか、あっさりしてるんだけど。もっと気にして欲しいんだし。
ミドル・ムスタファ-----だって、気にしても教えてくれないんでしょ?
Little Mustapha-----そうだけど。でも、それは楽しみですね、とか。言いようがあるでしょ。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、楽しみにして次に行きましょう。
「Smoked Half」について
Little Mustapha-----もしかして、こっちがホントのモヤモヤソングかな?
ミドル・ムスタファ-----スモークだからですか?
Little Mustapha-----うん。それにシンセもモヤモヤしてるし。後半はリズムもどんどんモヤモヤしてくるしね。
ミドル・ムスタファ-----だからこのタイトルなんじゃないですか?
Little Mustapha-----そうだけど。それはつまりモヤモヤじゃなくてモクモクってことか!
ミドル・ムスタファ-----なんでそんなビミョーな違いで盛り上がってるんですか。
Little Mustapha-----いや、またモヤモヤソングの定義が増えてしまったら、これから先が大変だからね。モヤモヤソングはモヤモヤソングで、こっちはモクモクソング。これにて一件落着。
ミドル・ムスタファ-----それならそれで良いですが。そんな事を気にしてるってことは、この曲については他には特になしという事で良いんですか?
Little Mustapha-----まあ、特にはないかな。汎用のBGMってことでね。地底では多くの人がこれを聴くと「Technologia」を思い出すんだよ。
ミドル・ムスタファ-----ここでそのネタが出てくるんですか?
Little Mustapha-----ネタじゃなくて事実だし。
ミドル・ムスタファ-----良いですけど。他にないなら次に行きましょう。
「the Sphere」について
Little Mustapha-----クイズの答えはこの曲でございます!
ミドル・ムスタファ-----なんのクイズですか?
Little Mustapha-----あと一つの一曲目候補ってやつ。
ミドル・ムスタファ-----ああ、あれ。でもなんとなくそんな気がしましたよ。という事は次の曲がさらなる二曲目候補ですか?
Little Mustapha-----いや、二曲目候補は2曲しかなかったし。それに二曲目の感じの曲はそんなに思い付けないんだよ。
ミドル・ムスタファ-----でもアルバムの二曲目が好き、という人は多い気がしますね。
Little Mustapha-----二曲目は重要だからね。…というか、二曲目談義はどうでもイイんだし。この曲には何度も出てくるEcologiaモチーフが沢山出てくるし、オープニングという感じはあるんだけど。終わり方がオープニングじゃないからね。
ミドル・ムスタファ-----意表を突く感じで面白いですけど、オープニングの感じじゃないですしね。
Little Mustapha-----結局はこの位置が無難というか。収録しないという手もあったんだけど。マダムも参加してるし、せっかくだからね。
ミドル・ムスタファ-----その辺の基準は緩めなんですね。
Little Mustapha-----まあ、わざわざ歌を録音するって時点でかなり気に入ってる、って事だからね。そういえば、今回は久々に曲順がほぼ作った順、って事ではないんだよね。まあ、それが普通だと思うけど。
ミドル・ムスタファ-----普通になるのは良い事なのか、どうなのか。
Little Mustapha-----どうだろう?でもワザと普通と違う事をやって無理してる人も痛々しいからね。自然にやってそれがどうなるか、って事じゃない?
ミドル・ムスタファ-----まあそうですよね。何の話か解らなくなってきたので次に行きます。
「What Now is Now」について
Little Mustapha-----そういえばレースのゲームとかで、マシンをパワーアップさせたのはイイけど、速くなり過ぎてコントロール出来ない、ってことない?
ミドル・ムスタファ-----なんですか、いきなり?
Little Mustapha-----いや、この曲で自分の声を聴いていたらそんな気がしたんだけど。鼻のとおりが良くなって声が出しやすくなったんだけど、歌う時の呼気のパワーというか、そういうのが全部どこかへ抜けていくみたいな。そんな感じで自分の声をコントロール出来てないと思ったんだよね。
ミドル・ムスタファ-----ああ、そうですか。私はいきなりゲームの話なんて始めるから、インタビューを放棄するのかと思いましたよ。でもそういう時には駆動系とブレーキ関係もパワーアップさせないとダメですよ。バランスが肝心です。
Little Mustapha-----それはゲームの方の話だと思うけど。ボクの喉はどうすれば良いんだ?
ミドル・ムスタファ-----ああ、そうでしたね。でもゲームに喩えられるんだから、解決策も同じ事じゃないんですか。
Little Mustapha-----駆動系とブレーキ?…って、そんなの喉に喩えられないし。
ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、元の喩えが悪いんですよ。
Little Mustapha-----それは失礼しました。というか、なんで謝ってるのか解らないけど。それよりもこれは久々に変則的な拍子でなんとかなってる系の曲なんだよね。気に入っているだけにボーカルの録音も何度もやったけど。だけどまだイマイチだったりして。
ミドル・ムスタファ-----それで、変な喩えが出てきたんですね。でも変なロックというか。4拍子以外の曲は多く作りますよね。
Little Mustapha-----なぜかね。最初に頭に思い浮かんだ時点でそうなってるし。4拍子だと思って譜面に書いてると「アレッ?」ってなって、「アァ!」って気付くんだけど。こういうのはワールドミュージックとか、そういうところの影響かな。或いはジャズっぽいのとかかも知れないけど。
ミドル・ムスタファ-----ジャズは3拍子系は多いですしね。
Little Mustapha-----あとはラテンというかフラメンコとかにも多いかな。というよりも、どうして4拍子が基本みたいになってるのか?ってところも不思議だけどね。
ミドル・ムスタファ-----それもそうですね。もっと自由でもイイかも知れないですが。
Little Mustapha-----そういえば、前にエジプトの歌番組をYouTubeで見てたんだけど、客の手拍子がポリリズムでスゴかったとかね。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、場所とか文化が違うと基本も違うって事ですかね。
Little Mustapha-----そうだよね。まあ、ボクのは地底人の基本ということにしておこうか。
ミドル・ムスタファ-----あなたが言うならそれで良いですよ。
「the Epilogue」について
Little Mustapha-----最近はこういう曲を一曲入れるのがルールになっている感じもあるけど。
ミドル・ムスタファ-----ヘビーな感じですが、ジャンル的に分けるとすると何なんですかね?
Little Mustapha-----それは一番苦手というか。だいたい最近はジャンルが細かすぎてワケわかんないしね。細かいのはイイとして、そのジャンルごとに全部同じような曲だし。細かく分けた事によって逆につまらなくなってないか?って気もするよ。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。売る方としてはある枠に収めて、そこをウリにしていきたいというのもあるのかも知れませんけど。でも聴く側もあんまりジャンルとかにこだわると、新しい音楽を発見とか、そういう機会が減ると思うんですよね。
Little Mustapha-----うーん。そうですよねえ。って、そういうことがボクが言わないと!ボクのインタビューなんだから。
ミドル・ムスタファ-----ああ、そうでした。つい雑談の気分になってしまって。でも、この曲はどういうふうに言ったら良いんですかね。
Little Mustapha-----デスボイスっぽい声も使いたい!って事で良いんじゃない。
ミドル・ムスタファ-----それは全然ジャンル名になってませんけど。でもデスボイスが入るんだったらデスという言葉を入れて、なんか考えたら良いと思いますが。
Little Mustapha-----それじゃあ、モヤモヤソング以外デスが途中にモヤモヤ要素も入るかも、とか?
ミドル・ムスタファ-----それって、完全に文章で説明になってますし。しかもデスの使い方が日本語ですよ。
Little Mustapha-----そういえばそうだ。というか、ジャンル名だって、ホントに単語の意味をわかって使ってる人はどの位いるのか?ってことだし。メタルにしたって、ボクの思ってるメタルと一般的にメタルとされているのは全く違ってたりするしね。
ミドル・ムスタファ-----確かに、あなたのCDコレクションを見る限り、あなたはメタルファンじゃないという気がしますけど。
Little Mustapha-----だけど、ボクはヘヴィメタだと思ってたよ。昔は髪伸ばしてたし。
ミドル・ムスタファ-----それは黒歴史じゃないんですか?
Little Mustapha-----いや、その辺までは良いんじゃないか?恥ずかしいのは自分で作曲したって事になっている曲を聴かないといけない時だと思うけど。今思うとヒドい曲だけど、勉強して作り続けていればまあまあにはなるってことかな。…で、なんで思い出話になってるのかも意味不明だけど。そんな事よりも、音楽のジャンルであるメタルと、そうでないアイドルが融合するってどういう事だよ!ってことでしょ。
ミドル・ムスタファ-----というか、そんな話はしてませんよ。まあ、言いたい事はだいたい解るのですが。それはあまり言うとマズいですよ。
Little Mustapha-----そうなのか。でも、昔はメタルの人も厳しかったし、そんなのは絶対認めないって感じだったと思うんだけど、最近はなんか変だよね。
ミドル・ムスタファ-----まあ、変と言えば変かも知れませんが。
Little Mustapha-----寛容になったということなら良いんだけど、全体的に見るとそうでもないし。ただ鈍感になってるだけじゃないか?とか。まあ、マズい事になるからこれは言わない方がいいのか?
ミドル・ムスタファ-----あなたがそう思うくらいならスゴい事になりそうなので、それは封印しておいてください。
Little Mustapha-----じゃあ、そうするけど。というか、この曲のジャンルについて話してたのに、どうしてこんな事になるんだ?ってことだけど。
ミドル・ムスタファ-----とちゅうであなたが強引に話をそらしましたよね。
Little Mustapha-----そういえばそうだった。でも、この曲のジャンルはそんな感じだしね。
ミドル・ムスタファ-----そんな感じって。上手くまとめようとしても、全然意味が解らないし。
Little Mustapha-----そこは黙ってれば解らないから!
ミドル・ムスタファ-----解りますよ。
「Meditations」について
ミドル・ムスタファ-----この曲にも例の音の並びが出てきますが。これは一曲目候補ではない感じですよね。
Little Mustapha-----まあ、そうだけど。だけど一曲目候補が沢山出てきたおかげで、本当は途中に入る予定が最後の方になってしまったんだよね。ただ、これはこれで上手くハマった感じもあるけど。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。今回はそれほど曲数が多くないですし。最後の曲の手前で一休みみたいな事にはなってますけど。ちょっと暗い曲だとは思いますが。
Little Mustapha-----明るく楽しく、ってそんな事ばかりじゃない、ってことだし。それに、これは詩的な暗さだからね。物語には不可欠なんだし。
ミドル・ムスタファ-----詩的な暗さってなんですか?
Little Mustapha-----そこは「ほお、なるほど」って納得したフリをすれば良いと思うんだけど。
ミドル・ムスタファ-----ということは、特に意味がないってことですか?
Little Mustapha-----そうなんだけど、キミが変に聞き返してきたりするから、意味のなさがバレるんだし。そんなことしないで、すんなり話が進んでいくと、これを読んだ人は「詩的な暗さ」ってアートだよな、って事になって、何だか解らないうちに価値のあるものを聴いている気分になるんだから。
ミドル・ムスタファ-----そういう詐欺みたいなことは良くないですよ。
Little Mustapha-----まあ、そうだけど。だけど世間で流行ってる芸術っぽいものって、大体そんな感じだし。流行ってるってことは広告が上手くいったから流行ってるんだしね。本当に価値のあるものが必ず流行るとは限らないとか、そういうことだよ。
ミドル・ムスタファ-----良い事を言っているような感じになっていますけど、曲の話は全くしてない事に気づきました。
Little Mustapha-----そうだった。でも、これは詩的な暗さだし、それで良いんじゃない。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。というかんじですんなり話を進めるので、次の曲に行きましょう。
Little Mustapha-----余計な事は言わないで良いんだし。
「the Cosmologia」について
Little Mustapha-----この曲はこんな上手くいくとは思ってなかったけどね。ちょっとでもやる気がある時には楽器に触ったり、シーケンスソフトをいじったり、そういう事をしてると曲が出来たりするんだよね。
ミドル・ムスタファ-----ということは、偶然出来た曲ということですか?
Little Mustapha-----まあ、収録されるまでには色々と編集もしたし、付け加えた部分も多いけど。基本的にはLIVEの練習をしていたら何となく出来た曲なんだけど。LIVEっていっても演奏会という意味じゃなくて、曲を作るソフトのLIVEね。
ミドル・ムスタファ-----だからちょっといつもと違う感じなんですね。
Little Mustapha-----しかも、LIVEで使ってる音のほとんどがMS2000の音だったりして。良いシンセだと思ってるんだけど、イマイチ目立つ場所で使えなくてアレだったけど、ここでいきなり主役だしね。
ミドル・ムスタファ-----確かに、こうして聴くとソフトウェアで再現されているシンセとはまた違う存在感があるような気もします。
Little Mustapha-----それから、さらに思い出したけど、出だしでフェードインするところとエンディングと、それに実は曲の間中ずっと流れてるんだけど、宇宙的なピコピコ音を作ったのが最初のきっかけだったりするんだけど。
ミドル・ムスタファ-----何を言ってるのか良く解りませんけど。
Little Mustapha-----その…、ああいう音をシンセで作る練習をしようって事になって。ホワイトノイズとかピンクノイズにフィルターをかけてレゾナンスを上げたりすると、ノイズからピコピコする音が出せたりするんだよね。それをさらにいじっていくと、レトロなSFサウンドっぽくなったから、これは使ってみたいということで、LIVEを使って録音して、さらにベースとかを入れたりしてこの形になった、ということで。
ミドル・ムスタファ-----まあギリギリ解ってきましたが。つまり、調子が良かったってことですかね。
Little Mustapha-----ぶっちゃけ、そういうことだよね。ある種の「オレって天才!」モードになると色んなアイディアが出てきたりするし。後で冷静になると、全然天才ではないんだけど。そういう時ってクリエイティブな感じにはなるんだよね。そういう時が多ければ多いほど充実した気分になれるんだけど、悲しい事に色んなものを作っていくうちに、簡単にそういうモードになれなくなってくるしね。そういう意味でも、普段使ってない楽器を使った事が良かったに違いないけど。
ミドル・ムスタファ-----創作に必要な刺激ってことですかね。それから、タイトル的にも少し気になる感じですが。予定してなかった曲にしては意味深なタイトルじゃないですか?
Little Mustapha-----そうなんだよね。でも地上版「Technologia」はある意味でサントラから作られる物語でもあるからね。サントラで上手くいったものは地上版のストーリーに取り入れられる可能性が大なんだよ。
ミドル・ムスタファ-----いちいち地上版とか言わないで良いと思いますが。
Little Mustapha-----なにが?
ミドル・ムスタファ-----いや、何でもないです。
ミドル・ムスタファ-----えーと、ということで、これで終わりですね。
Little Mustapha-----うーん。まあそうだね。
ミドル・ムスタファ-----なんだか納得いかないような感じですが。
Little Mustapha-----なんていうか。あれだよ。オチは?って思ってない?
ミドル・ムスタファ-----まあ、そんな気もするのですが。でもたまには何もない感じで終わる方が真面目にやってるって感じじゃないですか?
Little Mustapha-----そうだけど。それじゃあ何か違うんだよなあ。もっとインタビュー中にオチに繋がるようなネタを挟んでおくべきだったのに。
ミドル・ムスタファ-----でも、それでインタビューの内容が悪くなるのも問題ですよ。
Little Mustapha-----いや、やっぱりダメだ。やり直し!
ミドル・ムスタファ-----やり直し、って何をですか?
Little Mustapha-----全部に決まってるよ。綺麗にオチるまで何度でもやるからね。
ミドル・ムスタファ-----そんなことっても。これまでだっていつもちゃんとしたオチがあったワケじゃないですし。
Little Mustapha-----それじゃあミスターパーフェクトとして恥ずかしいじゃないか?
ミドル・ムスタファ-----それ誰の事ですか?
Little Mustapha-----ボクに決まってるだろ。完璧じゃないものは公開しちゃいけないんだよ。
ミドル・ムスタファ-----そんな、嘘ばっかり…。
Little Mustapha-----いいから、やならいと終わらないんだから。
ということで、今回も永遠に終わらない悪夢のインタビューになってしまいました。私はいつになったら目覚める事が出来るのでしょうか?(ミドル・ムスタファ:悪夢の中のブラックホール・スタジオにて)