第十九巻「エンディングとエピローグ」
さもしい幼稚園・特別号:Ludicrous大百科を読んでLudicrous博士になろう!
第十九巻は「the Ending」という曲だよ。
今回の曲は19曲目でエンディング曲だね。それはつまり"Ludicrous"の最後の曲ということ。だから「さもしい幼稚園・特別号」も今回が最後なんだ。
お別れの前に「さもしい幼稚園編集部」からの挨拶だよ。
園児たちへ
園児諸君。我々は無事に「さもしい幼稚園・特別号」の最終巻を発行することができた。これも全て園児諸君の探究心と知力のおかげであったと思っている。
Ludicrousシリーズを見ることで、園児諸君は様々な事を考えたに違いない。そして、シリーズとともに刊行された「さもしい幼稚園・特別号」によって、園児たちは物語をより深く理解し、さらなる感動を多くの人々と共感したことであろう。"Ludicrous"と特別号によって得られた体験が園児たちにとってかけがえのないものとなることを願っている。
さて、ここで"Ludicrous"で描かれていた世界について話をしてみよう。
園児たちの中にはLudicrousのミュージックビデオ・シリーズを見て言い知れぬ不安、あるいは恐怖を感じたものもいるはずである。もちろん、物語は架空のものであり、現実に起きていることではない。
しかし架空であるからといって、そういった感情を無視しても良いものだろうか。
我が優秀な園児たちの中に不安や恐怖を感じたものがいたのなら、それは現実世界に何らかの共通点を見出したからではないだろうか。そして、それらはおそらく地球人類に関することに違いないのだ。
現実世界に目を向けると、宇宙において地球人類はまだ少しの影響力をも持たない、取るに足らない存在である。だが、ここでそのことは問題ではない。留意すべきは、その野蛮な考え方なのである。
これこそが地球人類を放置してはいけない最大の理由である。園児たちが感じたであろう不安や恐怖はまさにそこにあるのだ。それはつまり地球人類がリディキュラスであることだ。
地球人類のことを良く知ればそれは明らかになるだろう。彼らは好き放題なことをして自らの惑星を瀕死の状態に追い込んだのだ。そこまで来てようやく事の重大さに気づいたのだか、その解決策として彼らは宇宙へ進出しようと企んでいるのだ。
自らが住む惑星を管理できないような地球人類が宇宙へ進出する。そうなれば彼らの行く先々で惑星が次から次へと死に至らしめられるであろう。
このような惨劇を現実のものにしないために必要なものは何か?それは未来のエリートである園児諸君にほかならないのだ。地球人類が本格的に宇宙へ進出するための技術を手に入れる前に、園児たちはこの宇宙の危機を人々に知らせなければならない。そしていつか、今度は架空の物語の中ではなく、現実世界でリディキュラス作戦を実行する日が来るかも知れない。あるいはより有効な方法で地球人類の知能を無効化することができるかも知れない。
園児諸君よ。いつか来るその日のために立ち上がるのだ。全宇宙のために。全ては園児諸君らの手にかかっている。そして、我々が宇宙を支配したその時に、ついに真の平和が訪れるのである。
続いては第十八巻の「クイズ・オマージュ探し!」の答え合わせだよ!
2曲目「Monocular」の答え1
街のシーンに登場するビルの看板。この「チヘソユフチホテナ」という呪文のような謎の言葉は、アメリカのTVドラマ「エイリアス」からだね。
「エイリアス」で日本が登場した時に、救急車の後ろの扉にこの謎の言葉が書かれていたことは、ファンの間では有名だし、そうじゃなくても印象に残る変な日本だよね。
2曲目「Monocular」の答え2
もう一つ街のシーンから。ビルの壁面についている巨大モニターのようなもの。その下に書かれている商品名らしきものが「レーザービジョン」となっているよ。
これは「宇宙刑事ギャバン」でミミーがインコに変身する時に使うものと同じ名前だね。
6曲目「the Pile Ups」の答え
このノートは「機動戦士ガンダム」に登場したV作戦関連の資料が収められるファイルに似ているね。
それと前回のヒントに書き忘れたから、これはクイズの問題ではないんだけど、隣のノートもどこかで見たようなデザインだよ。
7曲目「e-thing」の答え
ほんの一瞬しか映らないんだけど、この本屋さんの看板には「ブックサースト」と書かれているよ。
こっちのビルの窓に映っているシーンではちゃんと読めると思うけど。
この本屋さんの名前は「ブックファースト」のパロディだね。
ちなみに、この場所の本屋さんは12年前のリディキュラス作戦の当時は「ブックハンガー」という名前だったんだ。
それぞれの名前がどういう意味だか考えてみてね。
9曲目「Sinister Movements」の答え
再び登場のノート。中が少し見えているけど、フェミロイド2のノートは手書きだし、あまりSFっぽい感じがないね。
11曲目「Tight Fight」の答え
スペース・ファイターが追い詰められた時に現れたスペース義賊の偉大なるピヨニカン号。
これは「スター・ウォーズ EP.4」でファルコン号に乗ったソロがルークを助けに戻ってきたシーンを意識しているといわれているよ。
ギリギリで現れて助けてくれるキャラっていうのはカッコいいよね。
12曲目「Fire Tights」の答え
スペース・ファイターが制御不能になって不時着を試みる時のサリーヌのセリフ。
これは「Halo」というゲームに出てくる状況やセリフと同じだね。
でもスペース・ファイターにエアブレーキが付いているのかは解らないよ。
18曲目「Mystic-A」の答え1
キング・ルディクラスが七三くん達のために用意した軽トラックのような乗り物。
これはLMBがスズキ・キャリイの写真を見ながら一生懸命モデリングしたんだよ。
でも資料に使った写真が前と横で違うモデルだったり、モデリングも初心者だから、キャリイそっくりにはならなかったし、パロディって扱いになったんだね。
18曲目「Mystic-A」の答え2
運転の仕方が解らずに困っている七三くんのところにキング・ルディクラスの幻影のようなものが現れたね。そして七三くんに「妄想するのじゃ」って語りかけたんだ。
これは「スター・ウォーズ EP.4」で機械に頼ろうとするルークにオビワンが「フォースを使うのだ」って語りかけたのと同じなんだよ。
ルークのフォースも本物だったし、七三くんの妄想も強力だったね。
18曲目「Mystic-A」の答え3
これはパロディなのかというと微妙だけど、ヘミロイド博士の部屋に置かれたネオンサインのような置物。
この「ぢ」というのは「ヒサヤ大黒堂」の看板に影響されているよ。
そして、これはヘミロイド博士が患っている病気という意味でもあるよ。いつも椅子に座っているヘミロイド博士だからこういうことにもなるんだね。
ちなみに、LMBが少年時代に初めて見た「ぢ」の看板は暗闇の中に浮かび上がっていて、恐ろしい印象だったということだよ。
その他 ヘミロイド博士が登場するシーンの答え
ヘミロイド博士の後ろにメッセージが流れる電光掲示板のようなものがあるね。
あれはなんのためにあるのか?というと映画「ローグ アサシン」のパロディをやるためだったんだよ。
「ローグ アサシン」に出てくるジャパニーズ・ヤクザの事務所のような場所では、部屋の中に垂れ幕がたくさんあって、そこに諺や格言みたいなのが書いてあるんだ。
それが面白いと思ったLMBが似たようなことをこの電光掲示板でやったんだね。コレは少し難しいパロディだけど、画像にある「取らぬ狸の皮算用」は「ローグ アサシン」の垂れ幕にも書いてあった諺だよ。
そして、同じくヘミロイド博士の部屋にある光る文字のスタンドのようなものも、あの垂れ幕からヒントを得ているといわれているよ。
「さもしい幼稚園・特別号」はこれでオシマイ!
また会う日まで、ご機嫌よう!