三枚分のリマスター記念インタビューは大変なのでまとめてインタビュー!

なんと一挙に三枚分!これまでLittle Mustaphaが発表してきたアルバムの中から"Tell Me What You Need!"、"Piyonica"、"P is for Peke"の三枚がリマスターされました。これまでは一番苦手なミキシングやマスタリング作業だったのですが、なぜか急に要領が解ってきたということで今ある機材で出来るだけのことはやったようです。それなりに良くなったニュー・エディションの完成を記念してLittle Mustaphaにミニインタビューをしてみたいと思います。

Little Mustapha-----ああ、ボクはとうとう音が目に見えるようになったんだよ!
ミドル・ムスタファ-----ちょっと大丈夫ですか?いきなり怪しいですよ。
Little Mustapha-----あれ、そうだった?でもなんか知らないけどミキシングとかやる時に急に音が良く聞こえるようになってね。考えられる原因は色々とあると思うんだけど。とにかくこれは良いことなので過去のダメだったものを色々とやり直そうと思って。
ミドル・ムスタファ-----それでリマスターブームですね。
Little Mustapha-----そういうこと。今回は三枚だけと、できれば他のもやり直したいけどね。
ミドル・ムスタファ-----ところで、さっき言ってた音が良く聞こえるようになった原因っていうの、何なんですか?そういうのを知りたがってる人もいるかも知れないので言っておくと、ここに来る人も増えるかも知れませんよ。
Little Mustapha-----なんでキミがそういうところを気にするのか知らないけど。まあ訪問者は多い方が良いからね。でも、音が良く聞こえるようになった原因を話しても誰かのためになるのかはビミョーな気もするけどね。
ミドル・ムスタファ-----もしかして、変な話なんですか?
Little Mustapha-----変ってこともないけど。まず最初に思ったのは、ボクの耳がスピーカーに慣れてきた説。
ミドル・ムスタファ-----慣れてきた、っていっても…。あのスピーカーって確かLittle Mustapha's Black-holeの歴史と同じぐらい長く使ってませんか?
Little Mustapha-----そうだけど。でも途中で部屋のスペースの問題とかが発生してる時があって使ってなかったりしたし。…ああ、そういえば "Tell Me What You Need !"を作った時がちょうどその時だったよね。
ミドル・ムスタファ-----ああ、あのボロスタジオ。
Little Mustapha-----そう。モオルダアのボロアパートのモデルにもなっているあの部屋だけど、それは関係ないから良いか。
ミドル・ムスタファ-----でも、その時使っていたスピーカーはもっと古くて耳に馴染んでいたんじゃないですか?
Little Mustapha-----まあ、そういえばそうだけど。でも、ちゃんとしたモニタースピーカーじゃないしね。どっちにしろちゃんと聞こえてなかったって事だし。
ミドル・ムスタファ-----でもホントにそんなに時間がかかりますかね。スピーカーの経年変化という話はたまに聞きますけど。
Little Mustapha-----そんな気もするけどね。そこで第二の説が出てくるんだけど。これまで作業中の音が大きすぎた説。
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれは?
Little Mustapha-----ボクが音圧を上手く上げられなくてずっと苦労していたことは知っていると思うけど。それはなぜかというと、普通にミックスダウンした曲のファイルにリミッターとかコンプレッサーをかけて音圧を上げるとヒドい音になっていたからなんだよね。だから最初から大きめの音で作業してれば最終的に音圧を上げた時の音が予想できるとか思って。それでどんどん音量が上がってしまったとか。
ミドル・ムスタファ-----なんか変な話ですけど。
Little Mustapha-----そうなんだけどさ。何やっても上手くいかないという時には、変な行動に出てしまうものだよ。
ミドル・ムスタファ-----そんなものでしょうか?でも初めてライブハウスでロックのライブを観た時には、音が大きすぎてどんな音なのか解らなかったですしね。
Little Mustapha-----そうなんだよね。丁度良い音量じゃないと聞こえない音というのがあるみたいなんだよね。
ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、原因っていうのは音量だったんじゃないんですか?
Little Mustapha-----そう思うかも知れないけど、実は最近の数枚のアルバムはずっと適切な音量で作業してたんだよ。だんだん良くなってきてはいたけど、実はボクとしてはずっと手探り状態で、恐る恐るやってたんだけど。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、また別の原因があるんですか?
Little Mustapha-----そこで最後の説だけど。地獄の鼻うがいによって道が開けた!説。
ミドル・ムスタファ-----なんか最後の説はテンションが高めですけど。大丈夫でしょうか?
Little Mustapha-----大丈夫でしょうか?とか言われても困るんだけど。でも他に何かあるか?と考えても思い付かないしね。これが一番重要な事かも知れないんだよ。
ミドル・ムスタファ-----まあ、良いですけど。それよりも、その地獄の鼻うがいって何なんですか?
Little Mustapha-----今年(2015年)は色々と頑張ろう!とか思っていた正月早々に風邪をひいてダウンというのは記憶に新しいところだけど、その時は鼻づまりがヒドくてね。それで薬でも良くならないから風呂場のシャワーを鼻の穴に向けて噴射して地獄の鼻うがい。
ミドル・ムスタファ-----確かに地獄な感じですが。それと音の聞こえ方と関係があるのですか?
Little Mustapha-----まあ、もう少し先があるんだけど。地獄の鼻うがいといっても、シャワーの水圧をそのままじゃなくて、手で水圧を弱めつつ、お湯を鼻の中に押しこむような感じでやるんだけど。最初の方は鼻に入ったお湯がそのまま折り返して出てくる感じだったんだけど、徐々にノドの方へ流れてくる感じがしたんだよね。これで鼻づまりがちょっと楽になるんじゃないか?とか思って、そのまましばらく続けてたんだけど。そうしたら、何て言うか、堤防が徐々に崩れていって最終的には一気に決壊する!とかそんな感じで、鼻の奥で何かが起きたんだよね。それで一気にお湯がノドの方へ入ってきてテンヤワンヤの大騒ぎ!
ミドル・ムスタファ-----テンヤワンヤとかはどうでもイイですけど。ホントにそんな事が起こるんですか?
Little Mustapha-----知らないけど、実際にそんな感じだったからね。まあ、奥で詰まってたものが見られたら良かったんだけど、最初に出てきたお湯と一緒に飲んじゃったからね。
ミドル・ムスタファ-----汚いですね。
Little Mustapha-----でも最終的には鼻の中は綺麗になったんだし。考えてみれば、ボクは子供の頃からずっと鼻炎気味だったりして、ことあるごとに鼻づまりだったんだけど、その鼻うがいをしてからは鼻のつまりがかなり改善されたんだよね。子供の頃から蓄積されていた奥の方の固まりが流されて、それを飲み込んだ!ってことかな。
ミドル・ムスタファ-----だから汚いですよ。でも、それが音の聞こえ方にも関係しているということですか?
Little Mustapha-----そんな気がするよ。鼻も口も耳も奥では繋がってるワケだし。これまでは鼻の奥で空気の振動が止められていて、それで聞こえづらかったんじゃないか?とも思っているんだけど。
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか。それじゃあ、確かに他の人の参考にはならないですね。
Little Mustapha-----そんなことでガッカリされても困るけど。せっかく時間かけて説明したのに。
ミドル・ムスタファ-----でも音はまあまあ良くなってると思いますよ。
Little Mustapha-----まあまあ良くなれば十分でもあるけど。特に"Tell Me What You Need !"は演奏の時の音から問題があったからね。ハイテンションすぎてノリだけでなんとかしようとしてた部分もあるし。なんか今思うと恥ずかしい部分も色々ありますが。でも曲のアイディアとかは自由すぎて好きでもあるのです。
ミドル・ムスタファ-----そうなのですか。それじゃあ、もう少しアルバムの内容について聞きましょうか。リマスター前のインタービューはそれぞれ残してあるんで、詳しい話はそっちを読んだ方が良いかも知れませんが。今回は今だからこそ気付く良さとか。そんなのはありますか?
Little Mustapha-----エェッ?!いきなりインタビューっぽいことを質問されると困るんだけど。まあ、ないこともないんだけど。

今だから気付く良さとか

ミドル・ムスタファ-----別に良いところがないなら無理しなくても良いですけど。
Little Mustapha-----というか、音がよく聞こえるようになった秘密の話とかしてたら話したいこと忘れかけてるんだし。でもわざわざ質問してくれた、ってことはキミも少しは良さが解ってるってことじゃないの?
ミドル・ムスタファ-----そうとも言えますけど。でも何も聞かなかったらインタビューになりませんからね。
Little Mustapha-----なんかキミはLittle Mustapha化してないか?
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれは?自分で自分化してないか?とか言ってるのも変な感じですけど。
Little Mustapha-----そうだけども。とにかく今だから気付く良さとか話すけどね。"Tell Me What You Need !"に関して言うと、やりたい放題が行き過ぎて演奏とか録音の音とか酷すぎてね。それをなんとかする作業が今回のリマスターの醍醐味といっても過言ではなかったけど。全体的にもう少しというか、惜しいところまでは行っていたというのには気付いたけどね。
ミドル・ムスタファ-----そういえばギタリストっぽいギターのインスト曲とか、これ以降はあまりなくなってますよね。
Little Mustapha-----そうなんだよね。そしてこの先も、ああいうのをやるかどうかは未定なんだけど。その意味では今だから気付く良さかもしれないけどね。一曲とおしてギターソロとか限界があるしね。今だから気付くけどちゃんと弾けてないし。
ミドル・ムスタファ-----そこは気付いても黙ってれば良いのに…。
Little Mustapha-----そうでもあるけど。まあ、どうせバレるんだし。でも、あらゆる面で自由な感じというのはこのアルバムのコンセプトでもあったし、そういうのは今ではなかなか出来ない良さではあると思うよ。あと今だから気付くというか、気になったのは電気的なノイズというか、そういうのを放置してたのか気付かなかったのか、とういところとか。
ミドル・ムスタファ-----良く解りませんが、ノイズの話ですか。
Little Mustapha-----あのボロスタジオだったからだと思うけど、録音中に他でちょっと使用電力量高めの機械を使ったりするとパソコンの方にノイズが入る事があったんだよね。これは今でもあることだけど。
ミドル・ムスタファ-----電気的ってそういう事だったんですか。まあ、確かに電気的ノイズですけど。
Little Mustapha-----まあ、そこは気にしないとして、そういうノイズは今だったら気付いたらやり直すんだけど、それはそのままになってたんだよね。打ち込みのパートだからやり直すのにはそれほど手間はかからないんだけど。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ気付いてなかったってことですかね。
Little Mustapha-----或いは面倒だったか。これは荒削りなロックということだね。
ミドル・ムスタファ-----無理矢理カッコイイ呼び方にしないでくださいよ。しかも荒削りなロックってそういう事じゃないと思いますし。
Little Mustapha-----でも同じフレーズが続く場所だったから、ノイズの入ってない別の場所からコピペしてリマスターではノイズなしさ!
ミドル・ムスタファ-----なんというか、喋り方だけロックにしても説得力ないですけど。
Little Mustapha-----まあコピペはロックな響きじゃないしね。でも補修作業というのは地味なものだし。
ミドル・ムスタファ-----確かに今回のリマスターはリマスターというよりも修正とか補修って感じもしますよね。
Little Mustapha-----前がダメな感じだったからね。音はかなりクリアに聞こえるようになったよ。あとはギターとかはやっぱり機材で音が変わるかも知れないということとか。
ミドル・ムスタファ-----ディストーションかけたら全部一緒という事じゃなかったんですか?
Little Mustapha-----演奏してる時にはそんな気がしたんだけど、あとの作業でじっくり聞くと全然音が違うしね。偶然にも今回の三枚はそれぞれギターのセッティングが全く別だったりしたけど。"P is for Peke"はボクにしては珍しくマルチエフェクターじゃなくて、単体のエフェクターを使ってたりするんだよね。なのでこれが一番ギターっぽい音がしてると思うよ。
ミドル・ムスタファ-----やっぱりマルチエフェクターとの音の違いはあるんですかね。
Little Mustapha-----どうだろうね。ブラックホール・スタジオの致命的なところはギターアンプがないところだからね。音の違いがエフェクターにあるのか、そのあとに繋いでいるアンプシミュレータにあるのかが良く解らなかったり。でもイメージ的には単体のエフェクターの方がいい音って気がするしね。多くの人がそう言ってるし。
ミドル・ムスタファ-----イメージだけなんですか?!
Little Mustapha-----それぞれに良さがある、ってことだよ。そういえば"Tell Me What You Need !"に使ったアンプシミュレータはあり得ない壊れ方をしたアレだけど。アレも今考えるとなかなか良いものだったかもね。
ミドル・ムスタファ-----重要な部分はそこそこ良いものだったけど、その他の部品とかが手抜きで安いって事だったかもしれませんね。
Little Mustapha-----そうだよねえ。プラグを差したら中の部品がバラバラとかね。もしかすると今のブラックホール・スタジオの地獄的な夏の暑さのせいかも知れないけど。まあこれは関係ない話だから別の時にするけどね。
ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、そろそろ話がそれ始めて来たから話題を変えて技術的な事とかにしますか。

技術的な事とか

Little Mustapha-----そうだよ。なんか今だから気付く良さとか話そうとしても、実際に今になって聴いてみると「なんでこんなことしてたんだろう?」ってことの方が多かったからね。まあ曲としてはそれなりに面白いことをやってるんだけど、技術的な事って部分ではメチャクチャと言っても過言ではないって感じだったし。
ミドル・ムスタファ-----なんか急に盛り上がって来てるようですが。もしかして長くなりますか?
Little Mustapha-----ちょっと、自分で話を振っておいて、そんな事聞くのかよ。まあ、でもこれは長く話そうとすると長くできるけど、聞いても面白くない話でもあるからなあ。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、要点だけにしましょうか。
Little Mustapha-----なんで短く終わらせようとするんだ?
ミドル・ムスタファ-----いや、なんかすぐに終わる予定が三枚同時にしちゃったから内容のワリには長引いている気がして。
Little Mustapha-----そんな気もするけどね。ボクも実際何を喋ってるのか良く解らないまま結構長くなってるしね。じゃあ要点を最初に言っておくと、前のバージョンではどれもミキシングのバランスがメチャクチャだった、って事なんだよね。
ミドル・ムスタファ-----意外と簡単そうな部分だとも思うのですが。
Little Mustapha-----それはちゃんと聞こえてなかったって事もあるけど、自分で作った曲だと隠し味的な部分を気付いてもらいたくて大きくしてしまうとか、そんなところもあったりして。
ミドル・ムスタファ-----パスタにニンニク入れすぎてニンニク味って感じですか。
Little Mustapha-----何だその喩えは?でもその喩えでいくと、バニラエッセンスの入れすぎで地獄味、とか重曹の入れすぎで地獄味とか、そのくらいのレベルになるけどね。
ミドル・ムスタファ-----それは酷すぎると思うのですが。
Little Mustapha-----でもそのぐらいメチャクチャだったんだし。パソコンのソフトでミキシングするんだし、各トラックの音量はメーターで確認できるんだけどね。メーター的にはちゃんと音が出てるのにどうしても小さいように感じてしまって、メインではないところで爆音が鳴ってたり。そういう状態でミックスダウンされたものにコンプレッサーをかけて音圧を上げようとすると、さらに酷いことになるっていう算段だよね。
ミドル・ムスタファ-----算段って意味がちょっと違いますけど。
Little Mustapha-----それはともかく、ミキシングがダメなものはマスタリングで誤魔化すことは出来ない、って色んな解説書とか解説サイトに書かれているけど、まさにそのとおりだったよね。逆にミキシングが上手くいってる今回はコンプレッサーとかで音圧上げ放題でもあったよ。まあこのコンプレッサーのセッティングも最近になってやっと思い通りに出来るようになったんだけど。コンプレッサーといえば、今回やり直したシリーズはドラムの音に元からコンプレッサーかけ過ぎな感じがあって、ミキシング時にコンプレッサーをかけるべきか?とかそういう葛藤とかもあったけど。せっかくセッティングが解ってきたから全部にかけてあります。
ミドル・ムスタファ-----そうじゃなくて、音優先にしなくて良いんですか?
Little Mustapha-----でも前より良くなってるんだし、一応音優先だしね。さらにコンプレッサーネタでいくと"Piyonica"と"P is for Peke"は前のバージョンだとコンプレッサーで音がグダグダになるのを恐れてか、楽器ごとのコンプレッサーというのがほとんど使われていませんでした。
ミドル・ムスタファ-----でも今回は使いまくったということですね。
Little Mustapha-----使いまくった、って悪い事みたいだけど。でも音の強弱の激しすぎる楽器はアンサンブルの中では飛び出したり埋もれたりするから、コンプレッサーは重要なんだよ。なので使いまくらないといけないんだし。
ミドル・ムスタファ-----バランスが良くなるとコンプレッサーがかけまくりで、コンプレッサーを使いまくるとバランスが良くなる、ということですね。
Little Mustapha-----なんかコンプレッサーばっかりだな。
ミドル・ムスタファ-----自分でやったことだと思いますけど。
Little Mustapha-----じゃあ、そればっかりじゃアレなので、イコライザーの話もしようかと思ったけど、これは特にないかな。重要ではあるけど、今回だけ上手くいったって事でもないしね。
ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、そろそろまとめな感じにしたいのですが、今回はリマスターにあたってタイトルにカッコが付きましたよね。

タイトルのカッコとか

Little Mustapha-----カッコが付いたって、それってなんとか体裁を整えた、みたいな意味にもとれるけど。まあ、たしかにカッコが付いたよね。
ミドル・ムスタファ-----ああいうのって何て言うんですかね?副題ではないですし。
Little Mustapha-----カッコじゃないの。コードネームとも違うし。とにかくカッコを付けてオリジナルとは別であることを明示してるんだけど。
ミドル・ムスタファ-----" Tell Me What You Need !"が"Ultimate Edition"ですね。
Little Mustapha-----もう3回目だしね。非公式にはもっとやってるかも知れないんだけど。これまではマスタリングだけでなんとかしようとした感じのリマスターだったけど、今回はミキシングからやり直しているし、中には明らかに違う!ってのもあるよ。それはそうと、3回目だし三度目の正直というか、これで最後って感じで"Ultimate Edition"なんだよね。
ミドル・ムスタファ-----ついでに新曲のようなものも入ってますね。
Little Mustapha-----前のリマスターで追加された曲だけど、オリジナルファイルが見つからないから、別アレンジでカラオケから作り直して新曲として収録されたよ。それから、前にボーナストラックとして追加された曲は、これもファイルが見当たらないし、削除されたりして。この辺はコレクターズアイテムとして高値で取引されるかもね。
ミドル・ムスタファ-----どこでそんな取引があるんですか?
Little Mustapha-----まあ、可能性の問題ってことだけど。
ミドル・ムスタファ-----意味が解りませんが。
Little Mustapha-----まあそんなふうに値上がりするのを恐れている人のために言っておくと、古いファイルもサーバ上には残ってるんだけどね。URLが変わってるから探すのはかなり大変な宝探しかな。
ミドル・ムスタファ-----それだったら高値になるとは思えない取引で手に入れた方が良さそうですけど。
Little Mustapha-----だから可能性の問題としては高値になるんだし。
ミドル・ムスタファ-----その可能性の問題って、一体何なんですか?
Little Mustapha-----万が一ってことだよ。
ミドル・ムスタファ-----やっぱり…。それじゃあ次は"Piyonica"のカッコ付け名の"Crystal"ですが。
Little Mustapha-----カッコ付け名でクリスタルじゃ、なんかあのアーティストに失礼だよ。
ミドル・ムスタファ-----なんか私を悪者にしようとしてませんか?
Little Mustapha-----まあ、そんな感じですが。ちょっと思ってしまったからね。ちなみにあのアーティストで思い付いたのが誰なのか?によって世代が解るとかも。
ミドル・ムスタファ-----ああ、そういえばそうですね。とか、言ってる場合じゃなくて名前の由来とか話してくださいよ。
Little Mustapha-----じゃあ話すとしますが。前のバージョンを聴いたすぐあとに今回のバージョンを聴いたらすごく音がクリアになったってことでね。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、クリア・エディションじゃないんですか?
Little Mustapha-----そこはカッコ付けないといけないからね。クリスタル・クリアのクリスタルの方を使ったってことだよ。だいたいクリスタルって何だ?ってことだしね。
ミドル・ムスタファ-----意味解ってないで使ってるんですか?
Little Mustapha-----だいたい解るけどさ。でも日本語だってたまにそんな感じで使う事あるでしょ?しかもよくよく調べてみたらビミョーに用法を間違ってたとか。この「よくよく」だってもしかすると思っている意味と違うかも知れないし。
ミドル・ムスタファ-----「よくよく」は「よくよく」でしょ。
Little Mustapha-----ホントにそう思う?
ミドル・ムスタファ-----えっ?!なんかそんなこと言われると間違ってるような気がしてきましたけど。なんかあとで検索して調べなくちゃいけなくなっちゃったじゃないですか!
Little Mustapha-----そんなところで怒られてもねえ。でも思ったけど、最近って何でも検索して調べられるからか知らないけど、何かを知らないって事に対してすごく恥ずかしく思う人が多くない?
ミドル・ムスタファ-----あと周りの人に聞けば良いのに、スマホで検索して調べたりとかありますよね。
Little Mustapha-----そうなんだよ。あと最近の人で理解できないのは一人での昼食が恥ずかしいとか。ボクなんか余裕で一人だったけど。あれの何がいけないんだ?
ミドル・ムスタファ-----さあ、どうですかね?あなたの場合は友達がいれば一緒に食べてましたし、彼らとはまた違うんじゃないですか…。ってちょっと、何の話してたのか解らなくなってますよ!
Little Mustapha-----あれ、ホントだ。なんかリマスターだと話すことがいまいち見つからなかったりするからね。
ミドル・ムスタファ-----だったらわざわざインタビューなんてしなくて良いのに。
Little Mustapha-----じゃあ、やりますよ。最後は"P is for Peke"のカッコ付け名"Peke of the Year Edition"でございます。
ミドル・ムスタファ-----それって意味があるんですか?テンションは何となく伝わりますが。
Little Mustapha-----というよりも"Fallout"つながりでもあるんだけど。
ミドル・ムスタファ-----つながり、って。これは"Fallout"じゃなくて"the X-Files"のパロディみたいなものなんじゃないですか?
Little Mustapha-----そうじゃなくてね。"Fallout"シリーズの全部入りエディションの名前のパロディで"Fallout New Vegas"の全部入りが"Ultimate Edition"なんだよ。それのパクりで"Tell Me What You Need !"も同じ名前になったりしたんだけど、同様に"Fallout3"の全部入りが"Game of the Year Edition"だから、ってことでね。ゲームじゃないから"Peke"になってるけど。
ミドル・ムスタファ-----だいたい解りましたけど。でも"Peke"ってなんですか?
Little Mustapha-----それは、まあ…。ネットで検索して調べたら良いんだよ。
ミドル・ムスタファ-----それは調べても解らないと思いますけどね。
Little Mustapha-----可能性の問題を考えたらわからないよ。
ミドル・ムスタファ-----なんか都合の良いフレーズを見つけちゃった感じで面倒な事になってきましたが。私としては可能性の問題としてネットで検索しないことに決めたので、この話はこれまでです。それじゃあ、カッコ付き名の話も終わりましたし、そろそろこのインタビューを終わりにしようかと…。
Little Mustapha-----ちょっと待ってよ。そういう事だと可能性の問題としてこのインタビューは終わらせてはいけないって事になったりしそうなんだけど。
ミドル・ムスタファ-----でもインタビューを終わらせることに関して可能性の問題の話は出てきてませんし。
Little Mustapha-----でも、可能性の問題として出てきていたかも知れないんだし。これは時間を遡って検証する必要があるんじゃないか、とも思うんだけど。
ミドル・ムスタファ-----何を言ってるのか解りませんけど。そろそろ終わりにしないとキリがないですよ。
Little Mustapha-----ボクだって早く終わりにしたいんだけど。でも可能性の問題としてキリがつかないとなるとどうなるんだ?ってことだし。それに、この可能性って言葉。もしかしてボクらが思っているのと意味が違ってたりする可能性もあるんだよ。
ミドル・ムスタファ-----そんなことはないですよ。可能性っていうのは少しでも可能ならば可能かも知れないってことで…。
Little Mustapha-----だから可能性の問題として間違ってる可能性もあるんだし。
ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、ネットで調べてみませんか。
Little Mustapha-----でも可能性の問題としてネットが正しいとは限らないし。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、どうすれば…。
Little Mustapha-----ボクらは可能性の問題として無限ループ、あるいは現実問題の無理数の状態なんだよ。
ミドル・ムスタファ-----というか、無理数ってあってますか?
Little Mustapha-----数学の話はさっぱりだ。
ミドル・ムスタファ-----やっぱり。

 ということで、キリがなくなってきたのでインタビューは強制終了。しかし、音楽とかそういう感じの創作には答えがないので、何度やり直してもまだ直すところがあるような気がしてしまうものです。どこかで折り合いを付けないとホントに永遠に繰り返してリマスターしないといけなくなってしまうのですけど。今回の三作についてはこれで正解という事にしたいと思います。
 ただ可能性の問題としてやり直さないとは限らないとも思ったりするのですが、そこは可能性の問題として無かった事に出来るかも知れませんし…。

つづく(?)

2015/04/17