6 Legged Pt.3
完成記念インタビューです!

あっ、みなさんこんにちは。ミドル・ムスタファです。あまりにも時間がかかるのでこのコーナーってなんて呼ばれていたのか忘れていましたが、やっと思い出しました。これは完成記念インタビューというコーナーでしたね。
それを思いだしたということは、何かが完成したということなのですが。Little Mustaphaが一年半ぐらいかけてやっとのことであのアレの続編でもある「6 Legged Pt.3」をやっと完成させたのです。
やっと完成した、ということはいつものように完成記念のインタビューをしないといけないので、インタビューしたいと思います!それではどうぞ!

Little Mustapha-----やっとこやっとこ、くりだしたー!
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれ?
Little Mustapha-----なんですか?って。キミがあまりにも「やっと」「やっと」っていうんだし。しかも「それではどうぞ!」って言われたら、なんかしないといけないと思っちゃうし。
ミドル・ムスタファ-----ああ、そういうことでしたか。なんかテンション上げようとすると、こういうことってあるんですよね。「すごい」とか「まさに」とか、そういう言葉を必要以上に使ってしまったりして。そのなかに「やっと」というのも入っているのだと思いますけど。でも私としては「6 Legged Pt.3」は去年のうちに出来ると思っていましたしね。
Little Mustapha-----ああ、そうなのか。それを言われるとボクも辛いけどね。去年は最初の方に一つ作品が完成して、これって良い感じとか思ってたんだけど、大作を作るとなるとそう簡単にはいかないからね。でも自分でもこれほど時間がかかるとは思っていなかったけど。同じシリーズの続編ってことだと、適当に出来ない部分が増えてくるから、その辺も考えると仕方ないかな、とも思ったりするけどね。
ミドル・ムスタファ-----それって「6Legged」のシリーズのことですよね?
Little Mustapha-----それ以外にないと思うけど。
ミドル・ムスタファ-----そうじゃなくて、今回で三作目ですけど、この三作って続いているんですか?
Little Mustapha-----もちろんだとも!
ミドル・ムスタファ-----「だとも」?
Little Mustapha-----今回はちょっと趣向を変えてサントラアルバム風にしたけどね。地底世界では子供でも知っている名作オペラだよ。
ミドル・ムスタファ-----またここでそのキーワードが出てくるんですか?
Little Mustapha-----なにが?
ミドル・ムスタファ-----いや、別に良いですけど。ここは地上のサイトですから地上の話を中心に話しましょうよ。
Little Mustapha-----まあ、それはそれで良いけど。地上向けに説明するとなると面倒なんだよね。地上版は本編の歌もないし。地底版はオペラだからストーリーも説明するまでもないんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----とにかく、地上版の説明を…。
Little Mustapha-----まずはパート1とパート2の話をざっと振り返ってみるけど。パート1で主人公は夜の道で6本足の女性に出会うんだよね。アレは夢だったのか?とか、そんな感じなんだけど、主人公は6本足の女性が気になって仕方がないので、彼女を捜し求めたりして最後は彼女の後ろ姿を見つけて追いかける感じの曲で終わり。
ミドル・ムスタファ-----そんな話でしたっけ?
Little Mustapha-----今考えた部分もちょっとあるけどね。それよりも、パート1のページを見直して思ったんだけど、7曲しかないんだね。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。今回に比べたらかなり少ないですよ。
Little Mustapha-----他のジャンルの作品でもそうなんだけど、あの頃はスゴい大作を作ったつもりだったけど。今見ると長編のはずが短編だったり、そんな感じなんだよね。今では長編はそれなりに長編になるし、時間がかかるのも仕方ないということでもあるけど。アレでも当時は、コレは歴史的傑作だ!とか自画自賛してたし、そう思うと恥ずかしいな。
ミドル・ムスタファ-----そんな思い出話はイイですけど。それよりも、パート2はどうなったんですか?
Little Mustapha-----ああ、そうだね。パート2はパート1の翌日の話。6本足の女性に会った話は全て夢だったに違いないというところから始まるんだけど。その前に、この主人公は生意気にも彼女がいるんだよね。
ミドル・ムスタファ-----ちょっと待ってくださいよ。彼女がいて生意気、って。中学生じゃないんですから。というか、今時の中学生はそんなことも思わないと思うんですけど。
Little Mustapha-----ああ、失礼。生意気というのは彼女に対する枕詞みたいなものだから気にしないで。
ミドル・ムスタファ-----いや、気になりますよ。それはそうと、早いとこストーリーをまとめてくれないと、肝心のパート3に入れないですよ。
Little Mustapha-----そうだった。それでパート2で主人公は生意気にも彼女とデートで遊園地に行ったりするんだけど。ただし、その日は何かがおかしい。アレは夢だったはずなのに遊園地の賑やかな雰囲気の中にいると6本足の女性が近くにいるような気がしてならない。というのがパート2の主な部分かな。実は6本足の女性が彼女のいる生意気な主人公の彼女から主人公を奪おうとしていた、ということでもあったんだけど。
ミドル・ムスタファ-----無理して「生意気な」って入れると解りづらいですよ。
Little Mustapha-----ボクもそう思ったけど。一度設定を決めてしまった手前、やめられません。それはそうと、パート2の最後では6本足の女性におびき寄せられて主人公は下水道にやってくるんだけど。そこで彼の身に何が起きたのか!?というところでパート2が終了して早くも8年が経ってしまったわけだけど。
ミドル・ムスタファ-----あれって、2004年だったんですか。ついこの間のような気もしますよね。
Little Mustapha-----そうなんだよ。小学一年生は中二になってるしね。生意気にも彼女がいたりするかも知れないよね。
ミドル・ムスタファ-----それはどうでもイイですけど、8年経ってどうなったんですか?
Little Mustapha-----それが今回のパート3なんだけど。このパート3の話をパート2のすぐ後の話にするか、あるいはある程度時間が経った後の話にするかによってちょっとニュアンスが違ってくるんだけど。
ミドル・ムスタファ-----というか、決めてないんですか?
Little Mustapha-----だって、そろそろやらないとヤバいんじゃないか?って思って作り始めたからね。まあ、最終的には何となくストーリーっぽいものは出来たような感じもするけど。
ミドル・ムスタファ-----それって、ストーリーは後付けってことですか?
Little Mustapha-----それはパート1から変わらない手法だしね。でも、頭の中に明確な形にならないストーリーがあるからこそ、それが曲として沸き上がってくる、ということもあるんだしね。ちなみに、パート2を作った時にパート3のタイトルは「崩壊」になる、とか宣言したけど、ホントかどうかは知りません。
ミドル・ムスタファ-----どうでも良いですけど。これから一曲ずつ聴きながらその辺を解説していってもらいますから、上手くまとめてくださいよ。
Little Mustapha-----ダイジョブだよ。ミキシングとかやってる時に大体のあらすじは決めた感じだし。
ミドル・ムスタファ-----そうじゃなくて、全部決めてから作らないといけないと思うのですが。まあ、いいか。それじゃあ一曲ずつ聴きながら進めていきましょう。

「Breaking Out」について

Little Mustapha-----これは思っていたよりも普通の曲に聞こえてしまうよね。
ミドル・ムスタファ-----普通とは言えませんけど、それほど変ではないですが。
Little Mustapha-----前回のアルバムくらいから、そろそろ音楽理論とかに捕らわれるのはやめたいな、とか思っていたんだけど。そんな感じで作った1曲目がコレだったりして。でも、結局それほど気持ち悪い音楽になっていない、ってことはボクもそれぐらいなんだな、ってことでもあるけど。
ミドル・ムスタファ-----意味が解りませんけど。
Little Mustapha-----気持ち悪い音楽を作ろうと思っても、どうしても音楽っぽくなってしまうんだよね。コレは難しいところなんだけど。音楽とか楽器とか全く知識のない人に楽器を持たせて演奏させたら雑音になるかも知れないけど、気持ち悪い音楽になるとは限らないんだよ。気持ち悪い音楽というのは滅茶苦茶な音楽と似ているようで全然違う、ということでもあるけど。
ミドル・ムスタファ-----へえ、そうですか。ということは、気持ち悪い曲を作りたかったけど作れなかった、ということですね。
Little Mustapha-----まあ、簡単に言うとそうなるのかも知れないけど。せっかく難しく話したのに。
ミドル・ムスタファ-----でもおどろおどろしい感じは出てますよ。
Little Mustapha-----おどろおどろしい、ってなんか安っぽいな。でも、そんな感じかな。とにかくこれは「Breaking Out」ってタイトルで、6本足の女性の再登場って感じになってるんだけど。
ミドル・ムスタファ-----そういえば、ここではもうストーリーの続きは始まっているんですか?
Little Mustapha-----そうだねえ。パート2の後に生意気にも普通の生活を取り戻した主人公が、再び6本足の女性の悪夢にさいなまれるようになる、とか。そういう感じにしようか。
ミドル・ムスタファ-----っていうか、今作ってるんですか?
Little Mustapha-----いや。まあ。じゃあ、そろそろ次の曲へ

「Prologue」について

Little Mustapha-----パート2の時にはOpening Actというのがあったけど、今回は何故か2曲目でプロローグというモダンアート。
ミドル・ムスタファ-----なにがモダンアートなんですか?
Little Mustapha-----順番が違ってもそれは本当にプロローグなのか?という言葉上の意味と実際の意味に関しての問題提起とか言ったもん勝ちのアート作品なのです。
ミドル・ムスタファ-----適当なことは言わないでくださいよ。
Little Mustapha-----なんだ、バレてんのか。このシリーズのプロローグはちょっとコミカルな感じになる決まりがあるワケじゃないけど、そうなってしまっているからね。この後にさっきの1曲目が来るのは変な感じかな、とも思ったし。アメリカのテレビドラマに良くあるアレと一緒で、いきなりテーマ曲から始まらないで、話の始めの部分を少しやってからテーマ曲が流れるみたいな感じで。
ミドル・ムスタファ-----それがモダンアートなんですか?
Little Mustapha-----違うけど。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、適当っていうことですね。
Little Mustapha-----いやいや。これは真面目に考えてやってるんだけど。どれぐらいの効果があるのかはビミョーだけどね。再び "6 Legged" の世界に入っていくために曲の後にオマケ的なものも付いてるけど。
ミドル・ムスタファ-----駅前の音ですね。
Little Mustapha-----アレで良く駅前って解るね。
ミドル・ムスタファ-----あのウンザリする感じはどうも苦手ですから。そういうものに限って敏感に反応してしまうからさらにウンザリするんですけど。
Little Mustapha-----人の作品でウンザリするのやめてよ。
ミドル・ムスタファ-----ああ、そうでしたね。
Little Mustapha-----ちなみに、プロローグはもっといろんな展開で長くなる予定だったんだけど、それはやめて別の曲になっているのでお楽しみに。

「Welcome Back to Her Garden」について

ミドル・ムスタファ-----これは聴いたことがある感じですね。メインテーマみたいなことですかね。
Little Mustapha-----メインテーマというか、6本足の女性のテーマというか。ダースベイダーが登場する時にあの曲が流れるのと一緒という感じかな。ただし、このメロディーは何度やっても演奏が難しいんだよね。
ミドル・ムスタファ-----そういえば、今回もウィンドシンセで生演奏だったんですよね。
Little Mustapha-----全ての管楽器にギターと、さらにベースもあったし。その点でも時間がかかったのは仕方がないということでもあるけど。しかもウィンドシンセは久々だったし。
ミドル・ムスタファ-----でも練習不足は言い訳になりませんよ。
Little Mustapha-----それはスイマセンでした。…というか、なんでキミに説教されてるんだ?
ミドル・ムスタファ-----ああ、スイマセン。でもたまに演奏が不安定な感じなので、ちょっと気になったりして。
Little Mustapha-----そんなことは気にしないで、もっと別のことを気にして欲しいんだけど。例えば、1曲目に対してこの曲は軽快な感じだけど何故なのか?とか。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。それで何故なんですか?
Little Mustapha-----そのままそれを聞くのかよ。
ミドル・ムスタファ-----だって、聞いて欲しそうでしたし。
Little Mustapha-----厳密に言うと、特に意味はないというか。作ってるうちにこうなっちゃったというか。足が6本もあるし、軽快に動くことも出来るんじゃないの?
ミドル・ムスタファ-----知りませんよそんなことは。
Little Mustapha-----でも最後は不安定な感じのコードで終わってるから、おどろおどろしくなっておどろおどろしい終わり方なんだよね。
ミドル・ムスタファ-----それって、おどろおどろしいって言いたいだけですか?
Little Mustapha-----そうだけど。最初に言ったのはキミだしね。
ミドル・ムスタファ-----なんか私が悪いみたいになってますけど。そんなことを気にしていると長くなるので次に行きましょう。

「Eyes Upon You (Constant Fear)」について

ミドル・ムスタファ-----一曲の中にイロイロと入っている感じですね。
Little Mustapha-----そこがこのシリーズのサイコスリラーなところかな?
ミドル・ムスタファ-----というか、そんなの初めて聞きましたが。サイコスリラーなんですか?
Little Mustapha-----いや、適当に。しかもサイコスリラーってどんなのか解ってないけどね。この曲に関しては最初から設定がなんとなく出来ていたし。パート3はこういう路線かな、というのがこのあたりから出来上がって来たんだけど。
ミドル・ムスタファ-----つまり2曲目までは何も決まってない状態で作ったんですか?というよりも、これって作った順に並んでるんですか?
Little Mustapha-----そうだけど。本当は後で入れ替えたりする予定だったんだけど、結局作った順に並べるのが一番あってたし。小説をパーツごとに書く人なんて滅多にいないはずだし、まあそういうことだけど。
ミドル・ムスタファ-----でも、何を書くか決めないで小説を書き始める人もあまりいないと思いますが。
Little Mustapha-----そんなツッコミは別にいいけど。サイコスリラー的な部分を説明するとだね。6本足の女性の存在に気づき始めた主人公は、何か得体の知れないものに監視されているような気がしてならない。それがタイトルの "Eyes Upon You" ということだけど。これは同時にPowerman 5000をちょっとパクってもいる。
ミドル・ムスタファ-----それは別に偉そうに言わなくてもいいですよ。それで、途中で綺麗な感じになるのは何なんですか?
Little Mustapha-----あれは主人公の生意気な彼女が登場するところなんだけど。ここがポイントなんだよね。主人公は彼女にいつもとは違う何かを感じ始める。ということで後半はかなり不安定な展開になっているのです。
ミドル・ムスタファ-----それよりも、今度は彼女が生意気になったんですか?
Little Mustapha-----あれ?生意気なのって誰だっけ?
ミドル・ムスタファ-----はい、次いきましょう。

「Day Light for Dark Night」について

Little Mustapha-----マリンバの音ってなんか楽しげだよね。
ミドル・ムスタファ-----この曲は全体的に楽しげですけど。そういえばパート1からずっとマリンバは使われていますよね。それもけっこう重要なパートになっているようですが。
Little Mustapha-----そうだよね。オーケストラの基本セットには入ってない感じだけど、LMB Acrophobic Orchestra、通称LMBAOでは基本の楽器だね。
ミドル・ムスタファ-----ええと。またイロイロと面倒な事になってきたようですけど。マリンバが入っていることは解りましたけど、LMBアクロフォビック・オーケストラって何ですか?ジャケットにも書いてありましたけど。
Little Mustapha-----もちろん今回の演奏をしてもらったオーケストラだよ。
ミドル・ムスタファ-----でも、このシリーズは全部あなたが演奏したり打ち込んだりする、というのが一つのメダマになっていると思ったのですけど。
Little Mustapha-----まあそうだけど。他の作品とはちょっと違う感じだし、LMBAOと書いてあったらこういう作品なんだな、というのが解るしね。
ミドル・ムスタファ-----というか、略してLMBAOってなんか変ですけど。LAOの方が短いし、いいんじゃないですか?
Little Mustapha-----でもLMBというのはすでに略された形だし、これ以上短くできないっていうルールがあると思うんだけど。
ミドル・ムスタファ-----そんなルールはないですけど。
Little Mustapha-----面倒ならフルネームで覚えたらいいんだし。なんでも略すのはあんまり好きじゃないし。
ミドル・ムスタファ-----自分が最初に略したのに。ところでacrophobicって高所恐怖症って意味ですか。
Little Mustapha-----そうだけど。いい名前だよね。
ミドル・ムスタファ-----ええ、まあ。…そうじゃなくて、この曲について何にも話してないじゃないですか。
Little Mustapha-----そんなことを言っても、細かいことを気にしていたのはキミなんだけど。でも、この曲には特に重要なところはないかな。重要ではないけどストーリーにはなくてはならない場面というか。サスペンスホラーとして盛り上がるためには、こういう明るい部分も必要なんだよね。
ミドル・ムスタファ-----ジャンル変わってますけど。まあそういうことで次にいきましょう。

「the Alter」について

Little Mustapha-----今回はサントラ風だからこういう曲がオマケじゃなくて本編の中に含まれてるんだよね。
ミドル・ムスタファ-----なんでサントラ風だとそうなるんですか?
Little Mustapha-----ボクの持ってるいくつかのサントラアルバムはそんな感じだけど。
ミドル・ムスタファ-----それなら仕方ないですね。
Little Mustapha-----それよりも、今回のバンド風シリーズはギターのチューニングを普通よりも低くしてるんだけど。音は重くなったけど、歌の音域がビミョーに低くなってしまってちょっと失敗気味なんだよね。
ミドル・ムスタファ-----普通のチューニングでやったら良かったのに。
Little Mustapha-----それはそうだけどね。でも、ピアノを弾きながら作っている時に、何となく小さな声で歌ったりしたらちょうど良い高さに思えたんだけど。実際に本気になって声を出すとけっこう高い音の方が歌いやすかったり。
ミドル・ムスタファ-----というか、これまでに何曲も歌付きの曲は作ってるはずですけど、まだその辺が解ってないとか、おかしな話ですよ。
Little Mustapha-----おかしな話ではあるかも知れないけど。前はワザと低い声用の曲にしたりとか。あと歌付きを作る時には、ちゃんと音符にしない部分が多いこともあるからね。それからタバコを吸ってないから声の出方も違って来たような気もするし。
ミドル・ムスタファ-----なんか言い訳だらけになってますよ。
Little Mustapha-----あらま、ホントだ。じゃあ、この曲はヘヴィネス重視だから成功、ってことで良いんだよ。
ミドル・ムスタファ-----だったら余計な事は言わなければ良いのに。

「It's Crowling Out」について

Little Mustapha-----この曲で6本足の女性が住み家から這い出してきて、この作品はモンスターパニックとして盛り上がってくるのであります!
ミドル・ムスタファ-----えっ?サスペンスとかどうなったんですか?今度はモンスターパニックですか。
Little Mustapha-----なにが?
ミドル・ムスタファ-----まあイイですよ。それにしても、この曲も最後の方は軽快になってますよね。
Little Mustapha-----そうなんだよね。なぜか6本足の女性を思い浮かべて作るとこうなってしまうんだけど。あるいは、こういう曲が好きなだけかも知れないけど。
ミドル・ムスタファ-----それって、どっちが原因かによってはダメな感じになってしまいますけど。
Little Mustapha-----ああそうか。それじゃあ、これが6本足の女性のイメージということにしようかな。やっぱり6本も足があると素早く動けるんだよ。スゴいよねえ。
ミドル・ムスタファ-----知りませんよ。それよりも6本足の女性ってどんな感じなんですか?パート2の時のイラストではドレスみたいなの着てましたけど。あれが本当の姿なんですか?
Little Mustapha-----あれはなんていうか仮の姿かな。それは後でのお楽しみでもあるから、あまり言わないけどね。
ミドル・ムスタファ-----というか、気づいてしまったのですが。あの絵ってこれまで話していたストーリーのどこにも当てはまりませんよね?
Little Mustapha-----そんなところは気にしちゃダメなんだし。あれはあくまでもコンセプトアートだから。…ヤバくなってきたので次。

「Fairies of Fire」について

ミドル・ムスタファ-----なんだか、妖精が出てきてしまったようですけど。ストーリーはどうなったのでしょうか?
Little Mustapha-----えーと。うーむ…。これはファンタジックホラーだな。
ミドル・ムスタファ-----いや、別にジャンルは聞いてませんよ。しかもまた変わってるし。
Little Mustapha-----あれだよ。主人公のところに現れて忠告をしたり警告をしたり。そして、最後は辺り一面が火に包まれて大変な事に!
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれは?!
Little Mustapha-----曲を聴きながら考えたらそんな感じになったんだけど。でもこれは主人公の見ていた夢だから問題なし!
ミドル・ムスタファ-----しかも夢オチとか…。
Little Mustapha-----そんなことよりも、この曲の地味ながらもスゴく難しい部分は大変だったんだけどね。ストーリーよりもそっちを先に聞いてくれたらそっちでごまかせたのに。
ミドル・ムスタファ-----ああ、失礼しました。でもちょっと演奏が怪しいとか思ってたから、敢えて聞かなかったのですけど。
Little Mustapha-----演奏出来てないのバレてるの?でも普段練習してない人の演奏じゃあれが限界だね。というか逆に褒めてもらいたいぐらいだけど。
ミドル・ムスタファ-----弾けてないものは褒められませんよ。
Little Mustapha-----あれは静かな部分だし、ごまかせないけど。打ち込みのマリンバとユニゾンだからなんとかなるかと思ったけど、マリンバについて行けてないし。とにかく大変だったんだよ。あの数小節だけで何時間もやったしね。
ミドル・ムスタファ-----それでちゃんと弾けてたら良かったんですけどね。
Little Mustapha-----うん。

「Los Soldados Mecanicos」について

ミドル・ムスタファ-----この曲はテンポが速いですけど、演奏はちゃんと出来てる感じですね。
Little Mustapha-----まあ、こういうのは実は簡単ということは良くあるし。速いと言っても音階を上がるだけ、下がるだけの部分が多いしね。さっきのヤツは上がったり下がったりだし、変則的な音階だったりしたからね。ただし、1カ所致命的だったのはギターのチューニングを半音下げにしてるの忘れて、開放弦を使うフレーズを入れてしまったことかな。
ミドル・ムスタファ-----それはちゃんと弾けてるんですか?
Little Mustapha-----ギターは6本も弦があるしね。ポジションとか工夫するとけっこう不可能っぽいフレーズも弾けたりするんだよね。でもあれは開放弦を組み合わせて弾いたら気持ちよく弾けたし、曲の中でもイイ効果を出していたはずだけど。結局は普通のギターの音になってしまったし。
ミドル・ムスタファ-----そうですか。じゃあ次に…
Little Mustapha-----あら?ストーリーはもう気にしなくなったの?
ミドル・ムスタファ-----いや、これはタイトルからして聞いたら困ると思ったので聞かなかったのですけど。
Little Mustapha-----そんなことないよ。これは6本足の女の手下である機械兵達がやって来て人間を襲ったりする場面なんだし。
ミドル・ムスタファ-----機械兵が出てくるんですか?!
Little Mustapha-----ここでファンタジックアドベンチャーとしてはかなり盛り上がって来たと思うんだが。どうでしょう?
ミドル・ムスタファ-----どうでしょう?って言われても。全然意味が解りませんけど。6本足の女性と主人公の関係とかどうなってるんですか?
Little Mustapha-----どうだろう?一応6本足の女性は主人公を生意気にも自分のものにしようと企んでいる、っていう設定は最初からあるんだけど。まあ、まだ曲は沢山あるし、そのうち見えてくると思うよ。
ミドル・ムスタファ-----ええ?!

「Interlude」について

Little Mustapha-----これは、さっきのPrologueで使われるはずだった曲の一部、ということになるけど。本当は駅前の部分がこれになる予定だったんだよね。
ミドル・ムスタファ-----なんか不思議な感じですよね。これはファンタジーですか?
Little Mustapha-----なんだそれ?
ミドル・ムスタファ-----なんだそれ?って。さっきから何とかサスペンスとか、何とかホラーとかジャンルがいっぱい出てきてますし。これはジャンル分けには最適な曲じゃないかな?とか思ったんですが。
Little Mustapha-----これは休憩用の曲だから、そういうのはないけど。まあ停止できないプレーヤーで聞いている場合は、トイレに行くならこの間に、という感じかな。
ミドル・ムスタファ-----ちょっと短くないですか?
Little Mustapha-----まあね。どんなに頑張っても「大」は無理だよね。ただしそういう場合はこの曲をループ再生させたら良いと思うよ。
ミドル・ムスタファ-----そうですか。というか、よく考えたら停止できないプレーヤーって何ですか?しかも、それはループ再生は出来るんですか?
Little Mustapha-----もしあれば、の話だし。いつだって可能性はゼロではないし、そう思ったら人間オシマイだよ。
ミドル・ムスタファ-----適当なことを言って誤魔化してるでしょ?
Little Mustapha-----そうとも言えるけど。

「Holiness」について

ミドル・ムスタファ-----これはサントラ風の2曲目ですね。というかヘヴィーな感じが多いですね。
Little Mustapha-----まあアクションホラーだしね。そこは最近の映画と一緒だよね。
ミドル・ムスタファ-----何が一緒なのか全然解らないですけど。
Little Mustapha-----まあ、地底で注目を集めているバンドが参加しているんだし、それはハリウッド映画とかと一緒ってことで。
ミドル・ムスタファ-----さらに怪しいですし。地底で注目を集めている、って何ですか?そういう設定ってことにしておいた方が良いと思いますよ。歌の声は全部あなたの声ですし。
Little Mustapha-----ああそうか。声はなかなか変えられないしな。じゃあ、地底人は全員同じ声だという設定にしようか。
ミドル・ムスタファ-----なんで妥協点を中途半端な感じにするんですか。それよりも、今回はデスヴォイスが前に出始めてますね。
Little Mustapha-----そうなんだよね。タバコを吸わなくなって良かったのは、食べ物が美味しいことと、デズヴォイスでもむせなくなったことだよね。そのためだけでも禁煙はすべきかもね。
ミドル・ムスタファ-----そのため、というのがどっちのことを言っているのかよく解りませんけど。
Little Mustapha-----とにかく、今回はエコーとかで誤魔化さないでもダイジョブなデスヴォイスが出せるようになってしまったんだけど。でも逆に普通の声で歌う時になんか変な感じなんだよね。でも、前もそれほど上手く歌えてたワケでもないし、まあいいか。
ミドル・ムスタファ-----なんか簡単に解決したようですけど。良いんですか?
Little Mustapha-----良いんですけど。そういえば、この間ちょっとだけ以前の作品をリマスターとかしようと思って曲のファイルを開いたりしたんだけど、思ってた以上に音痴だったね。タバコやめると自分が音をはずしてたことにも気づくようになるのかな?
ミドル・ムスタファ-----違うと思いますけど。でもそこに気づけるようになったのならすぐに良くなるんじゃないですか?
Little Mustapha-----でも歌ってる時には気づかないからね。今回も時々ビミョーな感じだし。というか、こんなことを話してる場合じゃないけど。
ミドル・ムスタファ-----ああ、じゃあ次いきましょうか。

「the Beatuy Melts into a Star」について

Little Mustapha-----ここでラブコメの女王として盛り上がってくるよね。
ミドル・ムスタファ-----いやいや。そろそろおかしくなってますよ。それじゃあ、これまでと全く違うものになってしまうし。
Little Mustapha-----そうだけど、こういうのはなんてジャンルになるんだ?ロマンティックなんとか、とか?
ミドル・ムスタファ-----知りませんけど。なんでジャンルが関係あるんですか?しかも、音楽なのに映画のジャンルみたいなのしか出てこないし。
Little Mustapha-----それは、歌のないオペラっていう設定だったし。そういうのって交響詩とか言うんだっけ?
ミドル・ムスタファ-----どうでも良いですけど。それよりも、このビューティーは誰のことなんですか?6本足の女性のビューティーですか?
Little Mustapha-----これは難しいところなんだよね。このビューティーは主人公の生意気な彼女のビューティーでもあり、6本足の女性のビューティーでもあるんだけど。
ミドル・ムスタファ-----つまり決めてない、ってことですか?
Little Mustapha-----実は…とか思ったら大間違い!この辺はちょっと設定済みでもあるけど。生意気な主人公は彼女の姿に6本足の女性の気配を感じ始める、とか。そういうことでもあるんだけど。
ミドル・ムスタファ-----それはどういうことですか?
Little Mustapha-----6本足の女性が生意気な彼女の体を乗っ取るというか、あるいは彼女の姿になって生意気な主人公に近づくというか。どっちがいいかな?いずれにしても、6本足の女性としては邪魔者である生意気な彼女を消すことが出来るし、生意気な主人公に近づくことも出来るし。一石二鳥じゃん!って事になるんだけど。
ミドル・ムスタファ-----どうでも良いですけど、なんでみんな生意気になってるんですか?
Little Mustapha-----なにが?
ミドル・ムスタファ-----もういいですよ。つまり生意気な6本足の女性は主人公に近づきたいということですね。
Little Mustapha-----まあ、そういうことかな。そして、何故か6本足なのに美しいとか。

「the Hunter」について

ミドル・ムスタファ-----そして、この曲はまた激しい感じですが。タイトルも "the Hunter" とかですし。さっきのビューティーとかとどう繋がってくるのでしょうか?
Little Mustapha-----ハンターがやって来たら、ハンターに狙われた人は逃げるよね。そんな緊張感によってアクションスリラーは盛り上がるわけだけど。これって誰が逃げたら良いんだろうね?ハンターは6本足の女性の手下ということにはなると思うけど。主人公が狙われてるのか、あるいは彼女の方なのか。どっちだろう?
ミドル・ムスタファ-----そんなの自分で決めて下さいよ!
Little Mustapha-----まあ、普通はか弱き女性が逃げた方がドキドキするけどね。ただし、彼女は生意気だし。しかもすでに6本足の女性と入れ替わっているという説もあるしね。
ミドル・ムスタファ-----説ってなんですか?でも、彼女の中に入り込んだんじゃなくて、彼女の姿に化けたということなら、本物の方の生意気な彼女も存在するわけですし。そうなると6本足の女性にとっては邪魔者ですからね。狙われたりするんじゃないですか?
Little Mustapha-----それはかなりミステリーホラーだね!じゃあ、そうしようか。
ミドル・ムスタファ-----ええ?本当にそれで良いんですか?
Little Mustapha-----だって、もう考えるの面倒になってきたし。まあ、細かいことは後で考えるから、その時には変わるかも知れないけど。暫定的に逃げてるのは生意気な彼女ということで。
ミドル・ムスタファ-----どうでも良いですけど、どうして彼女の方も生意気になっちゃったんですか?
Little Mustapha-----うーん…。よく解んないけど。気づいたらそうなってるし。

Little Mustapha-----さて、ここでだいたい半分が終わったので、いつものようにオマケコーナーに突入しようかと思うのですが。
ミドル・ムスタファ-----まだ半分なんですか?なんか今回は長いですね。
Little Mustapha-----そうなんだよね。ボクが頑張れば頑張るほどインタビューは大変になる。
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれ?
Little Mustapha-----地底人の格言さ。
ミドル・ムスタファ-----というか、今作ったでしょ?だいたい、格言に「ボク」って。
Little Mustapha-----まあ、そこは気にしないで。それよりも、今回のオマケコーナーはタダの中ジャケ紹介だけではないよ。
ミドル・ムスタファ-----知ってますよ。最近はいろんなネタを用意してる感じですからね。
Little Mustapha-----そんな冷めた感じじゃなくて、もっと盛り上がってくれないと。最初はあんなに「やっと」って言ってたのに。
ミドル・ムスタファ-----まあ、そうですけど。今は「やっと」半分まで来たのか、って思ってます。
Little Mustapha-----上手いこと言うねえ。それはともかく、オマケコーナー、いってみよう!
ミドル・ムスタファ-----なんか、毎回オマケコーナーは楽しそうですよね。
Little Mustapha-----だから、それもどうでも良いんだし。それじゃあ、まずはお待ちかね。6本足の女性コンセプトアート集!



Little Mustapha-----さらに特別オマケで最初の段階のアイディアというか曲の楽譜付き!
ミドル・ムスタファ-----なんかテンション高すぎかとも思うのですが。これが6本足の女性の真の姿!?
Little Mustapha-----そうでもないけど。
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか?せっかくテンション合わせようとしたのに。
Little Mustapha-----ああ、そうなのか!あんまりにも適当だから怒ってるのかと思ったよ。それはともかく、パート1の頃の設定だと6本足の女性はギリシャ風の美人の顔って事になってたけど。だいたいギリシャ風美人ってどんな顔なんだ?って感じだしね。
ミドル・ムスタファ-----それはどうでもイイですけど、この絵だとかなり虫っぽいですよね。
Little Mustapha-----そうなんだよね。これはこれで良い感じだと思ったけど。これで生意気な主人公を誘惑できるのか?ってことだとそうでもないしね。でも腹部はカマキリっぽいし、カマキリ婦人だと思えば良いのかも知れないけど。
ミドル・ムスタファ-----言いたいことは何となく解るのですけど。そういうのは解りづらいですし。
Little Mustapha-----そうかも知れないけどね。まあネットなんだし。文字を選択して右クリックとかしたら簡単に検索できるからね。正確には「かまきり婦人」で検索!
ミドル・ムスタファ-----そんなビックリマークとか別にいらないですから。
Little Mustapha-----ちげえねえ。
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれ?
Little Mustapha-----それよりも、この絵を描いたおかげで「Crawling Out」のイメージが作られたりしたんだけど。
ミドル・ムスタファ-----確かに、穴から出てきた感じですけど。つまりその曲の頃までは6本足の女性というのはこういうイメージだったということですね。
Little Mustapha-----まあ、そうかな。それで次のオマケ画像は全曲を仕上げた後に描いたロゴっぽいアイディアの下の6本足の女性。



ミドル・ムスタファ-----結局カマキリ婦人じゃないですか!
Little Mustapha-----まあ、そうなっちゃったけど。
ミドル・ムスタファ-----つまり主人公はカマキリっぽいところに魅力を感じてしまった、ということですか?
Little Mustapha-----そこは、聴いたり読んだりする人の想像に任せたい部分でもあるから、その辺の設定はしないでおこうかな、とも思うんだけど。ちなみに、ケンタウロスが6本足になったみたいなアイディアもあったんだけど、キモ過ぎたから掲載は自粛させていただきます。
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれは?別にそれほど気持ち悪い感じはしないと思うのですが。
Little Mustapha-----そうなんだけど。ケンタウロスって下半身が馬みたいな事になってるんだけど、それを表現しきれずに下半身が人間っぽくて、しかも6本も足があるとか。それはちょっとキモいと思うからね。
ミドル・ムスタファ-----ああ、それはキモいですね。でも下半身に毛を描いたら誤魔化せるんじゃないですか?
Little Mustapha-----公開するためにその作業するのは面倒だし。というか「下半身に毛」って、変な想像しちゃうけど。
ミドル・ムスタファ-----それはあなたがそんなことばっかり考えるからですよ。
Little Mustapha-----でもそのキモい6本足の女性の絵は手に槍を持っていたから "the Hunter"のネタにはなったんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----意外とイタズラ書きも役に立つんですね。
Little Mustapha-----いやいや。イタズラ書きじゃなくてコンセプトアートって言わないとダメなんだし!
ミドル・ムスタファ-----ああ、そうでした。コンセプトアートでしたね。
Little Mustapha-----続いてはオマケコーナーのメインイベント!火の妖精でございます!



ミドル・ムスタファ-----これはちゃんと絵になってるんですね。
Little Mustapha-----最初はその他と同じく楽譜の余ったスペースに描かれたコンセプトアートだったんだけど。これは一番良い感じだったからちゃんと描いてみたけど。でも炎って感じがあまり出なかったのが残念なポイントだね。でも、これをメインのジャケットにしたい気もするぐらいな思い入れもあるんだけど。何となく描いた絵でもスゴく気に入ったりすることがあるんだよね。
ミドル・ムスタファ-----でも "6 Legged" だからこれはジャケットにしちゃマズいですよね。
Little Mustapha-----スピンオフで火の妖精が主人公になったらこれがジャケットになるけどね。でもそれように描き直したら下手になって中止になったりしそうだけど。
ミドル・ムスタファ-----というかスピンオフなんてあるんですか?
Little Mustapha-----例えばの話だけどね。というか今回の火の妖精の役割とかもビミョーなんだし。
ミドル・ムスタファ-----そうですよねえ。
Little Mustapha-----ただ、これをジャケットにしたい理由は、正式なジャケットがビミョーだったというところにも原因はあるんだけどね。このシリーズの決まりとして、ジャケットというか、イメージカラーは赤なんだけど。今回の理想としてはモノクロな感じだったりしたんだよね。何というか、夕立が降る前の空みたいな、急に暗くなって陰影のはっきりした空みたいな感じが良かったんだよね。それを赤でなんとかしたのが今回のジャケットだったりするんだけど。赤いとイメージは全然違うし。正式な6本足の女性のイメージが出来上がればそれをジャケットに出来たんだけど、今回はそこまでやる時間もなかったし。
ミドル・ムスタファ-----へえ、そうですか。
Little Mustapha-----ちょっと!なんでいつも長めに話すと適当な返事なんだよ。
ミドル・ムスタファ-----いや。なんか途中から何の話をしてるのか解らなくなってきてしまって。でもちゃんと聞いてたから大丈夫ですよ。
Little Mustapha-----何が大丈夫なのかも解らないけど。とりあえず、オマケコーナーはこの辺で終わりという感じだけど。もしも、下書き状態のコンセプトアートに色をつけてちゃんとした作品にした時にはどこかでお知らせするから乞うご期待!
ミドル・ムスタファ-----何のことですか?
Little Mustapha-----いや。キミじゃなくて読んでくれるかも知れない人へのメッセージだけど。
ミドル・ムスタファ-----そうですか。それじゃあ、インタービューの続きにいきましょうか。
Little Mustapha-----そうしましょうか。

「Immortal What」について

Little Mustapha-----これはイイ具合に問題作になったよね。
ミドル・ムスタファ-----なんていうかワケが解らない感じもしますけど。自由な感じがしますね。
Little Mustapha-----自由と言えば自由だけど。そんな中にもちゃんと6本足の女性のモチーフが使われているところとか。さすがは地底で人気のバンドだけあるよね。
ミドル・ムスタファ-----だからそれは言わない方が良いですから。
Little Mustapha-----でも、声はボクの声に似ているけど、地底では全員同じ声で歌うことになったんだし。
ミドル・ムスタファ-----それってさっき自分で決めたことじゃなかったですか?
Little Mustapha-----そうだっけ?今回は曲が多くてワケが解らなくなってくるけど。そんなことよりも曲の話をしないと終わらないし。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。ところで、このタイトルって前に作ったアルバムの「what」シリーズっぽいですね。
Little Mustapha-----仮のタイトルの名残でそうなってるんだけど。変な曲だったから "alt_what" というタイトルが付いてたんだけど。最終的にも変な曲だからwhatが消えることはなかった、ということだけどね。ちなみに仮タイトルの "alt" というのは、本編以外の全曲に付いてるんだけど。さっきの "the Alter" という曲はこの仮タイトルが元になっているという豆知識とかも。
ミドル・ムスタファ-----元になったというよりも、考えるのが面倒だからそのまま使った、ということなんじゃないですか?
Little Mustapha-----そうとも言うけどね。だけど "alt" は "alternative" の略として使ってるから、ちょっとはアレンジされてるのさ!
ミドル・ムスタファ-----というか何で "alternative" が付くんですか?
Little Mustapha-----なんていうか本編以外という意味っぽいかな、とか思ったんだけど。でも後で辞書で調べたらそんな意味はなかったんだけど。まあ自分で解れば良いんだし。

「Time Out」について

Little Mustapha-----これも "Prologue" の一部になるはずだった曲だけど。これはこれで怪しい雰囲気だし、小分けにして正解だったよね。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。全部一緒になってたらかなり長くなってしまいますし。でも、どうしてこれとこれが一緒なんだ?って思うような曲を良く作りますけど。今回は分けたんですね。
Little Mustapha-----それはなんて言うかね。必然的に繋がらなければいけない流れの中で性質の違うものがくっついてしまうことはあるけど、今回は後から考えて別の曲を繋げてみようかな?と思った感じだし。それは無理して繋げると変な事になるからダメだと思ったら小分けにするべきなんだよね。
ミドル・ムスタファ-----なんか、言ってる意味が全然解らないのですが。
Little Mustapha-----ボクもそう思ったけど。たとえて言うのなら…。うーむ…。例えば夏の晴れた日に急に天気が変わって雨が降ることはあるけど、夏の晴れた日に急に雪が降ったら変でしょ?そういうこと。
ミドル・ムスタファ-----…全然わからないです。
Little Mustapha-----ならもう説明のしようがないし。まあ、これも休憩用の曲だしね。トイレに行くなら今のうち、ということが解れば良いんじゃないの?
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか。でも、この曲じゃ短すぎて「小」すら無理ですね。
Little Mustapha-----じゃあ、トイレ休憩じゃなくてオナラ休憩ぐらいかな。
ミドル・ムスタファ-----なんか汚い話になってきたので次にいきましょう。
Little Mustapha-----そうしましょう。

「Some More for You」について

ミドル・ムスタファ-----今回もモヤモヤソングというやつですね。
Little Mustapha-----今回もモヤモヤソングというやつですよ。そして、モヤモヤソングは常に進化していかなければならない。
ミドル・ムスタファ-----そんな決まりあったんですか?毎回こういう感じの曲を入れる、というルールはありましたけど。
Little Mustapha-----ないけど、あるとか。今回はちょっと違う感じに仕上がったので、そういう設定にしてみたんだけど。
ミドル・ムスタファ-----そうですよね。今回はちょっと違いますけど、いつもどおりって感じの時もありますし。常に進化しているか?といったらそうでもないとか。
Little Mustapha-----それはキミが言ったら、なんか失礼なんだが。
ミドル・ムスタファ-----ああ、失礼しました。
Little Mustapha-----それはともかく、今回はこの形になるまでにかなり苦労したし。かなりのボツネタが生まれたんだよね。もう一個前半が似た感じのやつが完成間近まで行ったんだけど、聞き直すと全然ダメだったりしてね。後半に急に明るくなってピアニカが入ってくるとかになってたんだけど。
ミドル・ムスタファ-----それはダメそうですね。でもこっちはけっこう印象的な変わり方をするというか。最後は気持ち悪いですね。
Little Mustapha-----気持ち悪い、って。まあそう思われたら成功なのかも知れないけど。6本足の女性を讃える歌でもあるしね。
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか?
Little Mustapha-----歌詞からは伝わりづらいけど、気持ちはそんな感じで。
ミドル・ムスタファ-----それが通用するんだったら、全ての歌がどうにでもなってしまいますよ。
Little Mustapha-----まあね。心を込めて歌いました!って言われても下手なのは下手だ、ってこともあるしね。これも心を込めて歌ったけど、ビミョーに下手な部分はどうしても上手く歌えないし。
ミドル・ムスタファ-----ああ、良かった。また誰かを批判するのかと思ったら。違ったんですね。
Little Mustapha-----やって欲しいならやるけど。でも最近の歌手とか知らないから、誰が下手なのか知らないしね。
ミドル・ムスタファ-----いや、やらないでイイですよ。
Little Mustapha-----でも、後半のほぼ全ての楽器が同じフレーズを演奏するところは、思いつけて良かったよね。これがなかったらまたいつものようにギターソロっぽい感じで終わるとか、そんなことになったし。メロディーは全然違うけど、Haloのあの曲をイメージしたら良い感じに出来たり。
ミドル・ムスタファ-----宗教っぽいということですかね。
Little Mustapha-----まあ、旋法みたいなのは教会で歌う歌にも多く使われてるしね。中盤にも一瞬あのフレーズが流れるけど、あのオーオー♪も気に入ってる。
ミドル・ムスタファ-----変なところを気に入ったりするんですね。
Little Mustapha-----とういか、メインの歌が少し残念な感じになってしまったから、細かいところを気に入らないとね。それから、最後のあそこはラテン語で歌おうか、とか思ってけっこう頑張ったけど、ちょっと無理かなと思って断念いたしました。
ミドル・ムスタファ-----だいたい、あなたラテン語なんてやってなかったでしょ。
Little Mustapha-----でもGoogle翻訳にはラテン語があるんだよね。でもラテン語って格変化みたいなのが難しいから、元の文章によって同じ意味のはずが全然違うラテン語が出てきたりするしね。まあ辞書すらないのに自作の歌詞をラテン語で書くとか、有り得ない話だけど。
ミドル・ムスタファ-----英語も怪しいですしね。
Little Mustapha-----ちょっと!それはタブーですよ。そんなことを言うと6本足の女性の生け贄にするよ。
ミドル・ムスタファ-----というか、6本足の女性ってそんなキャラになったんですか?生け贄とか。
Little Mustapha-----いや解らないけど。伝説だからいろんなキャラがあってもイイじゃない?
ミドル・ムスタファ-----伝説っていう設定なんてなかったですけど。
Little Mustapha-----まあ、細かいことは気にしないで。次に行きましょう。
ミドル・ムスタファ-----都合が悪くなると先に進んじゃうんですね。

「Teardrop」について

ミドル・ムスタファ-----ちょっと間があきましたけど、また本編にもどってきたということですね。「涙」という意味だと思いますが、これはなんですか?
Little Mustapha-----なんですか?って言われても、涙という意味なんだけど。これは恐らく6本足の女性の意外な一面を表しているんだと思うよ。
ミドル・ムスタファ-----なんで他の人が作ったみたいな話し方なんですか?それで、意外な一面というのは?
Little Mustapha-----6本足の女性が何かを思って涙を流してたら、それは意外でしょ?ただ、最初は何となく主人公のことを思って泣くのかな?と思ってたんだけど、6本足の女性が主人公に近づこうとしているのは愛とか恋とかそういう感情によるものなのか?という疑問もあるし、なんか難しいんだよね。というか、これは今後の展開を考えたうえでね。しかもこの曲はそれほど悲しい涙、って感じもしないし。
ミドル・ムスタファ-----そうですか。というか、いま話がどういう風になってるのか全然見えてこないんですけど。追いかけられていた生意気な彼女とかはどうなったんでしょうね?
Little Mustapha-----どうでしょうね?ショッキングホラーとしては無残に殺されたということにしても良いんだけど、復活させたくなった時に困るからね。今のところは行方不明かな。
ミドル・ムスタファ-----別にそんな設定の話はイイですけど。

「the Anger」について

ミドル・ムスタファ-----そして今度は怒りですか。これは6本足の女性の怒りということですかね?
Little Mustapha-----さっきは泣いてたんだし。きっと上手くいかないことがあったに違いないし。そういうのが積み重なったりして怒りに変わったとか?
ミドル・ムスタファ-----私に聞かないでくださいよ!
Little Mustapha-----ああ、そうだった。キミがイロイロと推測してくれるようになったから、それをそのままでもイイかな?とか思っちゃって。でも、途中にあのモチーフも登場するし、これはきっと6本足の女性の怒りに違いないよね。あと演奏に関して言うと、最後のベースがグダグダ。
ミドル・ムスタファ-----別に、そんなところは黙ってればバレないのに。
Little Mustapha-----まあそうだけど。改めて聴くと「あ〜ぁ…」って感じになってしまうからね。何でもないフレーズに思えて、ベースだと意外と難しいことって良くあるんだよね。ギターと違ってフレットの間隔が広いし、弦も太いしね。
ミドル・ムスタファ-----そこは練習してください。
Little Mustapha-----はい。そうします。

「Volatile」について

ミドル・ムスタファ-----これは…えーと。なんて意味ですか?
Little Mustapha-----「おこりっぽい」とか「気まぐれな」とかって書いてある。
ミドル・ムスタファ-----なんで辞書引いてるんですか?
Little Mustapha-----こういう単語って時間が経つと忘れちゃうんだよね。まあ、泣いたり怒ったりしてたし、そういうことじゃない。それでまた怒ったりする、ってことでもあるけど。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。これも曲の途中で雰囲気が変わりますし。
Little Mustapha-----それから、LMBAOのスコアにはゲスト楽器用の段が用意されているんだけど。時々こうやってゲスト楽器が追加されるんだよね。今回は楽器というか打ち込みっぽいドラムだけど。しかも譜面は二小節分しか書いてなかったりして。
ミドル・ムスタファ-----ドラムは譜面どおりに演奏しても面白くない楽器ですからね。
Little Mustapha-----それから、こういう打ち込みドラムっぽい曲は実はパート2のオマケ曲にもあったんだけど。それもちょっと意識されているよ。
ミドル・ムスタファ-----へえ。
Little Mustapha-----へえ、じゃなくて。その曲のタイトルが "Six Legged Woman's Dream" であることにキミが気づいて、イロイロとストーリーを推測してくれないと困るんだけど。
ミドル・ムスタファ-----ええ?!私にはそこまで適当な想像力はありませんよ。
Little Mustapha-----適当な想像力ってなんだ?
ミドル・ムスタファ-----あなたみたいな、ということでもありますが。
Little Mustapha-----これでもちょっとは考えてるんだけど。
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか。でも「ちょっと考える想像力」も私にはないですからね。
Little Mustapha-----そうなのか。じゃあ、これは夢見た後で現実を知って怒っている、ということにしようか?曲の展開もそんな感じで、途中から別物になってるしね。
ミドル・ムスタファ-----何でもイイですけど。ちゃんと後に続くようになってれば良いんじゃないですか。
Little Mustapha-----続くかどうか解らないけど。ここはそれほど重要でもないから大丈夫に違いない。
ミドル・ムスタファ-----ならイイですけど。

「the Irresistables」について

Little Mustapha-----マダムチョウチョの歌声はグレープフルーツの実にこだまするのよ。
ミドル・ムスタファ-----どうしたんですか?
Little Mustapha-----この曲にはかの歌姫、マダムチョウチョがゲスト参加してるんだよ。
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか。
Little Mustapha-----あれ、驚かないの?
ミドル・ムスタファ-----驚くというか、どうしてイイか解らないですし。どれがマダムチョウチョなんですか?
Little Mustapha-----それは、サビのところで一緒に歌ってる人に決まってんじゃん。
ミドル・ムスタファ-----決まってる、って言われても。マダムチョウチョなんて初めて聞きましたし。「蝶々夫人」とかと関係あるんですか?
Little Mustapha-----特にないけどね。今年の夏はアゲハの幼虫を飼っていて、最終的には成虫まで育ってくれたからね。マダムチョウチョになって飛び立っていったあのアゲハが恩返しに来てくれてもイイかなと思って。
ミドル・ムスタファ-----よく解らないですが。あの高い声はあなたの声を加工したヤツですよね。
Little Mustapha-----なんだ。知ってるのか。伴奏とか全部消して、あの歌だけ聴くとスゴく変な感じなんだけど、伴奏ありだとちゃんと歌ってるみたいに聞こえて気持ち悪いんだけどね。でもあのエフェクトを使うにはコツがあって、元の歌もただ歌うんじゃなくてオペラのものまねみたいに歌わないとああならないんだよね。
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか。そういえば昔も一度つかってましたよね。
Little Mustapha-----そうだけど。毎回使うと飽きられるし。ここぞという時だけにしないとね。ちなみに、サビじゃないところでオクターブ上を歌っているのはマダムチョウチョじゃなくて、裏声のウラ・ムスタファ。
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれは?違法な感じがしますね。
Little Mustapha-----裏とついたら何でも違法って考えるのはスケベな証拠だよ。
ミドル・ムスタファ-----でも、そう考えないとウラ・ムスタファという名前の面白さがなくなりますし。最初はあなたがスケベなことを考えて作った名前なんでしょ?
Little Mustapha-----なんで解ったの?
ミドル・ムスタファ-----あなたのスケベな微笑みはすぐにバレるんです。
Little Mustapha-----そうなのか。というか「微笑み」とかいうとあんまりスケベに感じないな。…じゃなくて、そんなことはどうでも良いんだけど。これはけっこう歌詞的にも "6 Legged" の内容を表してる感じがするんだよね。
ミドル・ムスタファ-----また自分で作ったのに他人の話みたいに。
Little Mustapha-----そうだけど。この曲は "6 Legged" を読み解いていくには重要な曲になると思うよ。

「Interruption」について。

ミドル・ムスタファ-----良く聞くとさっきの "Time Out" に似てますね。
Little Mustapha-----ベースというか、コードというか。その辺は同じはずだけどね。これも "Prologue"の一部として作ったし。 "Time Out" の後にこれが来る予定だったけど、別々になった、というのはこれまでと一緒だけど。まあ、これはちょっとオマケみたいな感じになってしまってるけどね。でも曲の長さ的にはギリギリ「小」なら出来るかもしれないけど。
ミドル・ムスタファ-----またトイレネタですか?というか、そんなに沢山トイレ休憩入れる必要はないと思うのですが。
Little Mustapha-----でもお茶とかコーヒーとか沢山飲みながら聴く人とかいるかも知れないし。
ミドル・ムスタファ-----そんなところに気は使わなくてもイイと思いますよ。しかも、これって "Interruption" ですし、休憩と関係ないですよね。
Little Mustapha-----そうなんだよね。ほんとは "Intermission" にすべきかと思ったけど、ちょっとヒネリを加えてみました。なのでこの曲でトイレに行く必要はなし!
ミドル・ムスタファ-----自分で言ってたことを自分で否定してますけど。

「#13」について

Little Mustapha-----この辺からサイキックミステリーホラーも佳境に入って参りますよ。
ミドル・ムスタファ-----なんか、そういうジャンルとか前に出たかどうかも解らなくなっていますけど。佳境のわりには途中からまったりしてますよね。
Little Mustapha-----ミステリーだからね。道化っぽいサブキャラとともに6本足の女性の謎に迫る、という場面でもあるんだよね。
ミドル・ムスタファ-----あれ?ちょっと待ってくださいよ。道化っぽいサブキャラって?そんなの出てきましたっけ?
Little Mustapha-----なんか言うの忘れてたけど。実はパート2の遊園地のあたりから出てくる設定になってるんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----今更ですか?!というか、今考えたんじゃないんですか?
Little Mustapha-----それはないよ。パート2で遊園地が出てきた時には、まさにピエロとして登場することになってたんだし。そんなイメージで作ってた部分もあるんだけど。始めは6本足の女性の手先と思われていたこのキャラが、今作では実は主人公に助けを求めているのではないか?という設定になってきたり。
ミドル・ムスタファ-----途中からは今考えたでしょ?
Little Mustapha-----バレたら仕方ない。ただし、この "#13" は本編だけだと13曲目だし、何か不吉なことを予感させる曲でもあるんだよね。まあ日本人は気にしないだろうけど。
ミドル・ムスタファ-----そうですよね。ちなみに本編の4曲目は "Day Light for Dark Night" ですか。まあ、ビミョーですが。
Little Mustapha-----ボクも別に4曲目は意識してないし。しかも「銀河ヒッチハイクガイド」を読んでから「42」とか好きな数字になってるしね。
ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、厄年が楽しみですね。
Little Mustapha-----いや、それはそれで別だけどね。というか、これまでも何度かこんな一年はもうやだ!って思うようなことがあったりもしたけど、厄年ってそれ以上になったりするのかな?
ミドル・ムスタファ-----知りませんよ。だいたいあなたはそういう迷信とか占いとか嫌いなんじゃないですか?
Little Mustapha-----それもそうだけどね。そういうのって、大抵は恐いから嫌いっていうところから始まってる、って感じもするしさ。これはボクの考えだけど、あのプラズマ教授もホントはUFOとか宇宙人とかスゴく怖がってると思うよね。それであんなに必死になって否定しようとしてるんだよ。
ミドル・ムスタファ-----それはそれでおもしろい話ですけど。話がそれてきたんで戻しましょう。
Little Mustapha-----というか、厄年とか言い出したのキミだけど。
ミドル・ムスタファ-----まあまあ。まだ先の話ですし。
Little Mustapha-----でも、最近の年月の体感速度の速さからすると、アッと言う間だと思うよ。
ミドル・ムスタファ-----それもありますね。なんだか私も嫌な気分になってきましたよ。
Little Mustapha-----なんか、時々時間を巻き戻したくなっちゃうよね。
ミドル・ムスタファ-----そうですよねえ。
Little Mustapha-----あ〜ぁ…。

「Escape」について

ミドル・ムスタファ-----これはちょっと面白い曲ですね。
Little Mustapha-----確かにね。演奏が難しかったのでビミョーなところには目をつむって欲しいけど。ボクの知ってる限りでクレズマーな要素を取り入れたり、時にはパクったりして。
ミドル・ムスタファ-----パクっちゃダメでしょ。
Little Mustapha-----でも、それはどこまでがパクリなのか?ってところでもあるけど。クレズマーというかアッチの方の人達がよく使う音階というのがあるんだけど、それを使ったらパクリなのか?というところから気にしなくちゃいけなくなるしね。逆にパクリっぽい部分はけっこうオレ流になってるんだし。
ミドル・ムスタファ-----オレ流って、いつも応援してるチームと関係ないですよ。
Little Mustapha-----いや、そこは気にしなくても良いけど。でも、あの人はそれほど好きじゃなかったけど、詳しく知るとやっぱりスゴいんだな、と思っている次第でありますが。…じゃなくて、曲の話をしないといけないんだけど。
ミドル・ムスタファ-----そうですよ。してくださいよ。
Little Mustapha-----じゃあ、しますけど。何を話してたんだ?という感じだけど。パクリかどうか、とかその辺はまあどうでもイイよね。世の中には酷いパクリがいっぱいあるし。しかもそれがパクリだとバレずに流行ってしまったりしている場合もあるしね。
ミドル・ムスタファ-----そうですよね。それに関しては私も気になることがあるのですが、それは曲とは関係ないので曲の話をしてください。
Little Mustapha-----そうでした。パート2でもフラメンコっぽいというかスペインっぽい曲があったんだけど、その流れでこの曲。前回は "Dance of Six Legged Woman" って曲だったよね。なんというか6本足の女性というのは、エキゾチックなイメージなんだよね。ボクの中では。
ミドル・ムスタファ-----そうですか。でも絵に描くとカマキリ婦人になってしまうんですよね。
Little Mustapha-----うん。…まあそうだけど。そんなことを言われるとボクの頭の中がどんな風になってるのか解らなくなってくるし。パニック状態になってしまうぞ。
ミドル・ムスタファ-----それは困りますけど。そういうことは気にせずに曲の話を。
Little Mustapha-----気になってきたものを気にしないワケにはいかないんだけど。まあいいか。とにかくこの曲はフラメンコっぽいのよりもさらにエキゾチックな部分もあるし。あの音階って怪しげだったりするから、なんか良いよね。
ミドル・ムスタファ-----良いよね、じゃよく解りませんけど。
Little Mustapha-----それから、ゲスト楽器にカホンが使われているという豆知識とかも。というか、今回のゲスト楽器は打楽器ばっかりだし。別に手抜きってことじゃないんだけどね。地底人の民族楽器であるところのオリジナル・フレットレスギターとかも使おうと思ったけど、入る余地がなかった感じだし。
ミドル・ムスタファ-----そういうのはどうでもイイですけど。これは逃げる曲、ということでイイですよね。
Little Mustapha-----なんかいきなりまとめてない?
ミドル・ムスタファ-----なんかそろそろ長すぎになってきてますし。
Little Mustapha-----まあ、エスケープというタイトルだし。逃げてないわけはないよね。でも恐怖感があまりないのはさっきの道化的なサブキャラのおかげかな。
ミドル・ムスタファ-----上手いことさっきの話と繋げましたね。
Little Mustapha-----そうじゃなくて、もとからそうなるようになってたのさ。
ミドル・ムスタファ-----本当ですか?
Little Mustapha-----わかんないけど。

「So Fine」について

Little Mustapha-----そういえばアコースティックな曲を入れるというのもパート2からルールになりつつある感じなんだけど。だけど上手く曲が出来なくてほんとはそのルールはナシにするはずだったんだけど。何となくシンセでベースパターンみたいなのを打ち込んでみたらイイ具合に曲になって、急遽採用ということになった曲でもあるよ。
ミドル・ムスタファ-----ということはつまり "6 Legged" とは関係ない、ということにはなりませんか?
Little Mustapha-----ところがどっこい。そうでもないんだな。
ミドル・ムスタファ-----ところがどっこい、って。そんな台詞聞いたの初めてですよ。
Little Mustapha-----そんな細かいことは気にしなくても良いけど。あるひとまとまりの作品を作っている中で偶然出来たものって、けっこうその作品にマッチしたりするものだよ。
ミドル・ムスタファ-----それはなんとなく解りますよ。頭の中ではその作品について考えている時間が長くなりますしね。
Little Mustapha-----というか、それはボクがいうべきことじゃないか?
ミドル・ムスタファ-----ああ、そうでした。なんか今回は曲が多くて大変なもので、頭が混乱してきますよ。
Little Mustapha-----それはどうでもいいけど。最近はマイクで録音した音声の後処理みたいなのも要領が解ってきたから、ちょっとアコースティックな感じもこれからは良いかな、とも思ってるけどね。でもそれだとデスヴォイスを使う機会がなくなるしなあ。
ミドル・ムスタファ-----別にデスヴォイスにこだわらなくても。
Little Mustapha-----そうだけど。あの声を出してむせないというのは、ホントに幸せなことなんだよ。
ミドル・ムスタファ-----変なところに幸せを感じないでくださいよ。でも私の意見だと、こういう感じの方が人気が出ると思いますよ。
Little Mustapha-----そんなことはボクも知ってるけどね。ボクの意見だと、こういう曲を聴いて他の曲に興味を持ったとしてもヘヴィーな曲を聴いた瞬間にサヨナラということになると思うんだよね。というか、音楽に対する人々の偏見に関しては大騒ぎする団体もいないし、これは問題だと思うんだよね。
ミドル・ムスタファ-----そうなっちゃうんですか。まあ、言いたいことは解りますけど。それはまた別のところでやってくださいよ。
Little Mustapha-----ああ、そうか。でもこういうことって、考える度になんか腹が立ったりするけどね。まあいいか。
ミドル・ムスタファ-----いいならいいのですけど。それよりも、この歌ってストーリーの中でどんな部分を歌ってるんですか?
Little Mustapha-----あら、それを気にしちゃうの?うーん…。さっきは6本足の女性の謎に迫って、そのあとで逃げ出したりしてたしね。その後にこれが来る、ということはどういうことなのか?ということだけど。生意気な主人公のそういった行動が間違っている、ということの歌なのか。あるいは未だに6本足の女性が気になっている生意気な主人公の歌なのか。
ミドル・ムスタファ-----なんか苦しくなってきてませんか?
Little Mustapha-----そんなことはないのです!

「Ruins of Palais」について

Little Mustapha-----始めの方の話に戻る感じだけど、これも気持ち悪い感じになるはずがそれほどでもなかった曲だったりするんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか。まあ、なんというか美しい感じで始まってますし。後半は不安定な感じですけど。
Little Mustapha-----うん。確かに不安定だし。ちゃんと作る前にピアノで弾いてみた限りではもっと気持ち悪かったんだけど。なんか普通に聴ける響きになっているよね。
ミドル・ムスタファ-----そう思いますけど。とは言っても、私はすでにあなたの変なアレンジには慣れてしまっていますしね。イマイチ変かどうか解らないんですよ。
Little Mustapha-----まあ、それは良いことか悪いことかはビミョーだよね。
ミドル・ムスタファ-----どういうことですか?
Little Mustapha-----基本的には西洋的な音楽の理論が正しいと言われているけど、日本の音楽も含めて西洋の音楽の理論に当てはまらない曲が沢山あるんだし。学校で習った理論に当てはまらないから、といって変な曲になるわけでもないんだよね。
ミドル・ムスタファ-----そうですよね。でもあなたはその辺も超越して変な曲を作ろうとしているんでしょ?
Little Mustapha-----そうなんだけど。…というか、そんなことを言われるとせっかく良いことを言ったと思ったのが台無しなんだし。
ミドル・ムスタファ-----え?!なにか良いことを言いましたか?
Little Mustapha-----あの、西洋の理論が全てじゃない、みたいなあの部分だけど。
ミドル・ムスタファ-----ああ、確かに。
Little Mustapha-----確かに、って。あんまりそう思ってない感じなんだけど。それはそれで良いとして、やっぱり音というのは不思議な感じだよね。いくつかの高さの音の組み合わせで音楽に聞こえたりするし。それがちょっとずれていたりすると、音痴になって笑われたりするし。所詮は空気の振動なんだけどね。でもそれが人間にとってはスゴく重要な要素でもあるし、だからこそ敏感に反応してしまうのかも知れないけど。
ミドル・ムスタファ-----なんか難しいことを言ってる感じですが、どういう流れでそういう話になったのかよく解らないですけど。
Little Mustapha-----そういえば、そうだな。なんていうか。この曲は後半から作曲の教科書には絶体に書いてなさそうな和音を使っているんだよね。(まあ、カッコを使わせてもらうと、斬新な音楽理論の本にはこういう作曲法のことも書いてあったけど。)しかも、予定してたのとは全く違う感じで、けっこう普通な曲に聞こえなくもないし。それよりも、イロイロと変な曲を聴いてきたり作ったりしていると、何が普通なのか?とか解らなくなってくるんだけど。
ミドル・ムスタファ-----カッコまで使って説明してくれても、まだよく解らないですが。それなりに気持ち悪いですし、大丈夫ですよ。
Little Mustapha-----そうかな。まあ、それなら良いけど。それよりも、気持ち悪いから大丈夫って励まされるようなことがあるとは、なんか変な感じだけど。
ミドル・ムスタファ-----私も、気持ち悪いから大丈夫とか、そんなことを言うと事があるなんて思ってませんでしたけど。そんなことよりも、これってけっこうクライマックスだと思うのですけど、ストーリーはどうなってるんですか?
Little Mustapha-----えっと…!なんだっけ?さっきは主人公が怒られて逃げてたんだっけ?
ミドル・ムスタファ-----なんですか、それは?なんかイタズラ坊主みたいな主人公になってきてませんか?怒られたんじゃなくて、謎を解明してから逃げたとか、そんな感じでしたけど。
Little Mustapha-----ああ、そうか。それなら、まだ続けられるかもね。謎を解明した後に、何かが起きて逃げ出すんだけど、最終的にはこの怪しげな宮殿の廃墟にやって来た、とか。そういう事にしたら良いんだしね。
ミドル・ムスタファ-----ね、とか言われても。つまり "Ruins of Palais" というのは主人公がやって来た場所、ということですね。
Little Mustapha-----そうだね。そして、そこには6本足の女性に関する重大な何かがあるのか、ないのか?という展開?
ミドル・ムスタファ-----なんで最後にハテナが付くんですか?
Little Mustapha-----そうすればキミが続きを考えてくれるかと思ったんだし。
ミドル・ムスタファ-----だから、そういうのは無理ですから。
Little Mustapha-----そうだよね。まあ、それは次の曲で明らかになるのか、ならないのか?
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、次の曲に行きますよ。

「Pulse」について

ミドル・ムスタファ-----これは静かな感じですね。
Little Mustapha-----そうだね。これは静かな中で展開するミステリーサスペンス。
ミドル・ムスタファ-----それで、ここでは何が起きているんですか?
Little Mustapha-----うーん。どうしようかね。静寂の中で6本足の女性の鼓動が聞こえてくる。ついに現実世界に6本足の女性が現れるのか?とか。そんな感じかな。
ミドル・ムスタファ-----あら?6本足の女性ってまだ登場してないんですか?というか、最初の方で這い出してきてましたよね?
Little Mustapha-----あれ?そうだっけ?ああ、じゃあこうしよう。さっきの曲で生意気な主人公が6本足の女性をアッチの世界に葬り去ったという事になったんだけど、この曲では、本当に大丈夫なのか?という不安な感じとか。しかもさっきの曲の最後の気持ち悪い部分が6本足の女性の悲鳴だ、って事にしたら上手い具合にまとまるよ。
ミドル・ムスタファ-----それの方が辻褄が合いそうですけど。だけど、それだと6本足の女性がアッチの世界に葬り去られる、というところまでの経緯がどうなってるのかさっぱりですけど。
Little Mustapha-----まあ、その辺はアクションだからね。ご都合主義で。
ミドル・ムスタファ-----というか、最初からずっとご都合主義じゃないですか。それに、なぜか知らないですが映画みたいなジャンルがいっぱい出てきて。意味が解りませんよ。
Little Mustapha-----まあね。ジャンル分けが難しいのはいつものことだしね。これはつまり「6 Leggedというジャンル」ってことなのさ!
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか?でも、なんかそれって生意気ですよね。
Little Mustapha-----ええ?!

Bonus Track「Cold Ethyl」について

Little Mustapha-----ということで、申し訳ないんだけど、上手くオチが付いたと思ったらボーナストラックがあるのを忘れてました。
ミドル・ムスタファ-----それほど上手くはなかったと思いますが。こういうところはちゃんとしてくれないと、これまでの長いインタビューが台無しですよ。
Little Mustapha-----台無しって、それほど重要なことでもないけど。それよりも、最後の一曲ですので頑張りましょう。
ミドル・ムスタファ-----インタビューで頑張るって意味が解りませんが。それはそうと、思い切ったカバーをやりましたね。
Little Mustapha-----まあね。しかもカバーだからあんまり堂々と公開できないんだけど、LMBAOが演奏してるし、ちゃんと譜面も作ったし手間はかかってるんだよね。
ミドル・ムスタファ-----なんでこの曲になったんですか?
Little Mustapha-----好きな曲だし。こういうロックの曲をオーケストラっぽいアレンジでやったらダサくて良いだろうな、とも思ったしね。そうしたらイイ具合にダサくなってアレンジ的には大成功。ただし、ボーナストラックにはあんまり時間をかけたくなかったから、歌い方が中途半端になってしまったよ。ものまねで歌うとけっこう似てる自信はあるんだけど、これは自分の声で歌うべきだとか思ったり。でも盛り上がってくるとものまねっぽくなってきたりして。
ミドル・ムスタファ-----そんな気はしますよね。どっちかというとものまねで全部やった方が面白かったかも知れませんが。
Little Mustapha-----まあ、そうだけど。あんまりカンコピというのもね。
ミドル・ムスタファ-----ところで、ストーリー的にこのボーナストラックは意味があるんですか?これって実は死体だっていうオチみたいなのがある感じの曲ですけど。
Little Mustapha-----最初はこの曲は "6 Legged" にぴったりかなと思ったけど。今日作られた大まかなストーリーの中だとあんまり関連がなかったりするけどね。生意気な彼女が幽霊として登場したらこの曲が会うんじゃないかな。
ミドル・ムスタファ-----というか、彼女って生きてることにしたんじゃないですか?
Little Mustapha-----そうだっけ?なんか上手くいかなくなってきたから、もう一回最初から考えようか。
ミドル・ムスタファ-----なにがですか?
Little Mustapha-----ストーリーに決まってるじゃん。
ミドル・ムスタファ-----いや、無理ですよ。もう時間もないですし。
Little Mustapha-----なにを言ってるんですか。これはほぼ二年かけてじっくり作ってきた作品だし。最後だけ焦ったらダメなんだよ。それに、キミが変にせかすからストーリーが曖昧な感じになったんだしね。
ミドル・ムスタファ-----いや、私は悪くないですよ。あなたが適当に話を作ったりするから。
Little Mustapha-----キミにも責任は大いにあるよ。まあとにかく始めるから。また1曲目からね。
ミドル・ムスタファ-----ええ、ホントにやるんですか?!
Little Mustapha-----当たり前だよ。
ミドル・ムスタファ-----…。

 ここで私は目覚めました。全てが夢だと解って私はほっと胸をなで下ろしたのです。あの意味不明な音楽を聴きながらストーリーを考えるなど、まさに悪夢です。では、今日はこれからインタビューがあるので私はこの辺で。場所はもちろんブラックホール・スタジオです。それではまた。

2012年 12月  Middle Mustapha

<!-- (Little Mustapha-----ここで夢オチかよ!)-->