シーズン・ワンの真実
これは作者が自身の作品を熱く語る場所ではありませんの。そういうのってアマチュアのかたがよくやってしまいがちですけども、それをやってしまっては、印象が悪くなりますでしょ。これまでのエピソードの「あとがき」だと思ってくだされば結構でございますのよ。でもなぜかインタビュー形式ですわ。(スケアリー)
「ペケファイル」について
正直言ってこれほどの人気が出るとは思ってもいなかったよ。
-----このコーナーは少しも人気がありませんが?
そうなの?まあ、ボクの頭の中では大人気だよ。確かに、こんな長い文章誰が読むんだ?って感じだけど。
始めた時は、自分の頭の中にある話を文章にするのにはたいした量はいらないだろうと思っていたんだ。でも実際に書いてみて驚いたね。第二話の「猿軍団」でエフ・ビー・エル初の捜査活動が始まった訳だけど、同時に私がストーリーのある長い文章を書くのも始めてだったんだ。なるべく詳しく書いた方がいいだろうと思って書いていたら、出だしの場面だけでかなりの量を書いていたね。文庫本で言ったら十ページ分ぐらい。あの牧場のじいさん、ばあさんの話だけで一話が終わってしまいそうな感じだったよ。仕方がないので、そこまで書いた文はボツにして書き直したけどね。
ペケファイルはいかに簡潔に書くかが重要だということが解ったね。それでも短すぎれば読んでいる人は何が起こったのか解らないし、長すぎてもよくない。長い文章はあまり好まれないからね。特にちらちらしてるパソコンの画面では。本当は多少長くても詳しくいろいろな説明をしていった方が、話に引き込まれるんだけど。ボクにそれだけの技量があるとは思えないし、分かり易さの方を優先させたんだよ。
それにくだらないギャグはいくらでも思いつく。それを全部書いていたら、と思うとゾッとしてしまうよ。
-----どうでもいいですけど、話の中に作者であるあなたと、Dr.ムスタファの名前が出てくるのですが?
そういえばそうだったね。あのおかげで少し話が解りづらいと思っている人もいるかも知れない。でもそれは仕方のないことで、このペケファイルの出来た経緯と関係があるんだ。
このホームページのどこを見てもボクがどこに住んでいるどんな人間なのか、或いはどんな生物なのかは書かれていないんだ。それはこのホームページが出来た時から同じで、でもまあ当時はちょっとしたプロフィールの紹介もあったけど。それでLittle Mustaphaの真実というコーナーを作ってそこにエフ・ビー・エルのモルダー・ムスタファという人物を登場させたんだ。それがペケファイルの始まり。つまりモオルダアの兄、モルダー・ムスタファはLittle Mustaphaのことを捜査していたんだ。そのコーナーを読んでいればそのうち私、すなわちLittle Mustaphaというのがどういう人なのかが解るかも知れない、というコーナーになるはずだったんだけど面倒だから続けなかった。それが今のエピソードにも影響しているということなんだ。でも今のペケファイルに登場するLittle MustaphaとDr.ムスタファは別のところに登場する二人とは別人だと思って欲しい。そうしないと訳が解らなくなってくるから。ペケファイルに登場するLittle MustaphaとDr.ムスタファはモオルダアが追っている究極の謎、エイリアンと同じような未知の存在、ということにして欲しいんだ。
混乱を避けるためになるべくこの二人の名前は出さないようにしているけど、話が進んでいけばまた名前を出さざるを得なくなるからね。
-----どうしていきなりシーズン・ワンが終了してしまったんですか?
理由は単純。登場人物みんながボケ始めてつっこむ人がいなくなったからなんだ。これはしばらく間をおいて、少し真面目にやらないといけないと思って。
それに、モオルダアの身に何が起こったのか良く解らない状態で話が次回に続くというのもシーズン終了にふさわしいでしょ。海外の人気ドラマシリーズっていうのは大抵そういう仕組みになっているんだ。そうすれば次のシーズンが始まった時に第一話だけはみんな見るからね。それにそうすることで、放送する会社は番組を打ち切りに出来なくなるんだ。制作側の策略ってヤツだね。それをまねしてみたんだ。でもペケファイルの場合は次のシーズンが始まるまで一年も待つことはないよ。制作するのも発表するのもボクだからね。続編は出来次第発表されるから。
もともと、シーズンを分けるなんて構想はなかったしね。ここでは全て思いつきで進んでいくんだよ。
でも完結していない話を発表してしまうところにはちょっと問題があるんだ。これまでのエピソードはだいたいのあらすじを考えて書き始めていたんだけど。必ずしもあらすじどおりに話が進むとは限らないんだ。途中で違う展開や結末を思いついて前半部分に修正を加えることは何度もあったんだけど、一度発表してしまってからではそれが出来ない。もしかするとシーズン・ツーの始めのエピソードは矛盾だらけになるかも知れないよ。(制作総指揮:Little Mustapha)
「序章」について
正直なところを言うと、これを書いた時はまだ'the X Files'のファンではなかったんだ。興味はあったけどね。次のエピソードを書き始めるまで二年近くかかってるけど、そのあいだに、いつの間にかファンになっていたねえ。何ていうか'the X Files'というのはボクが思っていたよりはるかにポップな感じだったんだ。(Little Mustapha)
「ムッシューとマドモアゼル」について
ボクが落ち着きがなくて、いろいろなところに興味が行ってしまうのは知っているよね。だからボクが常に'the X Files'だけのファンだと言うことはあり得ないんだ。ということはつまり、ペケファイルというのもただ単にエックス・ファイルのパロディにはならないと言うこと。
モオルダアのモデルは実はフランスの優秀な警察官「クルーゾー警部」だったりもするんだ。「クルーゾー警部」を知らないって?そういう人は「ピンクパンサー(アニメじゃない方の)」シリーズと「暗闇にどっきり」を見るべきです。それを見て笑えなかった、という人はペケファイルを読んでも笑えないかも知れないよ。
それと、あの美女はまた登場するかも知れないね。モオルダアの最大の敵は美女なのだから。(Little Mustapha)
「猿軍団」について
あたくしが露天風呂に入るシーンはどうしてカットされているんですの?だからペケファイルは人気がないんですのよ。(スケアリー)
やっぱり舞台は日光にするべきだったかな。〈嘘笑い〉(Little Mustapha)
事件が解決した後の車中でのボクがいいだろ?ボクは結構ミステリアスなんだ。(モオルダア)
私は、あのいつでも困った顔をしているハリウッドの俳優とは関係がないからね。実際に私の方が格好いいし。(ニコラス刑事)
私は酒をやめていたんだけどペケファイルのおかげでまたアル中だよ。ウィスキーはタバコと違ってはふかすわけにはいかないからね。(ウィスキー・ドリンキングマン)
「ドドメキ」について
よく考えたら、本物のエックスファイルを見たことがない人はここに登場するドドメキさんやウィスキー・ドリンキングマンの容姿を想像できないかも知れないね。二人はともに怪しい人物なんだけど、「怪しい」にも種類があるからね。
夜の闇にスーツに身を包んで現れ、仕事を済ませるといつの間にかどこかへ消えるというような怪しさもあるし、中学校の体育の授業で着るようなジャージを着て寝ぐせ頭のまま歩き回る中年男性も怪しいよね。ドドメキさんもウィスキー・ドリンキングマンも前者のタイプの怪しい人なんだけどね。話の中ではあんまり解らないかも知れないね。でも読んだ人がどんな「怪しさ」を想像するかによって話の印象が少し変わっていくのも面白いかもね。(Little Mustapha)
これは次のエピソードのオープニングになる予定だったらしい。独立した話になったおかげで私の登場機会も増えたわけだが、夢の話じゃねえ・・・。(スキヤナー)
「HANAKO」について
モオルダアが最新型のモデルガンを手に入れる話。だんだん本家のエックス・ファイルから遠ざかってきているとは思いつつも、面白ければそれでいいということで書かれた話。実際にはこれより前の話もエックスファイルのパロディと言うには、オリジナルと話がかけ離れすぎていよねえ。〈Little Mustapha)
あたくし、本当に胸が小さいわけではありませんからね。あれは演出上仕方なかっただけのことですから。勘違いなさらないでくださいな。(スケアリー)
ボクはいつでも危険と背中合わせって感じだろ?それから、タニマダ先生は間違いなくボクに惚れているよ。(モオルダア)
小学校のトイレに少女の死体があったっておとがめなしだよ。何しろ、こんな話は誰も読んでいないんだからね。腹が立つから、もの凄く卑猥で不道徳な話でも書いてやろうかな。(Little Mustapha)
「殺人豆」について
ボクの作曲した「殺人豆の恐怖」を元にして作られた話なんだ。豆というのは「ちっぽけな」とか「とるに足らない」みたいな意味で使われがちだよね。そんな豆に襲われて殺されることがあったらそれはきっと凄く恐ろしいことだと思うよ。(Little Mustapha)
この話からなぜかボクの名前が変えられてしまったけど、ボクが優秀な捜査官だということには変わりはないからね。(モオルダア、exモルダア)
芸術というのは時として人の命をも救ってしまうものなのですよ。(天才バイオリニスト・スキヤナー)
「サマータイム」について
だらだらと書いていたら凄く長くなってしまって三話に分けることにしたよ。このエピソードでの私に対しての教訓は、登場人物を多くすればするほど話は長くなる、ということ。始めの予定どおり書いていたらきっと三話では収まりきれなかったかも知れない。実際には登場しないもう一人の人物が登場する予定だったけど、やめにしたよ。
この話ではまたエックス・ファイル以外のパロディが登場するけど、そこでもまたパロディしきれなかった感は否めないねえ。でも、まあいいか。あのボイスレコーダはスケアリーをいらつかせるのには大いに役立ったから。
ちなみにここで登場する下田のいろいろな機関(警察署とか)は実在のものとは一切関係がないからね。だれも読んでないと思うと好きなように書いてしまうけど、一応ことわっておかないとね。
前にも言ったとおり、あたくしの入浴シーンをカットするからペケファイルは人気が出ないんですのよ。(スケアリー)
ボクの天才的直感(少女的第六感)を使えばきっとどんな事件でも解決しちゃうんだろうなあ。(モオルダア)
私が女子高生アイドルだからって、演技がへたくそで漢字がほとんど読めないとか思ってるでしょ?そのとおりよ!(若女将・アイ)
世の殿方のためにも私がもっと登場するべきだとは思いませんでしたか?そうすれば、この話は大人の女の色香で溢れかえって素晴らしい出来になったはずですよ。(女将・瞳)
「後門の狼」について
トイレに座っている時に思いついた話。それ以上は詳しく言えないけどね。本当は途中の詳しい話とかも考えていたんだけど、書いているときっと気分が悪くなるに違いないということで書かなかったんだ。それに次の話のアイディアも固まってきていたところだったしね。(Little Mustapha)
「前門の虎」について
本当は「猫娘」というタイトルになる予定だったけど、前回のタイトルに合わせて「前門の虎」に変更。おかげでトラパンツのネタを思いつくことが出来たよ。順番としてはトラの方が先に来るべきなんだけどね。
シーズンの最終回としてはふざけすぎなんだけど、ふざけていないと事件は解決しないんです。ペケファイルの場合は。特にモオルダアには思いっきりふざけてもらわないと。
ということでモオルダアの大ピンチみたいなところでシーズン・ワンは終了。もしかするとモオルダアは何者かに殺されていてシーズン・ツーでは違う人がモオルダアの変わりに出てくるかも知れないよ。という前ふりをして、続きはシーズン・ツーが発表されるまでのお楽しみ。(Little Mustapha)
ボクはきっと生きているはずだよ。作者は間違いなくボクに惚れているからねえ。(モオルダア)
あたくしがポッチャリとか、太っているとか、絶対にあり得ませんから。(スケアリー)
私を走らせるようなことは今後一切やめにして欲しいね。(ドドメキ)
一つ覚えておいてもらいたいことがある。私が出てくる時にはその話が後のエピソードで重要な意味を持っていることがあるから気を付けていた方がいいぞ。(ウィスキー・ドリンキングマン)
SFXについて
ペケファイルは文字だけで構成されているのでSFXはありません。(特殊効果担当:FX・ムスタファ)
オープニングムービーは全部静止画、つまり写真や絵から作られているんだ。なにしろここにはビデオカメラなんて高価なものはないからね。でも絵が動いてそこに音楽がつけばそれなりに見えなくもないよね。不思議なことだね。(Little Mustapha)