holicRSSFeed

#088 「シカダマン」 2006-09-24 (Sun)

 なんだかややこしいことになってきましたねえ。でも、もうこれ以上このBlack-holicを変な話連載コーナーにするわけにはいかないので、今回は二話一挙掲載!(何でビックリマークをつける?)

 それでは第2部、始まります!(またビックリマークだよ。)

 テレビの中でリポーターやスタッフたちが次々に倒れていく姿を見て、Little Mustaphaたちは言葉を失っていた。テレビの画面は一瞬真っ暗になったのだが、すぐにスタジオに画面が切り替わって今ではスポーツニュースを流している。


ニコラス刑事-----まただ。せっかく復活したのにまたウッチーがひどい目にあってるよ。ガッカリしちゃうよ。あんなにカワイイのになあ。ねえ。あの子カワイイよねえ?

一同(ニコラス刑事除く)-----別にそうでもないかなあ。

ニコラス刑事-----なんだよ、みんなそろって。

ミドル・ムスタファ-----そんなことより、またもや大変なことになってきましたよ。

Little Mustapha-----ホントだ。この前ゾンビが街に溢れかえった時と同じパターンだよ。

Dr.ムスタファ-----ホントだよ。あの時は大変だったなあ。

マイクロ・ムスタファ-----みなさん。ちょっといいですか。そんなことを言い合っていても読んでる人は全然意味が解りませんよ。それより我々は今危険な状態にあるのですよ。

Little Mustapha-----ああ、そうだった。このミンミンゼミが入っているというダンボールはどうすれば良いんだ?

ミドル・ムスタファ-----そっちが先ですか?

ニコラス刑事-----そうだぞ。そんなことよりウッチーがあんなことになった現場はこの近くなんだろ?

Dr.ムスタファ-----それに、そこはセミ男君がいた場所でもあるんだからな。

ミドル・ムスタファ-----とすると、もしかするとセミ男さんが謎のウィルスに感染していて私たちも、ということですか?

ニヒル・ムスタファ-----それはちょっと違うぜ。セミ男はウィルスに感染してるんじゃないぜ。この男が忌々しいウィルスの運び屋だってことだよ。

セミ男-----何で、そんなことを言うんですか?

Little Mustapha-----そういえば、そうだねえ。でもボクらにはまだ感染してないみたいだしなあ。空気感染ではないということかなあ。

マイクロ・ムスタファ-----そんなふうに早とちりしてしまうのは危険ですよ。あのウィルスがセミ男さんのすんでいるところで発生したのなら、そのことに一番詳しいのはセミ男さんですよ。ここは一つ、セミ男さんに色々聞いてみてはどうでしょうか?

ミドル・ムスタファ-----それもそうですねえ。

ニヒル・ムスタファ-----じゃあ、ここは一つ聞いてみようか?

Little Mustapha-----そうだね。ここは一つセミ男さんお願いします。

セミ男-----じゃあ、ここは一つ話してみましょうか。

ミドル・ムスタファ-----ここは一つよろしく。

セミ男-----始めにいっておきますけど、あのウィルスを運んで来たのは私ではありません。あれは私の故郷シカダマン島に固有のウィルスですけど、セミ男には感染しないんです。それから、シカダマン島の住民もウィルスに感染しても発病することはありません。彼らは昔からセミを食べる習慣があって、そのために体内に特殊な抗体があるのだといわれています。

Dr.ムスタファ-----セミ男君。キミはずいぶんと博学だねえ。

セミ男-----まあね。地面の下に7年もいたんですから、勉強する時間は沢山あります。余談ですが、私の仲間のセミ男たちも大抵はインテリですよ。

Little Mustapha-----へえ、そうなのか。それじゃ地面の下ではムラムラしているだけでなく勉強もしていたんだ。まるで受験生だね。

ミドル・ムスタファ-----なんですか、それ?

Little Mustapha-----受験生は大抵ムラムラしながら勉強するからね。

ニヒル・ムスタファ-----それよりも、話の続きはどうなるんだ?

セミ男-----そうですね。まず結論から言ってしまうと、ウィルスを運んできたのはきっとあの研究室で死んでいた二人のうちのどちらかでしょう。或いは二人とも感染していたのかも知れない。シカダマン島では外からやって来る人たちは大抵あのウィルスに感染してすぐに死んでしまいます。でも中には感染してもすぐに死んでしまわずに徐々に症状が悪化していき感染から死までに時間がかかることもあるのです。今回がそうだったのでしょう。さらに悪いことに感染した人間が島の外に出てしまったために被害が広がっているんです。

Little Mustapha-----それはアウトブレイクな話だなあ。ちょっとこれをネタにして映画でも作ろうか?

ミドル・ムスタファ-----ちょっと、こんな時に変な企画を考えるのやめてくださいよ。

ニコラス刑事-----それよりも、セミ男君。キミの話を聞いているとウィルスに感染したら助からないみたいな感じだけど、助かる方法はないのか?ここは一ついい方法を教えてくれないか。

Dr.ムスタファ-----ここは一つお願いするよ。

セミ男-----さあ、どうなんでしょうねえ?シカダマン島の人にいって住人の体を調べれば、抗体がどんなものだか解るかも知れませんが、シカダマン島に行くだけでもすごい時間がかかりますからねえ。

Dr.ムスタファ-----それは大変なことだぞ。もしワクチンを作ることに成功してもその時に日本には生存者があるのか解らないということだな。

セミ男-----そう心配することはありませんよ。あのウィルスは夏の終わりとともに消えてしまいますから。

Little Mustapha-----ええ?!そうなの?なんだか悲しいなあ。

ニヒル・ムスタファ-----「ひと夏の思い出ウィルス」だなあ。

ミドル・ムスタファ-----なんですか、それは?

ニコラス刑事-----まあ、でもこれで一安心だな。もう一週間もすれば夏も終わりだろう。それまで静かに家の中にいれば良いんだな?

Little Mustapha-----それじゃ、また飲み直そうか。

ミドル・ムスタファ-----まだ飲むんですか?

Little Mustapha-----だってほかにやることないでしょ?

Dr.ムスタファ-----良いんじゃないのか?

ニコラス刑事-----そうだな。しこたま飲んで一週間寝れば良いんだよ。

ニヒル・ムスタファ-----気は進まないけど、どうせみんなそうするんだろ?

ミドル・ムスタファ-----じゃあ、仕方ないですね。飲みますか。

マイクロ・ムスタファ-----ちょっと待ってください!

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----何だ、キミいたの?

マイクロ・ムスタファ-----いますよ!それよりもみなさんは大事なことを忘れていませんか?

Dr.ムスタファ-----またそれか?

マイクロ・ムスタファ-----みなさんは、あのウィルスがどんなものであって、どう対処すれば良いのかが解ったかも知れませんが、外にいる人たちはそのことを知らないのです。特に感染症対策の特別チームの人や警察はまず研究室の二人を疑うでしょう。そして、私たちが始めそう思ったようにセミ男さんに疑いの目がいくはずです。やがて彼らは私たちを見つけるでしょう。ニコラス刑事さんがここにセミ男さんがいることを知ったように。そして彼らはセミ男さんを連れ去り、さらに私たちもどこかへ連れて行かれるでしょう。どこかの施設に隔離されたり、或いは最悪の場合、この事件をなかったことにするために我々を焼却処分してしまうかも知れませんよ。

Little Mustapha-----なんでボクみたいな発想なんだよ?

ミドル・ムスタファ-----焼却処分はないにしても、言ってることは納得できますねえ。

ニヒル・ムスタファ-----だいたいニコラス刑事さんはどうやってセミ男さんのことを知ったんだ?

「ねえ、あなた?」

「…」

「あなた!」

「……」

「あなたってば!」

「うわあ!…なんだキミか」

「なんだじゃありませんわよ。そんな乳酸みたいな顔して」

「乳酸?」

「そうですわよ。乳酸みたいに目の焦点が合ってないですわよ」

「なんだか目眩がしてねえ。それに耳鳴りもひどくて。風邪でもひいたかなあ?」

「そんなことより、あなた。あすこをご覧になって。ほら入道雲」

「あっ、ホントだ。ちょっと涼しくなったけど、まだまだ夏なんだなあ」

「ウフフフッ。あなたったら。いつになってもそうなんだから」

「何が?」

「あなた。あれは入道雲なんかじゃございませんのよ」

「そうなの?」

「あれはね、あなた。あれは大切な夏の思い出」

「ん!?」

「人恋しくなる秋への序曲ですのよ」

「なんだそれ?」

ミドル・ムスタファ-----つまり、こういうことですね?ニコラス刑事さんは「セミ泥棒」を追ううちにセミを使って100%アナログなデジタルディスクを作る研究をしている科学者のことを知った。そしてその科学者はミンミンゼミを使ってそのディスクを作っている。そういうことですね。

ニコラス刑事-----そうなんだ。

ニヒル・ムスタファ-----じゃあ、その科学者がセミ泥棒なんじゃないか?

ニコラス刑事-----私も始めそう思ったんだが、盗まれたのはアブラゼミでミンミンゼミではないんだよ。でもその科学者が言うには、この辺にセミを研究している別の科学者がいて、その科学者が最近謎の生物をどこかから捕まえてきたということだったんだ。何でもその謎の生物というのはセミを食べて生きる恐怖のセミ男だと言っていたんだよ。それで私は周辺で聞き込みをして、得られた情報からここにたどり付いたということだ。セミ男はいたけど、セミ泥棒じゃないのなら仕方がない。そういうことだ。

マイクロ・ムスタファ-----そうですか。そうだとすると特別チームがここを見つけるのも時間の問題ということです。

Dr.ムスタファ-----それはまいったなあ。どこか別の場所に逃げたらどうなんだ?

ニヒル・ムスタファ-----何言ってんだよ。外に出たらいつウィルスに感染するかわかんないんだぜ。

Little Mustapha-----それなら、やっぱり飲むしかないでしょ。

ミドル・ムスタファ-----飲まなくたって良いと思いますが…。

セミ男-----だったら、飲みましょうよ。特別チームがここを見つけるかどうかはまだ解らないのだし。私もせっかくこうして普通の人間と知り合えたのですから、ここは楽しくやりましょう。

Little Mustapha-----さすがはセミ男さん。話がわかるなあ。

ミドル・ムスタファ-----というか、あなたは飲みたいだけじゃありませんか?

マイクロ・ムスタファ----- …あのう?ちょっと良いでしょうか?

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----なんだ、キミ…

マイクロ・ムスタファ-----いますよ!

Little Mustapha-----なんだ、解ってたのか。

マイクロ・ムスタファ-----それより、もう一つ問題がのこっていますよ。そのダンボール。

Little Mustapha-----ああ、これかあ。これどうしようか。ミンミンゼミなんでしょ。

マイクロ・ムスタファ-----私が思うにこのミンミンゼミは、さっきニコラス刑事さんの話に出てきた科学者の元へ届けられるべきものが、誤ってここに届けられたということは考えられませんか?

ミドル・ムスタファ-----ないこともないですねえ。

Dr.ムスタファ-----だったら、夏が終わったらその科学者のところに届けてあげればいいじゃないか。

ニヒル・ムスタファ-----先生。そんなに時間が経ったらセミは全部死んでるぜ。

一同-----アハハハハ!

「畜生め!こんな面倒なことになるんだったら闇組織の力なんか借りなければ良かったんだ。ミンミンゼミごときを直接私のところへ届けられないなんて。おかげで私が研究のために費やす貴重な時間が台無しだ。あの男…ミニ・ムスタファとかいったな。大量のミンミンゼミの捕獲に法外な額を払わせたうえに、こんな苦労をかけさせるとは。…あったぞ。これがミンミンゼミの入ったダンボールということだな。フン!あいつもケチな男だ。足がつくから直接送ることはできないだと?今後はあの男に何かを依頼することは決してないだろう。まあいいさ。このミンミンゼミを私の研究室に持ち帰れば、後は100%アナログなバックアップディスクを作って、私は時の人となるのだから。…どれどれ、ミニ・ムスタファの捕まえてきたミンミンゼミがどんなものだか、確認してみようじゃないか。…うわーっ!なんだこれは!?アブラゼミじゃないか!!…うわーっ!助けて。アブラゼミに殺される!誰かー!お助けー!………」

Dr.ムスタファ-----というわけでねえ、この方法で幽体離脱をすると湿気に弱くなってしまうんだよ。最悪の場合、幽体が溶けてなくなってしまうかもしれんなあ。

ニコラス刑事-----へえ。そうなんですか。それじゃあやっぱり「幽体離脱で女湯に…」というのは夢の話なんだなあ。

ニヒル・ムスタファ-----おい先生!いつの間にオカルトなんて研究し始めたんだ?

Dr.ムスタファ-----これはオカルトなんかじゃないぞ。ちゃんと科学的根拠に基づいた幽体離脱だ。

Little Mustapha-----まあまあ、そんなに熱くならなくてもいいじゃない。それよりも、今日はプロ野球やってたでしょ。ちょっと見てもいいかな?中継してるのに見てないとどうしても気になってねえ。

 Little Mustaphaがテレビをつけると試合はちょうど良い場面。

実況-----さあ、2アウト、一三塁。一発出れば逆転という場面でバッターは四番のポンセ。

解説-----ここはピッチャー要注意ですよ。

実況-----ピッチャー、セットポジションから第一球…。打ったー!センターへの大きなフライ、これは意外とのびるぞ!入るか?入るか?

 ここでいきなり画面が切り替わって、お馴染みのニュースのスタジオに。

スタジオのキャスター-----試合の途中ですがここで臨時ニュースです。今日の夕方からセミの人間襲撃事件や、謎のウィルス騒動が起きている地域でまたも事件が起きました。警察は「これってテロ?」ということで、現場付近で厳重な警戒態勢をとっているもようです。それでは現場から、入院したウッチーに変わって新人美人女子アナに浴衣姿で中継してもらいましょう。

浴衣女子アナ-----ハーイ。こちら現場です。先程、謎のウィルスに冒されて緊急入院したウッチー先輩に変わって現場からお伝えします。

スタジオのキャスター-----その浴衣。なかなか似合ってますよ!

浴衣女子アナ-----ありがとうございます。私も初のリポートということで張り切っていきたいと思います。

スタジオのキャスター-----それで、そこで起きた事件とはどんなものなんですか?

浴衣女子アナ-----私は今、住宅街から少し離れたところにある貸倉庫にいるのですが、見てください。もの凄い数の警察のかたがワイワイしています。ここで何があったと思いますかあ?

スタジオのキャスター-----ええ。だからそれを聞いたんですよ。

浴衣女子アナ-----正解です。そうなんです。ここで起きたのはまたしてもアブラゼミの襲撃事件だったのです。現場は非常にドタドタしたかんじで、先程被害者の男性が救急車で運ばれていったのですが、救急隊員と警察がバタバタしていた感じで、作業に手間取り、病院に搬送される前に被害者の死亡が確認されたということです。

スタジオのキャスター-----そうですか。なんか、あなたポストウッチーを狙ってませんか?…そんなことはいいか。それより、その他になにか情報はありませんか?

浴衣女子アナ-----はい。実はですねえ、先程住宅街で起きたセミの襲撃事件とここで起きたセミの襲撃事件には共通点があることが解ったのです。それがなんだか解りますかあ?

スタジオのキャスター-----解りませんよ!

浴衣女子アナ-----そのとおりです!なんと先程の現場にも、この貸倉庫にもダンボール箱がゴロゴロしているのです。

スタジオのキャスター-----それは事件と関連があるのでしょうか?

浴衣女子アナ-----それを私が知るわけありません。しかし、どちらのダンボール箱にも宅配便の伝票が貼ってあり、住宅街の方は「リンゴ」そしてここにあるものには「桃」という品名が書かれていたということです。私が推理するところによると、犯人は果物大好き人間か、或いは八百屋さんではないかと思われます。

スタジオのキャスター-----余計な推理は混乱を招くのでやめてください。ところで、その近くで起こったウィルス事件ですけど、そちらに関しては何か情報はありませんか?

浴衣女子アナ-----はい。そちらに関してはダメダメです。

スタジオのキャスター-----情報がない、ということですか?

浴衣女子アナ-----かいつまんで言うとそういうことです。しかし私は先程から現場付近を駆け回ってリポートしていたためでしょうか、なにやら急激に目眩がしてきました。もうフラフラです。

スタジオのキャスター-----それはウッチーに続いてあなたも感染したということですか?

浴衣女子アナ-----(しゃがんで頭を抱えている)

スタジオのキャスター-----大丈夫ですか?

浴衣女子アナ-----(倒れる)

スタジオのキャスター----- …今のところこれ以上の情報はなさそうですね。先程試合の途中で放送を中断したプロ野球の結果ですが、ポンセのセンターフライで試合終了ということです。勝ち投手…

Little Mustapha-----なんだ、負けたのかよ!

ミドル・ムスタファ-----いやいや、そこはどうでもいいでしょ!

Dr.ムスタファ-----これは、ますますそこのダンボールが気になるな。

ニヒル・ムスタファ-----セミ男さん。その中は本当にミンミンゼミなのか?

セミ男-----はい。賭けてもいいですよ。絶対にミンミンゼミです。

マイクロ・ムスタファ-----これは興味深いです。「リンゴ」「梨」「桃」と全てが果物なのに、ここにあるダンボールだけがミンミンゼミ。これにはいったいどういう意味があるのでしょうか?

Dr.ムスタファ-----「梨」なだけに問題ナシ、ってことか?

一同(Dr.ムスタファ除く)-----えー…!?

Little Mustapha-----なんか、やる気なくなっちゃうよ。

ニヒル・ムスタファ-----やる気なくなるな。

Dr.ムスタファ-----なんで?

ミドル・ムスタファ-----なんだか、もう考えるのも面倒です。

Dr.ムスタファ-----私のせいなの?

ニコラス刑事-----そういうことかな。

「ねえ、あなた。…あなた。…。あーなーた!」

「うわあ!何だキミか」

「何だじゃありませんわよ。キュウリのトゲトゲみたいな顔して」

「キュウリのトゲトゲ?」

「それよりも、あなた。地獄って知っていらっしゃる?」

「地獄?何だよ急に」

「ウフフッ。あなたは知っていらっしゃるの?地獄っていうのはねえ、いつまでもダラダラ続くの」

「なんだそれ。怖いからやめてくれよ」

「あなた。いつまでもダラダラ、ダラダラ続いたらどうなさいます?」

「えっ!?どうするっていわれても」

「あたくしがあなたに地獄をお見せしてあげましょうか?」

「ちょっと、やめてくれよ。怖いじゃないか」

「ウフフフッ。かわいい人。そうですわよねえ。あたくしがそんな事しなくても、あなたはもうすでに地獄にいるんですから」

「えっ!?それどういうこと?」

「ウフフフッ。おかしな人ですわ、あなたも。ウフフフッ…。ウフフフッ…」

第3部へ続く