Little Mustaphaはここにいないことになっています。それはここBlack-holicの更新が面倒になったLittle Mustaphaが考えた口実です。最近は、どうしようもないブログ「RestHouse」にここに書くべき事まで投稿してしまうようになったので、ここに書くネタがないのです。「ブログ脳の恐怖」というのはここをサボるために生み出された架空の現象です。
しかし、実際にはそうなりませんでした。「ブログ脳の恐怖」を書いてしまったためにLittle Mustaphaは大変な苦労を強いられることになりました。せっかくここに書くネタが見つかっても自分が失踪中であることになっているので、書くことが出来ません。それで、なんとかLittle Mustaphaを都合良く復帰させる手段として「the Peke-Files」が利用されました(episode#015「GONE」)。失踪したLittle Mustaphaをエフ・ビー・エル捜査官達が見事に見つけだして今回からここはLittle Mustaphaが書くことになっていたんです。しかし、Little Mustaphaはまだ戻っていません。ですから私、ミドル・ムスタファが書いているのです。
(the Peke-Filesの話は結構長いので面倒だ!という人は読まなくても大丈夫だと思います。)
いろんなコーナーをまたいで話を進めるからこんな事になるのです。もう収集はつきません。ブログ脳問題を特集している最中にLittle Mustaphaは姿を消しました。それからしばらくしてなにくわぬ顔をして帰ってきたLittle Mustaphaですが、今度は私の目の前から煙のように消えてしまいました。あれが本当にLittle Mustaphaだったのかどうかは知りませんが、とにかく消えてしまったのです。魔法みたいに。
それ以来、誰もLittle Mustaphaの姿を見たものはありません。あの忌々しいブログ「RestHouse」にはLittle Mustapha名義でひどい内容の投稿が続いているのに。もう私達はLittle Mustaphaに会うことは出来ないでしょうか?
Dr.ムスタファ:あの話(the Peke-Files「GONE」)によれば彼はコンピューターの中に入ってしまった事になってるんだろ?それで最後はそのコンピューターのシステムが壊されてみんな助かったみたいな感じで書かれていたから、きっとLittle Mustaphaだってどこかにいるんじゃないか?それに最近ではプロ野球中継を見たり草野球をやってたりしてるってあのブログに書いてたぞ。それは彼が現実世界に戻ってきている事の証拠になると思うがね。
ニヒル・ムスタファ:もしかするとヤツはこんな現実世界にはウンザリしていたのかも知れないぜ。くだらない問題に悩み続けなくてはいけないこんな世界よりは、コンピューターの中に作り上げられた架空の世界にいたほうがよっぽど楽なのは誰でも理解出来ることなのさ。あんなにいい加減な感じでやってても、誰だって心の底には暗い問題を抱えているものなのさ。でも架空の世界に肉体ごとはいることが出来るんだったら、出てくる理由は見つからないね。…現実世界の事もブログに書いているって?それが現実だと誰が証明出来るんだ?今じゃコンピューターの中で二つ目の人生を送れるサービスだってあるんだぜ。その中ではプロ野球中継を見たり草野球をやることだって不可能ではないのさ!
マイクロ・ムスタファ:私は始めからおかしな事になると解っていたんです。だいたい「ブログ脳」というのが脳の特定の状態ではなくて良く解らないキャラクターとして登場した時から変だと思っていたんです。the Peke-Files「GONE」を読めばそのブログ脳というのが、どういう過程を経て彼の前に現れたのかがある程度は推測出来ますが、Little Mustaphaの書いたあの話は欠陥が多すぎるのです。全てを説明するには書かれていない部分が多すぎます。これは私の書いた「ブログの季節」で書かれている話と非常によく似ています。「ブログの季節」に登場する植部呂具・貴恵太(ウエブログ・キエタ)は自分の肉体全てをブログの記事にする方法を考え出し、何かとてつもない…(未完)
このようにLittle Mustapha's Black holeの主要メンバーは好き勝手に言っています。しかし彼らはブログ脳の本当の恐ろしさをまだ解っていないのです。一つの巨大サイトを破滅に追い込みかねないブログ脳の恐怖を。Little Mustaphaがここに戻ってこないとなれば、それは現実のものとなるでしょう。Little Mustaphaだけがあのどうしようもないブログを更新し続け、私達の存在は忘れ去られるに違いありません。ファイル容量の制限で邪魔になったLittle Mustapha's Black holeは内部のコーナーである「RestHouse」だけを残して消去されることだって考えられます。それでもLittle Mustaphaはあの休憩所で休憩し続けるのです。これまでLittle Mustapha's Black holeを裏で支えてきた我々の事など全て忘れて、彼はおバカな投稿を続けるに違いありません。
誰もいないブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)で一人考えていると、ふとあることに気がつきました。ここに来た時は気付かなかったのですが、この部屋にある電話機の小さなランプが点滅しているのです。これは明らかに留守番電話にメッセージが残されていることを示しているのですが、ここは話を話を展開させるためにランプの点滅しているボタンを押してみるべきでしょうか?押したとしても、私一人しかいないこの部屋でそれほど話が盛り上がるとは思えませんが、話が展開するのなら押してみるしかなさそうです。いつものように留守番電話が機械的に機械的な事を話し始めました。
留守番電話-----ピーーーッ!ゴゼン・ニジ・ニジュウ・ニ・フン。イッケンデス!
「大変な事になったよ。って言ってもボクが自分の部屋に電話をかけて自分の留守番電話にメッセージを残しても意味はないけどね。もしかすると誰かがボクの部屋に入ってきてこのメッセージを聞いてくれることもあるかも知れないから。…それで、大変な事というのは、あれはミニ・ムスタファだったんだよ。覚えてるかな?以前のLittle Mustapha's Black hole内に密かに自分のページを作ってLittle Mustapha's Black holeの乗っ取りを企んでいたミニ・ムスタファだよ!あのブログ脳というのはボクのブログ脳ではなくて実はミニ・ムスタファの仮の姿だったんだ。詳しいことが聞きたかったらボクの携帯に電話してくれ!と言いたいところなんだけど、実はボクは何故かこのどこだか解らない場所にあるネットカフェにいるんだ。本当は自分の部屋にいたはずなんだけど。それで携帯電話はまだその部屋にあるんだ。だからこれを聞いている人は自分の電話でボクの携帯に電話をして一人二役で二つの電話に向かって話をするしかないね。それじゃあ、ボクはなんとかしてそこに戻る手段を考えないといけないからこの辺で。というか、今日のこの留守電話のメッセージはやけに長く録音出来るねえ。いつもは重要な所で録音が終わっているのだけど。まあ、どうでも…」
メッセージオワリ!
全然意味が解りません。ただしミニ・ムスタファというのには聞き覚えがあります。確か、二度目ぐらいのこのサイトのリニューアルでそのミニ・ムスタファのページというのは削除されてしまったはずなのです。ミニ・ムスタファという人はLittle Mustaphaに深い恨みを持っているということでした。ということはLittle Mustaphaの身に何かしらの危険が迫っているということかも知れません。
しかし、Little Mustaphaとの連絡がとれない今、出来ることといえば自分の携帯電話でこの部屋にあるLittle Mustaphaの携帯に電話して二つの携帯を交互に持ち替えて話をする、というLittle Mustaphaの言っていた良く解らない話を信じることしかありません。
とはいっても、この散らかった部屋にLittle Mustaphaの携帯電話は見当たりません。もしここにあるのなら電話をかけたら着信音が鳴り出すはずなので、それで見つけられるのですが。仕方がないのでLittle Mustaphaの携帯に電話をしてみることにします。
電話をかけると部屋の隅の方で淋しい音がしました。Little Mustaphaの携帯電話が鳴るのをこれまで一度も聞いたことがありませんでしたが、どうしてこんな淋しい音がするのでしょうか?今はそこを気にしても仕方がない。とりあえず音のしている方へ行って散乱している本を掻き分けてみるとLittle Mustaphaの携帯電話が出てきました。その電話は確かに鳴っていて、液晶画面には私の名前が表示されています。Little Mustaphaの電話で私からの着信を受けると何かが解るのか?それで何かが解れば面白いので私はLittle Mustaphaの電話の通話ボタンを押してみました。
ミドル・ムスタファ-----もしもし、私ですけど。
ミドル・ムスタファ-----ああキミか。よく電話してくれたね。やっぱりキミが一番のしっかり者という感じだなあ。
ミドル・ムスタファ-----そんな事より、大変な事ってなんなんですか?
ミドル・ムスタファ-----メッセージにも残したようにミニ・ムスタファが何かを始めているんだよ。
ミドル・ムスタファ-----良く解りませんが…。
ミドル・ムスタファ-----つまり、ミニ・ムスタファはボクをコンピューターの中に閉じこめて、その間にボクになりすましてLittle Mustapha's Black holeを乗っ取るつもりだったらしいんだ。ボクが思うに、これまでここで起きた数々の変な事件は全てミニ・ムスタファの仕業だよ。でも今回はエフ・ビー・エルの優秀な捜査官が解決してくれたみたいだけどね。
ミドル・ムスタファ-----それは、恐ろしい話ですねえ。…あれ?というかボクはさっきから自分自身と会話をしてませんか?
ミドル・ムスタファ-----だから言ったじゃん。一人二役でやってくれって。
ミドル・ムスタファ-----ちょっと、待ってくださいよ。全然意味が解りません。
ミドル・ムスタファ-----まあ、解らないなら解らないで結構だよ。どっちにしろ真実はどこにもない、byモオルダア捜査官だからね。
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれは?
ミドル・ムスタファ-----つまり、この前書いたthe Peke-Files「GONE」に書き忘れた部分をここで説明してるんだよ。
ミドル・ムスタファ-----するとこれはthe Peke-Filesの宣伝でもあるんですね?というかもう気持ちが悪くなるからこの辺で電話を切っても良いですか?
ミドル・ムスタファ-----まあ、言うことは言ったから別にそれでも良いけど。でもさらなるミステリーに関しては謎のままだよ。
ミドル・ムスタファ-----そんなミステリーはどうでもいいですよ!それじゃあ。
という感じで戻ってきたLittle Mustaphaによる「ミドル・ムスタファの懊悩」でした。やっぱりいろんなコーナーをまたいで話を進めるというのは無理でしたね。解ってはいたのですが、思いついたらやってしまうのが決まりなのです。
こんな感じで一連のブログ脳問題に関してはこれにて一件落着ということにしてください。どっちにしろ、ここに書かれる現実っぽくない話は全部フィクションなのですから、問題が全部解決しなくても良いのです。解決しなかった部分を見つけだして後から話を拡げたりも出来るのですし。
でも、知っておいて欲しいのはここに書かれるフィクションは全て事実を元にして書かれているということです。その真実が話のどの部分に使われているかは別の話ですけどね。
そんな感じで書き始めたことを後悔していた「ブログ脳の恐怖」シリーズは無理矢理完結です。次回の適当な特集に続いて、その次はBlack-holic100回目記念で何かが起きます。或いは何も起きません。