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#135 「デモラライザー」 2010-11-08 (Mon)

 どうして忙しいと解っているところに予定を追加するのか?そして、どうしてそういう時に限ってまた別の用事が出来てしまうのか?

 厳密にいうと違うけど、10月31日が開設記念日となっているLittle Mustapha's Black holeは来年で10周年という異常な期間続けられているのだが、もしかするとサイトにとって9年目は厄年なんじゃないか?とかそんな気すらしてくるダメさかげんです。

 それでも、何かはリニューアルされてマイナーバージョンアップとヘンな時計は作られました。そして、今年も主要メンバーが集まって開設記念日のパーティーが開かれようとしています。


 そして、今回はずっと続いているBlack-holicミソロジーの続きでもあるので、あらすじを知りたい人は#123 「まとめサンタ」を読むと解ります。(あらすじにしては長いとか言っても思ってもいけません。)


 いつものようにブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)ですが、早くも顔色の悪いミドル・ムスタファがやって来ているようです。というよりも、彼らは三日間連続でLittle Mustaphaのニューアルバム完成記念インタビューをやっていて、ついさっき終わったばかりなのです。

ミドル・ムスタファ-----あれ、なんかいつの間にか寝てました。それじゃあボクはこの辺で…

Little Mustapha-----いやいや、まだ帰れないよ。これから開設記念日のパーティーだからね。

ミドル・ムスタファ-----今日やるんですか?!

Little Mustapha-----そんなこと言ったって、本当なら10月の31日にやってなきゃいけないのに、今日はいったい何日なんだ?っていうか今日は何日?

ミドル・ムスタファ-----私も最近時間の経過が良く解らなくなっていますけど。11月の一週目が終わりそうな気配がしてますよ。

Little Mustapha-----キミは気配で日付を確認するのか?

ミドル・ムスタファ-----いや、なんとなくそんな感じかな、って。それよりも、みんな来るんだったら準備とかは良いんですか?

Little Mustapha-----準備って言ってもね。もう酒は買ってあるし、スパムもあるから、お腹空いたら適当に炒めて食べたら良いし。その他の準備もキミが寝てる間にやっておいたけどね。

ミドル・ムスタファ-----なんですか、その他の準備って?…あれ?!なんかあの留守番電話ですけど、ランプが点滅してますよ!

Little Mustapha-----いやいや、そうなんだけど。そこはキミが気付いちゃいけないんだよ。

ミドル・ムスタファ-----何でですか?点滅してると、どうしても気になりますよ。

Little Mustapha-----そうだよね。いつもの点滅と違うしね。でもこれは今回の驚くべき報告のためのネタだから、いつものようにマイクロ・ムスタファに気付いて欲しいんだよ。

ミドル・ムスタファ-----なんか怪しいですね。まさか、これまでの謎のメッセージとか全部あなたが仕込んでいたとか、そんなことじゃないでしょうね?

Little Mustapha-----まさか、それはないよ。それに、去年は異次元世界でもあのメッセージが流れたんでしょ?さすがにボクにそこまでは出来ない、というか、いつものような謎のメッセージすら出来ないけどね。

ミドル・ムスタファ-----それで、その報告って何なんですか?

Little Mustapha-----うん。何て言うか、今年からサンタさんにプレゼントをリクエストするの中止にしようかな?とか思ってね。

ミドル・ムスタファ-----ええぇぇぇ!?

Little Mustapha-----そんなに驚かなくても…。でもよく考えてみてよ。ボクらは本当にプレゼントを欲しいと思っている?キミは本当に野球盤が欲しいの?ボクはもうすでにアルトサックスなんて欲しくないと思っている自分に気付いてしまったんだよ。

ミドル・ムスタファ-----そうなんですか。…まああなたがそう言うなら仕方ないですかね。ボクはどうしても、欲しかったタイプの野球盤はサンタさんから貰いたかったんですけど。そうですね。…。野球盤は自分で買うことにします。

Little Mustapha-----そんなに悲しそうにされるとボクも悪い気がしてしまうけど…。まあ今年もクリスマスはみんなで集まって盛り上がったりしたらね。へへ…。

 なんと、いきなり驚くべき展開で、サンタの話を中心に盛り上がってきたBlack-holicミソロジーがこの辺でオシマイになってしまうのか?ということになってしまいましたが、何も知らない残りの主要メンバー達がブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)に集まって来ました。

 Little Mustaphaが何か企んでいるようなので、どことなくいつもと雰囲気が違います。

Dr.ムスタファ-----なんか今日は、雰囲気が違うよな。盛り上がらないというか、こう、静かだよな。

Little Mustapha-----そうかな。久しぶりだから違うように感じるとかじゃない?

ニヒル・ムスタファ-----それよりも、キミ達二人はなんでそんなに顔色が悪いんだ?

ミドル・ムスタファ-----そりゃ、三日間も完成記念インタビューしてたら顔色も悪くなりますよ。

Little Mustapha-----そんなことは良いけど、こういうことはこういうことに敏感な人に聞いたら何か解るかも知れないけどね。マイクロ・ムスタファ君は何かヘンだと思う?

マイクロ・ムスタファ-----そうですね…。特にこれと言ってヘンなところはないと思いますが。

Little Mustapha-----あれ?!ないの?…ほら、いつもと同じ、というかいつもと違うけどいつものとか。

マイクロ・ムスタファ-----ああ!

Little Mustapha-----ほら、やっぱり気付いた!

マイクロ・ムスタファ-----あれですね。いつものスパム炒めがありませんね。

Little Mustapha-----ええっ、そこなの?…まあ、お腹空いてるなら作って来るけど。

 Little Mustaphaが何かを企んでいるためヘンな感じで完成記念パーティーが始まってしまいました。

 Little Mustaphaは伝説のスパム炒めを作るために仕方なく台所に行きました。残りのメンバーは少しだけどリニューアルされたLittle Mustapha's Black holeを見ていました。


Dr.ムスタファ-----これのどこが時計なんだ?

ニヒル・ムスタファ-----というより、以前から誰も時計だとは思ってないだろ。最初の頃は時計っぽい作りになってたけどな。

ミドル・ムスタファ-----まあ、前回とその前に比べたら解り易いんじゃないですか。円周上に長針と短針みたいなのもありますし。1秒ごとに動いているのは秒針というか秒を表してますよね。多分。

Dr.ムスタファ-----最初に丸いのが動くのは何でだ?

ミドル・ムスタファ-----あれは、横にある七つのプレートみたいなところを指しているみたいなので、多分曜日を表しているんだと思いますけど。

Dr.ムスタファ-----ああ、そうか。

ニヒル・ムスタファ-----先生はそんなことにも気付かなかったのか?

Dr.ムスタファ-----科学的には気付いておったがな。

ニヒル・ムスタファ-----…それって、何が科学的なんだ?

Dr.ムスタファ-----科学的に「何」も「どこ」もないんだよ!それよりも、今回は動く場所とかないのか?前はボタンみたいなのがたくさん付いていただろ?

ミドル・ムスタファ-----それだったら、なんか…。ああ、これは言っていいのかな?ページを読み込んだ時のタイミングで何かが起きる事もあるって言ってましたが。不具合があるとかで上手くいかない時にはもう一度読み込むと運が良ければナントカなるとか。

ニヒル・ムスタファ-----キミは攻略法を教える係なのか?

ミドル・ムスタファ-----いや、そういうワケじゃんないですけど。けっこうその辺の経緯には詳しかったりするんで。

ニヒル・ムスタファ-----まあ、それは良いとして、とうとう表舞台にもなんかヘンなのが出てきたよな。適当にやってるブログには前から出てきてたみたいだけど。

Dr.ムスタファ-----あの、応援団のことか?でも、そんなのはないみたいだが。

ニヒル・ムスタファ-----違うよ!

ミドル・ムスタファ-----スズキ・ピヨニカさんですね。あなたもああいうのは怪しい感じであまり好きじゃないんですね。でも、そういうことを言うと、ああいう感じの事をやっている人全員を敵に回すことになる、って言われてミョーに納得してしまったからなんとも言えませんが。

ニヒル・ムスタファ-----そうじゃなくて、アレってボコーダーだろ?歌ってるのはLittle Mustaphaなんだろ?

ミドル・ムスタファ-----まあ、基本的にはそうみたいですけど、ボコーダーというのはピヨニッコイドの機能の一部であってピヨニッコイドと呼べるのはあれだけなんだ、とも言ってましたよ。

ニヒル・ムスタファ-----なんか今日はずいぶんとヤツの肩を持つんだな。まあ、良いけど。

Dr.ムスタファ-----それよりも、なんか電話のところが点滅してないか?これって留守番電話のメッセージじゃないのか?

ミドル・ムスタファ-----ああ、あなたが気付いてしまいましたか…。

ニヒル・ムスタファ-----なんだよ、さっきから。なんか隠してることでもあるのか?今日はなんか最初から様子がヘンだし。

ミドル・ムスタファ-----まあ、確かにそうなんですけど。彼が戻ってくる前に言っておいた方がイイですかね。さっき聞いたんですが、今年はサンタにプレゼントのリクエストをしないって言ってるんですよ。

一同(ミドル・ムスタファとここにいないLittle Mustapha除く)-----(小声で)ええっ!?

Dr.ムスタファ-----というか、誰がそんなことを言ってるんだ?

ニヒル・ムスタファ-----Little Mustaphaに決まってるだろ!

Dr.ムスタファ-----いや、科学的には解ってたんだがな。

ニヒル・ムスタファ-----何的に解らなかったのか、科学的に説明してもらいたいもんだけどな。それよりも、なんでヤツはそんなことを言いだしたんだ?

ミドル・ムスタファ-----詳しいことは良く解りませんけど。もしかしてボクらが去年のクリスマスに別の場所に行ったりしたとか、その辺も関係してるのかもしれませんけどね。どうやらLittle Mustaphaはその留守番電話のメッセージをみんなに聞かせたいみたいで。どうしてそうなったのか、理由はわかりませんが、それを聞くまでなんとも言えないので黙っていたのですが。彼はいつものようにマイクロ・ムスタファにそこに気付いて欲しかったみたいなんです。

マイクロ・ムスタファ-----ああ、だからさっきあんな事を聞いてきたんですね。

一同-----…。

マイクロ・ムスタファ-----ちょっと、なんで黙るんですか?

ニヒル・ムスタファ-----いつものキミに気付かないというネタが出来なかったことに少なからず後悔の念を抱いているのさ。

マイクロ・ムスタファ-----もう。そのへんはいい加減に…

ミドル・ムスタファ-----あっ!Little Mustaphaが戻ってきますよ。じゃあ、気付くふりとかお願いしますよ。

 展開上Little Mustaphaの企みがバラされてしまったのですが、留守番電話にどんなメッセージが録音されているのか?とかも気になりつつ、Little Mustaphaが伝説のスパム炒めを持って戻ってきました。


Little Mustapha-----はい、伝説のスパム炒め。というか最近ではレタスと一緒に食べてサラダという設定になってるけどね。でも今日はレタスがなかったからニンジンの葉っぱで代用しておいたよ。

一同(Little Mustapha除く)-----(イロイロと言いたかったのだが留守番電話の件などもあるのでグッとこらえて我慢。)

マイクロ・ムスタファ-----それよりも、一ついいですか?

Little Mustapha-----オッ!やっとだね。一つでなくてもイロイロ言っても良いけどね。でも、今のところ一つしかないかな。

マイクロ・ムスタファ-----まあ、そうなんですが、その留守番電話の所のランプが…

Little Mustapha-----ウワァ!ホントだョ!これはもう聞くしかないって感じだよね?ね?

ミドル・ムスタファ-----ええ…、まあ。そうですね。

Little Mustapha-----それじゃあ、聞いてみるよ!

バレてないと思っているのは一人だけ、という状況はなんとも痛々しくもありますが、Little Mustaphaが留守番電話のボタンを押すといつもとは違って自然な感じでメッセージの再生が始まりました。

留守番電話-----ゴゴヨジ!ピーッ「ハロー親愛なるLittle Mustapha's Black holeの諸君!私は謎の声大統領。今年も身勝手な計画を立てようとそこに集まっているのだろう。だがLittle Mustapha's Black holeの諸君よ。諸君はそれで本当に生きていると言えるのか?サンタに頼るばかりで、自分の欲しいものも手に入れられずに生きているのは、何もせずにただ「生きていることになっている」のと何が違うのか?Little Mustapha's Black holeの諸君よ。謎の声大統領の言うとおりにすれば、キミ達はすぐに欲しいものを手に入れることも出来る。もう、サンタに裏切られて悲しい気持ちになることもない。Little Mustapha's Black holeの諸君よ。もう少しの辛抱だ。サンタにプレゼントのリクエストをやめれば、全てはキミ達のものなるのだ!ではまた会おう!」ピー!メッセイジ・オワリ!


一同-----…。

Little Mustapha-----恐ろしいメッセージだったね。

ミドル・ムスタファ-----いや、なんていうか…。

Dr.ムスタファ-----というか、今のはキミの声だっただろ?

ニヒル・ムスタファ-----それに、何が言いたいのか全然解らなかったけど。

ミドル・ムスタファ-----それから「謎の声大統領」ってなんですか?それじゃあ、いつもの謎のメッセージと違う人になっちゃうし、ゲームのパクリだし。

Little Mustapha-----そんなこと言ってもね。留守番電話にメッセージ残すのってなんか緊張するからヘンな事ばっかり喋っちゃうんだよね。

Dr.ムスタファ-----ということは、やっぱりキミが録音したんだな。

ニヒル・ムスタファ-----そんなことは最初から解ってただろ。

Little Mustapha-----なんか留守番電話の作戦は上手くいかなかったみたいだから、ここで重大発表だよ!なんと、今年はサンタにプレゼントのリクエストをしません!…えぇぇぇえええ?!

一同(Little Mustapha除く)-----………。

Little Mustapha-----あれ?なんか無反応?

ミドル・ムスタファ-----あの、スイマセン。あんなメッセージだと思わなかったんで、ボクが先にみんなにバラしてしまいました。

Little Mustapha-----なんだよ。それじゃあせっかくのネタが意味ないじゃんか。

ニヒル・ムスタファ-----そんなことより、なんでプレゼントのリクエストをやめるんだ?さっきのメッセージで理由がわかるのかと思ってたけど、全然意味がなかったし。

Little Mustapha-----なんていうかさ、そろそろ自分で買った方が手っ取り早いし、そっちの方がいいんじゃない?とか思わない?

ニヒル・ムスタファ-----何を言ってるんだよ!オレ達はずっとプレゼントが欲しくてやって来たワケじゃないだろ?これは復讐なんだよ。何年ものあいだオレ達を裏切り続けてきたサンタから、本当に欲しいものを手に入れるのがオレ達の復讐だったんじゃないのか?

Little Mustapha-----なんか熱い感じだね。まあいいけど。でも最近ではそのサンタから何度も助けられているというヘンな矛盾が起きている事に気付いてしまって、こんなことではもう先に進めないとか思っているんだけどね。

ミドル・ムスタファ-----でも、そのサンタが私達に間違ったプレゼントを渡したサンタと同じだという証拠はないですし。

Little Mustapha-----だったら、最近ずっとやって来てるサンタとその仲間は何なんだ?とか、元々ボクらに間違ったプレゼントを持ってきたサンタは誰なんだ?とか、そんな事にもなってくるし。

Dr.ムスタファ-----それは哲学だな。

ニヒル・ムスタファ-----なんだって良いんだよ。つまりLittle Mustaphaは脱落するってことだな。

Dr.ムスタファ-----キミはまだやるのか?

ニヒル・ムスタファ-----あれ?先生までそんな事をいうのか?

ミドル・ムスタファ-----いや、私もなんとなくそんな感じですが。

ニヒル・ムスタファ-----なんでだよ?!

Dr.ムスタファ-----なんか、去年はキミについていったら恐ろしいことになったしな。

ニヒル・ムスタファ-----そんなところにこだわるの?…まあ仕方ないか。解ったよ。モデルガンくらい自分で買えるしな。

Dr.ムスタファ-----あれっ…。

ミドル・ムスタファ-----どうしたんですか?

Dr.ムスタファ-----いや、なんていうか…。

ニヒル・ムスタファ-----そうだよな。先生のリクエストしてる「反重力なんとか」はどう考えても売ってないからな。

ミドル・ムスタファ-----ああ、そういえば、そうでしたね。

Dr.ムスタファ-----ウーン…。いや、大丈夫だ。あんなものは私が自分で開発すればイイものなんだよ!

Little Mustapha-----よし!じゃあ、意見はまとまったみたいだね!

ミドル・ムスタファ-----なんか急にすがすがしいですね。

Little Mustapha-----だって、これで恐怖のクリスマスとかなくなるし、ネタがないとかそういう問題とかも全て解決だしね。

Dr.ムスタファ-----ネタってなんだ?

ニヒル・ムスタファ-----その辺は気にしちゃいけないのさ。

Little Mustapha-----それよりも、そうやって普通のクリスマスにしてれば、もしかしたら生身の人間の美女もやって来るかも知れないよ!しかも人数分ね!

ミドル・ムスタファ-----エェ!?ホントですか?

Little Mustapha-----いや、これは希望的観測というヤツだけど。

ニヒル・ムスタファ-----結局は夢みてる感じなんだな。

Little Mustapha-----それもそうだ!

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----アッハッハッハッハ!

マイクロ・ムスタファ-----…あの、ちょっと良いですか?

 気楽な感じでどんどんサンタネタ終了の方向へ進んでいくブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)でしたが、周りが気楽になればなるほど気楽でなくなるマイクロ・ムスタファが何かに気付いてしまったようです。

Dr.ムスタファ-----なんだ?キミの欲しい小説だってそんなに高いものじゃないんだろ?別にサンタにリクエストしなくたって、手に入るじゃないか?

マイクロ・ムスタファ-----いや、リクエストをやめるというのならそれで良いですし。私は何度もサンタにプレゼントをリクエストするのは危険だからやめようと言ってきたのですが。それよりも、今ここで一番重要な事は気にしないといけないと思うんです。

Little Mustapha-----今ここで重要な事と言えば、用意していた食べ物がスパムしかなくて、食べるものがほとんどないという事だな。

マイクロ・ムスタファ-----そんなことじゃありません。なんで私だけが気付くのか解りませんけど、そこの留守番電話ですが…

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----アーッ!?

ミドル・ムスタファ-----また誰も気付かない間にメッセージが録音されてますね。

ニヒル・ムスタファ-----まさかこれもネタってことはないよな?

Little Mustapha-----さっきからボクはずっとここにいたんだし。さすがにそんな器用な事は出来ないよ。

Dr.ムスタファ-----だとしたらいったい誰がメッセージを録音したんだ?

ミドル・ムスタファ-----なんとなくやな予感がしますけどね。

Little Mustapha-----いや、ダイジョブじゃない?これまでも謎のメッセージは二とおりあって、一つはアレで、もう一つはPrincess Black holeだったでしょ。この流れでいくと、これは恐らくPrincess Black holeからの開設記念日おめでとう!のメッセージだと思うんだけどな。

ミドル・ムスタファ-----なんかずいぶんと気楽な感じですね。

Little Mustapha-----だって、気楽にしてても、真剣な感じでも、起きることは同じなんだし。どっちかっていったら気楽にしてたほうが何かと得だと思うけど。

ニヒル・ムスタファ-----損得は関係ないだろ。

Little Mustapha-----まあ、無駄な心配はご無用ということでね。ねえマイクロ・ムスタファ君。

マイクロ・ムスタファ-----私にそんなことを聞くのは間違っています。

Little Mustapha-----知ってたけども。じゃあ、再生してみるけど、イイかな?

一同(Little Mustapha除く)-----ええ…、まあ良いですけど…。

Little Mustapha-----なんか、その曖昧な返事をみんなでそろって言うとかって、…まあいいか。それじゃあ、再生開始!

 やはり普通のクリスマスはやって来ないのか。また留守番電話がおかしな動作を始めたので、いつものようにメッセージが再生されました。

留守番電話-----ゴゴ…ゴジ…ゴゴゴゴ…フン…プゥゥゥ…「やあ、ブラックホール・スタジオの諸君。みんなでそろっているのは久しぶりじゃないか。しかし、私は落胆しているよ。キミ達はもう少し骨のあるヤツだと思っていたけどね。逃げられると思っているのなら逃げるが良い。そして思い知るが良い。私から逃げられるものなど誰もいないと言うことをな。フッフッフッフ…。恐怖と絶望と、終わることのない闇の世界だ。想像を絶する地獄絵図だ!ハッハッハッハ!では、また会おう!」メッセイジオワーリ。プゥゥゥ…。

Little Mustapha-----ああ…、やっぱりあの声だった…。

ミドル・ムスタファ-----ちょっと、さっきまでの気楽な感じはどうしたんですか?そんなにガッカリしなくても。また今年もダイジョブですよ。

ニヒル・ムスタファ-----そこまで楽観できないとも思うけどな。なぜか助かったけど、これまでだって危険だったんだぜ。

Dr.ムスタファ-----でもどうすれば良いんだ?

ミドル・ムスタファ-----やっぱりサンタにプレゼントをリクエストして来て貰いますか。そうすればまた助かるかも知れないし。

ニヒル・ムスタファ-----というか、それだったらリクエストじゃなくて救助要請じゃないか。

マイクロ・ムスタファ-----…ちょっと待ってください!

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----なんだ、キミいたのか!?

マイクロ・ムスタファ-----ちょっと…。ここでそのネタをやるんですか?!しかも落ち込んでいたLittle Mustaphaまで一時的に元気になったりとか…。

Little Mustapha-----いや、失礼した。また落ち込むから先を続けてくれたまえ。

ニヒル・ムスタファ-----なんだその喋り方は。

マイクロ・ムスタファ-----じゃあ、良いですか?喋りますよ。

ミドル・ムスタファ-----いいですよ。

マイクロ・ムスタファ-----まず、これまでの事を考えてみましょう。あの謎のメッセージが今回なにをしようとしているのかが解るかも知れません。

Little Mustapha-----落ち込んでるボクには長い歴史を振り返るなんてことは出来ないよ。

ミドル・ムスタファ-----いや…まあ、じゃあ手短に話しますけど。これまで我々は何度もサンタやその仲間達に助けられて来ました。そして、今回もサンタを呼んだら何とか助かると我々は思っていますね。しかし、今日のメッセージは我々がサンタを呼ぶことを中止したあとに届きました。これには何か意味があると思いませんか?

Dr.ムスタファ-----あの謎の声にもこの展開は読めなかった、ということだな。

ミドル・ムスタファ-----違うと思いますが。

マイクロ・ムスタファ-----そうです。違います。むしろあの声はサンタを呼んで欲しがっているのです。これは私の考えですけど、これは謎の声と私達の間の問題ではなくて、謎の声とサンタ達の問題なのではないかと思うんですが。

ミドル・ムスタファ-----それは興味深い話ですね。

ニヒル・ムスタファ-----それってつまり、争っているのはあの謎の声の主とサンタ達で、オレ達はいってみればサンタをおびき出すためのエサだったということか?

Dr.ムスタファ-----それはまさに「棚にぼた餅」という感じだな。

ミドル・ムスタファ-----盛り上がっているのでその間違ったことわざについては何も言いませんが…、どうしたら良いんでしょうね?

ニヒル・ムスタファ-----まあ危険なんだったらサンタにリクエストの手紙なんか出さない方が良いと思うけどな。そこの落ち込んでるヤツはどうしようと思ってるんだ?最終的にはキミの判断なんだろ?

Little Mustapha-----え、まあね。それじゃあ、ナシにしたら良いんじゃない。こうやって落ち込んでる時に「やる」か「やらないか」で迷ったら断然「やらない」に決まってるからね。こういう時にやらないでいいことをやる必要はないんだよ。

Dr.ムスタファ-----それよりも、なんでそんなに落ち込んでるんだ?最初は楽しそうだったのに。

ミニ・ムスタファ-----多分疲れてるんだと思いますよ。けっこう神経質な人ですからね。

Dr.ムスタファ-----それなら、まあ仕方ないがな。こういう時にはどういうことわざが一番なのか…

マイクロ・ムスタファ-----あの、ちょっと良いですか?緊急なんであのネタはやめてください。

ニヒル・ムスタファ-----まあ、やるつもりはなかったけどな。

マイクロ・ムスタファ-----それじゃあ言いますけど。そこの留守番電話ですが。

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----アーッ!

ミドル・ムスタファ-----まだメッセージのランプが点滅してますね。

Little Mustapha-----これどうするの?落ち込んでるから「聞く」「聞かない」だとだんぜん「聞かない」なんだけどね。

ニヒル・ムスタファ-----再生ボタン押すぐらい出来るだろ。

Little Mustapha-----まあ、そうだけどね。また聞いてミョーなことになっても知らないけどね。

 「謎の声」の謎についてマイクロ・ムスタファが凄いことに気付いたような感じにもなってきましたが、ここでまたメッセージが残されていました。どうやら聞くことになったようでLittle Mustaphaが再生ボタンを押しました。

留守番電話-----ゴゴ…ゴゴ…ゴジップン…プン…プゥゥゥゥ…「ブラックホール・スタジオの諸君。まだ解らないのかね?私から逃げられるものなどいないのだよ。解らないのなら教えるしかないな。ではこれでどうだ?……。ハハハハハハッ!ではまた会おう!」メッセイージ・オワリ・ピュ〜!


Dr.ムスタファ-----な、なんだ?!何か起きるのか?

ミドル・ムスタファ-----だ、ダイジョブですよ。冷静になりましょう。

ニヒル・ムスタファ-----そうだな。何も起きていないみたいだ。どうせ、あんなのハッタリに…

Little Mustapha-----うわっ!ヤバい。

ミドル・ムスタファ-----どうしたんですか?

Little Mustapha-----ちょっと、ヤバいのでトイレ行ってきます。

Dr.ムスタファ-----またトイレか。

 謎の声のしたことはLittle Mustaphaのお腹を急降下させた事だったのでしょうか?そんな感じでミョーな空気になりましたが、Little Mustaphaはトイレに行きました。そしてLittle Mustaphaがトイレに入ったすぐあとに誰かが部屋に入って来ました。

 まあ、誰かというか何かが正確ですが。


白色矮星君-----やあみんな!ボクは白色矮星君だよ!

ミドル・ムスタファ-----またヘンなのが出てきましたね。

白色矮星君-----ヘンなのって失礼だね!Little Mustapha's Black holeではボクらの方が人気者なんだよ!

ニヒル・ムスタファ-----どうでも良いけど何で出てきたんだ?オレ達を助けてくれたりするのか?

白色矮星君-----ボクらはマスコットだからそんなことはしないよ!いつものように時空の裂け目に吸い込まれて出てきちゃっただけだよ!でもここにいてもあんまり意味がないみたいだから、ローライズハイムに帰るね!それじゃあ、またね!

ミドル・ムスタファ-----なんか、帰っちゃいましたね。

ニヒル・ムスタファ-----ところで先生。時空の裂け目ってどういうこと?

Dr.ムスタファ-----時空が裂けたその部分ということだな。

ミドル・ムスタファ-----それは言葉の説明ですね。

Dr.ムスタファ-----だが科学的だ!

ニヒル・ムスタファ-----ムキになることはないだろ。

 ヘンな展開になって一休みという感じですが、ここでLittle Mustaphaが少し慌てた感じで部屋に戻ってきました。

Little Mustapha-----ちょっとみんな、重大発表!

ニヒル・ムスタファ-----なんだ?キミのケツの割れ目は時空の裂け目だった、ってことか?

Little Mustapha-----なんだその下品な話は!?

ニヒル・ムスタファ-----いやいや、気にしなくて良いよ。それで何なんだ?なんかトイレに行ったら元気になってないか?

Little Mustapha-----それはどうでも良いけど、やっぱり予定を変更して今年もサンタにプレゼントのリクエストをすることにしま〜す!

ミドル・ムスタファ-----ちょっと、無理してカラ元気とか危険だからやめておいたほうが…

Little Mustapha-----カラ元気じゃないからダイジョーブ!やる気を出さないと大変な事になると気付いたんだよ。

Dr.ムスタファ-----どういうことだ?

Little Mustapha-----ボクのクソ占いによると、このままだと僕ら全員の命の危機だと出たんだよね。

一同(Little Mustapha除く)-----クソ占い?!

Little Mustapha-----そうだよ。結果が「クソ占いで出る」とか、一瞬吹き出すところだったけど。それはともかく、まだ流してないからボクのクソ占いの結果見てみる?それを見たら納得だし。

ニヒル・ムスタファ-----なんでキミのウンコ見ないといけないんだよ!それに見たって解るわけないだろ!ウンコなんだろ、ただの。

Little Mustapha-----まあそうだけど。それは良いとして、サンタへのリクエストの手紙を書かないとね。…というか、マイクロ・ムスタファは大いに不満そうだけど。

マイクロ・ムスタファ-----それはそうです。当たり前です。私の言ったことは完全に無視じゃないですか。理論的にもそれほどおかしくないはずなのに、その説をその汚い占いでくつがえそうとするんですか?

Little Mustapha-----じゃあ、やっぱりやめる?

ニヒル・ムスタファ-----だがな、マイクロ・ムスタファ君。これまでの事を考えると理論は通用しないんじゃないか?

Dr.ムスタファ-----おお、たまにはキミも良いことをいうなあ。まさに「身から出た占い結果」ということだな。

ミドル・ムスタファ-----それはどういう意味で言ってるのかよく解りませんが…。

Little Mustapha-----まあ、でも結局はみんなプレゼントが欲しいという事だとも思いますが。理論的に考えてマイクロ・ムスタファ君はどう思いますか?ボクのクソ占いと、キミの説のどっちが正しいのか?でもキミは怖くなったら欠席するしね。今年も無理に参加しなくても良いという事でもあるし。

マイクロ・ムスタファ-----なんか心配なんですが…。でもみんなが言うなら仕方ないですね。

 なぜかクソ占いをみんなが信じた?!ではなくて、ホントはみんなサンタからプレゼントを貰いたかったのか?

 良く解らない展開になってLittle Mustapha達がサンタへのリクエストの手紙の用意を始めると、また部屋に誰かが入って来ました。じゃなくて何かが。

ブラックホール君-----ちょっと、これはどう考えても非常識なんだなぁ!

Little Mustapha-----あれ、なんでキミがここに?

ミドル・ムスタファ-----そういえばさっきは白色矮星君が出てきましたよ。トイレの扉を開けたからでしょ。

ブラックホール君-----そんなことはどうでも良いんだなぁ!もう、本当にひどいんだなぁ!ウンコしたらちゃんと流してくれないと、ボクの家までニオイが漂って来るんだなぁ!もうホントにカンベンしてほしいんだなぁ!

Little Mustapha-----ああ、そうだった。スイマセンね。今、流してくるけど。でもあの占い結果は恐ろしかったでしょ?

ブラックホール君-----ボクにはウンコにしか見えなかったんだなぁ!それじゃあ、またね!

 ブラックホール君は家に帰り、Little Mustaphaはトイレを流しに行きました。

ミドル・ムスタファ-----というかクソ占いってどんなものなんでしょうね?

Dr.ムスタファ-----あんまり汚い事は考えない方が良いんじゃないのか?

Little Mustapha(部屋の外から)-----そういえば、昨日のカレーの残りがあるけど、食べる人いる?

一同(Little Mustapha除く)-----いりません!

 ということで、Black-holicミソロジーは話が進展しているのか停滞しているのか良く解らない状態になっていますが、またLittle Mustapha達はサンタにプレゼントのリクエストをするみたいです。その内容はだいたいいつもどおりだったのですが、Little MustaphaがMacBook Airの小さいやつをリストに入れたいと言ったら「それは現実的すぎるから」ということで却下されました。つまり、いつもどおりだったようです。


 この話の続きは恐らく多分クリスマス。それよりも、特集コーナーなのに何も特集されてないBlack-holicの普通の記事も書かないといけない気がするので、次回が必ずしもクリスマス直前のペケマス・スペシャルとは限りません。お楽しみに!