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#147 「イチイチ」 2012-11-11 (Sun)

 おめでとうございます!ありがとうございます!

 今年もLittle Mustapha's Black-hole開設記念日(10月31日)を迎えることが出来ました。これもひとえに誰のおかげ?

 私が飽きずに続けている事と、ほんの少しですが見てくださる方がいるおかげでございます。そして、こんな事を書くと「誰も見てなくても続ける!」と息巻いていた初期の頃のテンションを思い出したりします。それはなんというか、たとえ贔屓にしてくれている人がいても、読者(というか訪問者)に媚びない、という意味も含まれていたのですけど。

 最近それが出来ているか?というとビミョーなところです。でも、これからもそんなテンションで続けていこうということでよろしかったでしょうか?

 開設記念日の挨拶が失敗になりつつあるのでここで本題に入りたいと思いますが。開設記念日といったらどうしても開設記念日のパーティーはやらないといけない、ということでLMBの主要メンバー達がブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)に集まってきたようです。

 去年は謎の音波によりメンバー達が全滅してしまったという恐ろしいパーティーでもあるのですが、今年は集まっても大丈夫なのでしょうか?そのせいなのか、あるいは別に理由があるのか、やって来たメンバーの表情はすぐれないようです。

Little Mustapha-----やあ、やっとそろったようだね。毎年開設記念日の前は大変なんだけど、やっぱりこうやって開設記念日のパーティーしないとね。一年間やってきた甲斐がないというか、そんな感じだけど。

ニヒル・ムスタファ-----そうなのか?それは良かったな。

Little Mustapha-----えっ?!なにそれ?

ミドル・ムスタファ-----あなただけそんなに嬉しそうなのは不思議だってことですよ。

Little Mustapha-----だって、完成記念日なら盛り上がるでしょ?今回はトップページのアレのためにみんなにもちょっと協力してもらったりとかもあるんだし。もしかして、また殺人音波で殺されるとか思ってない?

ミドル・ムスタファ-----それはないですよ。

Dr. ムスタファ-----もう一回死んでるから音波には耐性がついてるんだろ?

Little Mustapha-----じゃあ、何がいけないのか?ってことだけど?

ニヒル・ムスタファ-----気づいてないのかよ?もう10周年が終わったんだぜ。

Little Mustapha-----それが何か?

ミドル・ムスタファ-----何か?って。10周年だから何か良いことがある、って。あなたが一番そう言ってましたよね?でも何にも良いことはなかった。私たちは一年間ずっと良いことが起こるのを待っていたんですよ。そうですよ。日付が変わる瞬間まで諦めずに待っていたんです。

Little Mustapha-----最後まで諦めない。それは素晴らしい事だと思うよ。

ミドル・ムスタファ-----そうじゃないですよ!10周年が終わったらもう意味がない、って。そういうことなんですよ。

Little Mustapha-----言ってる意味が解らないけど。

ニヒル・ムスタファ-----10周年でダメならあと10年待たないといけなくなった、てことなのさ。

Little Mustapha-----なんでそんな事になるんだ?今年は「1」が二つ並んでる11周年なのに。どっちかというとこっちの方が何かありそうな数字だと思うんだけどね。

Dr. ムスタファ-----それじゃあ10周年で盛り上がっていたのは何だったんだ?

Little Mustapha-----まあ、10周年は10周年で盛り上がって良いと思うけど。11周年だって盛り上がって良いと思うんだよね。でもそう考えるとこれまでの特に盛り上がってなかった一桁代の記念日とか、そういう記念日に失礼かな?とも思うけどね。なんていうか、名もない兵士の墓みたいな扱いになってるしね。とにかく、10周年も11周年も同じだということだよ。

ミドル・ムスタファ-----言いたいことは解るのですが。それって、今盛り上がって良いという理由になるんですかね?

ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。毎年同じってことは今年もダメ、ってことと同じだぜ。

Little Mustapha-----それはどうにもマイナス思考だな。その前に、何がどうなれば良くて、何がどうなったらダメなのか?ということから考えるべきなんだと思うんだけど。それは考える必要もなく、キミ達はクリスマスにサンタからプレゼントを貰いたい!ってことでしょ?

ミドル・ムスタファ-----まあそうですけど。

ニヒル・ムスタファ-----そうじゃなかったら毎年こうやって集まったりしないからな。

Dr. ムスタファ-----そうだぞ。私はキミ達が危険だっていうから対サンタ兵器の開発も中断しているしな。

ニヒル・ムスタファ-----それは状況に関係なく中断していて大丈夫だぜ。

Little Mustapha-----それよりも、盛り上がるのか、盛り上がらないのか?ってことだけど。

ミドル・ムスタファ-----そう言われても簡単には盛り上がれませんよ。

Little Mustapha-----でも楽しくしてないとサンタはやってこないよ。

ニヒル・ムスタファ-----そういう単純な考え方が良くないんじゃないか?

Little Mustapha-----じゃあ何か方法があるの?

ニヒル・ムスタファ-----特にはないが。

Little Mustapha-----なら楽しく盛り上がりましょう。というか、サンタへの手紙とか書いてたら勝手に盛り上がるのは知ってるけどね。その前に11周年というイイ記念日に一々盛り上がったりして。

ミドル・ムスタファ-----なんですかそれは?

Little Mustapha-----まあ、とにかく乾杯音頭で乾杯しましょう。あソ〜レ!

一同(Little Mustapha除く)-----…。

ミドル・ムスタファ-----そんなテンションじゃ乾杯できませんよ。それに乾杯音頭って…。

Little Mustapha-----それもそうだな。それじゃあ、いつもの感じで。せーの…!

一同-----メリー11周年!

 いつものようにサンタからプレゼントを貰うことの話になっていますが、変な感じで始まった完成記念のパーティ。メンバー達はとりあえずLittle Mustapha's Black-holeの変更点などを見ているようです。とは言っても今回の変更点はトップページの「何時だか解らないCANVAS時計」だけなのですが。

Dr. ムスタファ-----これまでずっと時計だったみたいだが、もうやめたのか?

Little Mustapha-----それが時計だよ。

ミドル・ムスタファ-----そうなんですか?なんかホントに何時だか解らなくなってますね。

Little Mustapha-----それは見方の問題だと思うけどね。普通にある長針と短針の付いた時計だって、あれは見方が解ってるから何時だか解るんだしね。

ニヒル・ムスタファ-----あれは見たら大体は推測できるだろ?

Little Mustapha-----そうかも知れないけど、それは時間を「時」「分」「秒」で表す文化を知っていないと理解できないじゃん。

ニヒル・ムスタファ-----そこからなのかよ。

Little Mustapha-----その点で言ったら、今回のCANVAS時計は「時間という我々とは密接な関係にあるものに新たな概念を与える」というモダンアート的なジョークだって出来ちゃうんだし。

ミドル・ムスタファ-----出来ちゃう、って。しかもジョークなんですか?

Little Mustapha-----だって、そんな大げさなことを考えて作ってるわけないし。

Dr. ムスタファ-----それで、この雨漏りみたいなのが時計ってことなのか?

Little Mustapha-----雨漏りじゃないけど。うーん…。液体っぽい砂時計というか、そんなイメージなんだけどね。だけど厳密に言うと、その上から落ちてくるやつは時計っぽく見せるための演出で、実際に意味はない。というか、ほぼ一秒に一回落ちてくるようにはなってるんだけど、プログラムの仕様上、ビミョーにずれるから、それを見て時間を計ると大変な事になるけどね。

ニヒル・ムスタファ-----あれで時間を計ろうとするヤツがいるのか?

Little Mustapha-----まあ、いないと思うけど。カップラーメンを作る時になぜか時計がどこにもなくて、しかもなぜかLittle Mustapha's Black-holeのトップページだけを見ることが出来る状況があったとしたら、あれが180回落ちたら三分、って思うかも知れないでしょ?

ミドル・ムスタファ-----何を言ってるのかよく解らないですよ。

Little Mustapha-----とにかく、のびた麺とか硬すぎる麺が嫌ならちゃんとした時間の見方を学ばないといけない、といことだよ。

ミドル・ムスタファ-----それよりも、ちゃんとしたタイマーを使ったらイイと思うんですが。

Little Mustapha-----でもLittle Mustapha's Black-holeのトップページしか見られない状況なんだよ。

ニヒル・ムスタファ-----その状況というのがおかしいだろ。

Little Mustapha-----そうだけどね。それよりも、説明するけど。まずは何時かを知る方法を解説しよう。一番上のグラデーションになってるところが、なんていうか短針代わりになってるんだけど。両端が0時。というか左端が0時で、右端が24時という感じだけど。そして、あのシンボルマークのある場所が今の時間ということなんだな。

ミドル・ムスタファ-----雨漏りのやつですか?

Little Mustapha-----だから、雨漏りじゃないし。とにかくアレが、真ん中辺にあったら昼の12時。右寄りなら夕方から夜。左なら午前中という感じなんだけど。ここで重要なのがその色なんだけど。あれは色相環ぽくなっていて、丸いアナログ時計の一周があの色になっている、ということでもあるんだけど。それで、上から落ちてくるあの雨漏りは次の時間の色のしずくを落としてるんだよね。それが貯まってきて上の線のところまで来ると一時間という趣向になっておるのですよ。

Dr. ムスタファ-----でも、あの滴は時計代わりにならないんだろ?

Little Mustapha-----いや。それは気にしなくても、下に貯まっていくアニメーションは時間を元に計算して高さを変えてるんだし。

Dr. ムスタファ-----それは科学的におかしいだろ?時間の計れない水滴が落ちてきているのに、なんで時間を元に計算できるんだ?

Little Mustapha-----だから、あの滴は演出上のアニメーションで。下に貯まっていくやつとは特に関係ないんだし。あれがなくても下に貯まっていくやつは勝手に増えていくから。

Dr. ムスタファ-----それはますますおかしい!

Little Mustapha-----ああ…。なんでこんな説明で苦労しなくちゃいけないんだ?

ミドル・ムスタファ-----私は大体理解してますから良いんじゃないですか。

Little Mustapha-----良かった。じゃあ次の説明に…。

Dr. ムスタファ-----少しも良くないぞ。そうやって細かいところをウヤムヤにするから科学とオカルトがゴチャ混ぜになったようなインチキが世の中にあふれてしまうんだ。

ニヒル・ムスタファ-----先生がそれを言うのかよ。

Dr. ムスタファ-----当たり前だ。科学者とはいつだって科学的なんだ。

Little Mustapha-----これは面倒なことになったな。じゃあ特別に種を明かすとね。実は上から落ちてくる滴のズレは特別な技術によって修正されているんだよね。詳しいことはよく解らないんだけど、反重力の技術を応用しているとか、そういうことらしいよ。

Dr. ムスタファ-----なんだ、そうなのか。それなら始めからそう言ってくれたら良いのに。まあ、そういう技術はあまりおおやけには出来ないからな。

ミドル・ムスタファ-----それで納得しちゃうんですか?

ニヒル・ムスタファ-----そんなことを言うとまた面倒な事になるぜ。

 この先しばらく「科学」に関してグダグダな議論が繰り広げられてしまいそうなので、その間に時計に関するその他の情報。


 もう一つ時間を表す要素は動き回っている円い物体。青から始まってコレもさっきの色相環と同じように色を一周して青に戻ると一分という仕組みになっております。つまり秒針の役割を果たしています。

 そして、時計についてそうな機能としてもう一つ、カレンダー機能(?)というのがあります。上の端をクリックすると月と日付と曜日が表示されます。更に「何時だか解らない時計」の定番機能である月齢表示でその日の大まかな月の形が解るようになっています。


 さらに今回の「何時だか解らないCANVAS時計」には隠された機能があります。まずはアクセスする度に変わる文字ですが。あれは「あの時計で生成されている物体の名前」という設定になっています。

 生成とはなにか?ということですが。時計の背景とか下から泡のようなものが浮かんでくる様子がちょっと化学薬品の工場っぽい、ということでそうなりました。時計と関係なさすぎとも思われますが、一応今回の時計は「時限式亜物体生成装置」という名前になっているので時計っぽいのです。

 生成される物質は再読み込みすることなく変えることも出来ます。秒針代わりの円いあれをクリックして破壊すると生成される物質が変更できます。運悪く変更しても同じ名前だったりすることもありますが、何度か繰り返していれば変わるはずです。

 秒針代わりのあれは何度でも破壊することが出来ますが、それなりのコストが発生するということも知っておくべきでしょう。それは次に説明する機能で確認することが出来ます。


 上の方にある滴を落としている場所のあのシンボルマークをクリックするとコンソール(仮)を表示させることが出来ます。コンソールには三つの機能があり、下の方のタブっぽいものをクリックすることで各機能にアクセスすることが出来ます。

 一つは現在のステータスの表示。そして二つ目は、共同開発という設定になっている技術部ソコノこと曽古野貴実が考案した事になっている「ラッキーシェイプ占い」です。(技術部ソコノのことを知らないという方はRestHouseで「技術部ソコノ」を検索してみたりすると解るかも知れませんが。)技術部ソコノ曰く「Little Mustapha's Black-holeを人気サイトにしたい、ってことだったら女性向けのコンテンツが必要なんだし。ただの女性じゃなくて、周りの友達に影響力のある女性ってことなんだけど。そういう人達っていうのはつまりファッション雑誌を買っているような層なんだけど、そういうのはLittle Mustapha's Black-holeではとうてい無理なんだけど、そういう層っていうのは同時に占いコーナーとかも大好きなんじゃないか?ってことなんだけど。それだったら技術部が古今東西の占いを参考にアルゴリズムを考案した『ラッキーシェイプ占い』が最適に違いないんだし。これでLittle Mustapha's Black-holeが人気サイトになることに間違いないんだけど。うーん…。まあまあだけど…。」とのことである。

 ちなみに、『古今東西の占い』から導き出されたアルゴリズムでは[Math.random()]という関数が重要だ、ということである。どうでも良いが。それから『ラッキーシェイプ占い』で表示されるような形の物やああいった柄の付いたものを見つけるのが困難だと思われるかも知れないが、迷彩柄の物とかを持っているとけっこう良いんじゃないか?ってことだけど、ということである。

 そして、三つ目の機能はLittle Mustapha's Black-holeに関する(詩的な)解説を読める機能。現在はFlashではなくてHTML5の一部であるCANVASを使っているので、この機能は時計の中だけでなくてページ内の外側の要素とも連携している機能なのである。

 この機能についてはあまり解説すると面白くなくなってしまうので書けないのだが、頑張ると時計のさらなる機能が利用できるとかいうことである。


 それでは、時計の説明が済んだのでそろそろブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)に戻ることにしましょう。あれから科学的な科学に関する屁理屈を力説するDr. ムスタファと、それに一々ツッコミをいれるニヒル・ムスタファと時々混ざってくるミドル・ムスタファが不毛な議論を交わしていたようです。

 Little Mustaphaは途中でめんどくさくなったので料理を作りに台所に行っていたようです。

ニヒル・ムスタファ-----もう解ったよ。先生にはかなわないや。

Dr. ムスタファ-----やっと科学の偉大さに気づいたようだな。

ミドル・ムスタファ-----そうじゃなくて、あなたの滅茶苦茶な理論に…

ニヒル・ムスタファ-----もう良いから、降参したことにしようぜ。

ミドル・ムスタファ-----そうなんですか?まあ、これは放っておいても私たちには問題ないですけどね。

Little Mustapha-----そろそろ面倒な話は終わったのかな?

ミドル・ムスタファ-----ちょっと、どこ行ってったんですか?今日はDr. ムスタファがミョーに張り切っていて大変だったんですよ。

Little Mustapha-----ボクもそんな予感がしたから避難してたんだけどね。でもおかげでご馳走の山でございます!

ニヒル・ムスタファ-----なんだよそれ?

Little Mustapha-----なんだよ、って。いつもろくな料理が出せないから、今日はちょっと豪華になってるんだし。なにしろ11周年だからね。まずは定番のスパム炒めでしょ。それからトンカツに、餃子に、唐揚げ。更にササミにコロモを付けて焼いたヤツとかタルタルソースとかだよ。これで足りなかったら、最近研究を続けている「あの駄菓子屋で食べたお好み焼き」の試作品とかも出せるけど。

ミドル・ムスタファ-----ああ…。なんというか、ヘビー級ですね。

Little Mustapha-----でも、酒飲んでたら食べられちゃうでしょ?

ミドル・ムスタファ-----そうですけど、予想してなかったものが出てくると意外と食べられなかったりするんですよね。

Little Mustapha-----そうなの?

Dr. ムスタファ-----でもせっかくだからちょっとずつでも食べたら良いんじゃないか?

Little Mustapha-----ちょっとじゃなくて全部食べても良いんだけど。

ニヒル・ムスタファ-----そうは言っても、それだけギトギトしてるとあとでツラいからな。

Little Mustapha-----そんなこと言わずにゆっくり食べてよ。11周年なんだし。

マイクロ・ムスタファ-----…あの、ちょっとイイですか?

Little Mustapha-----ん?!いいですけど。

マイクロ・ムスタファ-----ああ、今回は普通に気づいてくれるんですね。

ミドル・ムスタファ-----そのようですけど。

マイクロ・ムスタファ-----ああ、良かった。今回は更に話に入り込めなくてずっと黙っていましたけど、これでやっと来た甲斐があるということですね。

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----それよりも、キミは誰だ?

マイクロ・ムスタファ-----えっ?!

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----えっ、じゃなくて。なんでキミがここにいるんだ?

マイクロ・ムスタファ-----ちょっと、なんですか?!

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----アハハハ!冗談、冗談!今回はちょっと趣向を懲らした感じにしてみたんだよ。

マイクロ・ムスタファ-----もう、やめてくださいよ!今日は普通に会話に入れると思ったのに。これもネタだったんですか。

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----まあ、この辺は毎回変化させていかないとマンネリ化するからね。

マイクロ・ムスタファ-----もう、どうでも良いですけど。そろそろみんなで一斉に喋るのやめたらどうですか?

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----ああ、そうだね。それじゃ、この辺で一斉喋りは終了…っと。

ミドル・ムスタファ-----それで、なんですか?

マイクロ・ムスタファ-----なんですか?ってなんですか?

ニヒル・ムスタファ-----言いたいことがあったから発言したんじゃないのか?

マイクロ・ムスタファ-----ああ、そうでしたよ。変なネタをやるから忘れるところだったじゃないですか。

Little Mustapha-----もしかして、また留守番電話のあれ?

Dr. ムスタファ-----でも、その電話のランプは点滅してないぞ。

Little Mustapha-----なら、大丈夫か。

マイクロ・ムスタファ-----そうじゃないですよ。私が言いたかったのは、私が持ってきたサラダなんかはどうですか?ということなんですよ。

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----サラダ?!

マイクロ・ムスタファ-----そんなふうにみんなで驚かないくてイイですけど。私は最近のLittle Mustaphaの傾向からしてこんなこともあり得ると思って、サラダを持ってきたんですよ。これだけ脂っこいものを出されたらサラダが食べたくなるでしょ?

ニヒル・ムスタファ-----キミって、もしかして天才なんじゃないか?

ミドル・ムスタファ-----ホントですね。Little Mustaphaの料理だけじゃ地獄なのに、そこにサラダが加わるだけでご馳走に見えてきますよ。

マイクロ・ムスタファ-----いや、それほどでも…。

Little Mustapha-----なんだよ。サラダって言ったって、葉っぱとか混ぜただけじゃんか。

Dr. ムスタファ-----まあ、そう言わずに。誰もキミの料理が不味いと言っているワケではないんだしな。

ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。まだ食べてないから美味いかどうかも解らないしな。

Little Mustapha-----うーむ…。まあいいか。予想してたのとは違う感じだけど、とりあえず盛り上がって来たみたいだし。ここは油料理とサラダでもう一度乾杯だな。そして、そのあとにはお待ちかね、あのコーナー!ってことだな。

一同(Little Mustapha除く)-----そうですね。デュフフフフ…!

Little Mustapha-----それじゃあ、11周年を祝って二回目の乾杯音頭!あソ〜レ!

一同-----メリー11周年!

 よく解りませんが、マイクロ・ムスタファもやっと話に加われたということで、いつものように今後の計画を立てるようです。今後といっても、12月のあの日のことですが。そうなってくると、またおかしなことが起きるのではないか?と少し心配にもなります。

Little Mustapha-----なんていうかさ、こうやって何年もやってると、ボクらはサンタに関してベテランって感じだよね。

ミドル・ムスタファ-----そうですね。だいたい何をすれば良いのか解ってるから、その点では盛り上がりに欠けるような気もしますが。

ニヒル・ムスタファ-----おい、何言ってんだよ。オレ達はまだプレゼントを貰えてないんだぜ。毎年「今年こそは大丈夫」って言ってるくせに失敗してきたんだしな。そうやって油断するから失敗するんだぜ。

Little Mustapha-----とは言っても、もうすでにサンタの正確な住所は知ってるんだし、さらにサンタとだって顔なじみみたいなもんだしね。プレゼントのリクエストメールさえちゃんと届けば問題なしだよ。

Dr. ムスタファ-----そうだな。油断するのはいけないが、科学的にはもう貰えるも同然だしな。

ニヒル・ムスタファ-----科学的はつけなくても良いと思うぜ。

ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、手紙を書きましょうよ。これが一番重要なことみたいですし。あまり酔ってないうちにやっておいた方が良いですよ。

Little Mustapha-----その辺は心配ご無用。キミ達が来る前に完全シラフのボクがダブルチェック、トリプルチェック、ダブルダブルチェック、ダブルトリプルチェックをして送っておいたからね。あれだけチェックしたら間違いようがないよ!

ミドル・ムスタファ-----イロイロと気になる部分があることはあるのですが、とにかく入念にチェックして送ったということで良いんですね。

Little Mustapha-----良いんですよ。

ニヒル・ムスタファ-----それよりも、オレ達のリクエストも間違えずに書いてくれたんだろうな?

Little Mustapha-----もちろん。それは毎年書いてるし、間違えるワケないし。ミドル・ムスタファが将棋盤で、ニヒル・ムスタファが木刀で、Dr. ムスタファがMSXでマイクロ・ムスタファがゲゲゲの鬼太郎全集。でしょ?

ミドル・ムスタファ-----もちろんワザと間違えてるんですよね?

Little Mustapha-----なにが?

一同(Little Mustapha除く)-----まさか、本当にそれで送ったんですか!?

Little Mustapha-----いやいや。そんなにムキにならなくても。冗談に決まってるジャンスカ。

ミドル・ムスタファ-----悪い冗談はいけませんよ。それにジャンスカってなんすか?

ニヒル・ムスタファ-----どうでもいいぜ、そんなことは。それよりも、これからは冗談でもそんなことは言わないでおいて欲しいな。

Dr. ムスタファ-----そうだな。心臓が止まるかと思ったぞ。

Little Mustapha-----いやあ、それは失礼いたしました。

ミドル・ムスタファ-----それじゃあサンタ作戦はもう終わっちゃいましたね。意外とあっさりでしたけど。

Little Mustapha-----ここからは酔っ払っても大丈夫、ってことだし。ジャンジャン飲んだら良いんだし。

ニヒル・ムスタファ-----でも、なんか物足りないよな。

Little Mustapha-----そうなの?それじゃあマイクロ・ムスタファ君が何かに気づくとかは?

マイクロ・ムスタファ-----今日は特に変なところはないと思いますが…。

Little Mustapha-----ますが…?

マイクロ・ムスタファ-----いや、気になるって程じゃないんですけど。あの額縁に飾ってるのは何ですか?

Dr. ムスタファ-----ああ、あれな。私も気になってたぞ。

ミドル・ムスタファ-----私も。

ニヒル・ムスタファ-----オレも。

Little Mustapha-----ああ、あれね。みんなは見て解らないの?

ミドル・ムスタファ-----いや。大体解りますけど。去年もらったメッセージのカードですよね。それって、額に入れて飾るものなんですか?

Little Mustapha-----当たり前じゃん。サンタの孫娘さんからプレゼントされたメッセージカードだよ。こうやって飾っておけば、あの麗しきサンタの孫娘さんをいつも身近に感じていられることが出来るのですよ。

ニヒル・ムスタファ-----なんか気持ち悪いぜ。それに、そこに書いてある「振り出しに戻る」ってどういう意味なんだ?

Little Mustapha-----解らないかなあ。つまり、何事もスタート地点から始めるような気持ちで臨みなさい、というサンタの孫娘さんからのありがたい言葉だよ。初心忘るべからず、というかさ。フレッシュでいなさい、ということかな。もっと深い意味もあるかも知れないけどね。キミ達もフレッシュにならないといけませんよ。キミ達にはフレッシュネスが足りてないね。

ミドル・ムスタファ-----なんか変なこと聞いちゃった感じですね。他に何か気になるところはないんですか?

マイクロ・ムスタファ-----今のところはないこともないですが…。

ニヒル・ムスタファ-----それは、あるといえばある、ということなのか?

マイクロ・ムスタファ-----すいません。Little Mustaphaが熱心に額縁の話をするので注意を怠ってしまいましたが、その留守番電話のところのランプが…。

一同-----アッー!

Little Mustapha-----っと、ここで盛り上がって来たような感じなのですが、どうしても気になることがあるんだけど、良いでしょうか?

ミドル・ムスタファ-----なんですか?電話は良いんですか?

Little Mustapha-----いや、でも気になって仕方ないことは先に解決しておかないと。

ニヒル・ムスタファ-----それで、何なんだ?

Little Mustapha-----マイクロ・ムスタファは自分で留守番電話の異変に気づいたのに、それを言ったあとに「アッー!」って言ってたでしょ?

マイクロ・ムスタファ-----ええ。まあ…。

Little Mustapha-----ほら。コレに気づいてしまったら気にしないワケにはいかないからね。

Dr. ムスタファ-----そんなに気にするようなことか?居酒屋に行って注文する時に「生ビールにする人。はーい!」って自分で手を上げるようなもんだろ?

ニヒル・ムスタファ-----その喩えは何なんだ?

Little Mustapha-----一番飲みたいと思ってる人が、人の飲み物に気を配るってこと?

Dr. ムスタファ-----そうでもあるかな。

ミドル・ムスタファ-----つまり、マイクロ・ムスタファは「アッー!」って言いたかったから留守電の異変に気づいた、ということになりますね。

Little Mustapha-----いや、待てよ。もしかすると「アッー!」って言うために自らこの電話機に細工したとも考えられないか?

ミドル・ムスタファ-----ええ?!それじゃあ、これまでの留守番電話騒動は全てマイクロ・ムスタファの仕業ですか?!

マイクロ・ムスタファ-----ちょっと!待ってくださいよ!何で私がそんなことをしないといけないんですか?確かに「アッー!」って言いましたけど。でもその前に電話のことを言ったら「アッー!」って言うだろうなと思っていて、本当にそのとおりになったので面白くてつい「アッー!」って言ってしまっただけですよ。

Dr. ムスタファ-----それみろ。私の喩えが正確だったじゃないか。

ニヒル・ムスタファ-----そういう話じゃないだろ。それよりも、どうするんだ?予想はしていたけど、今年も留守番電話にメッセージだぜ。

ミドル・ムスタファ-----またあの謎の声でしょうか?そうだとしたら恐ろしいですよね。考えてみれば、去年ボクらはあの声に殺されたんですよ。

Little Mustapha-----まあ、そうだけど。今回は大丈夫だと思うよ。

ニヒル・ムスタファ-----その自信はいつもどこから来るんだ?

Little Mustapha-----自信じゃなくて、留守番電話のランプが点滅してるのは気になって仕方ない、ってことの方が重要だったりするけどね。それに、いつものパターンからすると最初はPrincess Black-holeからのメッセージだと思うよ。…ああ、そういえばPrincess Black-holeの正式な表記がちょっと変わったことを報告してなかったから言っておくけど。これまでは「Black hole」だったけど今は「Black-hole」になってるんだよね。ついでに言うとLMBも「Little Mustapha's Black-hole」で最後が「Black-hole」と書かれることになったけど。

ミドル・ムスタファ-----それは、私たちが気にしないといけないことなんですか?

Little Mustapha-----いや、そうじゃなくて。何となく思い出したから。とにかく留守電のボタンを押すけどイイかな?

一同(Little Mustapha除く)-----いいとも!


 本当に大丈夫なのかわかりませんが、いつもの感じでLittle Mustaphaが留守番電話のボタンを押しました。そして、いつもの感じで留守番電話が保存されたメッセージを再生し始めました。


留守番電話-----ゴゴ、ゴジ…ゴ、ゴゴ、ゴ…ジュッ…ゴ、…フン!イッケンデス!ピーッ!「ちょいと!どういうことなんですの?どうしていつもあたくし抜きでパーティーをしているんですの?もしかして、あなた方は本当にあたくしが主役の座を奪うとでも思っているのかしら?そんな心配はご無用ですのよ。あたくしはすでに世界的な大女優ですのよ。そんなケチなサイトで主役になるつもりなんてありませんのよ。ウフッ…。ちょっと冗談がきつかったかしら?とにかくあたくしに謝罪するつもりがあって、次回からはあたくしを招待するつもりなら今すぐあたくしのお屋敷に電話するんですのよ!番号は666の…」ピーッ!メッセイジ…オ・ワ・リ!


ミドル・ムスタファ-----やっぱりプリンセス・ブラックホールでしたね。

Little Mustapha-----うーん。なぜかここまではいつもボクの予想が当たるんだよな。その先まで上手くいってくれるとプレゼントも計画どおりに貰えると思うんだけどなあ。

ニヒル・ムスタファ-----まあ、そこは考えても仕方ないだろ。これまでに起きたことは誰にも予想は出来なかったしな。

Dr. ムスタファ-----だが、今年は違う。そうだろ?

ミドル・ムスタファ-----そうですね。今年は違います。

Little Mustapha-----なぜなら…

ニヒル・ムスタファ-----今年は…

一同-----11周年だから!

マイクロ・ムスタファ-----ちょっと、待ってくださいよ!どうしてそんなことが言えるんですか?

Little Mustapha-----というか、キミも「11周年だから!」って言ってたじゃん。

マイクロ・ムスタファ-----まあ、それはつきあいで、というか。

Dr. ムスタファ-----でも11周年なんだし、少しは盛り上がったって良いんじゃないか?

マイクロ・ムスタファ-----そうかも知れませんけど。あんまり楽観しているのも危険だと思いませんか?私たちは殺されても生き返ってしまいましたし、これ以上の危険というのはあまり考えられないかも知れませんけど。

Little Mustapha-----キミがそう言うならかなりの確立で安全だったりしないか?

マイクロ・ムスタファ-----でも、油断は禁物ですよ。

ミドル・ムスタファ-----良いイメージを持っていた方が物事が上手くいくということもありますよ。

ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。キミのそのマイナス思考なところが全体に悪い影響を与えかねないんだぜ。

マイクロ・ムスタファ-----それって、全てが私のせいみたいになってませんか?

Little Mustapha-----いやいや。それはそれでマイナス思考だし。コレまでだって、キミがいなかったらどうなっていたか解らない、という展開はあったしね。だけど、もうそんなマイナス思考は必要ないということなんだと思うんだよね。それに、アレとかさ。

ミドル・ムスタファ-----あれ、って。サンタの孫娘さんからのメッセージカードですか?

Little Mustapha-----そう。今年はめでたくプレゼントを貰えて、そしてそのあとはボクとサンタの孫娘さんがどうなっちゃうのか?って話になると思わない?

Dr. ムスタファ-----なんていうか、キミはプラス思考すぎるんじゃないか?

ニヒル・ムスタファ-----そうだな。大体あのメッセージカードは何なんだ?

Little Mustapha-----ボクは何かの暗号だと思っているよ。きっと今年のクリスマスには二枚目が届くと思うんだよね。それによって「コレはもしかすると!」っていう展開になってきて、さらに三枚目が届く!すると、そこに書かれているのは…

マイクロ・ムスタファ-----あの…。ちょっと良いですか?

Little Mustapha-----ん?!まあ良いけど。せっかく盛り上がっているところだったのに。

ミドル・ムスタファ-----盛り上がっていたのはあなただけでしたけど。

ニヒル・ムスタファ-----それで、何なんだ?

マイクロ・ムスタファ-----あの…、留守番電話が…。

一同-----アッー!

Little Mustapha-----うーむ…。またマイクロ・ムスタファが「アッー!」って言ってたのに気づいてしまったけど。今回は気にしないことにしよう。

ミドル・ムスタファ-----どうしたんですか。今度はやけに神妙な感じで。

Little Mustapha-----でも、予想外のことが起きてしまった時には冷静に対処しないとね。

Dr. ムスタファ-----これは予想できただろ?

ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。これまでのことを考えても、最低二回はその電話にメッセージが残されてるしな。

Little Mustapha-----だけど、ボクの予想では今回は一回だけだったんだけど。

ミドル・ムスタファ-----なんでそう思うんですか?

Little Mustapha-----だって、あの謎の声は、去年変な音波でボクらを殺したりしたし。もうネタ切れだと思ってたんだけど。うーむ…。

ニヒル・ムスタファ-----そうなのか?でも向こうだって何年ものあいだ毎年ここの電話にメッセージ残して来たんだし。そう簡単には諦めないと思うぜ。

ミドル・ムスタファ-----でも、去年の殺人音波以上のことって何があるんでしょうね?

マイクロ・ムスタファ-----それは何かとてつもない…

一同-----…。

一同-----…。

一同-----…。

ミドル・ムスタファ-----それ(未完)なんですか?!

マイクロ・ムスタファ-----いや。その方が恐ろしさを表現する効果があると思って。

Dr. ムスタファ-----こんなところで話が終わったらダメだろ?

ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。効果なんかよりも、実際にそのメッセージは恐ろしいものかも知れないんだしな。

Little Mustapha-----しかし、このままではいつまでもランプが点滅してしまって気になって仕方がないので、メッセージを聞くことにします!

一同-----えーっ?!

Little Mustapha-----そうなんだよね。ボクもみんなが「えーっ」って言うと思ったから言っていたけど。これはけっこう楽しいね。

ミドル・ムスタファ-----そうじゃなくて。何でメッセージを聞かないといけないんですか?

Little Mustapha-----でも、みなさまも知ってのとおり、この電話機は電源を切ってたり、電話線を抜いてたりしても動作してしまう変な電話機だし。ランプの点滅を消すためには聞く以外に方法はないんだよね。

Dr. ムスタファ-----また殺されたりしたらどうするんだ?

Little Mustapha-----まあ、また地獄というのもアレなんだけどね。でもそうなったら今年のクリスマスは去年のコピペで済んじゃうし。それはそれで楽かも知れないけど、全然面白くないからね。

ニヒル・ムスタファ-----何言ってるのか解らないぜ。

Little Mustapha-----そうだけど。とにかく聞くしかない、ってことだよ。まあ、何が起きても大丈夫なように身構えておく必要はあるかも知れないね。

ミドル・ムスタファ-----身構えるって言っても。どうすれば良いんですか?

Little Mustapha-----うーん。そうだね。何が起きるか予想できないなら身構えようがないけど。とりあえず中腰になってみようか。

ニヒル・ムスタファ-----これじゃあ身構えるというよりも、逃げる準備にしか見えないけどな。

Little Mustapha-----どうでも良いけど。とにかく聞くからね。


 なぜか全員が部屋の中で中腰になっていますが、Little Mustaphaが留守番電話機のボタンをおしてメッセージを再生しました。すると、いつものように機械の音声が話し始めます。


留守番電話-----イッ・ケン・ノメ・ッ・セイ・ジ。ゴゴ、ゴロ、ゴゴ、ゴジ、ゴ・ジッ・ゴ・ゴゴゴ…・フン!ピーッ!「……………………(ガチャ!…ピーッ、ピーッ、ピーッ!)」メッセイジ、ヲ・ワリ!


ミドル・ムスタファ-----無言メッセージですね。

Little Mustapha-----なんだ。心配して損したな。

ニヒル・ムスタファ-----どういうことだ?

Little Mustapha-----だって無言だよ。無言電話同様に、一番消極的な嫌がらせみたいなもんだからね。つまり、これは本当にネタ切れってことだよ。でもかけてきたのは、執念というか、そういうことだろうね。

マイクロ・ムスタファ-----本当にそうでしょうか?

Little Mustapha-----また、キミは心配性だなあ。もうネタがないけど、電話したらその時の雰囲気で何とかなるかも!とか思ったけど結局何とかならなかった、ってことだよ。まあ、謎の声としては大失態だね。

ミドル・ムスタファ-----だったら良いですけど。

Little Mustapha-----危険は去ったし、プレゼントはもう目の前だし。今日は盛大に盛り上がろうじゃないですか。

ニヒル・ムスタファ-----まあ、そうだな。とりあえず危険なことがないのなら、それでも良いんじゃないか。

Little Mustapha-----それじゃあ、気を取り直して、もう一度乾杯音頭…。というか、無言電話で思い出したけど「無言デモ」どうなったんだろう?

Dr. ムスタファ-----なんだそれは?

Little Mustapha-----いや、この前ちょっとね。まあ、気にしないで。それじゃあ、せーの!

一同-----メリー11周年!


 このようにして、またグダグダの飲み会が始まると思われたのですが、乾杯したあとにちょっとした変な静寂が出来ました。そして、ちょうど良いタイミングで電話が鳴り出して、一同がビクッとなりました。もちろん、いつものように全員がビクッとしたことに気づかれたくないので、周りで全員がビクッとしたことにも気づかないフリをしていました。


ミドル・ムスタファ-----ちょっと、電話ですよ。

Little Mustapha-----知ってますよ。

ニヒル・ムスタファ-----というか、でないのか?

Little Mustapha-----うーん…。留守電のランプは点滅し続けるけど、電話の呼び出し音はそのうち止まるしね。

Dr. ムスタファ-----それで、でないのか?

Little Mustapha-----でても良いんだけど。せっかく楽しく盛り上がって来たのに、変な電話だとこまるし。

ミドル・ムスタファ-----というか、もう恐ろしいことは起きないって、あなたが断言してたような感じでしたけど?

Little Mustapha-----いや、実際に電話が鳴るなんて誰も思ってなかったはずだし。

Dr. ムスタファ-----しかし、なかなか鳴り止まないぞ。

ニヒル・ムスタファ-----そうだな。だんだんイライラしてきたぜ。いい加減にでたらどうなんだ?こういう時には一度止まってもまたすぐにかけ直してくると思うしな。

Little Mustapha-----じゃあ、しょうがないなあ。でも何が起きるか解らない、ってことで、また準備はしていてよね。


 Little Mustaphaがそう言うと、全員立ち上がって中腰になりました。そしてLittle Mustaphaはハンズフリーモードで電話に出ました。ハンズフリーモードにする理由はいつもどおりです。


Little Mustapha-----もしもし?

電話-----「もしもし、ってことだけど…」

Little Mustapha-----あっ!?その声はもしかして?

電話-----「背後霊の冷子ってことだけど…」

Dr. ムスタファ-----ああ、去年の地獄にいた幽霊か。

電話-----「うーん…。幽霊じゃないんだし。どっちかって言うと、去年幽霊だったのはオマエらの方なんじゃないか?ってことなんだけど」

Little Mustapha-----それよりも、なんで背後霊が電話してくるんだ?

電話-----「うーん…。この電話が使える、ってことに気づいたから警告しようと思ったんだし。また去年みたいになったらこっちも大変なんだし」

ミドル・ムスタファ-----警告、って。やっぱり何かが起きるんですか?

電話-----「うーん…。そんなこともないんだけど。オマエら時々気を抜きすぎるからダメなんじゃないか?って思ったんだけど。そうしたら何となく嫌な感じになってきたんだし。別に悪いことが起きる、って決まったワケじゃないんだけど、本当に起きたりしたら何もしなかったのを後悔するんじゃないのか?って思うに違いないんだし、だったら警告ぐらいはしておいた方が良いんじゃないか?って思ったんだけど。うーん…。まあまあだけど…。」

Dr. ムスタファ-----なんだか意味が解るような解らないような感じだが。

Little Mustapha-----つまりこれは虫の知らせというものがどうやって起きるのか?というメカニズムを説明している、ということでもあるんだな。

ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、余計に意味が解らないですよ。

Little Mustapha-----特に根拠はないけど、何か嫌なことが起きそうだな、って思うのにはこういう背景があったんだよ。本人は特に何も思っていなくても背後霊がイヤなものを感じているから、それが本人に伝わって「虫の知らせ」となる!

ニヒル・ムスタファ-----なんでそんなに得意げなんだよ。

電話-----「うーん…。そんなことはどうでも良いと思うんだし…」

Little Mustapha-----ああ、そうだった。それでどうすれば良いのでしょうか?冷子様。

電話-----「ちょっと…。いきなりかしこまったりするとキモいんだし…」

Little Mustapha-----でも、助かる方法を教えてくれるんなら、かしこまった方が良いかな、ってことだし。

電話-----「別に助かる方法があるとか言ってないし。その前に何が起きるかも解らないんだし、起きるかどうかも解らないんだけど。うーん…。まあまあだけど…。」

Little Mustapha-----ということは、なにも心配することはない、ってことでもあるんでしょ?

電話-----「そうなんだけど。でも、いつでも気を緩めるな、ってことなんだし」

Little Mustapha-----大丈夫。いざとなったら中腰になるし。そんな起きるかどうか解らないことなんて、楽しくしてたら忘れちゃうし、ダイジョブだよ。

電話-----「とにかくあんまり楽観するのは良くないぜ、ってことなんだし。うーん…。警告は与えたからね、ってこれは別のキャラの台詞でございます、って。フヒュヒュヒュ!それじゃあ、あばよ!」


Little Mustapha-----とうことですが。

ミドル・ムスタファ-----どうすれば良いんでしょうか?

Little Mustapha-----どうすれば、といっても今日は何にもないんじゃない?長さ的にも。

ニヒル・ムスタファ-----長さ的、って何だよ?

Little Mustapha-----開設記念パーティーとしては、何ページも続いたりしないし。そういうことだけど。留守番電話のメッセージが二件で、さらに普通の電話がかかってきたし。これで充分でしょ。だけど、どうしたって今年のクリスマスにはプレゼントが貰えちゃうんだけどね。

ミドル・ムスタファ-----そうなってくれたら良いですけど。

Little Mustapha-----大丈夫だよ。とにかく食べ物も大量に余っていることだし、この辺で「このあともパーティーは遅くまで続きました」という感じでね。それじゃあ、せーの!

一同-----メリー11周年!

マイクロ・ムスタファ-----あの、ちょっと待ってください。

ミドル・ムスタファ-----あれ、まだ続くんですか?

マイクロ・ムスタファ-----いや、これは重要なことです。私たちはいつも何かを見落としているんです。それはほんの些細なことかも知れないのですが。しかし、見落としてはいけないものなんです。それに気づかないことによって、私たちはなにかとてつもない…

一同-----…。

一同-----…。

一同-----…。

ミドル・ムスタファ-----ちょっと!また(未完)ですか?!

 とうことで、Little Mustapha's Black-hole開設記念日のパーティーでした。今年こそはプレゼントが貰えるのか?あるいは悪い予感が的中してしまうのか?それから、最近のクリスマスにしばしば書かれていますが、サンタ達が我々の気づかないところで何かをしているのではないか?ということもあったりするのですが。今年もクリスマスはLittle Mustapha's Black-holeから目が離せないのか?離して良いのか?

 クリスマスまではまだもう少し時間があるので、次回は何か別のまともな大特集をやってみたいものですが、他が忙しかったりすると次回はクリスマスのサンタネタという事になります。お楽しみに。