新しい年になったようですが、そんなことに浮かれている場合ではなかったのです。またクリスマスを過ぎても最新記事がクリスマスネタというダメな感じをなんとかしなければならないので、みなさまをヤバい世界にご案内したいと思います。
赤い世界。怒りの世界。終わりのない灼熱の冬。怒れるものの終着駅。辿り着くなりライフのジ・エンド。
はい、こちら現場の新人女子アナ、横パンこと横屁端です!みなさん、ここがどこだか解りますかあ?
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そうなんです!私はいまだにあの異次元世界を抜け出せずにこうして頭だけで中継をしているのです!
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なんのことだか解らない人はこのあいだのクリスマスの話とか、もっと前の夏の話を読んだらいいのでーす!
それはどうでもいいのですが、中継を続けたいと思います!みなさん、このあいだのクリスマスの時にこの世界からほぼ全ての建物が消えて、そして唯一残った家に人間がいたことを覚えているでしょうか?
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そうなんです。みなさんもどうしてあの時に私が彼らと一緒に元の次元に戻らなかったのか?と思っていると思います。しかし、なにしろ突然の出来事でしたから、横屁端としても準備ができていなかったのです。もちろん有能な新人女子アナとして、いつ何時、何が起きようとも対処できるように心がけているのですが、あのリボンを付けたネコがやって来るという時に私は自分の体を取りに戻ることができたでしょうか?
もちろん答えはノーです。
私が人間だと解ればあのリボンを付けたネコは私を捕まえて食べるに違いありません。あそこでリボンを付けたネコに食べられてしまってはこれまでの苦労が水の泡です。しかし、あの人間達がいたことによってわずかな期待、或いは希望といったものが見えてきたのです。
呪われた大地。憎しみは空気。憐れみの血が空を染め、悲しむ者はもういない。曇った世界を復讐が照らす。
はい、こちら有能な新人女子アナの横屁端です。突然ですが、ここでクイズでーす!あの憎き内屁端アナが犯した唯一の間違いとは、なんでしょうか?
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全然違います!
答えは、私の頭を時空の裂け目に投げ入れたことなのです!みなさんはあの夏の話を覚えているでしょうか?去年の夏、どこからともなく現れた「人を食べる子供達」ですが、実は私が今いる世界からやって来ていたのです。彼らが今どこで何をしているのか、詳しいことは全然解りません!しかし、内屁端が子供達に体を食べられた私の頭を時空の裂け目に投げ入れたのは大きな間違いでした。
あのままこの世界への扉が閉じてしまえば私は元の世界に頭だけで存在することになってしまいます。頭だけでは向こうで女子アナはできません!しかし、こうしてこちらの世界にやって来て自分の体を見付けたことにより、私は復讐のチャンスを得たのです。
破壊の神。強欲の使い。リボンを付けた白いネコ。オーバーオールにボーダーシャツ。
はい!こちらは次期人気女子アナほぼ当確の新人女子アナの横屁端です。ここで特集コーナーにいってみたいと思いまーす!
みなさんは異次元世界への扉がどこにあって、どのように存在しているのか知っていますか?
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そうなんです。実際のところ正確な答えは誰にも解っていません。しかし、有能な新人女子アナが実力を発揮して厳密な調査をおこなったところ、あることに気付いたのです。
今のところ解っているのはその扉には二つの形態があるということなのです。一つは常に同じ場所に出現するもの。そして、もう一つは私が投げ入れられた扉のように、あるきっかけによりそこに作り出されるものです。
そう、それは悪魔の内屁端が最初に気付いたことでもありました。あの悪魔は最初に黄色いページを持ってくるように私に命令したのです。そうすればあの時コッチの次元にいた内屁端は上手く元の世界に帰ってこられるはずだったのですが、様々な偶然が重なり、そして最後には身勝手な内屁端の手により私はこの誰もいない呪われた次元に取り残されてしまったのです。
この世界に閉じ込められた私はまず憎き横屁端に呪いをかけるかたわら、元の世界に戻る方法も考えていました。最初は内屁端と同じように異次元への扉を作り出す方法を考えていたのですが、このあいだのクリスマスの出来事で私の考えが変わったのです。
この世界の至るところに各次元をつないでいる扉があるということに気付いたのです。しかし、それらはいつも同じ場所にありながら、いつ出現するかは解っていないのです。そこで私はあのネコに目を付けたのです!
復讐。怒り。復讐。悲しみ。復讐。苦痛。復讐。復讐。私は全てを取り戻す。
はい、こちら横屁端です!時々間違えて内屁端と書いてないか心配になってきましたが、そんなことは気にしてはいけません!それではここで再びクイズです!
この異次元世界には人間を食べてしまう恐ろしい「リボンを付けたネコ」という生き物が生息しています。しかし、そのネコは私を見付けても食べなかったのです、それは何故でしょうか?
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な、なんと!正解です!…どうして解ったのでしょうか?
そのとおり、私が頭だけだったので、あのネコは私を人間だとは思わなかったようなのです。これは同時に内屁端の犯した間違いがまた私にとって有利な状況を生み出したとも言えるのでーす。
私はあのリボンを付けたネコと何度も遭遇してきました。そして、始めは警戒心を解かなかったあのネコも次第に私に興味を持つようになったようです。
そして、ある時私が語りかけると、リボンを付けたネコはなんと人間の言葉を私に返してきたのです!
リボンを付けたネコとの対話の中で様々なことが明らかになりました。年に一度、どこからともなく「生け贄」としてやって来る人間を食べているということ。父親はフランスに出張してフランスの異次元世界でフランス人を食べているということ。ブログを始めたけどすぐに飽きてしまってやめたこと。そして、何よりも重要なのが、リボンを付けたネコは年に一度だけの生け贄では物足りないと思っている、ということです。
そこで私はリボンを付けたネコと取り引きをすることにしたのです。私は有能な新人女子アナとして知っていたのです。一昨年のクリスマスにこのネコが私達の住んでいた次元にやって来ていたことを。
リボンを付けたネコは異次元世界へつながる扉の場所を知っているに違いないのです。そして、どのようにすればその場所が扉として機能するのかということも。
私はリボンを付けたネコに一年に一人以上の生け贄を約束する代わりに、異次元世界への扉の場所とその使い方を教わろうとしたのです。
歓喜の歌は赤く燃え、灼熱の風が吹き抜ける。復讐の扉が開くとき、地獄からの使者、横屁端!
はい、こちら現場のもうすぐ人気女子アナ間違いなしの横パンこと横屁端です。みなさん、ここがどこだか解りますかあ?
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そうなんです!ついに横屁端が元の世界に帰る時がきたのです。そして、ご覧ください。このように横屁端の頭も元どおりに体の上に載っているのです。去年の夏の猛暑の影響もありまして、体のほうは所々腐っているのですが、これはきっと元の世界に戻れば治るに違いありません。
そして、あちらをご覧ください。リボンを付けたネコが元の世界に帰る横屁端を見送りに来てくれたのでしょうか?先程からこちらをずっと見つめています。
最初は完全体になった私を見付けて襲ってきそうな雰囲気もあったのですが、体が腐っていたことも幸いして食べることはあきらめたようです。
あのネコが教えてくれたところによると、異次元世界への扉はある場所に決まった時刻に現れるということなのです。それがまさにこの場所であり、そして、扉が出現する時間も刻一刻と迫っているのです。
みなさん、復讐の時はすぐそこまで迫っています!私が元の世界に帰り、そしてあの憎き内屁端を生け贄としてこの世界に閉じ込めてやるのです。この半年間、この時をどれだけ待ち望んでいたことか。果てしのない孤独。そして、誰も見ないテレビ中継。しかし、それに耐えてきたことは無駄ではなかったのです。ここにやって来た謎の人間達にヒントを教えてもらえたのは私が孤独に耐えながらも、有能な新人女子アナとしてリポートを続けていたからにほかなりません。
そして、元の世界に帰って人気女子アナとなった私は最初に内屁端がネコに食べられるところを実況中継することになるのです。
あっ!そうこうしているうちに、扉の開く時刻が迫ってきました。みなさん!ここは私と一緒にカウントダウンしてください!新人女子アナの横屁端が元の世界に帰る世紀の瞬間をみんなで共有したいと思うのです!ではいいですかあ!せーの…。
10!
9!
8!
7!
6!
5!
4!
3!
2!
1!
ゼ…きゃああぁぁぁぁあぁあああ!
忘却の果て。新人女子アナ。憎悪の雲は晴れ上がり、ただ怒りのネコが静寂に震える。
はい!こちら現場の人気女子アナのウッチーこと内屁端です!ここで予定を変更して緊急リポートです!
みなさん!、こちらをご覧いただけるでしょうか?
…
そうなんです!
去年の夏に行方不明になっていた新人女子アナの横屁端アナがどこからともなく現れたのです。
しかし、このように意識を失っていて、しかも体の所々が腐っていて悪臭を放っています!そして、なんと驚くべきことに頭が後ろ前逆になっているのです。解りますでしょうか?このように顔の下に背中があるのです。
…
そうなんです。なんとも痛ましいこの状況ですが、ここで内屁端が人気女子アナの名に懸けて、ウッチーの特殊能力で横屁端アナを救ってみたいと思いまーす!
それではいきますよ!せーの…!
チチンプイプイ・タリサクミ!
…
…あっ、みなさん!お解りになったでしょうか?今、横屁端アナが意識を取り戻しました。なんと私の大活躍で命の危機に瀕していた横屁端アナが意識を取り戻したのです!これも後輩を思う優しい先輩であり、人気女子アナでもある内屁端の実力に違いありません!
横屁端-----…あっ。これは内屁端先輩。
内屁端-----やっと気がつきましたね。
横屁端-----ここは一体…?
内屁端-----どうやら記憶を失っているようですね。あなたは去年の夏に行方不明になっていたのですが、突然ここに現れたのです。そして、運良く居合わせた人気女子アナである内屁端があなたの救ってあげたのでーす!
横屁端-----そうなんですか。ありがとうございます!私はずっと恐ろしい場所にいたような気がするのですが…。しかし、こうして無事でいられたのはウッチー先輩のおかげですね。ありがとうございます。本当にありがとうございます!
内屁端-----礼には及びませーん。それよりも、これからも新人女子アナとして先輩の人気女子アナの言うことを良く聞いていれば良いのです!
横屁端-----はい、内屁端先輩!…でも、なにかが心のどこかにつかえているような、そんな気持ちなのですが…。これは一体どういうことでしょうか?
内屁端-----そんなことは気にしてはいけないのです!
横屁端-----でも、何かを忘れているような…。
内屁端-----先輩の言うことが聞けないのですかあ?
横屁端-----いや、そうではありません。そうですね。気にするのはやめにします。そして新人女子アナとして、先輩の人気女子アナ、ウッチーこと内屁端アナを見習って精進することにいたします!
内屁端-----それでイイのです!ではみなさん。横屁端アナとの感動の再会シーンはまだ続きますが、現場からは以上でーす!
ということで、なんだこれは?ということですが、異次元世界に取り残されていた新人女子アナの横屁端アナが元の世界に戻ってきたという話です。(頭が後ろ前についているのは治ったのかどうか解りませんが。)
しかし、戻ってくる時に何かが起きたのか、それとも次元の扉を通るときに激しい衝撃でもあったのか。横屁端アナは半年間異次元世界で煮えたぎらせてきた復讐心をすっかり忘れてしまったようです。しかも横屁端アナが戻ってきた現場に居合わせた内屁端アナによって助けられて、内屁端アナの好感度もアップしているような感じです。
もしかすると、これは内屁端アナによって仕組まれていた罠だったのかも知れませんが、横屁端アナは復讐を忘れて元の新人女子アナに戻ってしまいました。そして、異次元世界ではリボンを付けたネコが「生け贄を増やす」という約束が守られなかったことを知り怒り狂っているということです。
この先何が起こるのかBlack-holicミソロジーから目が離せませんが、とりあえず横屁端アナが戻ってきたということで、しばらくはミソロジーの続きはないと思われます。なので次回はそれ以外に違いないですが、ずっと更新されないとミソロジーの時期になってしまうのでそれかも知れません。お楽しみに!