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カクテル・オブ・ヘル

 地獄のカクテルにモクジン君が浮かぶ。

 ということで、伝説のカクテル「ブラッディ・ムスタファ」をご存じでしょうか? ご存じないですね。

 現在の「Black-holic」というコーナーの前身だった「今週の…」というコーナーで紹介された健康な人は飲むべきでない地獄のカクテルが「ブラッディ・ムスタファ」です。調子にのって「地獄度増」で作ったら唇がイテイ。

 気になる人のためにハードディスクの中から苦労して探した「今週の…」の記事を一部省略して掲載しておきます。

「今週の訂正」

…(略)…ここから本題に入りたいところですが、今週はタイトルを「今週の訂正」にしてしまったのでこれ以上は書けません。でも「ゾンビだけではどうもなあ」という感じなので何か書きましょう。というわけで今週は血みどろ。

 私はブラッディ・メアリというカクテルが好きだと思っていました。でも違いました。店でブラッディ・メアリを注文すると私の知っているものとは違うものが出てくるのです。私が今まで飲んでいたのは何だったのでしょうか?店で出されるものとはまるで味が違います。私が思うに、店で出されるものの方が間違いです。ブラッディ・メアリとはつまり「血みどろメアリ」ということなのですが、店で飲むブラッディ・メアリは少しも血みどろでないのです。でも私がいくらこんなことを言っても、どうせ正しいのは店の方になってしまうというのがこの世の常。いっそのこと私のブラッディ・メアリの名前を変えてオリジナルカクテルにしてしまいましょう。

「ブラッディ・ムスタファの作り方」

ウォッカ:ボトル1
トマトジュース:一缶
タバスコ:1ビン
レモンはブラッディ感をそこなうため入れてはならない。

ブラッディ・ムスタファは一杯では完成しません。最低三杯飲まなくては「ブラッディ・ムスタファを飲んだ」とは言えないのです。

では一杯目の作り方。長めのグラスにウォッカ3、トマトジュース7の割合で入れます。トマトジュースは少し残しておく。それからタバスコを十滴以上。普通はかき混ぜませんが、かき混ぜたい人は指で混ぜましょう。目が飛び出るほど辛くなければいけません。この辛さでテンションを上げておかないと二杯目からがつらくなります。

二杯目。一杯目と同じ量のウォッカに残りのトマトジュースを入れる。タバスコも一杯目と同じ。二杯目はかなりきついのですが、一杯目でわけが解らなくなっているので普通に飲めます。

三杯目以降。トマトジュースはもうないので使いません。始めにグラスにタバスコを入れたらウォッカで割りましょう。ここまでくればもうかなりブラッディな状態になっているはずです。あとは各人でブラッディな感じを楽しみましょう。

 どうでしょうか?みなさんは飲んでみたいですか?かなり不健康な感じはしますが、トマトジュースもタバスコも健康的なものです。特に今の季節は体が温まって風邪の予防にも効果的。胃と肝臓が丈夫なら毎日飲みましょう。

 ちなみに、ブラッディ・メアリとはイギリス女王メアリ一世(1516〜58)のこと。イギリスにカトリック教会を復活させ新教徒を弾圧、迫害したためブラッディ・メアリの名が付けられ、それがカクテルの名前にもなっているのです。そしてブラッディ・ムスタファはというと、Little Mustaphaがひげを剃る時に失敗して顔中にぶつぶつとホクロのような出血をしている状態のことを言うようで、それがカクテルの名前にもなっているのです。…(略)…

 2002年の記事です。今よりもだんぜんおバカでハイテンションです。当時を思い出してもっと頑張っていかないといけません。

  

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