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Technólogia Vol. 1 - Pt. 20

前回までの Technólogia は...
そこに表示されていたのは「物質転送装置」という文字だった。
「あれから20年が経っているんだよ」
「スフィアに近づくにはまず東京にいる仲間のところへ行かないといけないし」
「もしかして、ボクがまだ知らない危険な生き物とか、そういうのがいるとか。そういうことがあるんじゃないの?」
「ふざけてるわけじゃないし。人の声はホントに聞こえたんだよ」
これはどう考えても悲惨な事に違いない。
「小田原が閉鎖されているようなんだな」
「迂回ルートはどこを進んでも危険です。途中で不慮の事故や、何かの事件に巻き込まれないとも限りません」
「いや、だから。ボクには異界の声が聞こえるんですよ」
「炎の狛犬じゃ!」
「ん?!いや。大丈夫。なんでもない」
まだ出会ったばかりの新しい仲間の前で衰弱して死んでしまうのだろうか。
「キミか?!キミがさっきから喋ってるのか?」
「こういうのはどうだ?オマエがそこで三べん回ってワン!って言うんだ。そうしたらオレも回って吠えてやるから」
「ワン!」
蚊屋野の頭の中に聞こえていた声は全て動物の声だったに違いないのだ。
「犬君。ものは相談なんだが。キミの知っているスフィアについての情報をボクに教えてくれないかな?」
「つまり、ボクにキミの世話をしろと?」
「東京に着いたら観測用の機械を受け取る。そうしたら特殊なスーツを着てスフィアに向かえば良いんだよ」
「一人で悩んだりしないで。そのために私達がいるんですから」
「あれは良い子だな。あんな子がオマエみたいなのを世話しないといけない、ってのは可哀想なことだぜ」

隔週刊「Technólogia」更新!

今回のお話は「迂回」です。

まあ、厳密にはまだという気もしますが、そこは読んでのお楽しみ。


それにしても、今回はケツ痛の影響とかその他の創作と重なったりとかで、結構ギリギリでもありましたが。

なんとか間に合ったのでなんとかなりました。

そして、その他の創作とはなにか?というクイズでもありますが。公開間近でもあります。

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