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Technólogia Vol. 1 - Pt. 25

前回までの Technólogia は...
そこに表示されていたのは「物質転送装置」という文字だった。
「あれから20年が経っているんだよ」
「もしかして、ボクがまだ知らない危険な生き物とか、そういうのがいるとか。そういうことがあるんじゃないの?」
「迂回ルートはどこを進んでも危険です。途中で不慮の事故や、何かの事件に巻き込まれないとも限りません」
蚊屋野の頭の中に聞こえていた声は全て動物の声だったに違いないのだ。
心配しすぎて余計に事態が悪化するような事になるよりは、始めから進んで危険な方向を選んだ方が良い時もあるかも知れない。
蚊屋野はマズい事になったと思っていた。
「奇跡は信じても良い。しかし、迷信には騙されるな!そういうことじゃ。それがテクノーロジアを生き抜くために必要な知恵じゃ」
「あら。あのワンちゃん」
「解ったっす。連れて行きましょう」
「(オレか?オレはケルベロスっていうんだ。)」
「じゃあ、あだ名はケロちゃんだね」
彼のすぐ横にコンクリートの塊がドスンと落ちてきた。
「でもカヤっぺは英才教育だからな。時々オレなんかよりもスゴいんすよ」
「なんだか、バターとマーガリンの話みたいだ」
「あれがスフィアです。いくつもあるうちの一つっすけど。」
「(出来ればあれは見たくねえもんだよな)」
堂中が電波塔の前で呆然としている。
「誰かがやって来てこれを壊していった...」
「人がいないんすよ。この辺りの建物は全部居住地として使われているはずなんすけど。誰もいないんす」
校舎内に入ったが、やはりそこには誰もいなかった。
「もしかすると、ケーブルを外した人は電気を使わせたくなかったのかも」
「そうっすね」
「なんか人がいたような気がしたんだけど。気のせいだったみたい」
「何かしら?」
「人だ...」
「(おい、まずいぞ。あれは人じゃねえ。早く閉めろ)」

9月になっても関係ない!まだまだ続く LMB の夏休み特別企画!週刊で頑張る「Technólogia」更新!

金曜だし「恐怖の一夜」でまた夏休み気分を取り戻すのだ。

オタノシミクダサイ。

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