Technólogia Vol. 1 - Pt. 31
前回までの Technólogia は...
そこに表示されていたのは「物質転送装置」という文字だった。
「あれから20年が経っているんだよ」
「もしかして、ボクがまだ知らない危険な生き物とか、そういうのがいるとか。そういうことがあるんじゃないの?」
「迂回ルートはどこを進んでも危険です。途中で不慮の事故や、何かの事件に巻き込まれないとも限りません」
蚊屋野の頭の中に聞こえていた声は全て動物の声だったに違いないのだ。
「奇跡は信じても良い。しかし、迷信には騙されるな!そういうことじゃ。それがテクノーロジアを生き抜くために必要な知恵じゃ」
「じゃあ、あだ名はケロちゃんだね」
「あれがスフィアです。いくつもあるうちの一つっすけど。」
堂中が電波塔の前で呆然としている。
「誰かがやって来てこれを壊していった...」
「人がいないんすよ。この辺りの建物は全部居住地として使われているはずなんすけど。誰もいないんす」
「もしかすると、ケーブルを外した人は電気を使わせたくなかったのかも」
「(おい、まずいぞ。あれは人じゃねえ。早く閉めろ)」
「もしかして、幽霊を見たって言うんですか?」
この病院にいた医師である真智野伊四郎(マチノ・イシロウ)には、何か裏の顔のようなものがあったのかも知れない
そこにいるのは人間の姿をした機械に違いなかった。
こんにちは。私は CHIKA (チカ)です。
「先生の研究は順調で被験者の体力は以前の人間の80%近くまで回復しました」
「愛というのは、時に使うべきではない推測しやすいパスワードを使わせてしまうものだよ」
「みんな殺されちゃうよ」
「何か知らないけど、ただならぬ事が起きてるんだよ!」
「そうじゃなくて、心配性なだけだよ。彼女は」
「研究記録によると、真智野先生の研究は大失敗だったはずなんすよね」
「お祖父ちゃん達は私が生まれる前からずっとスフィアの研究をしてた。もしかすると真智野先生もスフィアに詳しかったのかも」
「もしかしてチカってボクらを襲ったりするのかな?」
「つまり、適切な処置っていうのが、住民達を全員殺す事だとしたら」
そして次の瞬間、三人は絶望的な気持ちになるのだった。
「ち、チカ。研究室に戻りなさい」
「誰だ、そこにいるのは?」
「真智野先生ですか?」
先生は銃を手に持っている。
「これから爆弾を投げるから、逃げる準備を」
「あの人達だって生きてるんだから、助けないと。マモル君はここにいて。蚊屋野さんは向こうで待ってて」
「蚊屋野さん、まかせるっす」
「(危ないところだったな)」
「ああ、良くやったな、ケロ君」
「先生のは...。真智野先生はあれも愛だったんだと思うよ」
夏休み特別企画が終わったのに隔週の予定表どおりだと今週も更新の日なのでまだ頑張る「Technólogia」更新!
出来たてをお届け Technólogia。
「先へ」で先に進むのか?!
プラスアルファもあるよ。
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