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Technólogia Vol. 1 - Pt. 52

前回までの Technólogia は...
全てが謎である。いや、謎ではないのか...?
「あなた方がその知識の象徴を身につけていなかったら、もしかすると私達はあの時にあなた達を逮捕していたかも知れない」
「でも、あれから何の連絡もないんですよ。次の議会までもう時間がないのに...」
「どうか、命だけはお助けください...」
男二人、女一人の見知らぬ三人組に要注意。彼らは連続殺人鬼の可能性があります。
「これって、まさか私達のこと?」
「じゃあ、あの張り紙も河野君のお父さんを拉致した人達が作ったってこと?」
「(そりゃよかったな。だが、オマエがいきなり声を上げたせいで、面倒な事が起こりそうだぜ)」
「あなたも張り紙を見て知っていると思いますがね。例の三人組の殺人鬼です。外から来た人なら何か知らないかと思ってね」
「ディテクターってやつさ」
「ヤマノさん。うーん...。じゃあその話は信じて良さそうだな」
「そりゃどうも。というかさ。ボクってこう見えてもこれまで都会で育ってきたんだけどね」
すでに一週間を切っている「残りの時間」というのが何に対しての残りの時間なのか、というところはまだ解っていないのだが。
「もうそんなところまで来ていたのか。ボクがこの世から存在を消した場所も、もうすぐ近くなんだな」
そこに描かれていた似顔絵は蚊屋野達三人にそっくりだったのだ。
彼らは常に我々に語りかけてきていたのだろうか。
「ちょっとあなた達」
「幸か不幸か。旅人達はまだここに」
「でもそれはテクノーロジアの理念に反してます」
「だけど科学者と言ってもここじゃ所詮は政治家なのよ。市民の支持が得られなければ何を言っても無駄」
「秘密結社って、ホントにあったんだ」
「まあ、ここまで来ることが出来たんだしさ...」
「でも、そんなこと無理です」
「(なあ、コイツはマズいよな)」
「ダメっすよ。カヤっぺは心配性だから。予想外のことが起きると弱気になるんすよ」
「そういうのは良くないよ。こういう時には力を合わせないとね」
「東京から自転車で来たことだってあるからね」
「諦めたんじゃなかったっけ...?」
「でも、ちょっとは悪かったと思ってる...」
蚊屋野達は夜明けの近づいた灰色の街を歩き出した。


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思えばけっこう続いている52回目は何かが崩れ落ちる「崩落」です。

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