やっぱりダメだ…。ウオォォオオオオオ−…!
彼らにはこの方が似合うのかも知れません。
電話機-----ハッハッハッハッだワン…!
電話機-----ハッハッハッハッだワン…!
Little Mustapha-----もしもし?
電話機-----「(イェーイ!)(ちょっとうるさい!)あのー!ミレルーク・スペシャルの…(イェーイ!)(ちょっと、聞こえないから静かにして!)」
Little Mustapha-----あのうちピザーヤじゃないですよ。
電話機-----「えっ、なに?(ちょっと、全然聞こえないから静かにしてよぉ!)ミレルーク…」
Little Mustapha-----だから、うちはピザーヤじゃないって!
電話機-----「(イェーイ!フォーーー!アハハハハ…)」
Little Mustapha-----もう切ります!(ピッ!)
ニヒル・ムスタファ-----一体どういうことだ?
Little Mustapha-----ホントだよ。うちはピザ屋じゃないっていうのに。
ミドル・ムスタファ-----それよりもキュウリですよ。間違い電話なんてどうでも良いんですよ。
Little Mustapha-----ああ、そうだった。サンタさん、なんでプレゼントがキュウリなんだ?
サンタ-----だから私はいつもどおりのキュリスマスをしただけなんだがな。
Dr. ムスタファ-----というか、さっきから良く聞くとキュリスマスって言ってるな。
Little Mustapha-----うーん…。良し、解った。こういう時はコッチから探りを入れるしかないな。
ミドル・ムスタファ-----それで、何やってるんですか?
Little Mustapha-----日付が変わったらおかしなことが起き始めたんだけど。どうもこの電話が怪しい。というか犬サンタ君が怪しいよね。だから犬サンタ君に電話するんだし。
ニヒル・ムスタファ-----番号解るのか?
Little Mustapha-----解んないけど。でもさっきから電話線を繋いでなくてもピザの注文が来るぐらいだからね。相変わらずこの電話は怪しいんだよ。
Dr. ムスタファ-----でも、番号が解らなきゃ電話はかけられんぞ。
Little Mustapha-----そういう時にはオペレータに繋いでもらうのさ。
ミドル・ムスタファ-----交換手ってやつですか?そんな人いるんですかね?
Little Mustapha-----この電話からならいる。そう思えばいる!
どうしてそう思うのか解りませんが、強い気持ちで願えば思いはつうじる!方式でLittle Mustaphaが電話機を操作しました。
Little Mustapha-----もしもし。犬諜報員の犬サンタ君お願いします。
電話機-----かしこまりました。しばらくそのままお待ちください。
Little Mustapha-----あら、ホントに出来た!?
ニヒル・ムスタファ-----なんで自分でやって自分で驚いてるんだよ?
電話機-----プルルルル…(呼び出し音)
ミドル・ムスタファ-----ちゃんと犬サンタ君のところにかかるのか心配ですね。
電話機-----「もしもしだワン?」
Dr. ムスタファ-----ちゃんとかかったようだぞ。
Little Mustapha-----もしもし、犬サンタ君?これはいったいどういう事なんだ?
電話機-----「アッ?!Little Mustaphaだワン!良かったんだワン!電話がかけられなくて、このままじゃご主人様に怒られるところだったんだワン!」
Little Mustapha-----「それは良いけど、前に聞いたとおりにサンタさんに手紙を出してプレゼントをもらおうとしたのに「キュウリの」だったんだぞ。
電話機-----「そのことで電話がしたかったんだけど、番号の設定が間違ってたんだワン?まず、最初に言っておくと、そこにいるサンタさんは本物だけど、あなた達の住む次元のサンタさんじゃないんだワン」
サンタ-----ハッハッハー!それはどういう事じゃ?
電話機-----「どうやら我々が思っていたよりも事態は複雑だったんだワン。世界のあちこちに時空の歪みが存在して、あらゆる次元が行ったり来たりな状態なんだワン。サンタさん、ここの人達はキュウリをあげても喜ばないんだワン」
サンタ-----ハッハッハー!そうか、それで解ったぞ。キュウリを喜ばないなんてサンタとしては大ショックだったんだが、理由がわかれば簡単な事だったんだな。ハッハッハー!
Little Mustapha-----それで、オーッホッホッホ…って笑うボクらのサンタはどこに行ったんだ?
電話機-----「それが、行方不明なんだワン。私が電話の設定を間違えなかったらもっと早くに連絡が出来たのに、すまなかったんだワン…」
ミドル・ムスタファ-----それよりも、なんで着信音が犬サンタ君の声になってたんですか?
電話機-----「この前あなた方に騙されたから仕返しだったんだワン!」
Little Mustapha-----まあ、確かに驚かされたけど。それで番号の設定間違えるとか。ネタの方に一生懸命で本題の方がおろそかって、ダメだなあ。
ミドル・ムスタファ-----なんというか、あなたが言えることでもなさそうですが。
Little Mustapha-----まあ、そんな気もした。
電話機-----「それよりも、この電話は人にあげたりしちゃダメなんだワン!これがないと我々と連絡が取れなくなるんだワン」
Little Mustapha-----へえ。でもなんで連絡が取れないとダメなの?
電話機-----「この事態を理解できてるのはあなた方しかいないし、時には協力してもらうこともあるかも知れないんだワン」
Little Mustapha-----そんなこと言われてもなあ…。
電話機-----「ご主人様が言ってたんだワン!」
Little Mustapha-----そうか、それなら話は別だが。
ミドル・ムスタファ-----わかりやすく態度を変えますね。
ニヒル・ムスタファ-----アレだぞ。そんなことじゃ女に利用されるだけの男だぜ。
Little Mustapha-----違うよ。ボクはそこに愛を感じるからこそ、サンタの孫娘さんに協力しようって思うんだから。な、犬サンタ君。
電話機-----「それは知らないんだワン。それからサンタ業はもうやってないから今は長官の孫娘さんになったんだワン」
Little Mustapha-----なんの長官?
電話機-----「それも知らないんだワン。とにかく電話は大切にするんだワン。ピザーヤの人が買おうとしてたのを引き留めたら200万円出す、って言うから300万円で譲ってもらったんだワン!大変だったんだワン!」
Little Mustapha-----エエッ?!そんなに価値があるの?
ミドル・ムスタファ-----ちょっと、まさか売ろうとしてないですよね?
Little Mustapha-----いやぁ…、まさかそんな…。
Dr. ムスタファ-----だけど何でそんなに高い値段で手に入れようとするんだ?
電話機-----「これがあればあらゆる次元から注文が来るんだワン。だからピザ屋さんみたいなところだと大儲けできるんだワン」
ニヒル・ムスタファ-----うーん…。それなのに300万円の方が大事ってのもなあ。
電話機-----「ピザーヤさんの事情は私も知らないんだワン」
Little Mustapha-----そうだよねえ。200万円出そう、って時に300万円貰えるって思ったら、それはなんとなく500万円手に入れた気分だからね。判断を誤るのも無理はないよね。
ニヒル・ムスタファ-----そんなスケールの小さい話じゃないと思うがな。
ミドル・ムスタファ-----それより、これってもうダメなんですかね?サンタがいないんじゃプレゼントは貰えないんですか?
電話機-----「今年は多分ダメなんだワン」
一同(電話機とサンタ除く)-----ガーン…。
電話機-----「でもみんなで協力すれば来年までにサンタが見つかるんだワン!だから頑張るんだワン!」
Dr. ムスタファ-----ああ、また果てしなく長く続く一年を過ごさないといけないのか…。
サンタ-----ハッハッハー!そう落ち込むものじゃないぞ。キミ達のリクエストの手紙は完璧に近かったぞ。だからキミ達のサンタさえ見つかればプレゼントはキミ達のものだよ。ハッハッハー!
Little Mustapha-----それじゃ、ボクは長官の孫娘さんと連絡を密にとりあってボクらのサンタを捜さないとな。
電話機-----「ご主人様は忙しいから連絡は私がするんだワン」
Little Mustapha-----ええ、そうなの?まあ、良いか。プレゼントのためだしな。
電話機-----「それじゃあ、そろそろ電話を切るんだワン。番号の設定は電話してる間に変更しておいたからもうピザの注文はこないんだワン。それじゃあまたね、だワン!」
一同-----またね、犬サンタ君!
ニヒル・ムスタファ-----というか、その電話どういう仕組みになってるんだ?
ミドル・ムスタファ-----さあ?全て謎ですよ。
マイクロ・ムスタファ-----あの…、ちょっと良いでしょうか?
一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----うわぁ?!なんだ、キミいたのか?!
話が盛り上がると話に入ってこられなくなるマイクロ・ムスタファが発言したということは、ここで一段落ということで次のページへ。