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#188 「コール・アンド・レスポンシビリティ」 2019-12-25 (Wed)

 今年も残り残りわずか。それはつまり、新年を迎える前の一大行事の季節でもあるのです。

 世の中とは切り離されたようなブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)でも、クリスマスだけは特別な意味のある日となっているのです。子供の時にもらえなかった望みどおりのプレゼントをサンタクロースからもらうために主要メンバー達が集まって始まった話は、時に大がかりになったり、こぢんまりしたりを繰り返しながら何度も続いて、そして、今年もまた再挑戦。

 今年のクリスマスのプレゼントは、主要メンバー達がそれぞれ自己責任でプレゼントのリクエストをして貰うという作戦になっていました。果たしてこれは上手く行くのでしょうか。


 クリスマスイブの夕方。いつものように主要メンバーがブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)へ集まってきました。そして、早くもイヤな予感が…。

 主要メンバーがそろってブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)にやって来ると、中には青ざめたLittle Mustaphaがいました。


Little Mustapha-----やあ、今日はみんな一緒に登場だね。

ミドル・ムスタファ-----そんなことより、なんで青ざめてるんですか?大丈夫ですか?

Little Mustapha-----ん?!そんなことないでしょ。あれじゃない?「蒼ざめたハイウェイ」聴いてたから。

ニヒル・ムスタファ-----なんでそんなことで青ざめるんだよ。

ミドル・ムスタファ-----そうですよ。それにあなたのCheap Trickコレクションの中に「蒼ざめたハイウェイ」はないのは知ってますよ。

Little Mustapha-----なんで人のCD棚にそんなに詳しいんだよ。

Dr. ムスタファ-----それで、何があったんだ?まさか風邪とか、インフルエンザじゃないだろうな?今日は大事な日なんだぞ。

Little Mustapha-----そんなことは知ってるよ。それに青ざめてるって、それはみんなが思ってるだけなんだから、問題なし!

ミドル・ムスタファ-----まあ、とにかく部屋に入りましょうよ。

 怪しい雰囲気でパーティーが始まろうとしています。そして、その謎はすぐに解けることになります。

Little Mustapha-----それじゃあ、早速始めようか。

ミドル・ムスタファ-----ちょっと待ってくださいよ!

Dr. ムスタファ-----これは早くも大問題だろ。

ニヒル・ムスタファ-----先生もすぐに気付くぐらいだし、相当だよな。

Little Mustapha-----うーん…。まあ、そうなるか。それじゃ、せっかくだからマイクロ・ムスタファに問題点を指摘してもらいましょう。

マイクロ・ムスタファ-----そういうことになりますかね。じゃあ、遠慮なく言いますけど。留守番電話機にメッセージが残されていることを示すランプが派手に点滅していますね。

Little Mustapha-----うわぁ!ホントだ…!

ミドル・ムスタファ-----そんな演技はイイですよ。

Little Mustapha-----でも、最初は驚いたでしょ。

ニヒル・ムスタファ-----キミが青ざめてる方が気になってたから、それほど驚かなかったけどな。でもこのメッセージの内容次第では、今年もプレゼントが貰えないって事になるぜ。

Little Mustapha-----まあ、そうなんだけど。これっていつもより派手に点滅してるんだよね。それもそのはずで、実は時々着信音とかも鳴ってたんだよ。点滅だけなら気付かないフリをしてれば気付かないんだけど、音が出るとその度にドキッとするし。

ミドル・ムスタファ-----それで青ざめてたんですか。でも、着信音がしたって。それってもしかして、普通の電話じゃないですか?

Little Mustapha-----最初はそう思ったよ。まあ、自分で設定した着信音とは違ったんだけど。でも音がするなら大丈夫とか思って出てみたんだけど。たまにノイズがするだけで、誰かの声とかは聞こえないんだよ。それに、そういうのをあんまり長く聴いていると、そのうち恐い声とかしそうだから、それ以降は電話が鳴っても出てないけどね。

Dr. ムスタファ-----じゃあ、これからも鳴るかも知れないのか?それはなんだかやだなあ。

Little Mustapha-----どうだろうね。何度か鳴って、それ以降は静かだよ。点滅はスゴいけど。これってメッセージが多いほど点滅が派手になるのかな?

ニヒル・ムスタファ-----それは、気分の問題じゃないか?よく見たらいつもと明るさは一緒みたいだし。

Little Mustapha-----ということなので、この話はこの辺にして、乾杯と…。

ミドル・ムスタファ-----いやいや。こんな状況で乾杯なんて出来ませんよ。

Little Mustapha-----まさかメッセージを聞くってこと?それで、もしも恐ろしい内容だったりしたら、一口も飲まないうちにクリスマス終了になっちゃうよ。

Dr. ムスタファ-----それは良くないな。

ニヒル・ムスタファ-----じゃあ、いつ聞くんだ?まさか聞かないワケにもいかないだろ。

Little Mustapha-----そうだよね。みんなが帰ったあとに一人で聞くとかもやだし。例によって点滅したままじゃ気になって眠れないってこともあるからね。でも、とりあえず乾杯だけはすべきなんだよ。ちょっとはクリスマスっぽいことをしたら、メッセージの内容だってクリスマスっぽいことになるかも知れないんだし。

ニヒル・ムスタファ-----どういう理屈でそうなるんだよ。

ミドル・ムスタファ-----まあ、そういうことなら少し飲んでから聞いてみましょうか。

Little Mustapha-----そうそう。そういうこと。それじゃあ、みんな。コップに酒を汲んで。LMB2019のクリスマス記念!せーの…!

一同-----メリー・クリスマース!

 なぜかパーティーが始まってしまいました。

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