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#188 「コール・アンド・レスポンシビリティ」 2019-12-25 (Wed)

 アルミ箔の応急処置によって、強く念じなくても思いどおりに動くようになったテレビのリモコンを使ってLittle Mustaphaがテレビをつけました。

 それにしても、最近のリモコンはリモコンを追加で買わせるためのリモコン・ビジネスなんじゃないか?と思えるほど、すぐに調子が悪くなります。そこでネットで調べるとアルミ箔ハックみたいな方法が見つかるのですが。でも、この方法は結構大変で、リモコンのボタンの裏側にアルミ箔が上手くつけられないのです。どういうワケかボンドやその他の接着剤を使っても全く効き目がなくて、ボタンの裏側にアルミ箔を乗せた状態で、ズレないようにもとに戻すというやり方でなんとかしているのです。

 なので、中でアルミ箔がズレたりすると、押したボタンと違う動作になったり、余計にややこしい事になるので注意が必要なのです。

 そして、何の話をしているのか忘れそうになりましたが、ブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)ではLittle Mustapha達が夕方のニュースを見始めました。予想どおり、女子アナ達が街に繰り出してクリスマスリポートをしているようです。

テレビ-----「はい、こちら食いしん坊のオットリ系女子アナの腹パンこと腹屁端でよろしかったでしょうか?クリスマスといえばやっぱりグルメ!そして、グルメといったら腹パン。ということで今年も都内で開催されているクリスマスマーケットにやって来ました!みなさん、どうしてクリスマスマーケットがクリスマスマーケットって言われているか知っていますかぁ?」

スタジオのキャスター-----さあ、解りませんねえ。なにか由来があるのでしょうか?

腹屁端-----なんと私も理由は知りません!たとえ知ったとしても、どうせみなさん明日には忘れているので、この事について考えるのはやめて、早速腹パンのグルメリポート始めたいと思いまぁす!題して!クリスマスだよ!腹パンのお腹いっぱい、夢いっぱい!腹パンだってまだ食べたい、クリスマスグルメ!in クリスマスマーケット!

スタジオのキャスター-----今日はクリスマスバージョンですね。

腹屁端-----そうなんです。なぜかというと、今日はクリスマスイブだからですよ。まずはこちらのお店から食べていきましょう。こんばんは!腹パンのグルメリポートですが、ここでは何を売っているんですかぁ?

屋台の人-----これはですね。ヨーロッパでクリスマスに作られる伝統料理を日本風にアレンジしたものなんです。

腹屁端-----なるほど。だからタケノコが生えているんですね。それでは早速いただきまぁす!…あ、これは…ほどよい甘さの生クリームと出汁の染みこんだタケノコが口の中で分離して、なんとも言えない食感です。…はい、それでは、CMの後もまだまだ続きまぁす!


テレビ-----「はぁ…。若い頃はちょっと無理したぐらいじゃどうってことなかったのに…」

「そこのあなた。スターウォーズコラボ、足りてますか?」

「スターウォーズコラボ?!」

「そう。調査によると30歳を過ぎるとスターウォーズコラボが減少していく傾向にあるんです。でもスターウォーズコラボって、大変ですよね?そこで、スターウォーズコラボを気軽に摂取できるようにスパイダーマンを付けました!」

「うわぁ!これなら毎日続けられるかも!」

「しかも、生乾きのあのイヤなニオイも抑えてくれるんです!スターウォーズコラボ、お問い合わせは正規代理店まで。今ならもれなくグーニーズがもらえます」

Little Mustapha-----今のところ街では特に何も起きてないみたいだね。

ニヒル・ムスタファ-----それよりも今年はスターウォーズコラボのCM多過ぎじゃないか?

Little Mustapha-----でも完結するんだし、当たり前の事かも知れないよ。

ミドル・ムスタファ-----それはどうでもイイですが、なんか何も起きてないと案外ヒマな感じですよね。

Little Mustapha-----そう言われると、そんな気もするね。プレゼントが貰えないのが解っちゃったし、かといって危険が迫っているワケでも…。


と、その時です。例の留守番電話機の着信音が鳴り始めました。それは犬の鳴き声をサンプリングした音で演奏されている「ドリフのワンダードッグ」のメロディです。


Little Mustapha-----あれ、電話だね。なんとなく誰がかけてるのか解るけど。

ミドル・ムスタファ-----そうですね。

Little Mustapha-----これは出ても大丈夫だと思うけど、一応自己責任の多数決とかする?

ニヒル・ムスタファ-----面倒だからどうでも良いんじゃないか?

Little Mustapha-----ということで、いつものようにハンズフリーで、ピッ!


留守番電話機-----「ああ、寒いんだワン!またベランダにいるから早く開けるんだワン!」


ニヒル・ムスタファ-----なんか名前も言わないし、いきなりやって来るし。好き放題だな。

Little Mustapha-----まあ、だいたい解ってたからね。


ベランダに出られる大きな窓を開けると、いつもとはちょっと違う光景でした。

Little Mustapha-----あれ。もしかして犬サンタ君の弟子の子犬サンタ君?というか、もう子犬って感じじゃないし。どっちが弟子か解らないな。

犬サンタ君-----どうでもイイから早く入れるんだワン!弟子の背中に乗ってきたら途中からすごく寒くなったんだワン。

子犬サンタ君-----ボクは走ってきたからポカポカしてますけどね。先輩も走った方がイイですよ。バウ。

犬サンタ君-----一緒に走ったら追いつけないからダメなんだワン!

Little Mustapha-----確かにそんな気がするけど。子犬サンタ君は人間の言葉が喋れるようになったんだね。

ミドル・ムスタファ-----それよりも、今回はなにか理由があって来たんですか?それとも、遊びに来たんですか?

犬サンタ君-----まずはジャーキーだワン!話はそれからだワン!

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