全体的に予期せぬ展開の今年のクリスマス。ここは飲んでなんとかするという作戦なのか知りませんが、二度目の乾杯でクリスマスっぽい雰囲気を出そうとするLittle Mustaphaでした。
Dr. ムスタファ-----…ということでな。SSDに動画を保存しても再生速度が速くなってしまうようなことはないから、心配はいらないんだよ。
ニヒル・ムスタファ-----そんなの当たり前だろ。
Little Mustapha-----でもフロッピーに保存したら再生速度は落ちるかもね。
Dr. ムスタファ-----そんなものは取らぬ狸の皮算用だな。
Little Mustapha-----どの辺が?
ニヒル・ムスタファ-----どの辺もなにも、ここで使うことわざじゃないよな。
Little Mustapha-----でも4Kとかをフロッピーに保存しようとすると…。あれ、誰か来たよ。
ミドル・ムスタファ-----ホントですね。
インターホンが鳴るのでLittle Mustaphaがそれに対応しました。
Little Mustapha-----ウワッ!みんな大変だ!
Dr. ムスタファ-----なんだ?!何が来たんだ?
Little Mustapha-----なんとあのイケメンのサンタ君がたくましくなって登場だよ!
ミドル・ムスタファ-----ホントですか?
ニヒル・ムスタファ-----なんだ。変な心配して損したな。これでやっと本物のサンタから本物のプレゼントが貰えるぜ。
Little Mustapha-----どうぞどうぞ。玄関は開いてるから、入ってきて。
すぐにサンタ君が部屋に入ってきました。
一同(サンタ君除く)-----メリークリスマース!
サンタ君-----ああ、どうも。これは盛り上がってますね。
Little Mustapha-----せっかく来てくれたんだし。プレゼントを貰うだけじゃアレだし、フリカッセのようなものとか食べていったら?
サンタ君-----ありがとうございます。でも今日はまだまだやることが多いですし。それに、皆さんのことが気になって寄ってみただけですから。まあ、元気なようでなりよりでしたが。
ミドル・ムスタファ-----ちょっと待ってください。それは一体どういうことですか?
サンタ君-----だって、あんなにプレゼントを欲しがってたのに、今年はリクエストがなかったりして。
Dr. ムスタファ-----やや。これはかなり雲行きが怪しいぞ。
Little Mustapha-----でもリクエストなら自己責任で各自で送ったんだけど。もしかして、いつもと違ってバラバラだから気付かなかったんじゃないかな。でもきっと他のサンタさんの担当ってことで、そのサンタさんがあとで来るはずだよ。
サンタ君-----そうでしょうか?確かにサンタの数も少しずつ増えてますが。でも、せっかくだからあなた達のプレゼントはボクから渡そうと思って、全てのリクエストを確認したんですけどね。一応ボクがサンタの中では一番偉いことになってるんで、そういうことも調べられたりするんですよ。
ミドル・ムスタファ-----それなのに、ないってことは。もしかしてリクエスト用紙が違ってたんじゃないですか?
Little Mustapha-----ちょっと。せっかく自己責任になってたのに、そこでボクのせいにするのか?
マイクロ・ムスタファ-----でも、私が確認した限りではあれは正規のリクエスト用紙でしたよ。
Little Mustapha-----ほら、大丈夫じゃん。
ニヒル・ムスタファ-----じゃあ、あれか?またリクエストの手紙が盗まれたんじゃないか?
サンタ君-----どうでしょうか?今年のリクエスト数はだいたいいつもどおりでしたよ。
Little Mustapha-----ってことは、つまり。今年もダメってことなのか…。
Dr. ムスタファ-----だが、サンタ君は一番偉いって言ってただろ。もしかして、その立場を利用して、今からリクエストしたプレゼントを持って来てくれるとか。そんなことも可能なんじゃないか?
サンタ君-----いやぁ…。それはちょっと…。
Little Mustapha-----ダメだよ、サンタ君を困らせたら。ところで、サンタ君のその格好って。赤いけど軍服みたいだよね。
サンタ君-----そうなんですよ。今はサンタをやるのも大変ですからね。去年のリクエストの手紙を盗んだ謎の勢力が主な問題なんですが。今年からはプレゼントを配るサンタと、彼らの護衛などをするサンタがいて、ボクは護衛の方なんです。
マイクロ・ムスタファ-----ということは、やっぱり我々も無関係ということではない気がしますね。我々というよりは、この部屋かも知れませんが。
Little Mustapha-----でも、余計な事をしなければイイんだよ。去年はビーコンがどうこうで。結局この部屋の場所が特定されなかったから大丈夫だったし。今年も大人しくしてたら良いんだし。
サンタ君-----そうですが、くれぐれも気をつけてください。…あっ、ボクはそろそろ行かないと。あと、これも良かったらどうぞ。プレゼントの代わりということで。
一同(サンタ君除く)-----やったー!サンタの国のサンタの酒だ!ありがとう!サンタさん!
サンタ君-----ど、どうも。それじゃあ、また。
イヤな予感はしていたのですが、やっぱり今年もプレゼントが貰えませんでした。しかし、サンタの国のサンタの酒が大好きなLittle Mustapha達は少し盛り上がってしまっています。
Little Mustapha-----残りの半分のプレゼントも死んでしまったことだし、どうしようか。サンタの酒もあるけど、まだ買ってきたのも残ってるね。
ミドル・ムスタファ-----まだ時間も早めですから。オイシイものは後にとっておきますか。
Dr. ムスタファ-----だが、ここは自己責任で好きなものを飲むってのもありじゃないか?
ニヒル・ムスタファ-----都合の良い時に「自己責任」を使いだしたな。
マイクロ・ムスタファ-----しかし、ここは慎重になる事も忘れてはいけません。私もそのサンタの酒は好きなのですが、その酒があるということは、何かの前兆であるような気もしませんか?
Little Mustapha-----まあ、そう言われるとそうかも知れないけど。サンタの酒はいざという時に役に立つし。そういうことも考えたら、日付が変わる前ぐらいに飲み始めれば良いか。マイクロ・ムスタファがあんまり心配すると素顔の裏に隠された欲望が出てきてしまうかも知れないし。
ミドル・ムスタファ-----自分で、言わないようにって言ってたのに。またマイクロ・ムスタファが赤くなってますよ。
マイクロ・ムスタファ-----いや、良いですよ。人は誰しもそういう一面があるものです。
ニヒル・ムスタファ-----そうだよな。先生のメッセージがあの感じだったら大変なことになってただろうな。
Dr. ムスタファ-----なにがだ?私はいたって健全な趣味をしているぞ。
Little Mustapha-----そこを深く追求するのはやめとくけど。飲み直す前にまずはマイクロ・ムスタファ的に冷静になって周囲の状況を確認してみる?今回はテレビもすぐにつくし。
Dr. ムスタファ-----そうだな。問題がなければサンタの酒を少し早めに飲み始めても良いってことになるからな。
Little Mustapha-----そうするかどうかは自己責任で多数決にするけどね。
ミドル・ムスタファ-----なんだか意味が解りませんけど。
Little Mustapha-----だって、選挙だって誰に投票するかは自己責任だけど、結果は多数決だし。
ニヒル・ムスタファ-----そうなると、何にでも「自己責任」って言葉はつけられるって感じになってきたな。
Little Mustapha-----つまり、あってないようなもの、ってことかもね。
ミドル・ムスタファ-----どうでもイイですけど、テレビつけないんですか?
Little Mustapha-----はいはい。今やりますよ。
プレゼントが貰えるか貰えないかに関わらず、いつものように締まりのないブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)ですが、またいつものようにテレビで夕方のニュースを見たりするようです。