やっぱり謎めいているこの部屋の留守番電話機ですが、更なる謎のメッセージが残されていることが解りました。そのメッセージの一つ一つはここに集まっているメンバー達と関連している、というマイクロ・ムスタファの考えですが、それは正しいのでしょうか?そして、彼らのクリスマスプレゼントはどうなってしまうのでしょうか?
Little Mustapha-----そういえば、さっきからメッセージを再生しようとすると、3件だけど、ホントは4件だと思う方とか、そういうこと言ってたよね。
ミドル・ムスタファ-----そうでしたね。ああいうのって、自分には関係ないと思ってると、聞こえていても頭に入ってこないというか。全く気にしない感じですよね。
Little Mustapha-----まあ、とにかく聞いてみるか。でも、ここでいきなり恐怖のメッセージとかだと困るから、一応反対の人がいないか確かめるけど。今は何でも自己責任ってことだから。ここで反対しなかったら、留守電に何が録音されていても文句は言えないよ。
ニヒル・ムスタファ-----なんていうか、それは自己責任より責任逃れってことだよな。
Little Mustapha-----そんな気もするけどさ。でもバンジージャンプで命の保証はしませんよ、とかサインするでしょ。あれを責任逃れというのか、自己責任というのか、そういうことだよ。
Dr. ムスタファ-----どういうことか解らないが、コレまでも何も気にせずに聞いてしまったんだし、反対の人もいないんじゃないか?
ミドル・ムスタファ-----そうですよね。今になってそんなことを言われても、ってことですよ。
Little Mustapha-----じゃあ、反対の人はいない、ってことで。それじゃあ、自己責任で再生ボタンをピッ!
留守番電話機-----1ケンノ・メッセイジ・ガ・アリマス・ガ・ホント・ハ・2ケン。サイショノ・メッセイジ!ゴゴ…ゴ・ジ…ゴゴゴ…ゴ。ピーーー!
「ボンソワール!みんな。私はセクシーサンタよ…♡みんな一年間良い子にしてたかしら?良い子にしてたみんなには、私が沢山良い事してあげるわよ。ウッフーン♡でも悪い子だったみんなにはとっても厳しいお仕置きしちゃうわよ。あなたは良い子?悪い子?どっちぃ?」
ピー。オワリ…。
Little Mustapha-----これって、もしかしてみんなボクの個性を反映したメッセージとか思ってるでしょ?
ニヒル・ムスタファ-----まあ、残り二人のことを考えたら…。
ミドル・ムスタファ-----でも、ちょっと待ってくださいよ。
Little Mustapha-----あっ、これは意外な展開ってことか?
Dr. ムスタファ-----どうしたんだ?マイクロ・ムスタファが真っ赤になってるな。
ミドル・ムスタファ-----確かに、さっきのメッセージはLittle Mustaphaの趣味とはちょっと違うと思ったんですけど。まさか…。
Little Mustapha-----マイクロ・ムスタファはあんなのが好みとはねえ。
マイクロ・ムスタファ-----いや…。そういうことではないんですよ。その…エロースの表現は文学においても重要なワケで…。
ニヒル・ムスタファ-----焦ってるマイクロ・ムスタファってのはなかなか見られないから貴重だな。
Dr. ムスタファ-----でも、もっとヤバいのじゃなくて良かったんじゃないか?
Little Mustapha-----もっとヤバいの、ってどんなの?
ミドル・ムスタファ-----そこは気にしなくてイイですよ。でもマイクロ・ムスタファがアレだけ焦ったってことは、まさにマイクロ・ムスタファの個性を反映してた内容ってことですよね。
ニヒル・ムスタファ-----個性というか、抑圧された欲求って感じだな。
マイクロ・ムスタファ-----そうなりますかね。
Little Mustapha-----ちょっとマイクロ・ムスタファが汗だくだからタオル持ってくるよ。
ニヒル・ムスタファ-----しかし、メッセージにオレ達の個性が反映されてたからってどうなるんだ?
Dr. ムスタファ-----マイクロ・ムスタファが恥ずかしい思いをしただけじゃないか?
Little Mustapha-----はい、タオル。
マイクロ・ムスタファ-----どうも…。でもそれだけでは、あまりにも無意味ですよ。残されたもう一つのメッセージを聞いたら何か解るかも知れません。
Little Mustapha-----そうだね。マイクロ・ムスタファが冷静でいられるように、さっきのメッセージのことは忘れることにして、次に行ってみよう!ってことで、自己責任でボタンを押すよ!ピッ!
留守番電話機-----1ケンノ・メッセイジ・ガ…アリマス。ゴゴ・ゴジ・ゴ・ゴ・ゴゴ・フン…!ピーーーッ!
「ハーイ!みんな!私はLittle Mustaphaの親戚のリトル・マーメイド!今日はみんなに歌のプレゼントよ!テレレテンテン、テンテンテン♪あったんだしー♪なかったんだしー♪あったんだっけ♪なかったんだっけ♪わかんないんだしー♪あったんだ…」
ピーーーッ!メッセイジ・オワリダシー!
Little Mustapha-----なんか気分が悪くなってきた…。
ミドル・ムスタファ-----「あったんだしー」って、アンダー・ザ・シーのことですかね。
ニヒル・ムスタファ-----替え歌にもなってないような替え歌だな。
Dr. ムスタファ-----今のがLittle Mustaphaの個性ってことなのか?
ミドル・ムスタファ-----まあメッセージの中に名前も出てきてましたし。それに前にリトル巨人君が自分の親戚とか、そんなこと言ってませんでした?
Little Mustapha-----言ったけど。あれはその場で思い付いたネタというか、そういうことだったし。それに、さっきの替え歌みたいなのは一番苦手なんだけど。
ニヒル・ムスタファ-----醜い本性というのは自分でも認めたくないものなのさ。
Little Mustapha-----そうなの?というかマイクロ・ムスタファは今のを聞いてどう思った?
マイクロ・ムスタファ-----さあ…。でも、とにかく各メッセージが我々の性格や考え方に対応しているということは解ったんですが。もしかして、各自でプレゼントのリクエストを書いたのと関係しているのでしょうか?
Little Mustapha-----各自でリクエストしたら、各自にプレゼントが送られてくるのが普通だけど。
ミドル・ムスタファ-----まあ、そうですよね。
ニヒル・ムスタファ-----一体何が起きてるんだ?まさか、プレゼントのリクエストした結果がさっきのメッセージで、それで今年のクリスマスは終わりなんてことじゃないだろうな?
Little Mustapha-----それはないはずだよ。何しろボクらはイケメンのサンタ君とマブダチだからね。
マイクロ・ムスタファ-----ということは、今年も何か異変が起きてるってことなんでしょうね。
Little Mustapha-----じゃあ、テレビをつけて街でおかしな事件が起きてたりしないか確認してみようか。
マイクロ・ムスタファ-----それが良いと思います。
留守番電話のメッセージを全部聞いたら余計にワケが解らなくなってきた今年のクリスマス。いつものようにテレビのニュースで周りに異変が起きてないか確認することになりました。