ニンジン一本ならキャロット、二本ならキャロッツだけど、三本ならキャロットさん？キャッホー！私が窓際キャロットちゃんだよ！

　この世の終わりの前夜を生きているみんな。元気ぃ？

「おい、家来よ！いないのか？家来よ！」
「ああ、何と言うことだ。あの忠実だった家来までも我々、王様を見捨てたというのか？」
「早く財源を確保せねば。この国のために」
「そして私達のために」
「なんとかしなければ...」
「おや、誰かこの城にやって来たようだ。おい、そこのオマエ！ここは王様のお城だ！オマエは何をしに来たのだ？」

「オレはハーバート冒険野郎ヒョウタン坊主。隣の王国からの親書を携えてやって来た、ってワケだが」
「なに？！隣の国だと？いつの間にそんなものが出来たのだ？」
「それはどうでもイイのだよ王様。とにかく、その親書とやらには何が書いてあるのだ？」
「それじゃあ、この親書の内容を説明するとしますが。我が国は傾きつつある隣の王様の国に攻め入る準備が出来ているのだが、無駄な争いはこちらとて望まぬところ。そこで120万円でこの国を売ってくれないか？ってことが書いてあるんだが」
「何？！120万円だと？！」
「それだけあれば、二人で分けても60万」
「何を言っているのだ王様。国を売ったら我々は王様でなくなるのだぞ！」
「とは言っても...」
「大変ですぜ！ボス」
「どうした、今は重要な取り引きなんだぞ」
「そんなことをしている場合ではないですよ。怒り狂った国民がこの城に乗り込んで来ていますぜ」
「なに？そうなのか。どうやら、もうこの王国も終わりのようだな。王様達。悪いがこの取り引きはナシになりそうだ」
「ボス、早くずらかりましょうぜ」
「おい、待つんだお前達。王様達を見殺しにするというのか？」
　大変な事になって来た王様の王国はどうなってしまうのでしょうか？

では、また会いましょう。