ジム団員-----なんかアレっすね。去年の応援用写真は昨日撮って、今年の写真はどうなってるんすかね？
旧ザク団員-----今年の写真は今年撮るに決まってるだろう。まあ、でも昨日撮ったのはもう１年前の写真だしなあ。またあとで撮るんじゃないか？...というか、それは言っちゃダメって団長に言われてなかったか？
ジム団員-----アッ、そうだった。まあ、ダイジョブっすよ。
旧ザク団員-----何を根拠にダイジョブって言ってるのか解らないがな。キミももっと慎重に...
ジム団員-----アレ？！あそこにいるのってボール君じゃないっすか？
旧ザク団員-----ホントだな。彼ならこのワケの解らない展開について何か知ってるかも知れないぞ。
ジム団員-----そうっすよ。ぜったい知ってるっすよね。...小雪ちゃん！
旧ザク団員-----なんだそれ？
ジム団員-----ああ、間違えたっす。ボール君！おーいボール君！
旧ザク団員-----なんか足早に去っていくぞ。もしかして、何か都合の悪いことでもあるのか？
ジム団員-----これはますます怪しくなってきたっす。

コルタナ団員-----解析中...。確かにおかしいわ。あのボール君はボール君の母の息子じゃなかったはずなのに、息子になっているし。でも息子だったボール君はどこにいるのかしら？

ザクレロ団長-----ジム団員が言うには、ボール君が成長して手と角が生えたからあの姿になった、って事だけどな。それはどうにも解しかねる話だがな。
レッシィ団員-----そうですよ。そんなことあり得ませんよ。それにあのボール君、昨日私に話しかけてきてちょっと気味が悪かったんですよ。しかもジムⅡ君がいなくなるのを待っていたように現れたんですから。あれは絶対何かありますよ。
ジムⅡ団員-----ああ、遅れてすいません。

ザクレロ団長-----遅いじゃないか。そんな事だと試合時間間違えてみんなから非難囂々だぞ。
レッシィ団員-----そんなことないもんねぇ。ジムⅡ君はスゴく難しいことを調べてたんだから、チョットぐらい遅れても良いんですよ。
ザクレロ団長-----（うっ、なんかまたこの展開な気がしてきたから、ここは黙っておこう。）まあ、そうだな。それで調べてみて何か解ったのか？
ジムⅡ団員-----まあ、解ることには解ったというか...。これが一体何を意味しているのか...。
コルタナ団員-----解析中...。とにかく結果を聞きましょう。そうしないと解析できないわ。
ジムⅡ団員-----そうですね。それじゃあ、まずこれを見てください。

レッシィ団員-----なんでコルタナさんが映ってるの？
ジムⅡ団員-----これはコルタナさんじゃなくてコルタナさんエミュレータなんです。
ザクレロ団長-----そんなものどうやって作ったんだ？！
ジムⅡ団員-----それは、なんというか話の展開上...。まあとにかく今時の大学には研究用にこんなものもあるんですよ。
コルタナ団員-----解析中...。ご都合主義ね。
ジムⅡ団員-----そう言われるとそうなのですが。まあとにかくこれを見てください。前にコルタナさんにインストールされていた謎のプログラムをこのコルタナさんエミュレータにインストールしてみたんです。
レッシィ団員-----そんなことして大丈夫なの？
ジムⅡ団員-----チョット改良してクラッシュしないようにしたら動作が止まったようになる事もなくなりましたし大丈夫です。それで例のプログラムを使い続けるとコルタナさんがどうなるのか、ということなのですが...。
ノートパソコン（コルタナ団員の声）-----解析中...。ボール君は素晴らしいわ！ハンサムでお金持ち。それに頭も良いのよ！ねえレッシィ団員。
レッシィ団員-----え？なんで私にそんな事を言うんですか？
ジムⅡ団員-----良く解りませんが。どうやっても最終的にはこういう感じになるんです。
コルタナ団員-----解析中...。腹立ちこらえ中...。私にこんなことを言わせようなんて、失礼しちゃうわ！
ザクレロ団長-----まあ、レッシィ団員がモテてるだから良いんじゃないか？あのボール君はそんな事をしてまでキミに近づきたかったってことだろ？
レッシィ団員-----やだ、気持ち悪い...！
ジムⅡ団員-----いや。そうかも知れないですが、これだけのプログラムをあのボール君が作れるかどうかは...。
コルタナ団員-----解析中...。ボール君がどっちのボール君だとしても、これまでの経歴からしてコンピュータに関する知識はあまりなさそうね。推理中...。裏に誰かがいるわね。
ジムⅡ団員-----ボクもそんな気がします...。
レッシィ団員-----いや。私、恐いわ！ねえ、ジムⅡ君。私を守って！ね！...ね！

ジムⅡ団員-----ちょ、ちょっと...。
ザクレロ団長-----なんだかキュベレイ団員がいないと好き放題だな、レッシィ団員は。

キュベレイ団員-----...ん？！何か言ったか？
ザク刑事-----いや、なにも。どうしましたか？
キュベレイ団員-----いや。なにか嫌な予感がしてな。
ザク刑事-----変な事いわないでくださいよ。私まで不安になってしまう。
キュベレイ団員-----それはすまなかったな。とにかく写真屋の主人にもう少し話を聞かないことには埒があかない。
ザク刑事-----だいたいあの人は何を調べたくて探偵を雇ったんだか。それにしても、随分と静かですな。ご主人、留守なんじゃないですか？
キュベレイ団員-----そんな事はないだろう。まだ店じまいには早すぎる。どうせ客がこないから居眠りでもしているのだろう。
ザク団員-----そうですかね。

キュベレイ団員-----誰かおらぬか？...ご主人！どこにいるのだ？
ザク刑事-----やっぱりいないんですかね？でもドアに鍵もかかってなかったし...。
キュベレイ団員-----仕方ない。奥を調べてみるぞ。
ザク刑事-----そうしますか。
キュベレイ団員-----返事がないから入るぞご主人！
ザク刑事-----失礼します...。
キュベレイ団員-----私は一階を探す。ザク刑事は二階を探すのだ。
ザク刑事-----そうしますか。

キュベレイ団員-----ご主人。どこにいるのだ？
ザク刑事-----写真屋さん。どこですかぁ？

ザク刑事-----うわぁ！キュベレイ団員！た、た、大変だぁ！
キュベレイ団員-----どうした？！なにがあったのだザク刑事！
ザク刑事-----早く救急車を！ご主人が、大変な事に...！
キュベレイ団員-----なんだって？！

つづく