ザクレロ団長-----なんだか変な話になってきたなあ。
旧ザク団員-----そうですなあ。確かボール君の母の息子のボール君は本物のボールみたいな硬式ボール君だったはずなんだが。
ジム団員-----でもアレっすよ。もう一人のボール君だって本物のボールっぽかったすからね。本物のボールみたいな方のボール君が成長して手と角が生えたら同じ見た目になるかも知れないっすよ。
旧ザク団員-----なんだかボール君が二人もいるから何を言ってるのか解りづらいな。

<!-- 二人のボール君、比較画像-->

ザクレロ団長-----それはともかく、頭の上のアレは角じゃないだろう？
ジム団員-----そうっすかね？
旧ザク団員-----まあ、角とはちょっと違うようだが、あれは何なんだろうな？
ザクレロ団長-----まあ、どうでもイイがな。何よりも謎なのは、どうして写真屋さんはこの古屋敷に呼ばれたのか？ってことだがな。ボール君にそっくりなボール君が現れて結婚写真を撮るように、と言われてやって来たら、誰もいなかった。そして次にここへ来てみたらスターマンの生しっぽがぶら下がってたんだし。
旧ザク団員-----そういう難しいことは名探偵のズゴック団員とか、刑事のザク団員とか、なぜか犯人を見つけようとしているキュベレイ団員に調べてもらったらイイでしょう。
ザクレロ団長-----でもなあ。ちゃんと解決してあげないと撮影代タダにならないかも知れないんだしなあ。
ジム団員-----だいたい、あれから一年経ってるのにまだ今日って意味が解んないっすね。
ザクレロ団長-----おい、それは言ってはいけない事だぞ！

その頃、古屋敷の捜査本部では...

キュベレイ団員-----おいザク刑事。ドロイラガドはまだ吐かないのか？犯人はあいつ以外に考えられないだろう。あんな時間に古屋敷にいるようなヤツは犯罪者に決まっている。
ザク刑事-----しかしですねえ。だいたい何が罪なのか？というところから疑問でもありますし。
キュベレイ団員-----スターマンのしっぽを切り取ったらそれは大犯罪だぞ。
ザク刑事-----そうかも知れませんが。ただ、ドロイラガド君を犯人とするには決定的に足りない物があるんですよ。
キュベレイ団員-----それはなんだ？あらゆる証拠がヤツが犯人であることを物語っているではないか。
ザク刑事-----ただ、ドロイラガド君のあの腕の短さを考えると、彼がしっぽを天井にぶら下げることは不可能なのではないかと...。
キュベレイ団員-----うーむ...、そういうことか...。

キュベレイ団員-----...。ヨシ！解った！
ザク団員-----何がですか？
キュベレイ団員-----犯人だよ。犯人はドロイラガド君で間違いない！
ザク団員-----しかし、腕の短さが...。
キュベレイ団員-----そんなものは少し考えれば解るであろう。共犯者がいるのだよ。
ザク団員-----それは一体...。
キュベレイ団員-----まあ、腕の長いヤツだな。或いは背の高いヤツかも知れないが。あの写真屋なんか怪しいと思うぞ。
ザク団員-----しかし、写真屋さんはここの調査を依頼してきたんじゃ...？
キュベレイ団員-----そうであったか。これは困ったな。ところであの探偵はどうした？
ザク団員-----名探偵ズゴックですか？...さあ、どうしたのだか。
キュベレイ団員-----まったく、困ったやつだ。

こっちではスゴいことに気付いたジムⅡ団員とレッシィ団員...

レッシィ団員-----なになに？どうしたの？なにが大変なの？
ジムⅡ団員-----なんというか、まだ詳しいことは解らないんですけど。とにかく、このノートパソコンでは処理能力が足りないから検証できません。ボクはちょっと大学まで行って確認してきます。
レッシィ団員-----それじゃあ、私も行く！
ジムⅡ団員-----いや、あなたはコルタナさんのところへ行ってください。何かおかしな事が起きないか見ていて欲しいのです。
レッシィ団員-----えー？！つまんないの。
ジムⅡ団員-----それじゃあ、またあとで。
レッシィ団員-----アッ、ちょっと待ってよ！...。もうせっかく二人になれたと思ったのにぃ...。

ボール君-----ここにいましたか、レッシィさん。
レッシィ団員-----あら、あなたは...。
ボール君-----私が直して差し上げた琥珀（きん）の砂時計。忘れてはいませんよね。
レッシィ団員-----...えぇっと。なんだっけそれ？...アッ！あれってコルタナさんじゃない？コルタナさーん！
ボール君-----...。行ってしまった。

コルタナ団員-----解析中...。なんだか嫌な予感がするわ...。

つづく