クリスマス!クリスマス!クリスマス!
今年こそはクリスマス。もう絶対にクリスマス。そう思いながら何年も経っているのですが、それでも彼らはクリスマス。クリスマスなんだから良い事があるに違いないんだし、無いとしてもそれは何かの間違いだから次は必ずあると信じているのです。そして、今年も12月24日。ブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)にLittle Mustapha's Black-holeの主要メンバーが集まってきました。もちろん目的はサンタからプレゼントを貰うためです。
Little Mustapha-----みなのもの。機は熟した!今宵こそはサンタを我がスタジオへ招き入れ、長年の願いを叶えるべく、望みのプレゼントをいただいたりして、ともに喜びを分かち合おうぞ!
一同(Little Mustapha除く)-----おぉ!…って言いたいところですけど、なんか日本語メチャクチャだし!
Little Mustapha-----まあそうだけど…、って言いたいところだけど、みんなで同時ツッコミだし。
ニヒル・ムスタファ-----まあ、とにかく落ち着こうぜ。
ミドル・ムスタファ-----そうですけど。やっぱり落ち着きませんよね。
Dr. ムスタファ-----そうだがな。最終確認はしなくても大丈夫なんだろうな?
Little Mustapha-----まあ、そう心配しなくてもね。去年だって違う次元のサンタじゃなかったら、ちゃんとプレゼント貰えてたんだし。
ニヒル・ムスタファ-----そうだよな。手紙の書き方もちゃんとしてるって言ってたしな。
ミドル・ムスタファ-----念には念を押したいところですが、もうやる事も無いですしね。
Dr. ムスタファ-----それじゃあ、科学的にも安心ってことだな。
Little Mustapha-----ということだし、いつものように楽しくクリスマスムード出していかないとね。そして、前回の開設記念日のパーティーでは色々と文句タラタラだったので、今日は理想的なパーティーメニューを用意したよ!
一同(Little Mustapha除く)-----おぉ…!ホントに?!これって理想的すぎて逆に危険じゃないですか?
Little Mustapha-----またしても同時ツッコミだけど。まあ、ちゃんとなるから大丈夫。
ミドル・ムスタファ-----ちゃんとなる、ってどういう事ですか?
Little Mustapha-----だって、普通にパーティーメニューじゃ退屈だし。これまでの経験からしても何を食べるかということと、プレゼントが貰えるかどうかは関係してないからね。とにかく、乾杯して「いただきます」して、パーティーの始まり始まり!
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、いつものようにバケツから水割りを汲んで乾杯の用意をしますか。
Little Mustapha-----今日はパーティーメニューだし、開かないワインとかもあるしね。
ニヒル・ムスタファ-----またこれ買ったのか?
Dr. ムスタファ-----まあ、開け方は解ってるんだし、良いんじゃないか。でもここに来たらバケツ水割りだな。
ニヒル・ムスタファ-----そうするか。
Little Mustapha-----じゃあ、グラスの用意ができたようなので、ここで乾杯音頭あらため、乾杯ダンスでクリスマスを祝いたいと思います!
ニヒル・ムスタファ-----なんだよそれ。あんまりはしゃいでると失敗するぜ。
Little Mustapha-----そうそう。あるよね。嬉しすぎてはしゃいでると転んで痛い思いしたり、大切なオモチャを壊したりとか。有頂天から一気に落とされて落差が激しいから、余計に悲しいんだよね、アレ。
ミドル・ムスタファ-----そんな話はどうでもイイから、早くやりましょうよ。
Little Mustapha-----ああ、そうでした。それじゃあ、せーの…!
一同(マイクロ・ムスタファもいます!)-----メリークリスマース!
今年でサンタからプレゼントを貰う作戦もオシマイなのかと思うと、少し寂しさを感じてしまう主要メンバーでもありますが、それ以上に期待と喜びと、その他諸々の楽しい感情の方が勝っているのでいつものようにパーティーはミョーな盛り上がりを見せてきます。
Little Mustapha-----なんていうか、寿司っていうのはみんなで食べるとアッという間だね。
ミドル・ムスタファ-----というか、パックの寿司を一個買ってきてみんなで食べるからですよ。
Little Mustapha-----だって半額になってるのコレだけだったし。ちゃんとした値段で買うと予算オーバーだしね。
Dr. ムスタファ-----というか、元々予算はいくらあったんだ?
Little Mustapha-----そこは気にしないでも、見れば大体予想はつくと思うけど。それよりも、ちゃんと使い切らないと次からは削減されちゃうしね。
ニヒル・ムスタファ-----意味分かんないけど。そんなことより開かないワインとか、余計なものを買わないで食べ物に回せば良かったんじゃないか?
Little Mustapha-----それもそうだけど。どっちにしろ最後に必要になるのは酒に違いないんだし。
ミドル・ムスタファ-----それはコレまでの話ですよ。
ニヒル・ムスタファ-----そうだな。なんか怪物とかそういうのが出てくる事もあったし、あのころは飲んでないと乗り切れない感じだったしな。
Little Mustapha-----というか、今でも飲んでないと乗り切れないんだけど。それはボクだけってことなのか?
Dr. ムスタファ-----まあ、良いだろう。どうせ飲むんだし。
Little Mustapha-----そうそう。そういうこと。というか、パーティーなのにこんなセコい話はダメなんだし。ここは珍しく年末っぽい感じで今年を振り返ってみたりして。
ミドル・ムスタファ-----それは年末らしいですね。
ニヒル・ムスタファ-----だが、これといって振り返るようなことも無かったけどな。
Dr. ムスタファ-----そう言われてみると、私も特になかったかな。
Little Mustapha-----なんだそれは?でもミドル・ムスタファならなんかあるでしょ?
ミドル・ムスタファ-----いや。なんていうかいつもどおりって感じでしたけど。
Little Mustapha-----そうなの?…でもボクも特にないかな。ということは…、ここでスゴい発表があったりするんじゃないの?
ニヒル・ムスタファ-----そうだな。黙ってても密かに色々とやってたりするかも知れないよな。
マイクロ・ムスタファ-----エェ?私ですか?
ミドル・ムスタファ-----そうですよ。
Little Mustapha-----いつもと違う感じで登場したんだし、ここは素晴らしいオチを期待したいところですが。
マイクロ・ムスタファ-----そんな事を言われても困りますが。…でも、今年の芥川賞には私の作品もノミネートされてたんですよ。
一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----エーッ?!マジで?!嘘でしょ?
マイクロ・ムスタファ-----嘘ですよ。というか、無理して驚かなくても良いですよ。
Little Mustapha-----まあ、盛り上がると思ったけど、そうでもなかったしね。だいたいキミはお笑い芸人じゃないしね。
ミドル・ムスタファ-----それは関係ないですよ。
マイクロ・ムスタファ-----でも、実は私。今年結婚したんです。
一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----…。エェェ?
Little Mustapha-----それは冗談でイイんだよね…?
マイクロ・ムスタファ-----ええ、まあ。
ニヒル・ムスタファ-----なんかミョーにハラハラするから、このシリーズはやめにしないか?
ミドル・ムスタファ-----そうですね。
Dr. ムスタファ-----だいたい、今年を振り返るなんてことを始めるからいけないんだ。
Little Mustapha-----はいはい、スイマセンでしたよーだ。じゃあ、早くも次の料理を持ってくるけど、それから何をするか?って事になるんだよね。念のためにテレビでも見てみる?
ニヒル・ムスタファ-----見たってどうせ下らない番組ばっかりだろ?
ミドル・ムスタファ-----それに街で変な事が起きてたりしたら…。
Little Mustapha-----というか、変な事が起きてたら、テレビを見るか見ないかに関係なく変な事になるんだし。
Dr. ムスタファ-----まあ、そういうことだな。
Little Mustapha-----とにかく次の料理を持ってくるんだし。何をするかはそれからだな。
台所へ向かうLittle Mustaphaがミョーにニヤニヤしているのには誰も気付いていませんでしたが、ダラダラした感じでパーティーは続いて日付が変わるのを待つようです。そしてテレビはつけるのか、つけないのか?正解は次のページで!