サンタ君、犬サンタ君、次は何?
犬サンタ-----メリークリスマスだワン!
一同(犬サンタ除く)-----メリークリスマース!
Little Mustapha-----というか、その格好はなんだ?
犬サンタ-----今はもうサンタの仕事してないから犬科学特捜隊くんなんだワン!でも面倒だから今年も犬サンタで良いんだワン!
ニヒル・ムスタファ-----ちょっと待てよ。それってもしかして、これから怪獣がこの街を襲うとか、そういうことじゃないよな?
犬サンタ-----そんな事はないんだワン。もしあったとしても、犬科学特捜隊くんがみんなを守るんだワン。
Little Mustapha-----それは頼もしいことだけどね。それよりもなんで科学特捜隊なんだ?
犬サンタ-----犬の歌を歌うから好きなんだワン!そうしたらご主人様がこの服を作ってくれたんだワン!
Little Mustapha-----そういう器用なこともできるのかぁ…。素敵だなあ。
犬サンタ-----ご主人様は偉いんだワン!
ニヒル・ムスタファ-----というか、犬の歌ってさっきの着信音のやつか?
Dr. ムスタファ-----通称「ワンダバ」ってやつだな。
犬サンタ-----そうだワン。気に入ったからここの電話の着信音も変えておいたんだワン。
Little Mustapha-----だから、勝手に人の家の電話の設定を変えるのはやめて欲しいんだけど。
犬サンタ-----どっちにしろ滅多にかかってこないから大丈夫なんだワン。
Dr. ムスタファ-----それよりもアレは科特隊の時から流れてた曲だったかな?
マイクロ・ムスタファ-----さあ、どうでしょうか?私が覚えているのはウルトラ警備隊の時だったように思いますが。
Dr. ムスタファ-----まあ、シリーズ全体で使われてるって話もあるからなあ。
Little Mustapha-----なんでそこの二人が意外な話題で盛り上がってるんだ?
犬サンタ-----でも地球を守るならなんでも良いんだワン!
Little Mustapha-----ところで、犬サンタ君。今日は長官の孫娘さんはどうしてるの?
犬サンタ-----今日も色々と大忙しなんだワン。
Little Mustapha-----そうなのか。もうサンタじゃないのになあ。忙しくない時ってないの?
犬サンタ-----ほとんど無いんだワン!
Little Mustapha-----それは困ったなあ。ボクなんか忙しくなりたくてもなれないっていうのに。
ミドル・ムスタファ-----なりたくてもなれないというよりも、なるつもりがないようにも見えますけどね。
Little Mustapha-----そうじゃなくて、これは体質だから仕方ないんだよ。
Dr. ムスタファ-----そんな体質聞いたことないぞ。
Little Mustapha-----でも科学的にはないとは言えないでしょ。
Dr. ムスタファ-----まあそうだな。
ニヒル・ムスタファ-----なんでそこで納得するかな。
犬サンタ-----それよりも、みなさん。そろそろプレゼントもらったはずなんだワン!人のプレゼント見るの好きだから見せて欲しいんだワン!
Little Mustapha-----ああ、それだけど…。
ミドル・ムスタファ-----なんていうか、今年は辞退したんです。
犬サンタ-----どういうことか解らないんだワン。どうしてプレゼント貰わないのかワン?プレゼントは嬉しいものだから貰わないといけないんだワン。
ニヒル・ムスタファ-----そうは言ってもね。オレ達にもプライドというものがあるからな。
犬サンタ-----それがプレゼントの代わりなのかワン?
ミドル・ムスタファ-----そういうことじゃないですが…。
Little Mustapha-----たとえば、犬サンタ君は子犬からプレゼント渡されたらどう思う?
犬サンタ-----嬉しいんだワン!ホントはビーフジャーキーが良いんだけど、健康のことを考えてササミジャーキーでも良いんだワン!
Little Mustapha-----それはどうでも良いけど。自分よりも年下の子犬からプレゼントを貰ってわーい!って出来るか?ということだけど。
犬サンタ-----喜んで何がいけないのかワン?私はご主人様にもおじいさまにもプレゼント渡したことがあるんだワン!そうしたら喜んでたんだワン!
ミドル・ムスタファ-----ああ、そういえばそうですね。子供が親の誕生日とかに何かプレゼントを渡すということはありますよね。
ニヒル・ムスタファ-----ちょっと待てよ。それってつまり…。
Dr. ムスタファ-----まさか、あのサンタからプレゼントを貰っても問題はなかった、ということか?
犬サンタ-----せっかくのプレゼントなのに貰わないともったいないんだワン。
Little Mustapha-----これはどうにも盛り下がってくるんだが。
犬サンタ-----アッ、ダメなんだワン。今日はクリスマスなんだから楽しい顔をしないといけないんだワン。暗くなっちゃダメなんだワン!
ミドル・ムスタファ-----そうですけど。今回は満場一致で失敗した感じですからね。誰かのせいにも出来ないですし。
犬サンタ-----失敗なんか笑い飛ばせば良いんだワン!ハッハッハッハ!だワン!
一同(犬サンタ除く)-----ハッハッハッハ!…って、そんなことで明るい気分になんかなれますか!ってんだ。
犬サンタ-----うわぁ。なんでみんなで一緒に喋るのかワン?!気持ち悪いんだワン。
マイクロ・ムスタファ-----でも、ちょっと待ってください。
犬サンタ-----今日はいるの解ってたから大丈夫なんだワン。
マイクロ・ムスタファ-----ああ、ありがとうございます。
Little Mustapha-----そこで「ありがとう」って変な会話だけど。まあ良いか。
マイクロ・ムスタファ-----それよりも、こう考えたら良いんじゃないですか。年下の人からプレゼントを貰うことには問題はないのかも知れません。しかし、サンタクロースからのプレゼントとなると事情が違いますよね。
一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----というと?
マイクロ・ムスタファ-----サンタは一年間良い子にしていた子供達にプレゼントを渡すのです。ですからそのプレゼントは「ご褒美」という意味でもあるのです。子供が大人にご褒美をあげるのは不自然ですし、それは失礼なことでもあると思うのです。なので今年の私達の判断は正しかったと思うべきです。
Dr. ムスタファ-----うーむ。道徳の時間みたいになってきたが。
ニヒル・ムスタファ-----まあ、そう考えたら納得もいくけどな。
Little Mustapha-----良い事を言ったのかも知れないけど。そのまえにボク達って「良い子にしていた子供」のつもりだったりするとか。冷静に考えたらそれはそれで問題なような気もするけど。
ミドル・ムスタファ-----そこを気にしだしたらキリがないですよ。
Dr. ムスタファ-----そうだな。全てはプレゼントを貰うため。
ニヒル・ムスタファ-----それに本当に「良い子にしていた子供」の時に、望みのプレゼントをくれなかったサンタにも問題があるんだしな。
犬サンタ-----サンタさんのことを悪く言っちゃいけないんだワン!それには何か事情があるに違いないんだワン。
ニヒル・ムスタファ-----それならそれで教えてくれても良いはずだぜ。
Little Mustapha-----まあまあ。そこはそんなにムキにならなくても。犬サンタ君が困ってしまうからね。
犬サンタ-----困ってしまったら、ワンワンワンワーン♪なんだワン!
ミドル・ムスタファ-----そんなネタはどうでもイイですが。
Little Mustapha-----それよりも、犬サンタ君。このクリスマスに暗い気分になっているボク達に何かウレシイ話があったりすると助かるんだが?
犬サンタ-----なんだワン?なにやら企んでいる目つきなんだワン。
ミドル・ムスタファ-----そういえばそうですね。だいたい犬サンタ君はどうしてここにやって来たんですか?何か理由があると思うんですが。
犬サンタ-----ちょっと恐いんだワン。みんなして何を狙っているのかワン?今日はご主人様達が忙しくてかまって貰えないからここに来たんだワン。
Dr. ムスタファ-----だが手ぶらで来るというのはなあ。
ニヒル・ムスタファ-----ご主人様かおじいさまに何か渡されてないか?
犬サンタ-----なんでそんなギラギラした目つきなのかワン?恐ろしくなるんだワン…。…ああそうだワン!思い出したんだワン!今日ここに行くってご主人様に話したら「いつもお世話になっているお礼に」ってコレを渡されたんだワン!
一同(犬サンタ除く)-----ヤッター!サンタの国のサンタの酒だー!
犬サンタ-----でも、年下の私があなた方にこれをプレゼントして良いのかワン?
Little Mustapha-----ちょっと、なんでそんな事を気にし始めるんだよ。道徳的にはなんとしてもそれは渡すべきだ!絶対に!
犬サンタ-----そんな強引な感じじゃ渡せないんだワン。
Little Mustapha-----あぁ、これは失礼しました。でも、ここはみんなで楽しくしないといけないでしょ。クリスマスなんだし。
犬サンタ-----そうなんだワン。クリスマスは楽しい日なんだワン。
Little Mustapha-----とうことで、そのサンタの国のサンタの酒、こちらにいただけないでしょうか?
犬サンタ-----でも、それじゃあこの犬サンタ様があんまり楽しくないんだワン。
Little Mustapha-----ササミジャーキーもお付けしますんで。
犬サンタ-----クリスマスだから特別にビーフジャーキーが良いんだワン。
Little Mustapha-----もちろん、ビーフでもなんでも。
犬サンタ-----それじゃ、これあげるんだワン。サンタの国のサンタの酒、プレゼントだワン!
ミドル・ムスタファ-----なんて交渉上手な。
ニヒル・ムスタファ-----というかLittle Mustaphaが交渉下手なんじゃないか?
Little Mustapha-----せっかくサンタの酒が手に入ったんだから、そんなことはどうでも良いんだし。
犬サンタ-----細かいことはどうでもイイからみんなで楽しくするんだワン!それからLittle Mustaphaは早くビーフジャーキーを買ってくるんだワン!
Little Mustapha-----はい、ただいま。じゃあ、そこのスーパーまで急いで行ってくるから、まだサンタの酒は飲んじゃダメだからね。
ミドル・ムスタファ-----解ってますよ。
Dr. ムスタファ-----それから、ついでに唐揚げも買ってきた方が良いんじゃないか?
ニヒル・ムスタファ-----そうだな。それから総菜コーナーでポテトサラダとかあったら欲しいな。
Little Mustapha-----ちょっと、キミ達は立ってるものは主役でも使うってやつか?
Dr. ムスタファ-----それは面白いことわざだな。
ミドル・ムスタファ-----そんな面白くはないですけど。…ああ、あとついでにアーモンドとか、そういう軽くつまめる感じのがあれば良いんじゃないですか。
Little Mustapha-----良いんじゃないですか、って。いい加減にしないと…。
犬サンタ-----どうでもイイから早く行くんだワン。サンタの酒が欲しくないのかワン?
Little Mustapha-----はいはい、行きますよーだ!
ということで、Little Mustaphaはスーパーへ買い物へ。というか、このダラダラし始めたクリスマスはどうなるのか?