唐揚げ！唐揚げ！唐揚げ！
実は最近では健康にも気を使って唐揚げとかはあまり食べてないのですが、クリスマスぐらいはタラフク唐揚げが食べたい！（でも急にお腹いっぱい揚げ物とか食べると気持ち悪くなったりするけどね。）
それはどうでもイイのですが、唐揚げが出てきてからは順調にパーティーっぽいメニューが登場して酒も進んだブラックホール・スタジオ（Little Mustaphaの部屋）は、いつもの様にグダグダした感じになってきました。
Dr. ムスタファ-----…ということでな。仮想化してもコンピュータの中にある画像とか動画は仮想現実にはならないから、触ることも出来ないんだよ。
ニヒル・ムスタファ-----どうして最後はいつもそういう話になっちゃうんだよ。
Dr. ムスタファ-----どうアプローチしても科学が最終的に行き着く場所は一緒ということだよ。
ニヒル・ムスタファ-----違うと思うぜ。
Little Mustapha-----でもレタッチしてツルツルでプニプニの写真とかは触ってみたくなるよね。触感もレタッチされてたら嬉しいけど。
ミドル・ムスタファ-----でも科学的には触る事が出来ないんでしょ？
ニヒル・ムスタファ-----先生の言う科学の話ではな。
Dr. ムスタファ-----科学は誰が語っても科学なんだよ。
Little Mustapha-----そんな事よりも、テレビをつけるけどね。
ミドル・ムスタファ-----何で急にテレビなんですか？
Little Mustapha-----なんていうか、飲み慣れてない開かないワインを飲んだらいつも以上に酔ってる感じだから、ちょっと休憩ということです。
ニヒル・ムスタファ-----安いワイン買ってくるからそういうことになるんだぜ。
Little Mustapha-----そんなこと言っても、予算的に高いワインなんて買ったら一本しか買えないし、この人数で飲んだらコップ一杯ぐらいしか飲めないよ。
ミドル・ムスタファ-----コップって…。まあこの場所では間違ってはいない感じですけど。
Little Mustapha-----そうやってグダグダ言ってると次の料理が出てこないよ。それじゃあテレビを…。「つけ〜〜〜…！」…あれ、つかない。それじゃあ、みんなの力も貸してくれ！せーの…！
一同-----つけーーー…！
腹屁端-----はい！こちらいつまでも新人気分のオットリ系女子アナの腹パンこと腹屁端です。今日はクリスマスグルメリポートで美味しいものばかり食べて、腹パンもう腹パンパン！大満足です。そして、先ほど飲んだシャンパンの炭酸で腹パンの腹はさらにパンパン！…アッ、ちょうど今次の料理が運ばれて来たようです。これは一体どのような料理なのですかぁ？
レストラン店長-----はい。こちらは脂身たっぷりの豚のバラ肉をバターとサラダ油でじっくり煮込んだ特製豚油角煮です。
腹屁腹-----うわぁ…！これは油だらけでまさにクリスマス！それでは早速食べてみたいと思いまぁす。…うん。口の中に豚の脂身がとろけて広がって、飲み込むと過剰な油分で背筋がゾクッとします。そして、さっきから食べ過ぎてパンパンの腹パンのお腹の中でコテコテ油が化学反応を起こしているのではないでしょうか？なんだか嫌な汗が出てきたのですが…、これは食べ過ぎで…ウプッ…！えーと、これは非常事態でよろしかったでしょうか？…ウプッ！…ォォオ…
ここで慌ててLittle Mustaphaがテレビを消しました。
Little Mustapha-----危ないところだった…。
ミドル・ムスタファ-----というか、もう少し早く消してくれても良かったんですけど。
ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。ちょっとだけ出てくるところ見えてたけど。
Little Mustapha-----そうなんだけど。このリモコンのせいで。
Dr. ムスタファ-----ああ、リモコンが反応しなかったのか。電池を代えたら良いんじゃないか？
Little Mustapha-----接触の問題だから電池は関係ないんだよね。それはそうと、次のクリスマスメニューに行きたいと思いますが。次のメニューは「脂身のアヒージョ」でございます。
一同（Little Mustapha除く）-----エェ…！
Little Mustapha-----ウソですよ。ここは予定を変更してキャベツの丸焼きとかで良いか…。
ミドル・ムスタファ-----というか、無理して料理は出さなくても良いと思いますけど。
Dr. ムスタファ-----なんか今日は随分食べたしな。
Little Mustapha-----なんだやっぱり最終的には酒があればイイ、ってことになってるし。それじゃあ、乾杯ダンスで仕切りなおしだな。ドゥ・ザ・ハッスル！
ミドル・ムスタファ-----…ちょっと、なんですか、それは？
Little Mustapha-----なんか適当にそんな感じだったし。Do it！
ニヒル・ムスタファ-----全然わかんないぜ。
Little Mustapha-----じゃあ、いつもどおりでイイけど。せーの…！
一同-----メリークリスマース！
ということでなぜか二回目の乾杯のブラックホール・スタジオですが、先程から落ち着かないメンバーが一人。
マイクロ・ムスタファ-----あの、みなさん。ちょっと良いですか。聞いてください。
Little Mustapha-----なんだ急に？
マイクロ・ムスタファ-----急に話した感じでスイマセン。さっきから話すタイミングをはかってたのですが、そういうことをすればするほど上手くいかないのです。
Little Mustapha-----そういうことはたまにあるよね。
ミドル・ムスタファ-----それはどうでもイイですが、それはつまり重要なことなんじゃないですか。
マイクロ・ムスタファ-----そうなんです。いくら準備は万端だと言っても最後まで気を抜いてはいけませんからね。
Dr. ムスタファ-----それはつまりプレゼントに関することなのか？
マイクロ・ムスタファ-----そうなんです。
ニヒル・ムスタファ-----じゃあ、聞かないワケにはいかないな。
マイクロ・ムスタファ-----もしかするとプレゼントの配布はもう始まっているのではないかと思うのですが。
Little Mustapha-----でもまだ12時まではかなり時間があると思うけど。
マイクロ・ムスタファ-----でもさっきテレビをつけた時に、うしろの方で子供がプレゼントを持ってるのに気付いたんです。
ミドル・ムスタファ-----本物の子供が貰っていたのなら、それは明らかにサンタから貰ったものですね。
ニヒル・ムスタファ-----そうだな。でもどうしてそんな事になるんだ？常識で考えたら12時になってからだろ？
マイクロ・ムスタファ-----そうかも知れませんが、それは去年までの話でした。それに、一昨年までは本物のサンタじゃなくて、仮の姿のサンタでしたし。
Little Mustapha-----そうだよねえ。美しいサンタの孫娘さんが実は長官の孫娘さんだったんだしね。…というか、何かと戦ってる感じだったけど、あれはちゃんと解決したのかな？
ニヒル・ムスタファ-----どうだろうな？それよりも、今はサンタの話の方が重要だぜ。
Little Mustapha-----ああ、そうだった。
マイクロ・ムスタファ-----つまり、本物のサンタに関しては我々はほとんど知らないのですし、いつプレゼントを配り始めるのかも正確には解っていません。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、あんまり飲み過ぎてしまうのも良くないかも知れませんね。
Dr. ムスタファ-----だがクリスマスの雰囲気も必要だぞ。
Little Mustapha-----でも、その前にマイクロ・ムスタファが言ってた、子供がプレゼントを貰ってるっていうのが本当かどうか確かめてみれば良いんだし。それじゃあ「えい！」
Little Mustaphaがテレビをつけました。
腹屁端-----オエェェェエエエ…！オエェェ…！
一同-----ウワァアア！！
Little Mustaphaがテレビを消しました。
Little Mustapha-----まだ吐いてたよ！
ニヒル・ムスタファ-----というか、なんで映しっぱなしにするんだよ、あんなの。
Dr. ムスタファ-----まあ、視聴率さえとれたらそれで良いんじゃないか。
ミドル・ムスタファ-----それにしてもヒドすぎますよ。
Little Mustapha-----しかし、変なものを見せられてせっかくのクリスマスムードが台無しだしな。ここはさらなる乾杯で…。
マイクロ・ムスタファ-----いや、待ってください。
ニヒル・ムスタファ-----なにか良い案があるのか？
マイクロ・ムスタファ-----そうじゃなくて、みなさん耳を澄ましてみてください。
Dr. ムスタファ-----…ぉお！これは…！
ミドル・ムスタファ-----どこからともなく鈴の音が。
ニヒル・ムスタファ-----これはまさしく…！
Little Mustapha-----ジングルベルじゃないですか！
マイクロ・ムスタファ-----そのようです。
（ちなみに、この時マイクロ・ムスタファは『「ジングルベル」の「ジングル」には特にクリスマスに関連した意味はないし「ジングルベル」というのは曲のタイトルだから、あの音がジングルベルの音ということではないんですけどね』と思っていた。）
鈴の音は次第に大きくなり、そしてブラックホール・スタジオ（Little Mustaphaの部屋）のある方へと近づいて来ているようでした。
ミドル・ムスタファ-----これって、とうとう来たんですかね。
Dr. ムスタファ-----そのようだな。
ニヒル・ムスタファ-----まあ、落ち着こうぜ。最後の最後でヘマしたら元も子もないからな。
Little Mustapha-----でもこの状況で落ち着けないし。どっちから来るのかな。ベランダからか、玄関からか？
Dr. ムスタファ-----サンタだったら煙突からじゃないのか？
ミドル・ムスタファ-----でもこの家には煙突ないですから。
Little Mustapha-----どっちから来ても、みんなで盛大に出迎えないとね。クリスマスなんだし。
ニヒル・ムスタファ-----あっ、鈴の音が止まったぜ！
インターフォン-----ピンポーン！
一同-----玄関からだ！ウワーイ！
ついにやってきたのかサンタさん。一同大慌てでで玄関へとサンタを迎えに行きました。