テレビ、テレビジ、テレビジョン!
テレビ-----「(ちょっと、何やってんのよ!段取り悪いわね。そんなところいるとカメラに映るからあっち行きなさいよ!)」
Little Mustapha-----やっぱりカズコだ。
テレビ-----「あんた達、ちゃんと見てるの?人類が全員地獄に落ちないようにちゃんと聞くんだよ。ちゃんと言うことを聞かないとコイツがどうなっても知らないからね」
テレビ-----「どぅわぁっ!やめてください。乱暴は良くないですよ」
Little Mustapha-----アッ、あれはピザーヤ君!
ミドル・ムスタファ-----じゃなくてサンタ君ですよ。
Little Mustapha-----ああ、そうだった。
テレビ-----「オマエ達が異次元への扉をこちらの自由にさせないのなら、世界中に闇が訪れるだけでなく、このサンタを私の婿にする!」
テレビ-----「どぅエェッ!?そ、そんなぁ…」
テレビ-----「うるさいねえ。驚く時にも一々格好つけてるんじゃないよ!」
テレビ-----「どぅわっ!痛い。だから乱暴はいけませんよ」
テレビ-----「どうだ。オマエ達。オマエ達程度の頭でも少し考えたらどうすべきか解るだろ。こっちの言うことをおとなしく聞くんだね。良い返事を待ってるわよ」
Little Mustapha-----というか、これってわざわざテレビでやる必要あったのかな?
ミドル・ムスタファ-----私達以外にも全国ネットで見せたかったんじゃないですか。
Little Mustapha-----ああ、そういうことか。目立ちたがり屋なんだな。でも異次元の扉ってなんだ?
ニヒル・ムスタファ-----もう忘れたのかよ。この家のトイレの扉だよ。
Little Mustapha-----エェッ?!あの設定ってまだ生きてたの?色々と片が付いたから無効化されてんじゃないの?
Dr. ムスタファ-----そこはそう簡単には変わらんだろう。
Little Mustapha-----それじゃあ、そんなのお断りだよ。なんで自分の家のトイレの扉をカズコの自由にさせないといけないんだよ。ウンコ出来なくなっちゃう。
ミドル・ムスタファ-----まあ、確かにそうですが。
Little Mustapha-----それにサンタ君がカズコの婿になっても…。まあサンタ君には悲劇だと思うけど。ボクらには、ねえ。
ニヒル・ムスタファ-----まあ、そうだよな。
犬サンタ-----でも良いのかワン?あの人は悪い人だから、そんな人のところにサンタさんが行ったらいけないんだワン。ブルッ…!
ミドル・ムスタファ-----なんでブルってしたんですか?
Little Mustapha-----まさかまたウンコしてないだろうな?
犬サンタ-----違うんだワン。どうやらメールが来たみたいなんだワン。…アッ、ご主人様からだワン!なになに…、そうかワン。ご主人様のメールによると、カズコの言いなりになってはダメって事だワン。
Little Mustapha-----さすがは長官の孫娘さんだ。話が解るよねえ。ということで、とりあえず今日はサンタの国のサンタの酒で盛り上がって…。
マイクロ・ムスタファ-----いや、ちょっと待ってください!
ミドル・ムスタファ-----おっと。人の話を遮るなんて、よっぽどの事じゃないですか。
マイクロ・ムスタファ-----そのとおりです。みなさんよく考えてください。あのサンタが今何を持っているのか。
一同(マイクロ・ムスタファと犬サンタ除く)-----アーッ!なんてことだ!よりによってサンタ君を捕まえるとは!
マイクロ・ムスタファ-----そうなんです。我々のものになるはずのプレゼントと、それを貰うのに必要な手紙をサンタ君が持っているのです。
Little Mustapha-----なんて卑怯な!サンタ君は助けたいが、トイレの扉をカズコに渡すわけにはいかないし。サンタ君。長官の孫娘さんからさらなる情報とかないの?
犬サンタ-----ないこともないんだワン。実はあのカズコって人が今いる場所は私達がずっと探していた場所だったんだワン。さっきの放送でそれが解ったんだワン。あそこは地獄にある場所だからコレまでずっと見つけられなかったんだワン。そして、その場所は一昨年退治した謎の留守番電話のメッセージの人が使っていたところだったんだワン。
ニヒル・ムスタファ-----なんだよそれ。なんかスゴく嫌な予感がするんだが。
犬サンタ-----でも心配しなくて良いんだワン。カズコって人は普通の人間だから、今のところあの場所の力を使う事が出来ないんだワン。
Little Mustapha-----今のところって。いつかは使えるようになるの?
犬サンタ-----だから異次元の扉とかそういうのを使わせたらダメなんだワン。
Little Mustapha-----ああ、そういうことか。というか、そんなに詳しいということは長官とか孫娘さんとかは、そういうことをずっと調べてたりしたんだな。
犬サンタ-----二人だけじゃなくてもっと沢山の人で色んな脅威に対処してるんだワン。
Little Mustapha-----ということはつまり、こういうことか!ボクと長官の孫娘さんが連携して、時には対立しながらもお互いの絆を深めあって、最後にはアレコレと良い事ずくめ!
犬サンタ-----ご主人様はもっと大変な仕事をしなくちゃいけないんだワン。
Little Mustapha-----あら、そうなの?
ミドル・ムスタファ-----というか、ニヤニヤしてる場合じゃないですよ。「時には対立」とかビミョーに細かいところまで設定したりして。
ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。来年のプレゼントが大ピンチなんだぜ。
Little Mustapha-----そうだった。しかし、どうすれば良いんだ?
Dr. ムスタファ-----テレビでもつけたらなんとかなるんじゃないか?
ニヒル・ムスタファ-----そんなのでなんとかなるワケないだろ。
Little Mustapha-----しかし、思い付く対処法としては、テレビを見るかサンタの酒を飲むか、どっちかしかない。
ミドル・ムスタファ-----なんかそれって…、酷い話だと思いますが。マイクロ・ムスタファが何か考えがあったりしないんですか?
マイクロ・ムスタファ-----いや、私にもその二つ以外考えられません。
Little Mustapha-----じゃあ、まずはテレビだ。それから酒を飲んでなんとかしよう。それじゃあ、スイッチ・オーーーン!…つけ!つけーー!…やっとついた。
ミドル・ムスタファ-----ついたけど砂嵐ですよ。
犬サンタ-----どうやらさっきの放送とかでネットワークが混乱してるみたいなんだワン。
ニヒル・ムスタファ-----でもよく見てみろよ。なんか影が映ってないか?
Dr. ムスタファ-----そのようだな。段々鮮明になってくるぞ。
ミドル・ムスタファ-----なんですかね。赤い塊のようですが。
Little Mustapha-----アッ、あれはもしかして!
テレビ-----「やあ、みんな!初めましてだね!」
Little Mustapha-----早くも登場した隠れキャラ、赤色巨星君じゃないか!
犬サンタ-----隠れキャラマスコットは幸運の印なんだワン!
テレビ-----「今メールが沢山届いているね!あんまり貯めるとメールサーバが大変なことになっちゃうから受信した方がイイね!それじゃあまたね!」
ミドル・ムスタファ-----消えちゃいましたよ。
ニヒル・ムスタファ-----あれだけなのか?
Little Mustapha-----まあ隠れマスコットだからね。
Dr. ムスタファ-----それよりもメールってなんだ?私のスマホには届いてないが。
ニヒル・ムスタファ-----そりゃそうだと思うけど。
Little Mustapha-----ってことはこの部屋のパソコンかな。ちょっとチェックしてみるけど…。アッ、なんだコレ?!スゴい数のメールが。しかも Little Mustapha's Black-hole のメールフォームからだよ!何か知らないけど、ついにボクも人気者だな。もしかしてサンタ君の話し方まねしたのが良かったのかな。
ミドル・ムスタファ-----絶対に違うと思いますけど。それよりも何が書いてあるんですか?
Little Mustapha-----うーん。なんか受信が終わらないから、とりあえずいったん停止して。一つ目のメールは「ふざけんなよ。サンタ君に何かあったら承知しねえぞ」だって。
ニヒル・ムスタファ-----それってオレ達へのメッセージってことか?
マイクロ・ムスタファ-----そんなことはないと思います。カズコが私達に向けて話していたということは世の中の人は知らないと思いますし。
Little Mustapha-----じゃあ、どういうことだろう?とりあえず2通目。「なんなのあの女!サンタ君を拉致するとか、頭おかしいだろ。○ねよ!」だそうです。ちなみに○の部分はもろに書いてありますがボクが検閲して修正しました。
ミドル・ムスタファ-----でも、なんでそんなメールがここに来るんですかね。
Little Mustapha-----それじゃあ、もう1通。「あのクソばばあ、マジでムカつく。サンタ君がお前なんかと一緒になるわけないじゃん。マジで○んでほしい」だって。
ニヒル・ムスタファ-----なんか、さっきの放送に対する世間の反応って感じだな。
Little Mustapha-----世間というか、一部の "熱狂的" 女性ファンの反応だと思うけど。なんでここに届くんだろう?
犬サンタ-----きっとカズコがあの場所を使ってることが原因なんだワン。でもあの場所を探すためにコレまで色んなツールを作ってきたから、もしかすると調べられるかも知れないんだワン!ちょっと調べてから長官に相談してみるんだワン。
ニヒル・ムスタファ-----そんな気の利いたことが出来るのか。
犬サンタ-----当たり前だワン。ボクは犬科学特捜隊なんだワン!じゃあ、この iPad Pro で調べるんだワン。
ミドル・ムスタファ-----また新アイテムですね。
Little Mustapha-----残念ながらボクはそれよりも新MacBook が欲しい派だからね。
犬サンタ-----無理しなくても良いんだワン。羨ましいと思ってるのは解ってるんだワン。
Little Mustapha-----うーむ…。というか、そんな事はどうでもイイから早く調べようよ。
犬サンタ-----そうするんだワン。じゃあ、準備するから次のページに行くんだワン。
さっきからページ移動は犬サンタ君が仕切っているのですが、とにかく次のページへ。