第二章:ピカピカすると眩しいの
Little Mustapha-----今回は先生には悪いんだけどひねり揚げじゃなくてちゃんとした料理も用意してあるからね。
Dr. ムスタファ-----別にちゃんとした料理があるのならひねり揚げである必要はないんだが。
ニヒル・ムスタファ-----ちゃんとした、っていっても。これいつもと変わらないんじゃないか?
Little Mustapha-----そんなことはないよ。まあ基本のメニューは焼いた肉とか揚げた肉とかだけどね。それ以上にクリスマスに集中する必要があるからソースにもこだわってるのさ!
ミドル・ムスタファ-----なんでソースにこだわるとクリスマスに集中出来るんですか?
Little Mustapha-----だって、赤いのとか赤くないのとかあるし。カラフルならクリスマスって感じだし。
ミドル・ムスタファ-----赤以外は特にカラフルって感じじゃないですけどね。
ニヒル・ムスタファ-----赤っていっても、これケチャップとかそういうオチじゃないだろうな?
Little Mustapha-----残念ながらこれはトマトジュース由来の天然成分なんだよね。
ミドル・ムスタファ-----ケチャップだって天然成分ですけど。
Little Mustapha-----まあ、細かいことはどうでもイイけど。トマトジュースに豆乳と塩コショウと酒!ついでに説明すると、こっちのはポン酢しょう油にすりおろしニンニクにコマ油に酒!さらにこっちはバジルとニンニクとオリーブオイルと酒!
Dr. ムスタファ-----それじゃあ食べたら酔うんじゃないか?酒ばっかりで。
Little Mustapha-----一応煮詰めてあるから酔うことはないと思うけど。
ニヒル・ムスタファ-----ただ、せっかくカラフルなソースでも部屋が薄暗くて電飾でピカピカしてるし、あんまりカラフルな感じじゃないよな。
ミドル・ムスタファ-----それに青いLEDだと、あんまりクリスマスって色と思えないですからね。
Little Mustapha-----でも青だけじゃなくて他の色もちょっとはあるし。そんなことを気にしてたらクリスマスに集中出来ないよ。
Dr. ムスタファ-----それよりも、この電飾は消した方が良いんじゃないか?
ニヒル・ムスタファ-----そうだよな。なんかちょっと眩しいんだよな。LEDってのは。
Little Mustapha-----ダメ!絶対!
ミドル・ムスタファ-----なんですかそれは?
Little Mustapha-----そんな事したら、自分達からプレゼントを放棄するようなものだよ!
Dr. ムスタファ-----なんか、そこは妙にこだわるんだな。
Little Mustapha-----当たり前だよ。そういうところをウヤムヤにしてたからこれまで上手く行かなかったんだし。本当はシュワシュワクリスマスをみんなで合唱しても良いとすら思ってるんだけどね。
ミドル・ムスタファ-----それは恥ずかしいからやめましょうよ。
ニヒル・ムスタファ-----間違った歌詞じゃ逆に失敗するぜ。
Little Mustapha-----とにかく、これは消さないからね!絶対に!
ミドル・ムスタファ-----そんなにムキになられたら、それこそクリスマスっぽくないですけど。
Little Mustapha-----あら、本当だ…。
Dr. ムスタファ-----まあ、楽しく飲んで細かいことは忘れようじゃないの。楽しくなればこのチカチカするのも気にならないだろう。
Little Mustapha-----たまにはイイ事を言う!今の発言はいつかことわざになるかもね。それじゃあ気を取り直して、今度はチカチカクリスマスに乾杯だね。
ニヒル・ムスタファ-----それは普通に乾杯で良いだろう。
ミドル・ムスタファ-----まあとにかく、話がまとまりそうなんだから乾杯しましょうよ。
マイクロ・ムスタファ-----アッ!!
一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----どうしたんだ?急に!?
マイクロ・ムスタファ-----…ここはみんなで反応するんですね。そんなことよりも、ちょっと気になっただけなんで。せっかく盛り上がりそうなところですし、これはあとで良いんじゃないでしょうか。
Little Mustapha-----そうそう。ちょっと気になることなんか気にしてたらスゴく気になることが気にならなくなるからね。
ミドル・ムスタファ-----その理屈が良く解りませんけど。ホントに大丈夫なんですかね?
ニヒル・ムスタファ-----いや、気になるだろう。だってマイクロ・ムスタファはちょっと気になるぐらいじゃ話に割り込んできたりしないからな。
Little Mustapha-----そんな事ないでしょ。今回はクリスマスに集中してるから積極的に話の輪の中に入ってくるとか、そういうコンセプトに違いないよ。
ミドル・ムスタファ-----ちょっと待ってください。さっきからムキになったりして。Little Mustaphaは何か様子がおかしいですよ。
Little Mustapha-----そ、そんなことはないと思うけどなあ。
Dr. ムスタファ-----まさか偽Little Mustaphaか?!
ニヒル・ムスタファ-----そのネタはもうないだろうけど。確かにおかしいよな。何かはぐらかそうとしているような、そんな感じだぜ。
Little Mustapha-----ちょっと、キミ達。そういうことじゃクリスマスに集中出来ないから。
ニヒル・ムスタファ-----キミが黙っていてもマイクロ・ムスタファに聞けば大体解りそうだけどな。
Dr. ムスタファ-----じゃあ、聞いてみたら良いがな。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。こうなったら気になって仕方がない。
Little Mustapha-----待ちたまえキミ達!真実を知ることが本当に重要なことだと思うのかね?真実を知ることによって望みを失ったら?その責任を誰が取るというのかね?
ミドル・ムスタファ-----変な喋り方をしても誤魔化されませんよ。
Dr. ムスタファ-----どっちにしろ科学的には多数決で聞くことになるからな。
ニヒル・ムスタファ-----ということだな。
ミドル・ムスタファ-----じゃあマイクロ・ムスタファさん、お願いします。
マイクロ・ムスタファ-----そういうことなら遠慮無く話しますが…。
早くも怪しい展開に。マイクロ・ムスタファの口から何が語られるのか?