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#185 「デーモンの降誕祭」 2018-12-24 (Mon)

第四章:なんと、あの人がやって来た?!

留守番電話-----アサ・モ・ハヨカラ…イッケンの…ゴ・ゴゴ…、ピーッ!「みなさんクリスマスパーティーを楽しんでるのかワン?私は犬サンタ君なんだワン!ホントは犬サンタじゃなくて犬留守番電話に残されたメッセージ君なんだけど、面倒だから犬サンタで良いんだワン!今日はクリスマスだけど残念ながらみなさんのところには行けないんだワン。なぜかというと、大忙しになってるからだワン。でも悲しんじゃいけないんだワン。私の代わりに弟子がそっちに行くはずなんだワン!だからちゃんとおやつも用意しておかないといけないんだワン!それじゃあ、なにかあったらご主人様に電話するんだワン。電話番号は999の…」ピーッ!メッセイジ。オワリ!!

Little Mustapha-----アッ!なんで一番重要なところで終わっちゃうんだよ!

Dr. ムスタファ-----まあまあ、そこはまたの機会で良いじゃないか。

ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。まだ最悪の事態になったワケじゃなさそうだからな。

ミドル・ムスタファ-----それよりも、どうして気にならない場所に置いておくのに電源は入れてあったんですか?それじゃ意味がないですよ。

Little Mustapha-----そんなことないよ。電源は最初から入ってなかったんだけどね。もうすでにボクらの理解を超えたことが起こり始めているみたいだね。アハハハハ!

Dr. ムスタファ-----アハハハハ、じゃないぞ。

ニヒル・ムスタファ-----これは雲行きが怪しくなってきたな。

Little Mustapha-----だめだよ、そんなことじゃ。謎のメッセージが残っていたっていってもさ、犬サンタ君はサンタ側の犬なんだし。それに大忙しってことは、やっぱりまたサンタの仕事を始めたのかもね。ほら、サンタがサンタ君一人だけになってたりしたからさ。…ということは、やっぱりサンタの孫娘さんが再びサンタの孫娘さんとしてセクシーサンタの格好でここへやって来てプレゼントと、それ以上のものをくれるのかも!

ミドル・ムスタファ-----私は時々あなたが恐ろしくなりますよ。

Little Mustapha-----そんなふうに思わないでさ。前向きに行こうって話だよ。

ニヒル・ムスタファ-----キミの前向きには色々と問題があるんだよ。

Little Mustapha-----そうかも知れないけど、もうこうなったら仕方ないから、このままクリスマスパーティーを続けるしか…。あれ?誰か来た。

 インターホンが鳴るのでLittle Mustaphaが部屋にあるモニタ付きの端末でそれに対応しました。もしかしてサンタがやって来たのでしょうか?それとも犬サンタ君の弟子でしょうか?

Little Mustapha-----だ、誰だキミは?!

サンタ?-----こんばんは。サンタでぇす。

Little Mustapha-----エェ?!…というか、まさかサンタの孫娘さんではないよね?

サンタ-----良く解らないですが、違うと思いますよ。

Little Mustapha-----それなら良かった。なんか大人の都合とかでサンタの孫娘さんが違う人になっちゃったとか、そんなことだったらどうしようかと思ってね。

サンタ-----へえ…。

Little Mustapha-----それよりも、キミは本物のサンタなの?サンタって普通はドアホンとか使わないんだけど。

サンタ-----バイトなんで正社員じゃないですけど。一応ちゃんとしたサンタです。

Little Mustapha-----つまりプレゼントを持って来たってことだよね?

サンタ-----はあ。

Little Mustapha-----やった!みんな。なんか調子狂ったけどサンタが来たぞ!…あの、どうぞ入って。多分玄関の鍵はかかってないから。

サンタ-----じゃあ、お邪魔しまぁす。


 すぐにサンタが部屋に入ってきました。


一同(サンタ除く)-----メリークリスマース!

サンタ-----どうも…。

Dr. ムスタファ-----なんだ?ぜんぜんサンタっぽくないな。

Little Mustapha-----まあ、バイトだから、そこは大目に見てあげないとね。

ニヒル・ムスタファ-----でもバイトのサンタからプレゼントもらって、オレ達の計画は成功したって事になるのか?

ミドル・ムスタファ-----そんな細かいことは考えずに、貰えるものは貰っておいた方が良いんじゃないですかね。

Little Mustapha-----そうそう。そういうこと。でもあんまりサンタっぽくないしなあ。なんかサンタからプレゼントを貰った証拠とかあれば良いんだけど。

サンタ-----んーと…。サンタのところで作ってもらった名刺はありますよ。渡しましょうか?…はい。

Little Mustapha-----じゃあ、それでイイや。…サンタさんって菅野美穂子(カンノ・ミホコ)って名前なの?

サンタ-----とりあえずは…。デヘッ。

ニヒル・ムスタファ-----とりあえずの意味も良く解らないがな。

Dr. ムスタファ-----それってアレだな。カクチカコと間違えちゃうやつだな。

一同(Dr. ムスタファ除く)-----…?!

Little Mustapha-----それはコンノ・ミサじゃない?

ミドル・ムスタファ-----じゃなくて、コンノ・ミサコですよ。

Little Mustapha-----ああ、そうか。…で、サンタさんは誰なんだっけ?

サンタ-----カンノ・ミホです。

ニヒル・ムスタファ-----いや、それは似てる方だぜ。

Dr. ムスタファ-----似てるのはカクチカコだろ?

Little Mustapha-----そうじゃなくて、名前が似てる方だけどさ。

サンタ-----それはコンノ・ミホですか?

ミドル・ムスタファ-----誰ですかそれは?

サンタ-----さあ…?

Little Mustapha-----さあ、って。なんだかワケが解らなくなってきたからまとめないとダメだな。カクチカコに似てるのがコンノ・リサコでサンタさんがカンノ・リサで、本物がカクノ・チカ。

ミドル・ムスタファ-----滅茶苦茶になってますよ。まずはサンタさんの名前から確認していかないと。間違えないようにサンタさんが自己紹介してくれますか?

サンタ-----それじゃあしますけど。こんにちは。スガノ・ミホコです。大学生なんですが、サンタのバイトをしています。

ニヒル・ムスタファ-----スガノなの?Little Mustaphaが読み方間違えるから時間を無駄にしたな。

Little Mustapha-----でもこの漢字の並びを見たらカンノって読んじゃうでしょ?だいたい、サンタさんもちゃんと間違いを指摘しないと。

サンタ-----「とりあえず」って言いましたけど。

Little Mustapha-----それじゃあ、全然解らないし。

ニヒル・ムスタファ-----まあ、仕方ないか。

Dr. ムスタファ-----ところでサンタさん。大学生ならビールでも飲んでいかないか?

ニヒル・ムスタファ-----先生、それは良くないぜ。大学生だからって未成年かも知れないんだから。

Dr. ムスタファ-----大学からは酒飲んでも良いんだろ?

ミドル・ムスタファ-----それはどこの国の法律ですか?下手なことをすると私達がマズい事になりますよ。

サンタ-----一応三年なんで飲んでも大丈夫ですけど。でもバイト中なんでいらないです。

Little Mustapha-----三年生だから飲んで良いってのも良く解らないけど。仕事熱心で良いサンタだね。じゃあ、卒業したら本格的にサンタになるの?

サンタ-----いや、来年は就活なんで。サンタのバイトは今年だけですけど。春休みの旅行資金を貯めないといけないもんで。エヘッ。

Little Mustapha-----なんか現実的な気分になってきたなあ。

ニヒル・ムスタファ-----でもプレゼントが貰えるなら、それでも良いんだぜ。

サンタ-----ああ、そうでしたね。それじゃあ、これ置いていきますね。受領書みたいなのは特にいらないみたいです。ハイどうぞ。それじゃあ行きますね。

Little Mustapha-----ちょ、ちょっと待って。これってサンタの国のサンタの酒じゃない?

サンタ-----そうですけど。「詫び酒」ってことみたいですよ。

Dr. ムスタファ-----なんか他人事みたいに言ってるが、どういうことだ?

サンタ-----今年は大忙しなんで、半分以上のプレゼントが用意できてないんです。でもプレゼントが貰えなかった人は、来年は優先的に貰えるみたいなんで我慢してくださいね。それじゃあ、さようなら。

一同(サンタ除く)-----さようなら…。

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