第三章:ピカピカクリスマスの謎とは?
マイクロ・ムスタファ-----前回の開設記念日のパーティーの時に言ってましたが、今回はクリスマスに集中するために留守番電話などは見えない場所に隠してあるということでしたね。
Dr. ムスタファ-----そういえばそうだったな。
Little Mustapha-----隠しているというよりも、気にならない場所に置いてある、ってことだけどね。だから全然気にならないよね!
マイクロ・ムスタファ-----しかし、留守番電話が気にならなくても、他に不自然な現象が起きていれば気になるものです。
ミドル・ムスタファ-----マイクロ・ムスタファの場合は特にそうですけどね。
ニヒル・ムスタファ-----それで、何が気になってるんだ?
マイクロ・ムスタファ-----この場所から見ると解るのですが、クリスマスの電飾の明かりが届かないはずの場所がなぜか点滅しているのです。
Little Mustapha-----そんな事はないよ。コレだけ電飾があれば部屋中ピッカピカなんだし。
ミドル・ムスタファ-----それにはちょっと無理がありますよ。
マイクロ・ムスタファ-----そうなんです。あそこのタンスの上。本来なら下からの明かりはタンスの影になって届かないはずなのですが、あのタンスの上の天井に点滅した光が反射しているのです。そして、あのタンスはLittle Mustaphaの言っている「気にならない場所」に他ならない。
一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----アーッ!ってことは、つまりあのタンスの上に置いてある留守番電話機にメッセージが残されていることを示すランプが点滅しているってことじゃないか?!
マイクロ・ムスタファ-----見事に全員で驚きましたね。
ミドル・ムスタファ-----しかもLittle Mustaphaまで。ホントは知ってたんですよね?
ニヒル・ムスタファ-----だからこんな電飾で誤魔化そうとしてたのか?
Little Mustapha-----まあ、そういうことだけど…。でも留守番電話が気になってメッセージとか聞いたらクリスマスっぽくなくなるでしょ。
Dr. ムスタファ-----なんでそうなるんだ?
Lttle Mustapha-----これはなんて言うか希望をどれだけ持てるか?って話なんだけど。プレゼントを貰えるという気持ちは強ければ強いほど良いと思うんだよね。それが留守番電話に変なメッセージが残されてたりすると、またダメなんじゃないか?って気分になって、プレゼントを貰おうという気持ちが弱くなってくるでしょ。だって、変なメッセージが残されてるってことは、時には命の危険が迫ってるって事にもなるしさ。
ミドル・ムスタファ-----そういう重要な事は隠してちゃダメだと思いますよ。
ニヒル・ムスタファ-----いや。でもプレゼントだけは命に代えても貰わなきゃいけないものだぜ。
Little Mustapha-----ほら、やっぱり。ね?
ミドル・ムスタファ-----ね?って言われても…。
Dr. ムスタファ-----そんなことよりも、いつからあれは点滅してるんだ?
Little Mustapha-----今朝起きたら。盛大に点滅してた。それで慌てて電飾を買いに行ったんだけど、当日ってこともあって、クリスマスっぽくない青いLEDばっかりだったんだよね。
マイクロ・ムスタファ-----留守番電話機のランプと同じ緑色だと私も気付かなかったかも知れません。
Dr. ムスタファ-----機を見るに敏、ってやつだな。
ミドル・ムスタファ-----それは恐らく木を隠すなら森の中ってやつですね。
Dr. ムスタファ-----何がだ?
ニヒル・ムスタファ-----そんなことを説明してるヒマはないぜ。それよりも、バレちゃったんだしもうLEDは消しても良いんじゃないか?
Little Mustapha-----まあそうだよね。これホント鬱陶しいからね。
ミドル・ムスタファ-----ちょっと、自分でそんなこと言っちゃうんですか?
Little Mustapha-----でも、みんなも思ってた感じだし。ということでLEDの電飾はコレにて終了。今年のクリスマスもほぼ終了…。冗談だよ。どこにも行かないよ。
Dr. ムスタファ-----なんだそれは?
ニヒル・ムスタファ-----そういう小ネタもいちいち説明してるヒマはないんだぜ。
Little Mustapha-----そうだよね。それで、電飾を消したらタンスの上の点滅が気になって仕方ないんだけど。
ミドル・ムスタファ-----メッセージを聞くってことですよね?
ニヒル・ムスタファ-----タンスの上にあるから、天井に反射していつもよりも明るく点滅してるように見えるしな。確かに気になって仕方がないな。
Dr. ムスタファ-----いずれにしても、聞くことになるんだろ?
Little Mustapha-----みなさん真実を受け入れる準備はよろしいですか?マイクロ・ムスタファ君も良いですか?
マイクロ・ムスタファ-----まあ、大丈夫ですよ。
Little Mustapha-----でも、もしかしたら良いメッセージかも知れないしね。今年は特別に長官の孫娘さんがサンタ業に復帰してサンタの孫娘さんとしてボクらにプレゼントを持って来てくれるとかさ。そういうことかも知れないし。
ニヒル・ムスタファ-----余計な期待をすると現実が受け入れづらくなるぜ。
Little Mustapha-----そうでした。それじゃあ、押すけどね。
ピカピカのクリスマスにはやっぱり裏がありました。そして、留守番電話機に残されたメッセージとは?
Little Mustaphaがタンスの上から留守番電話機を降ろしてきて、メッセージの再生ボタンが押されることになりました。