あと6日
「ところで、机の神様。いったい何時までここにいるつもりですか?なんか落ち着かないんですけど」
「さあ、どうかな。まあ、今は机が無いんだから私が代わりにいても良かろうが」
机の神様はそんなことを言っているが、私には嫌な予感がする。きっとこの机の神様は新しい机が届いても、ずっとこの部屋に居座るに違いない。
机の神様は、新しい机を置くためのスペースにドカッと腰を下ろして私を見つめている。私をバカにでもしているかのようにニヤニヤしている机の神様がいると少しも落ち着かない。この机の神様さえいなくなれば、そして新しい机が届けば、ここは「居心地のいい私の部屋」になるのに。
「なんだね、その態度は。私は机の神様だよ。キミの考えてることなんか神様の念力ですぐに解ってしまうんだよ」
机の神様に私の心を読まれてしまった。これはいけない。きっと机の神様の念力で酷い目に遭わされるに違いない。
「まあまあ、そんなに慌てなさんな。机の神様は心が広いことで有名なのを知らないのかね」
「知りませんよ」
「いかんなあ。それだから机がなかなか届かないんだ。それじゃあキミにいいことを教えてやろう。机に関するもの凄い話をね」
そういうと机の神様はゾッとするような笑顔を私に向けたのだった。